とぽとぽさんの映画レビュー・感想・評価

とぽとぽ

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チャップリンの給料日(1922年製作の映画)

3.5

短編では既婚者役のチャップリン?エレベーター、レンガ投げなど秀逸なシーンには、笑いばかりか感心する

一日の行楽(1919年製作の映画)

3.5

チャップリン流家族団らんお出かけの日

家の前、遊覧船、十字路と3ステージくらいあって、ドタバタしていたけど、なんだかんだで楽しそうだった。

キッド(1921年製作の映画)

4.5

やさしくてあったかくて創り手の真摯な思いメッセージに、心満たされる

ひょんなことから赤ちゃんを拾った浮浪者の心温まるコメディの傑作。なんてかわいらしい2人の(疑似)親子だろうか。とりわけタイトルロー
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サーカス(1928年製作の映画)

4.0

THE FUNNY MAN
=チャップリンinサーカス!蹴って蹴られて、体を張って笑いを取りまくるトランプ(浮浪者)役から切ない恋の行方ラストまで彼らしい作品で、最初から最後までずっとおもしろく見てい
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ロードゲーム(1981年製作の映画)

3.5

明日のベーコンは人間?
独り言なら俺に任せろ!!

食肉不足なオーストラリアの広大な大地を舞台に、"ヤバい運転手(に執拗に狙われる)"モノ。…というより追っかける側か、おまけに濡れ衣"冤罪"モノ?たま
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チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)

3.5

1人殺せば悪党で、100万人殺せば英雄

数が殺人を神聖にする。元銀行員で札束を数えるのが異様に速いヴェルドゥの"事業"は、小金持ちの中年女性を殺す青ヒゲ殺人…。恐慌によるクビから鞍替えを余儀なくされ
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逃げ去る恋(1978年製作の映画)

3.5

"恋のサラダ"=さながらアントワーヌ版"ハイ・フィデリティ"

タイトル通り偽りなし。一同に会するアントワーヌ・ドワネル・クラブの会員たち。生い立ちバックグラウンドから来る女性に求める自分のだらしなさ
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家庭(1970年製作の映画)

3.5

もうマダム

アントワーヌの頼りないキャラクター、彼に結婚生活は送れるのか?裕福でなくても慎ましく、同じ建物に暮らすご近所さんたちとの憧れるような生活、幸せで平和な時間がしばしの間流れる。思い通りにい
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夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

4.0

名探偵ドワネル登場

軽快なタッチでコミカルに綴られる第3弾。失恋のショックから入隊するも、不服従と脱走の連続で除隊となったアントワーヌ・ドワネル。追い出される形で除隊となったために、推薦状みたいなも
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アントワーヌとコレット/二十歳の恋(1962年製作の映画)

3.5

アントワーヌ・ドワネルの失恋

傍目から見るとやばいやつなんだけど、その行動原理というか気持ちは痛いほどわかるし、そんなペルソナを演じる演じるジャン=ピエール・レオの魅力もあって、かわいらしい。最後は
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異人たち(2023年製作の映画)

4.0

ずっと孤独だった

…そこに名前がついただけ。"死"を寄せ付ける孤独感、喪失感、そして自分="クィア"【ゲイであること】を受け入れてもらえなかったことに傷つき苦しく、すごく寂しかったんだ。どうか、《し
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そして、ひと粒のひかり(2004年製作の映画)

4.0

私はお金を入れる

私にはできないと?運び屋=ティーンエイジャーの女の子が選んだのは、聞こえは良いブツを持って運ぶだけの楽な"旅する仕事"。けど、それだけの作品ではない。カタリーナ・サンディノ・モレノ
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ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

3.5

"ファッション"は虚しい言葉、とにかく嫌い

もっとタイムなレスな言葉で。メンズでは新しいものなど皆無で古いものの焼き直し。…など、彼なりの美学で、真に迫る言葉が並ぶ。人は嫌いなもの・見たくないものか
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

3.5

"パリのファッションデザイナー"になる!その夢を叶えたその先…決して忘れられない偉大な存在に

新たな女性像と共に当時の空気感を反映したカウンターカルチャーを生み出した、それはまるで新たな言語のよう。
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

2.5

「イスの男」"man in the chair"ぶる安室

全体的に軽くて、ハロウィンに渋谷へ集えるアッパーな人向け(※渋谷はハロウィン会場ではありません!!)?渋谷警察とかそのへん関係各位にちゃんと
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.0

ちっさな世界におっきなハート

"生"の真理、深い洞察、そして美しいメッセージに包まれるお手製な映画の魔法…。やさしくあったかく小さな世界に大きな本物のハートがあるカミングオブエイジ成長モノで、ハート
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ミュージック ~僕だけに聴こえる音~(2024年製作の映画)

3.5

ムジカ:パペット物語=身の回りに溢れた、そして自分の中からも溢れ出す音楽!恋と夢に

実話・実体験も作品として昇華しながら芸の肥やしにルディ・マンキューソの才能。ラテン・ミュージックなノリが作品全体を
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グレイテスト・ヒッツ(2024年製作の映画)

3.5

最高のタイトルに胸キュン好物のやつ

どんな結末?悲劇的。変えられるのは、自分の行動だけ。"未来が分かる"ハリエット役に、やっと主演感のあるルーシー・ボイントン。人それぞれ思い出の曲があって、音楽は時
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.5

切なくも共感を覚える恋の始まりと終わりに、成長の記録

誰もが羨む存在として、世界のスター=エルヴィスと過ごした歳月(激動の十代)の中で少女は大人になり、自ら去ることを決断する…運命的な出逢いから別れ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.0

コナン版"ゴールデンカムイ"!北海道お宝争奪バトル開幕!!

