moneさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.8

リコリスってハリボーの癖の強い黒い渦巻き菓子の味のこと…?そんなリコリスとピザなんてコンビネーションあり?と思って調べたら、映画の舞台、サンフェルナンド・ヴァレーにあったレコード店の名前とのこと。なる>>続きを読む

美しき結婚(1981年製作の映画)

3.7

夢の中で生きている女の子。
終わり方にいろんな解釈の仕方がありそうで良い。

個人的には主人公をただ批判的に見るのではなく、面白がってこんな子もいるよね、と観れたことで自分の成長を少し感じた笑
鑑賞側
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

3.9

最初の話が一番面白かった。

3話とも浮気という点に共通性があるけれど、どれもかなりさっぱりした印象。

そして恋愛はタイミングが重要。

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.6

ジャックドゥミに触発されて初エリックロメール作品鑑賞。

ビフォアシリーズや坂本裕二作品などなど、私が大好きな恋愛映画の大元に辿り着いてしまった感じが否めない。見るべくして見た作品とも言うべきか。
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.0

本当に見ているだけで楽しい作品。カラフルな世界観がダンスと歌により彩られた正統派ミュージカル。ララランドやHSMシリーズ等、後世のミュージカル映画に多大な影響を与えたことがよくわかる。

カトリーヌ・
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対峙するふたり(2015年製作の映画)

3.0

ものすごい密度の短編。
テロの実行犯と被害者の遺族が密室で一対一の対話を行った際のドキュメンタリー。

中盤、対話が決裂。自らの罪と向き合おうとしないテロ実行犯の拒絶によりこれ以上の対話は困難なことの
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.5

一気にジャックドゥミのファンになった本作。映像の芸術性が突き抜けていて本当に美しい。
オープニングの雨傘を刺した人々を上から撮る構図は当時画期的だったろうし、一番好きだったのは宝石商ローランがジュヌヴ
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ボクの彼女の愛し方(2016年製作の映画)

3.0

主人公の阿保っぷりと最後のオチがとても面白かった。クレイジーでぶっ飛んでて最高。

終盤にもなると作品の馬鹿馬鹿しさが一周周って愛おしくさえも感じられるような?

レアの大好きなこと(2015年製作の映画)

2.0

海外に行くとよく遭遇する有料改札トイレの話。

立って番をしてるおばあちゃんの健気に働く姿が可愛らしい。しかし効果音のリアルさと「ニャッキ!!」で顕著なストップモーション独特の毒っ気みたいなものも感じ
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天空の下で(2021年製作の映画)

2.0

貧困ゆえの不条理が、そこはかとなくリアルに描かれている作品。

ラストカットの濁った曇天の空が、クライマックスを見た後のモヤモヤとしたやりきれない心情にマッチした。

ニコールの檻(2017年製作の映画)

2.0

感想がウェス・アンダーソンに尽きる。
グランドブタペストホテルのアートディレクターの作品。
観覧車の家という世界観・アートワーク・ヴィジュアルは流石はだけど、逆に言えばそれだけ。

すぐにオチが読めて
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向かいの窓(2019年製作の映画)

4.3

短時間での起承転結のメリハリ、特にドラマチックなラストへの持って行き方・魅せ方がすごい。納得のアカデミー賞受賞作品。

自分にとっての当たり前は誰かにとっては喉から手が出るほど欲しいものだったりする。

管理人(2020年製作の映画)

3.7

・背景
ナチ時代の文化・思想統制としては焚書が有名だけれど、北欧を民族ヒエラルキーの最上位においたヒトラーは、芸術分野でも「北方人種」的作品を公認芸術に、前衛美術は「退廃した」ものとして位置づけた。(
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

SF映画の名作の一つ。

「遺伝子」の優劣による決定論的世界に於いて、諦念的に生きるのではなく、自身の尊厳のために抗い続ける主人公の生きる態度に感動した。
ジュードロウの言う「夢を見させてくれてありが
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砂の女(1964年製作の映画)

3.7

脚本を阿部公房自らが手掛けているとのことで、なるほどあの名著を映像化するとこうなるのか、という筆者の頭の中にあるイデア的映像イメージを覗く気持ちで鑑賞した。

武満の音楽が光っていたことはさることなが
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.7

ホアキンフェニックスの名演は言うことなし。
内側に溜め込んでいた闇を暴力的・爆発的に外へと放出する様が印象的だった。
面白いけど、この作品は何らかの形で引きずりそうになったので共感性の高い人は一定の心
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

2.5

キャスト陣と扱う題材(メットガラ)が豪華なだけに、チープな展開で勿体無く感じた。残念。

ちなみに、この映画のインタビューに際してアンハサウェイが披露したリアーナ、ケイトブランシェット、サンドラブロッ
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陽気な中尉さん(1931年製作の映画)

