友ニさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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エイリアン(1979年製作の映画)

3.6

 35年振りくらいに観ました。オリジナル『エイリアン』。
 最初は、確か水曜ロードショーだったのでフルで観たのは初めてです。
 ホラーには免疫がないので、今観てもじゅうぶん怖かったです。
 
 宇宙が
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 時間が経つほど後からじわじわと沁みてくる映画です。
 素直に良い作品です。
 構成が上手いのでしょう。前半のストーリーが後半の妹の言動一つ一つに深みを持たせています。丁寧に作られていて好感が持てます
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野球少女(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

 これは、自分の中の固定観念をいかに覆すことができるか試される作品でした。

 私も日々生活している中で、ジェンダーに関して極力意識しないようにしてはいますが、ことスポーツに関してはまだまだ保守的な面
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17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン/キオスク(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 思春期に誰に出会うか、何を教わるかの大切さを教えてくれる映画です。
 
 冒頭、水中から飛び出して、家のベッドにもぐるシーンはこれからのストーリーのメタファーとして描かれている感じです。
 
 一人
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ザ・ヴィランズ 悪党伝(2020年製作の映画)

3.0

 全体的に落ち着いた雰囲気なクライムムービー。
 体力勝負というより、会話劇が中心で大人のタランティーノ映画という感じです。

 主役のL.ヘムズワース演じるカイル、身なりが普通すぎてあまり犯罪人の感
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 J.ヒル初監督作品ということで、ストーリーや絵の撮り方など、シンプルで初々しさを感じさせます。

 スケボーそのものや周りのカルチャーはまったく疎いので、勉強になりました。
 とはいえ、設定が20年
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.5

 思わず心の中で指をさしてしまいます。

 完全にパリのプロモーションムービー。
次から次へと流れるいかにもな街並み。
お洒落で統一感があって、本当に行ってみたくなります。

 発想がおもしろいです。
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野性の証明(1978年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 まだ映画に興味がなかった子供の頃に世の中で話題になっていたのは、なんとなく覚えています。
 その理由が初めてわかりました。

 ‘80年代の日本映画はまさにカドカワの時代。それを象徴する作品でしょう
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 捕まるまで生き延びるために、ただ強盗殺人を繰り返していっただけの男のストーリー。
 主人公が何を考えているのか、今ひとつわかりませんでした。

 今村昌平監督が得意としている人間の業としての一つの表
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.5

 最後はもう涙が止まりませんですね。

 黒人を人間と思わない、アメリカ一部の白人社会の根底にある根強い偏見が、数々の冤罪、そして死刑を生み出してきたのでしょう。
 まったく許されることではありません
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許されざる者(1992年製作の映画)

4.5

 公開時に映画館で観に行って以来、およそ30年ぶりに観ました。

 何が正義で何が悪なのか。根源的な部分を問いかける作品です。

 J.ハックマンがまた適役です。
 『俺が法律だ!』と言わんばかりに居
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.3

 一気に’80sにフラッシュバックしました。
 まさに自分の思春期を代弁しているかのような映画でした。おこがましいですが、ここまで自分と似た想いを持った同世代がいたということに驚きと共感が入り混じって
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君よ憤怒の河を渉れ(1976年製作の映画)

4.3

 これは日本版『HEAT』ですね。
 
 高倉健と原田芳雄の共演というだけでワクワクしてきます。まさかこの二人が共演していたとは思わなかったです。
 また、松竹作品というのも意外でした。
 
 あたり
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.5

 非暴力、不服従。まさにマハトマガンジーの精神を今現代によみがえらせた感動作でした。
 ラストもまさかの展開で、その手があったかと。まさにLove&Peaceの世界。

 E.エステベスは久しく名前を
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シャイン(1996年製作の映画)

3.0

 タイトル通り、主人公のJ.ラッシュ演じるデイヴィッドが輝いていました。
 父親との確執を乗り越え、あそこまで情熱を傾けるものがあるということが、本当に羨ましいです。
 しかも若い時に自分の特技を見つ
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ウクライナ・クライシス(2019年製作の映画)

3.5

 以前からウクライナでは民衆を二分する大規模な政変がたびたび起き、日本でもニュースで大きく取り上げられていたことは覚えています。
 中でも2014年のロシアによるクリミア半島の併合は、今の時代に武力に
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 原田芳雄が亡くなってからもう10年ということで、時の経つのが早いです。
 この作品、一度聞いたら忘れられないタイトルなのでいつかは観たいと思っていました。
 鈴木清順監督作品も観たことがなく、かなり
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バルーン 奇蹟の脱出飛行(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 東ドイツ版ショーシャンク レデンプションですね。自由への、もっと良い暮らしへの脱出劇。決して希望を捨てない。

 しかしこれが実話ということが信じられないです。やりきった二家族はさぞや神経がすり減っ
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ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