今年もこの季節が来た、国民行事。ドンパチ爆発にリアルでないアクションなど、ワイスピ的派手エンタメ大作への舵の切り方で成功し続けている本シリ
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テイラー・スウィフト THE ERAS TOUR (Taylor's Version)(2024年製作の映画)

4.0

テイラー時代を彼女と生きるぼくら!今これからの時代を作っているのは、彼女だ

1989年生まれの最高に格好良くて美しくて超一流の表現者アーティストでありエンターテイナー=テイラー・スウィフトと同じ時代
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クラッシュ 真実の愛(2022年製作の映画)

3.5

Q. 最も幸せな瞬間は?

自分自身のアート探し。進歩的すぎるオープンな母親を持つ主人公が、双子に恋する現代らしいハイスクール・ロマコメ。ラブラブな周囲のキャラなどもあって笑えながらも、クィアはじめ色
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美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

3.0

映画の魔法があるかはまだ分からないけど不思議な魔力のある作品…。いつまでも今の形で人間様が栄えた暮らしでやっていけると思ったら大間違いだ。人間の営み、本来のあるべき姿へと帰化する。
悠久の時がしばし流
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コンペティション(2021年製作の映画)

4.0

映画は映画

"メソッド"個性派ヘンテコ監督ペネロペ・クルス ✕ 主演アントニオ・バンデラス?裏切らない2人のコンビ共演が嬉しいし、エキセントリックな好演が光る。そんな風変わりな監督の下でスター俳優と
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリー✕アニメーション=表現の責務と可能性

アニメで克明に綴られる亡命の記録と、そうした人生が彼に強いてきた嘘偽りの半生と人を信じられなくなる孤独…。最愛の人にも話せない秘密を抱えてきた。
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.0

緊張感を持て

シェフ、あなたが!タイトルに偽りなし!! 綿密に錬られた全編ワンカット長回しから目が離せない力強さで、店内はトラブルだらけ問題山積みハイテンション&カオティックに大変な夜!!!
パワフ
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アップグレード:どん底女子の幸せ探し(2024年製作の映画)

3.0

アート版『プラダを着た悪魔』in ロンドン

…と言いたいところだけど、トントン拍子でそこまで困らされている感なかった?完璧主義なボスの下、カミラ・メンデスがいつか自分の画廊を持ちたいという夢・自己実
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.5

クローネンバーグ✕ミア・ゴス="らしさ"全開狂気の渦に飲み込まれる荒波のオールインクルーシブへようこそ

タイトルに冠された、水平線との境目がない"インフィニティプール"とは、永遠に続き遥か彼方どこま
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シンクロニック(2019年製作の映画)

3.5

親友の娘を救いに、合法ドラッグでタイムトラベル?これまた賢く面白い着眼点!!

ベンソン&ムーアヘッド・コンビが仕掛ける今回のワクワクは、時空を飛び越えるほどの"ハイ"!設定から期待するほどのキャッチ
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モンスター 変身する美女(2014年製作の映画)

3.2

タバコをよこせ!インテリジェントでオリジナルなホラー・ラブストーリー逃避行もの。タバコをやめるから永遠の命を諦めてくれ…最後の決めつけない余韻までじっくりと見ていられる。明らかに"捨て"なクソ雑邦題と>>続きを読む

ガンズ・アンド・キラーズ(2023年製作の映画)

3.0

ニコケイ✕西部劇

丁寧描写などキャラの出た、泣き方のわからない娘と距離感のある(ex.『ロード・トゥ・パーディション』)復讐の旅。けど、実は似た者同士、そこはさすが親子だ。かつては人殺しもして、人々
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ボーイズ・イン・ザ・ボート ~若者たちが託した夢(2023年製作の映画)

3.5

8人は1つ

裏切られないオールドスクールなフィールグッド!8人乗りエイト史上最高の"二軍チーム"の大躍進劇。理事や委員会、権力者・体制側からのあらゆる反発・反対意見、妨害工作などを乗り越えて、祖国の
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

5.0

アイアンクロー・トゥ・ユー!

アイアン・クローくらってきた。家父長制と兄弟愛、そして"男は泣き顔を見せるべきではない"といったステレオタイプなマッチョイズムが支配的な昔ながらの歪んだ男性像について。
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

5.0

会いたかった…僕らはまた映画に恋をする"映画の魔法"賞

ずっと探していたものがここにあった in アメリカ人が撮るよりも魅力的なNYという街で。自分の追い求めてきた夢や理想と、それらが手に入らない現
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夜の人々(1948年製作の映画)

4.0

いま何時だ

絶望的な状況であっても、希望を見出せそうとする悲恋を宿命付けられた男女逃避行モノ。不運が重なって増増悪い状況へと追い込まれていく主人公に、足を洗わせてくれない昔の仲間たち。当たり前だけど
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