4.0

脚本家坂本裕二さんのストーリーからルビッチ入門として。
初期の作品なのに現代と何ら変わらない洗練されたカットが多くてとても見やすかった印象。
あと三角関係をさっぱりコメディタッチで写しながらも、オペレ
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スイング・ホテル(1942年製作の映画)

4.2

ビング・クロスビーの歌声が素敵。アステアのタップダンスも楽しめて古き良きエンターテイメントが存分に味わえた。

グレムリン(1984年製作の映画)

2.9

ギズモは可愛いけど展開についていけなかった。
グロいしちょっとホラーだし、幼い頃に見ていたら確実にトラウマになってたと思う。

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

3.8

脚本が良い。愛、時間、死というテーゼも、それを擬人化して役者が演じるというアイディアも面白かった。
ウィルスミスの妻役が明かされるところでは感極まって泣いてしまった。

それにしてもなぜ原題は全く違う
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シリー・シンフォニー物語(1955年製作の映画)

3.8

1923年から活動を開始したウォルト・ディズニー・プロダクションで1929年から1939年にかけて7分前後の短編アニメーション作品群が75本制作されたシリー・シンフォニー(Silly Symphony>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.1

オマール・シーのこのセクシーさは一体何なのか。

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.4

ティムバートンがこのような爽やかで温かい作品も撮っていたとは驚き。
画の美しさ、現実とファンタジーの交錯するストーリー、そして所々ブラックさの効いたティムバートン節が混ざることで独特な世界観が抜群に活
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ジャズ・ロフト(2015年製作の映画)

3.8

写真家ユージーン・スミスのロフトにはジャズプレイヤーが夜な夜な集まってセッションをしていたという。
ユージーンの撮っていたフィルムから、ごちゃごちゃした埃っぽいロフトに、NYCでの夢と音楽への愛を抱え
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ビル・エヴァンス タイム・リメンバード(2015年製作の映画)

4.0

敬愛するビルエヴァンスのドキュメンタリー映画。

ポートレート・イン・ジャズ、大名盤ワルツ・フォー・デビー等、ビルエヴァンスの黄金期は、やはりスコット・ラファロなくして語れないことが分かった。

衝撃
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SAYONARA AMERICA(2021年製作の映画)

3.9

舞台挨拶付試写会にて鑑賞。
コロナ前にLA, NYで行われた2公演のライブドキュメンタリーにコロナ禍における「今」のインタビューが加えられて編集されたもの。

ライブ映像は勿論素晴らしかった(欲を言え
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.7

スピルバーグだけに、テンポが良くて見やすかった印象。そして若かりしレオ様と全盛期のトムハンクスのタッグは見応えがある。

アバグネイルjrの機転の速さと肝の据わり方には舌を巻くし、何よりこれが実話だと
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東京物語(1953年製作の映画)

5.0

昨年観た中で一番良かった映画。小津作品に流れる優美さ、静かさ、郷愁をひしひしと感じた。川端康成が書くような清廉な空気が、熱海のきらきらした海から靡いていた。

原節子さんも素晴らしい。登場するだけで画
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.4

今年は昨年よりも映画をいっぱい見る!という新年の目標を掲げて早速今年の映画初め。原作は最新巻まで読破済み。
そもそも原作の0巻が本編の外伝としてよく纏まっているため、ストーリーも2時間ですっきり見れて
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.8

かのジャームッシュ作品をスクリーンで見るチャンス、と思いジャームッシュretrospectiveへ。

堅苦しいモノクロ映画を予期していたがいい意味で裏切られた。
シュール且つクール。暗転する間の撮り
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キネマの神様(2021年製作の映画)

2.6

原作既読だったがほとんど別作品と言っていいくらい捻られた脚本だったように感じる。

山田洋次監督なだけあって、とにかく作品全体の根本に「昭和」における美徳が詰められているような。
寺島しのぶの演技が肌
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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

4.8

終始涙が止まらなかった。
アレサの魂から響く歌声と教会にいる観衆の熱狂に包まれてとにかく幸せだった。

音声は言うまでもなく、映像も臨場感溢れる編集であり、72年のアメリカのとある教会ではこの映画に写
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに劇場へ。
主役のコングとゴジラはともかく、アメリカ大陸から香港まで繋がっている基地やらSF感満載の地球の構造やら、スケールの大きい設定が盛り沢山のスペクタクル映画。

エヴァを意識したような
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時をかける少女(2006年製作の映画)

4.1

夏なので細田作品。

久しぶりに映画にのめり込む感覚を覚えた。
タイムループものは結構時系列が分かりにくくなることが多いけどこの作品は無駄な展開もなく且つ分かりやすい、完璧な構成だと思う。

個人的に
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.4

王道ラブコメ。特に最後の盛り上げ方が一気に畳み掛ける感じで見ていてこっちまでワクワク。終始ヒュー・グラント頑張れってすごく応援したくなっちゃうし、記者会見のシーンは最高にロマンチックだった。

それに
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