笹川パンダさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ストーストレーム橋(1950年製作の映画)

3.6

橋だった。いろんな橋の撮り方を堪能できます。逆にすごい。

エイリアン2(1986年製作の映画)

4.0

会話の演出が上手い。
間が上手くて地味な導入部も見てられる。撮り方は下手くそなのに、おそらく編集の力が強い。これが切り返しの力だ。
地味に上手いなキャメロン。画角を狭くしてどちらから襲われるのか分から
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ドラッグ・ウォー 毒戦(2012年製作の映画)

4.0

やや性急ではあるもののひとつとして工夫のないショットが存在しない。ジョニー・トーやりおる。見事な演出力。北野武の影響も感じるか。視線誘導が巧みである。右に左に手前に奥にと、観客の視線を意のままに操る。>>続きを読む

アイス(1970年製作の映画)

3.8

映像から立ち昇る生々しさは、概ね三つの点から成り立っている。しかし、結局は推測でしか語りえないが。記事などがあればもう少し分かるだろうが、推測が見る目を養うのだと信じているので、外れていても問題はない>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

2.7

脚本の構成が悪くて乗り切れない。
2回目の殺人がほぼ映画の後半で、それまでのためらいが長すぎる。やろうとしてできないというのを長くやりすぎてて心理ドラマになっててコメディーの軽さがない。
ヒッチコック
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桃色の店/街角 桃色の店(1940年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃいい話だ。 
グッとくる。
オールタイムベスト。感動!

軽快なやり取り、生き生きとした役者たち、軽妙なセリフ。
会話に割り込むのを人物を正面から捉えたインサートで撮るなど小気味よく演出が
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水の中のナイフ(1962年製作の映画)

3.8

海の多彩な撮り方には知性も感じられるし撮影自体も良い。ヨットを泳いで追いかけるショットは見事。全体的にはなにやら辛気臭い雰囲気でそれは好みではない。もっと軽やかな感じがあれば良かった。まだこの頃は真面>>続きを読む

スローターハウス5(1972年製作の映画)

1.0

監督が下手くそだ。
大勢の人間がいるときにもっと引いてワンカットで見せないと。シーンももっと綺麗に繋げるはず。試みはおもしろいのに失敗してる。このアイデアをいただきつつ上手くできたら勝てる。人を撮ると
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アウステルリッツ(2016年製作の映画)

4.7

どのような捉え方もできるように観客の想像力を閉じさせない、ただ見せる作り。作り手自身の安易な批判に彩られたりもしない。客観的な視点。素晴らしい。

獣人(1938年製作の映画)

4.1

冒頭の汽車のシークエンスは素晴らしい。
長さも相まって素晴らしい。
ストーリーは名探偵コナンみたいな感じでした。
演出に派手さはないけれど堅実丁寧で良かったです。
俳優の魅力が引き出せていた。
シモー
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真夜中のパリでヒャッハー!(2014年製作の映画)

2.5

微妙に胸糞感だった。
ギャグのキレが微妙でハングオーバーも苦手だったのでちょっと微妙。
無理やりハッピーエンド感出したけど、少年との仲が深まるのがダイジェスト的に遊園地で遊んでるだけで描かれるの無理あ
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雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

3.6

ちょっもはずかしくなるくらいにベタベタなのが混じりながらも、作家性の萌芽が見て取れるのは良い。
吉岡秀隆の声が良い。

道化師の夜(1953年製作の映画)

3.6

台詞がよく書けてる。すごい。外国語だけど。昭和のテレビドラマのような台詞。というか昭和のテレビドラマの脚本家たちが影響受けたのかな。

夏の終わり(2000年製作の映画)

3.6

大真面目に普通の題材を撮っている。
ゲイの話を真面目に撮るのは当時としては新しかったのか?
良いショットもあるし悪くはない。が、普通である。

13人の命(2022年製作の映画)

5.0

感動的な実話。
人々が力を合わせて少年たちを救う。
ロン・ハワードの演出力の素晴らしさを改めて思い知るだけでなく、サヨムプーの撮影と合わさって奇跡のような傑作である。
現代のハワード・ホークスだ。

エゴイスト(2023年製作の映画)

1.0

背景ボケすぎてて顔ドアップの画面ばかりでなにも見えない。なんだこれ。
どんな状況か分からない。
設定も無理がある。トレーナー役なのに腕細すぎる。
それっぽさを無理やり出そうとするのが嫌だ。俳優が頑張っ
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都市とモードのビデオノート(1989年製作の映画)

4.4

ヴェンダースのドキュメンタリーは良い。
山本耀司の思想とヴェンダースの思想がぶつかって織物のようになっている。
山本耀司の考え方が面白いし、それをちゃんと撮れてるのがすごい。