Yuzoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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レッドブル(1988年製作の映画)

3.0

ロシアネタ。1988年だからソ連か。なるほど、つまりシュワちゃんがソ連警察官であまりしゃべったり演技をしなくても済む設定な訳だ。「ターミネーター」と同じ作戦で、成功と言えば成功だけど、そんなにたいした>>続きを読む

アーノルド・シュワルツェネッガー/ゴリラ(1986年製作の映画)

3.0

シュワちゃんは別にゴリラっぽくなくてカッコいい。悪者たちの顔がみんな怖いが、「007消されたライセンス」のロバート・ダヴィのイカツさがすごい。ヒロインはどっかで見たと思ったら、マックイーンの「ハンター>>続きを読む

ガンファイターの最後(1969年製作の映画)

4.0

このNHK西部劇もいい。鉄道が走る新しい時代と保安官が生きた古い時代との確執という西部劇王道のテーマ。娼婦や娘の下品な性描写。汗でギトギトの顔のアップはマカロニ的。牛の群れの中での格闘シーンは「突破口>>続きを読む

愛を殺さないで(1991年製作の映画)

3.0

デミ・ムーアの映画。ポロリと一粒涙を落とす得意技を繰り返し、肌の見せ方もあざとくて気に障る。取調室のシーンと回想シーンで最後まで行くというのも無茶だし、期待のどんでん度が低くてがっかりするとはいえ、「>>続きを読む

インソムニア(2002年製作の映画)

3.0

身構えて観たが良質でオーソドックスなサスペンスだった。冒頭に見事な氷河の異世界の光景が広がるが、白夜のアラスカという見知らぬ地にいるアウェー感から来る不安感や閉塞感が全体を支配している表現が文学的でい>>続きを読む

イギリスから来た男(1999年製作の映画)

3.0

UKの人テレンス・スタンプの顔の造形で出来ているような映画。LAの人ピーター・フォンダが醸し出す退廃感がいい。ルイス・ガスマンの顔が映っただけで不穏な空気になる。やっぱ俳優は顔だな。邦題もいい。私は北>>続きを読む

ラスト・キャッスル(2001年製作の映画)

3.0

軍刑務所が舞台なので、囚人の話というよりは軍人の話。そんなにハードではなく、クライマックスの攻防も盛り上がる。レッドフォードは「ブルベイカー」もそうだが、しわしわとはいえ美形すぎて刑務所にはそぐわない>>続きを読む

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

3.0

フォロワーさんのレビューを読んでテレビで観たことを思い出した。坂本龍一は私の若かりし頃のアイドル(恥ずかしー)。当時はアカデミズムが流行り、インテリに憧れてわかりもしないのにパゾリーニや大島渚を観たあ>>続きを読む

胸に輝く星(1957年製作の映画)

4.0

いつものNHKBSのレア西部劇だが、これまた見事なクオリティ。これだからスルーできないんだよな。脚本がとてもよく出来ているし、多くの登場人物や動物までもがみんなきちんとキャラや役割が設定されていて思わ>>続きを読む

ラストマン・スタンディング(1996年製作の映画)

3.0

話に無駄がなくグイグイ進んでいくのは気持ちいい。二丁拳銃モノの一作になるが、撮りたかったのは西部劇だろう。ブルース・ウィリスの見事な血だるまっぷりを見ると、むしろ「荒野の用心棒」のリメイクではと思って>>続きを読む

いまを生きる(1989年製作の映画)

3.0

オスカーを獲った脚本は観終われば王道路線だった。邦題はわかりやすいが原題の「死せる詩人の会」の方も文学的でいいかも。合間に映る風景の映像が圧倒的に美しい。犬みたいに純真な男の子達もかわいいが、詩を詠い>>続きを読む

キリマンジャロの雪(1952年製作の映画)

3.0

ゲージツ家が創造のインスピレーションを得るために遠く離れた彼の地で生活したり放浪したりして放蕩の日々を過ごす話は王道でもあるのだが、この映画はそのような文学性は希薄でメロドラマ止まりになってしまってい>>続きを読む

ハドソン・ホーク(1990年製作の映画)

3.0

ブルース・ウィリス同様、映画も屈託のなさが魅力なのかもしれないが、さすがにこれでは話がむちゃくちゃでは‥。有名曲の演奏時間を暗記してるってネタは面白いんだけど後半あまり活かされず残念。ジェームズ・コバ>>続きを読む

ガープの世界(1982年製作の映画)

3.0

本をあまり読まない私だがジョン・アービングは昔読んだ。ヘンだけど愛らしいストレンジ・ピーポーが繰り広げるブラックで滑稽な世界。ジョージ・ロイ・ヒルのファンタジー感も効いている。怪優が揃うがロビン・ウィ>>続きを読む

ブレインストーム(1983年製作の映画)

3.0

ヴァーチャル・リアリティを先駆ける観念的SF。説明的な台詞がないので観ている方も感性を全開にしないと置いてかれる。若きクリストファー・ウォーケンの繊細な魅力の一方で、ルイーズ・フレッチャーの演技が素晴>>続きを読む

イレイザー(1996年製作の映画)

3.0

EM銃が売りのひとつなのだろうが、何がどう凄いのかよくわかんない。悪役に往年のスターを使うというのは保守的だなぁと思うし、クライマックスの密輸現場の港というのも見飽きたシチュエーション。スカイダイビン>>続きを読む

愛欲の十字路(1951年製作の映画)

2.0

旧約聖書ベースのため、脚本が映画向けじゃないというか話がスローで台詞が朗読調で、ロケーションやコスチュームが地味な上に、結局ただの不倫話というんじゃさすがに厳しい。グレゴリー・ペックは大柄で史劇には合>>続きを読む

