ろくさんの映画レビュー・感想・評価

ろく

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不良番長 突撃一番(1971年製作の映画)

3.5

人生に疲れたとき
生きる意味が解らなくなったとき
何もかも捨て去りたいとき

そんな時は「不良番長」です。あまりのバカらしさにそんなことを考えている自分を消し去りたくなります。人生にデトックス、それが
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.4

車さえ出ていればなんだっていいや⑤(final)

結局車の映画でこれだけ「画」がしっかりしていれば見れるものになるよねって話ですよ。

とにかくまず画なの。上手くCGと合わせ実際のレースより強い臨場
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免許がない!(1994年製作の映画)

2.0

車さえ出ていればなんでもいいや④

昔の教習所ってパワハラの嵐でしたよね。思いだしました。かくいう僕も怒鳴られたりしてほんとうんざりって感じで免許取りましたよ(今はそんなことないんでしょうけどね)。
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.2

車さえ出ていればなんでもいいや③

モータースポーツの知識は全て新谷かおる先生からもらった(主に「ふたり鷹」だけどそれ以外に「ジェントル萬」なんかもあるね)。

で、そんな薄っぺらなコンドーム知識の僕
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クラッシュ(1996年製作の映画)

3.0

車さえ出ていればなんでもいいや②

そもそもクローネンバーグは穿った監督だ。

なぜ車は欲しいんだろう。便利だから?、生活に必要だから?それなら時速は100キロも出ればいいだろう。法定速度よりも多く出
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グレートレース(1965年製作の映画)

3.6

車さえ出ていればなんでもいいや①

というわけで車さえ出ていればテンションあがるウィークです。まずはポンコツ映画から。

チキチキマシン猛レースの前身じゃねえっていうほんとただトンデモない車が出てくる
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=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE(2023年製作の映画)

2.8

「先生、=LOVE知ってますか」
(知らんがな)
「あの指原莉乃がプロデュースしたイコラブちゃん知らないんですか。はあああああ」
(ため息やめろ)
「その映画がアマプラで配信されるんですよ。知らないで
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.0

東野圭吾は本格者の「なれの果て」なのよ。

原作読んでます。これが出て喝采したものです。もともと第1作の「放課後」からして本格要素満載、それは「卒業」での無駄な暗号トリックで読者を置いてけぼりにし、あ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

匙加減が絶妙。

いや上手い。まず思っているのは見ているものを引き込む力ね。ロードムービー、恋愛、出会い、家族愛、さらにはサスペンスと(ありきたりだけど)見ているものを引き込む力がこの映画にはあるの。
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湯道(2023年製作の映画)

3.9

風呂のない家で育った。

だから風呂は銭湯だった。夏は毎日(あるいは2日に一回)、冬は3日に一回か2日に一回銭湯に行っていた。僕の地元は風呂のない家が多く、学校の友人には結構な確率で合う。僕がひそかに
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シムソンズ(2006年製作の映画)

3.3

疲れたときは女子がわちゃわちゃした映画を見て元気をもらいます。ロクです。

まあこの手の映画なんてストーリー決まっているんだよ。
①最初ド素人
②初戦めちゃくちゃ
③一人アウトローいる
④一人コメディ
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画はなるべく何も見ないことをお勧めします。



いや面白いよ、とんでも無く面白い。だからこの文句は映画でなくフィルマとか公式とかに対してなんだけど・・・・・・

ってCAST覧みたら犯人丸わか
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.5

ぶらいあんでぱるま⑥(ラスト!)

最後は大名作のこの作品。初めて見たのは封切りではなく友人の家のビデオだった。

「ロク、「アンタッチャブル」って知ってる?」友人はそういうとどうだとばかりこのビデオ
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カジュアリティーズ(1989年製作の映画)

3.5

ぶらいあんでぱるま⑤

デパルマがデパルマらしさを封印。当時流行っていたベトナム物(この前にキューブリックやコッポラ、さらにはオリバーストーンの「プラトーン」もあった)をよっしゃ俺も撮ってやるかとばか
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殺しのドレス(1980年製作の映画)

3.2

ぶらいあんでぱるま④

最初殺されるアンジ―・ディキンソンがどう見てもIKKOさんなんで(どんだけ~)それだけでまともに見ることが出来なかった、すまん(チョコプラでも可)。

内容的にはそこそこツイス
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ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

5.0

ぶらいあんでぱるま③

満を持してこの作品。

デ・パルマで一番好きな作品は?って聞かれたら躊躇なく「ファントム!」って言えるほど大好きです。何度見たか!何度泣いたか!

なのに東京の名画座ではロック
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キャリー(1976年製作の映画)

4.5

ぶらいあんでぱるま②

この映画は「お前ら」に向けられているんだよ。

学校でもメインでなく運動はダメ、勉強もダメ、恋は憧れているだけで自慰ばかりしている。人と話せば下を向き、不意に意味不明な笑顔しか
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.5

ぶらいあんでぱるま①

通俗!通俗!通俗ぅぅうううう!(でもそこがいいんじゃない)。

というわけで急に見たくなりました、ブライアン・デ・パルマウィークです。もう展開から何から全て通俗。これは漫画ゴラ
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YOYOCHU SEXと代々木忠の世界(2010年製作の映画)