3.5

 『考えるな、感じろ!』という映画。

 いつものT.マリック監督のメソッド通り。延々続く速いカット割りに凡人の私はついていくのがやっとの作品です。
 ストーリー自体は二組の恋愛について別れる別れない
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カサブランカ(1942年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 まさにI.バーグマンを愛でるための映画。彼女のしぐさ一つ一つがどれも画になります。初めて登場したシーンから、場の空気が変わるのが私でも感じました。その美貌もさることながら、女優として圧倒的な存在感で>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.7

 時系列が複雑すぎて、ストーリー展開がよくわからぬまま終わってしまいました。
 展開もスピーディーで一度観ただけではよくわかりませんです。

 時系列的に無理のあるツッコミどころが多少ありますが、アク
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 まんまTVドキュメンタリーを観ているようでした。
 
 時間に追われ、上司に罵倒され、理不尽な暴力に遭い…。
 ただ救いなのは、まだこの家族はギリギリ絆を保っていることでしょう。悩みの種の長男が最後
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パットン大戦車軍団(1970年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 はじめは、アメリカ陸軍礼賛映画か?と思いながら観ていました。北朝鮮の違う将軍様の映画が頭に浮かんできました。

 途中からは彼の苦悩と挫折がメインのストーリーになってきました。
 脚本にF.コッポラ
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.0

 E.プレスリーは置いといて、今は亡きJ.ストラマーを始め、S.J.ホーキンスやL.トーマス、声だけですがT.ウェイツなどロック ブルース好きはニヤニヤしてしまうメンツが揃っています。

 そこに永瀬
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.0

 理不尽な展開に、観終わったあとはぐったり疲れました。
 ストーリー自体はどうこう言う映画ではないでしょう。
 単純にハラハラドキドキのクライムサスペンスを楽しむ作品です。

 ただ、産休明け初出勤の
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

 遥か彼方の遠い宇宙へ思いをはせる。
 知的好奇心へのあくなき探究。
 人間が人間たりえる究極の理由ではないかと思います。
 
 冥王星での親子の再会というのも、なかなかロマンチックなものがあります。
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 権力を糾弾し、権力に溺れていく男の悲哀。

 以前やったTV番組で、あまたいる有名な映画制作者がNO.1の映画として挙げていたのがこの作品でした。
 やっと観ることができました。

 が、しかし今現
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レジェンド/光と闇の伝説(1985年製作の映画)

3.0

 映像の魔術師R.スコット監督。
 そしてまるでアイドルのような爽やかT.クルーズ。女性ファンにはたまらないでしょうね。

 おっさんの私には我慢を強いられるジャンルの映画でしたが、この二人のタッグと
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天地創造(1966年製作の映画)

3.5

 聖書を読んだことがないのでわかりませんが、おおよそ内容通りの展開なのでしょう。
 おかげで、大変勉強になりました。
 教材として高校や大学の授業で扱っても
良いのではないでしょうか。

 始めしばら
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セッション(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 衝撃の問題作。初めて観た時は、あまりのスパルタっぷりにしばらく放心状態でした。

 師弟対決モノとして斬新でした。しかもジャズをダシに使ってこういうスパルタ根性モノを作るというアイデアにやられました
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ミッドウェイ ~運命の海~(2019年製作の映画)

3.0

 違う『ミッドウェイ』を観ようと思っていたのですが、最後までトヨエツは出てきませんでした。同じ思いをされた方も多いのではないでしょうか。
 
 低予算だったのでしょう。
 戦闘シーンはほぼCG、出演俳
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引き裂かれたカーテン(1966年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 単純におもしろかったです。
 私自身ヒッチコック監督作品を鑑賞するのが三作目ですが、やっと良さが分かりました。

 当時の東西冷戦を背景に、P.ニューマン&J.アンドリュース共演のスパイサスペンス。
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たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 日頃は温厚で子煩悩なうだつの上がらない男が、気乗りせず嫌々ながら人を殺しにいく。
 真田広之というと剣豪のイメージが強いですが、この井口という主人公は一応師範代ではありますが決して剣豪ではないですね
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健さん(2016年製作の映画)

3.0

 その一人だけに焦点を当てた映画。
なかなかそういう俳優はいないと思います。それだけに俳優高倉健という人物には魅力があったのでしょう。
 錚々たる映画人が彼について語っているのを見て、その存在の大きさ
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老人と海(1958年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

 マグロの一本釣り漁師の奮闘記の番組をTVでたまにやっていて、好きでよく観るのですが、やはり漁師という職業には一攫千金のロマンを感じます。
 しかし、この漁師の老人は荒々しいマグロの一本釣り漁師とは異
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めまい(1958年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 A. ヒッチコック監督作品は2本目なのですが、『サイコ』を観た時は半笑いで観てましたが、今回は、トリックが複雑でストーリーが途中からよくわからなくなりました。しかも、登場人物像が大味なんですね。みん>>続きを読む