ルーク大佐さんの映画レビュー・感想・評価

ルーク大佐

ルーク大佐

名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)(2004年製作の映画)

3.6

劇場版シリーズの中では事件と犯人とその動機のスモール感がTV特番レベルかな。犯人の種明かしは早々と終わり、残りの3分の1くらいの余白で何をやるのかと眺めていたら、スカイパニックが始まった。

謎解きよ
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.1

劇場版名探偵コナンシリーズ制覇を目指し、サブスクで20本以上見たが、その中でも本作はBest5に入るほどクオリティが高い。

少し前の「純黒の悪夢(ナイトメア)」のように黒づくめの男や公安、CIA、F
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.3

時代劇西部劇で何度も見かけたストーリーで、そこにスロモ多用の『300』を加えたような流れだ。鬼退治のために桃太郎が助っ人集めをするのだが、チーム同士の人間的からみがほとんどない。やたらやかましい奴、巨>>続きを読む

名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年製作の映画)

4.1

劇場版コナンシリーズの中で安室透や赤井秀一、黒ずくめの音っ子らが登場するエスピオナージ回はひときわストーリーを楽しめる。追いつ追われつの展開でコナンの超人的スケボテクニックを披露する。

謎の女キュラ
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名探偵コナン 11人目のストライカー(2012年製作の映画)

3.7

冴えないタイトルだが、11人目のストライカーの意味を解き明かした時、なかなかシャレたオチになってると思った。

Jリーグ全面協力だから脚本の内容によって悪いイメージがつくことは避けたかったはず。ハラハ
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名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)(2011年製作の映画)

3.6

雪山とダムを舞台にしたワンシチュエーションストーリーなため、KIDや探偵平次や警視庁刑事らの出番もなく、やや地味目な印象を与える。

大掛かりな爆破シーンやダム決壊時の脱出劇など見せ場はある。
ヒュー
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名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)(2008年製作の映画)

4.0

クラシック音楽と連続爆破殺人事件をくっつけるストーリーなのでオチにもしっかりした謎解き要素を用意してきた。

バッハのシャコンヌやベート-ベンのチェロソナタなど有名曲も引き合いに音楽ファンにも訴求する
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名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)(2009年製作の映画)

3.7

例によって多少強引ではあるが小道具系の伏線をちゃんと仕込んでるし、七夕にあわせた謎解きもロマンチックでコナンシリーズの良さを仕掛けている。

黒ずくめの輩とのバトルも見ごたえあるし、エンタメ度は高い。
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名探偵コナン 紺碧の棺(2007年製作の映画)

3.3

劇場版コナン制覇を目指し、ここんとこ15本以上をみたが、その中でもっともエンタメ度と脚本力の弱さが目立つ作品だった。
残念ながら脚本のヒューマン部分に深みがなく、脇役も味わいがなかった。

コナン作品
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名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年製作の映画)

4.1

クライマックスに向けて畳みかけるどんでん返しに些細な伏線を用意周到にオチにもってくる。高層ビル火災は最近の映画『TOKYO MER 走る緊急救命室』でも使われたが、本作は引けを取らない傑作脚本だ。20>>続きを読む

名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)(2005年製作の映画)

4.0

小ネタや小道具ですらちゃんとフィナーレで伏線として着地させる手腕は見事だ。安心して見てられる。そして鑑賞後は満足感を得られる。

おっちゃんの脳みそがさえわたる点が意外過ぎた。
どんでん返しも仕込んで
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名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

3.9

衆議院補欠選挙が近くなり二世、三世ら世襲議員への批判が高まっているが本作ではテロ首謀者が国会議員の世襲化に異議を唱え、テロを仕込んでいたことにうなずいてしまった。

映画は20年前に公開したのに、いま
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名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

4.0

シンガポール旅行ならば多くの人がマリーナベイ・ サンズを宿泊候補に選ぶ。客には日本人が多いし、日本語も使えるスタッフもいる。

そのホテルを舞台にクライマックスではド派手なアクションを突っ込んできた。
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名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)(2010年製作の映画)

3.7

例によって小学生(実際は高校生)とは思えないような知識と行動力をフル活用してテロ集団をやっつける。後味の良さも相変わらずだ。
飛行船内で銃撃するテロリストがいるかな、という謎はあるが。
それも機関銃で
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名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

4.1

公安警察とコナンがテロに見舞われた首都東京を守る。
ストーリーには壮大なテロの仕掛けが盛り込まれており、大人でも十分に楽しめる内容になっているところが素晴らしい。

実写化不可能なアクションもあり、ア
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名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年製作の映画)

3.8

ラストの謎解きお仕置き大団円の締めくくり方はお見事。
おっちゃんの扱いや敬礼まで含めて抜かりがない。
オーソドックスなコナンストーリー。
推理サスペンスの見本のような流れだ。

名探偵コナン vs. 怪盗キッド(2024年製作の映画)

3.5

サクッと流し見する感じ。
ストーリーにあまり深みはない。
KIDの立ち振る舞いとコナンの知恵比べを楽しむものだが、
過去の総集編のせいか新鮮さが感じられなかったので
サブスクでみるのがちょうどいい。

名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)(2014年製作の映画)

4.0

陰謀めいた狙撃事件の内幕をミスリードさせて新たな謎を注入する脚本は油断できないし、クライマックスはちゃんと見せ場を用意するし、したたかに計算されたストーリーだ。

例によってコナン君は抜群の運動能力を
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名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