2.7

みんな「ほんとうの自分」というのを求めすぎだよ。

代々木忠といって知っている人がいるだろうか。確かに面白い人物だ、AVの監督であるが、その一方で性の伝道者だとも思う。若いころは代々木の生き方みたいな
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卓球温泉(1998年製作の映画)

2.3

牧瀬見たくて久々に観たけど、箸にも棒にもかからないストーリーだなぁ。すまん。

見所があまりなくすいすいと話が進んでしまっていつの間にか、あれ終わりだよって感じで見ていた。そもそも最後の卓球シーンのあ
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僕が愛したすべての君へ(2022年製作の映画)

3.5

此れを後に見る。「僕君」

ハヤカワSFの展開は同様なれど、「君僕」が篤い「相手への想い」だとしたらこっちは静かな「相手への想い」なるほどそう来たかです。ただ少し文句を言わせてもらえばこれを二本作った
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君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)

3.8

全二部作。どっちから見てもいいらしいんで僕はこっちから。「君僕」。

原作は積読中。持っているが読んでない(ドヤァ)。でも映画観て思うのはハヤカワロマンチックSFの系譜じゃんと突っ込む。

まあもとも
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NAGASAKI・1945 〜アンゼラスの鐘〜(2005年製作の映画)

2.8

「火垂るの墓」や「この世界の片隅に」になれなかった戦争映画。

いや、結構刺さるんだよ。でもそれは「映画」が刺さるのではなく「原爆」が刺さるの。原爆と言う巨大な「事件」の前では僕らはかしこまらなくては
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バービー(2023年製作の映画)

3.1

うーん、まず喋りすぎです。

結局、「伝えたいこと」があるために「映画」を利用しているんです。それが僕には納得いかない。この映画はあきらかなプロパガンダではないですか。確かに女性の権利、わかります。ア
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その鼓動に耳をあてよ(2023年製作の映画)

4.3

リアルコードブルーですよ。

体の調子が悪いなって時に行っても「よくわからない」と言われてしまい困っている50代です。だからかこんなお医者さん見るとおおって気になりますねえ。スペシャリストも大事だけど
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赫い髪の女(1979年製作の映画)

4.0

冒頭の幹線道路のシーンから宮下順子が歩いており、そのままタイトルがドーンってこれだけでもう僕にとっては大傑作なの。さらにはあのドライブインの佇まい。それはこの時代の「貧しさ」を一手に表現しているんだよ>>続きを読む

Single8(2023年製作の映画)

4.0

こんなに上手くいかなかったよ。

高校のころ映画研究部に在籍していたが、文化祭で映画を撮るようになった。この映画ほど上手くいかなかったけど(最後の編集なんかぐだぐだだった)それでもひたすら「懐かしい」
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(本)噂のストリッパー(1982年製作の映画)

3.5

森田芳光の初期作を。

「伊豆の踊子」はノマドである遊興民と将来を嘱望された学生と言う「相容れない」二人だからこそ名作になったと思っている。

この映画でもそう。主役のグロリア(岡本)は決して「こちら
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遠くへ,もっと遠くへ(2022年製作の映画)

3.0

(多く見ているわけではないけど)いまおか映画は女性がとんでもなくかわいく描かれる。

「葵ちゃんはやらせてくれない」でも「甲州街道から愛をこめて」でもそうなんだけど、とにかく主演の女子が「可愛い」。お
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妻の秘蜜~夕暮れてなお~(2016年製作の映画)

4.0

城定は実は日本映画(しかも定番)の圧倒的ファンではないかと思う時がある。

以前「派遣家庭教師の事件簿」を観たとき、「これは黒澤の『羅生門』ではないか」と思ったものだけど、それを鑑みて観ればこの作品は
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17歳は止まらない(2023年製作の映画)

3.6

音楽もだっさださ、ストーリーもべったべたなのになぜか見れてしまう不思議な映画。観ているときは「これは令和の映画でなく昭和のドラマだろ」って突っ込んでしまったけど、考えたらもう僕は令和的な「なんでも深く>>続きを読む

甘いお酒でうがい(2019年製作の映画)

3.3

僕らの世界は断片(フラグメンツ)があるだけかもしれない。

一見繋がっているように見えて実際はただ「断片」が集合しているだけなんだ。その場、その場があるだけ。僕らの世界はその断片が集合して「繋がってい
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百日紅 Miss HOKUSAI(2014年製作の映画)

2.7

うーん、僕が杉浦日向子の大ファンだからもあるからだろうけど、どうも納得しないんですよ。

そもそも杉浦の漫画ってのは「余白」にあると思っている。大きな余白はそのまま考える余白も増やしてくれる。僕は余白
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レディ加賀(2023年製作の映画)

3.5

映画ばかり見ている人間に何が出来るんだって感じだけど売上の一部が義捐金になるらしいのでそれならって鑑賞。

一度だけ石川に行ったことがある。当時珍スポめぐりに嵌っていて加賀大仏とハニベ岩窟院がどうして
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

こんなの嫌いにならないに決まっているじゃん。もう展開から結末までだーいすき!

まず観ていて思ったのは手塚治虫のメルモちゃんね。あれは手塚の屈折した性癖が出ているけど、本作品はヨルゴス・ランティモスの
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こはく(2019年製作の映画)

2.3

芸人だって主役を張るぜシリーズ⑤(final)

服を着ているアキラ100%を初めてみた気がする。

まあ演技はそれほどよくなく心も感動することもなく、最後は苦笑しか出ず、最後には何見せられているんだ
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