キャノンボール(1980年製作の映画)

3.0

最初の字幕でゴールデン・ハーベスト製作と知り、いろいろと腑に落ちた。笑いと車とおっぱい。未レストアの粗い映像で当時の雰囲気も楽しめた。吹替で見損ねたけどまあいいや。ロジャー・ムーアはこっちが地だろう。>>続きを読む

マーヴェリック(1994年製作の映画)

3.0

最初の字幕で撮影ヴィルモス・スィグモンドと知りびっくり。なんか風景ばっか一生懸命観てしまった。いわゆるコンゲームなのだがコメディを主体にしているので全体的にゆるゆるで緊張感はない。ジョディ・フォスター>>続きを読む

白い恐怖(1945年製作の映画)

3.0

とにかく、イングリッド・バーグマン。かわいい。これは結局きれいな女の人の動画集であって、まったくばらばらでは長く観れないから話の筋を付けているということなのではないだろうか、な訳ないか。ダリの映像もす>>続きを読む

明日なき追撃(1975年製作の映画)

3.0

NHKBSのレア西部劇。チラシでこの映画は知っていたがまさか拝めるとは。前半のアクションシークエンスは時代を反映した暴力性のある印象的な映像だが、後半はだいぶモタモタして失速してしまう。カーク・ダグラ>>続きを読む

ワルキューレ(2008年製作の映画)

3.0

クーデターは男のロマン。大義と決断と計画と行動。暗殺よりその後のベルリン制圧の方が盛り上がった。映像が美しく演者の顔もみんな良くて、いたって映画的なのだが、実話なので話が盛り過ぎにならない反面、物足ら>>続きを読む

バンデットQ(1981年製作の映画)

4.0

ジョージ・ハリスンやモンティ・パイソンといった面子といい、シニカルでコミカルで偏執狂的な作風といい英国趣味溢れる一品。特にショーン・コネリーのシークエンスはミノタウロスが出てきたりして、パゾリーニ的な>>続きを読む

白昼の決闘(1946年製作の映画)

3.0

ジェニファー・ジョーンズのワイルドさにはびっくりしたが、愛憎を繰り返す彼女の役柄にはさすがに古さを感じ、同調できる人は少ないのでは。グレゴリー・ペックはワル役だが色気もあってよかった。また、この映画で>>続きを読む

コナン・ザ・グレート(1982年製作の映画)

3.0

他愛ないチャンバラ活劇と思いきや、エログロダークファンタジーって感じでだいぶイメージと違ってた。マコ岩松が出てきたりして欧州よりもう少し東方の雰囲気。刀剣で斬られた時の血がドバッと感がすごい。クライマ>>続きを読む

今宵、フィッツジェラルド劇場で(2006年製作の映画)

4.0

アルトマン印の群像劇。米ルーツ音楽のメタ的なライブシーンが素晴らしいし、亡霊が出てくる寓話性も面白い。私も小学生の頃にCBCラジオの公開生放送を観にいったのを思い出した。しかし、メリル・ストリープって>>続きを読む

その土曜日、7時58分(2007年製作の映画)

4.0

ビビッドな色調や時系列をランダムにした構成など、ルメット作品とはいえ今風のサスペンス。俳優陣はみんな素晴らしい。ただ、主人公達がドツボにハマって追い込まれていくのがだんだん滑稽にさえ見えてくると、かの>>続きを読む

探偵物語(1951年製作の映画)

3.0

脚本主体の硬派な舞台劇風でむしろシドニー・ルメット的。エリノア・パーカーが美しい。彼女の秘密はマックイーンの「マンハッタン物語」と同じ題材。当時は女性にとって生死を案ずるような案件だったろうが、そう考>>続きを読む

チャンピオン(1949年製作の映画)

3.0

昭和24年の映画だが、既に拳闘映画の要件を満たしている。貧困、暴力、金、肉親、女、都会、裏切り、勝利と敗北、栄光と挫折等々、これぞプロトタイプという感じ。ただ逆にいえば70年以上経ってから観ておいてこ>>続きを読む

華麗なる相続人(1979年製作の映画)

3.0

往年の国際的スター勢揃いのリッチなサスペンスで、目くじらを立てるまでもなくその顔ぶれを楽しむ映画と自分を納得させて観た笑。ヘップバーンは充分お綺麗。時々出てくるお父さん向けの濃厚エロシーンが昔の土曜ワ>>続きを読む

デストラップ・死の罠(1982年製作の映画)

3.0

硬派なイメージのルメットらしからぬ、脚本が前面に出たブラックでシニカルな「どんでん密室劇」。出演者は皆ハマっているが、敢えて取り上げるならダイアン・キャノン。若くはないがセクシーで可愛くて絶叫ギャグも>>続きを読む

薔薇の名前(1986年製作の映画)

3.0

私が好きな欧州バーバリズム&宗教モノ。撮影はパゾリーニ組のトニーノ・デリ・コリだが、それほどでも‥。ショーン・コネリーの後期キャリアの礎となった作品と認識していたが、それほどでも‥。話自体もフツーの金>>続きを読む

リベンジ(1990年製作の映画)

3.0

ジャケ写の情報量の少なさがすごい。題名も何がリベンジなのかわからない。やたら映像は立派で暴力描写もハードだが、一途な愛を描いていると言われても不倫じゃんというのが頭を離れないので話にのめり込めない。昔>>続きを読む

荒馬と女(1961年製作の映画)

3.0

最初はクラーク・ゲーブルとモンローに見惚れて字幕に目が届かない状態が続くが、脚本がモンローのダンナだけあって徐々に文学の香りがしてくる。登場人物は皆家庭が崩壊しトラウマを持って生きている。なんかオール>>続きを読む