3.5

謎解きの展開が突飛でややご都合主義に見えた。
他作品と比べると脚本の魅力が弱い。
KIDはいいところを持っていく。
鎮魂歌(レクイエム)はタイトルとしてどうなんだろう。
ほとんど無関係なのでは。

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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

4.0

スケールのデカいパニックサスペンスムービー。
クライマックスはアニメとは思えぬ迫力があった。
これを実写とCGで再現したらそのままハリウッド大作なみのアクションストーリーがつくれるんじゃないかと。
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名探偵コナン 世紀末の魔術師(1999年製作の映画)

3.9

ロマノフ王朝のお宝と哀しき歴史を日本人とつなげたストーリー。
怪盗KIDの振る舞いもシャレてるし、十分楽しめた。

貴重なお宝を人の歴史と結びつけ、大河ドラマ風のつくりこみをする手腕は見事だ。ホントに
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名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)(2013年製作の映画)

4.1

オチに向かって散りばめられた伏線を矢継ぎ早に回収していく。
デテクティブストーリーのお手本のような見事な脚本だ。
ラストの盛り上げかたは観客の感情を巧みに刺激するし、願い通りにまとまっていく流れは清々
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名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)(2003年製作の映画)

3.7

『義経記』と絡めるあたりの脚本は気楽に楽しめた。
話の曲げ方、落とし方、まとめ方が気に入った。
劇場版コナンシリーズはお気に入り。

名探偵コナン から紅の恋歌(2017年製作の映画)

4.0

エンドクレジットのオチにいたるまで脚本が秀逸すぎてびっくりした。
こりゃあ子ども騙しの作品じゃないわ。
百人一首の恋歌をメインストーリーと並走させ、クオリティが高い。

子どものころ、百人一首マニアだ
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名探偵コナン 業火の向日葵(2015年製作の映画)

3.6

ネトフリで劇場版コナンがリリースされたので見始めたが、その2本目。
コナン世代ではないから今までほとんど見ることもなかった。

が、さすが人気シリーズ。
エンタメ視点で面白いし、わかりやすいし、伏線も
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インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

3.8

ラストワンカットをあらかじめ決めていたかのようなストーリー。
父と息子とその一家がバイオレンスな武器を使わずに悪霊と闘う。
ラスオチの描きかたがうまかった。

この映画シリーズをつくったチームは良い人
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パラレル 多次元世界(2018年製作の映画)

3.6

画期的なタイムリープ系映画をつくってやろう!というおそらく若手制作陣の意気込みを感じるものだ。貧乏起業家組が多次元ワールドのメリットを使って大金を稼ぐ。

前半の貧乏モードから天国モードにチェンジし始
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.8

劇場版コナンをしっかり見たのは初めてかもしれない。
最初から最後までちゃんと伏線を回収してるし、どんな世代の人が見ても大きな矛盾がなく、話はわかりやすい。大人気コンテンツとして支持されている理由がよく
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恐怖の報酬(2024年製作の映画)

3.3

約50年くらい前のロイ・シャイダー版はむかしドキドキしながら見たが、1年ちょっと前に完全版を見直した時、やはりアクションサスペンスを見慣れた現在の視点で評価したらとても名作と呼べる出来ではなかった。>>続きを読む

俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー(2024年製作の映画)

4.0

好みの役者ウィリアム・H・メイシー&ジョン・シナが贈るビジネスファンタジーコメディの傑作だ。メイシーが出るのだから脚本のクオリティが高いことが想像できる。

3バカ+1のドタバタ演技は笑いどころのツボ
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キング(2019年製作の映画)

3.9

これは脚本、助演を兼ねているジョエル・エドガートンの作品だね。
ヘンリー5世はイングランドの宿敵で大嫌いな当時のフランスをやっつける話だから、英国人にとってヒーローだし、映画やドラマの題材に使われ、そ
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CODE 8/コード・エイト Part II(2024年製作の映画)

2.7

30年くらいまえのB級アクション映画に見えた。
アクションの流れがトロく、銃撃戦などは見てられない。
テレビドラマでももっとマシなバトルを見せると思うのだが。
途中で寝そうになった。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.8

90分枠を3つの章立てでうまくまとめている。
最初はホラーならではのジャンプスケアを盛りこみ、次はサスペンス風味をはらみながら悪霊との戦い。最後は数分間の後日談的なオチ。

若者の無神論的振る舞いが悪
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海上48hours ―悪夢のバカンス―(2022年製作の映画)

3.2

鮫映画の佳品が最近ちょくちょくつくられているため、本作はクオリティ不足かな。場面がジェットスキーだけなのが致命的。『ロストバケーション』みたいに海上の岩山避難とかもないし。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

むかし本作でピアノ演奏をしている上原ひろみさんに2時間近くたっぷりインタビューしたことがある。彼女がNYでの活動をし始めたころだ。ジャズにかける思いや演奏時の集中度、のめりこみ度を間近でみて強い印象を>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.7

それ相応の興奮や感情の揺れを楽しめるものの、『グランツーリスモ』ほどの無条件のエンタメクオリティを味わえなかったのは、ファクトの縛りだったと思う。歴史的事実の縛りをうけたというか。

ル・マンレースで
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