堂々めぐりってこと?かと思ったが、
そう見えて、少し、ほんの少しだけ、次に進んでいる。
そういうプロットだった気がするけど、それをうまく考察してくれる人がいない。
中国語がわかれば、登場人物たちの会話>>続きを読む
「嘘」というのは、なにかを都合の悪いものを覆い隠すものであると同時に、他人に傷つけられたくないなにかを守るものでもあるのだと感じた。
是枝監督が『怪物』は『羅生門』の応用だと感じた、と雑誌で言ってい>>続きを読む
眼で楽しむ時間が長い。内心、この映画はどこへ向かってるんだろうと疑う瞬間もある。
が、そう油断してると、キャラクターたちが、さりげなくハッとするような台詞を口にする。
あー、このシーンのためにこの映画>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
小さい空虚が時間をかけて溜まっていき、静かに溢れる美しい映画だった。
決して不幸ではないのに、間違いなく幸せではないマルコが感じる寂しさや虚無感が冒頭に描かれている。中盤からエル・ファニングが演じる>>続きを読む
言葉が通じる安堵感。
スカーレット・ヨハンソンのおしり。
初。黒澤映画。
いままで気が乗らず、なんとなく避けてきた。
時代劇だし、3時間だし、合わなかったらしんどいなーと思っていた。
はぁー...なんと浅慮。なんと愚か。もっと早くに観ておくべきだった。文句な>>続きを読む
選曲のセンス抜群。
定点でとられる構図も良い。
でも、ケン。お前はダメだ。
一発パンチさせろ、アウトだ。
1作目とのギャップ
これは1本ではやりきれないな
ストーリーは一連だけど、別モンみたいだ
寝相の悪さのせいで脚が痺れて動けなくなるときがあるけど、そのときは「Wiggle Your Big Toe」で解消することにしてる。
5時間オーバーのスーパーロングな映画。だけど、みんなに観てほしい。
つべこべ言わずに。
いいからとりあえず、半日をこの『ハッピーアワー』につかってほしい。
いってくれればBlu-ray貸すので。
『>>続きを読む
今までで、一番笑った映画かもしれない。
こんなので笑っちゃいけないってのは倫理的にはわかってるんですよ。
だってさ、人間がぐちゃぐちゃになったり、血噴き出して死んでくんだよ。それをみて、面白いって、ダ>>続きを読む
映画館でバカほど笑ったのに、帰りの電車の中で面白かったなーって振り返えると、ジワジワとあたたかい芯のある感情が湧いくる。観てる時とは全然ちがう余韻に驚いている。
日本で、アメリカと同じくらい薬物が身近なものになった場合、依存者の数ってどうなってしまうのだろう。
流通していないからこそ、さすがにそんなのやらないわ!って言えるかもしれない。
でも、居場所のなさから>>続きを読む
隣に座っていた、お母さんと娘さんの親子が、しっとり鼻をすすりながら観ていて、終わったあとに、よかったね、よかったねと静かに言い合っていた。
は、なにそれ、めっちゃいいじゃん。と思った。
沖田監督作品は基本大好きなのだけれど、なにが好きなのかあんまり言葉にできてなかった。「なんか、いいんだよね笑」としか言いようがないと思っていた。
でも、この作品を観ていて、「挿話の扱い方がずば抜けて上>>続きを読む
にしても、だいぶ恐ろしい映画だった。
そのうち夢とかに出てきて、うなされて、たくさん寝汗をかきそう。
キリスト教における「懺悔」のような風習に馴染みはないけれど、心のうちを、誰かに「話す」ことによって、自分の肩に乗っかった重荷が少しとれる気持ちはものすごく、わかる。
現実が好転したわけじゃないのに、な>>続きを読む
ミー坊に、ナイフ貸してよ、と言われて誇らしげな表情の青鬼くん→ドヤ顔でバタフライナイフの小技をカチャカチャカチャッと披露する青鬼くん→そのナイフで魚をしめて、借りたナイフを血だらけにするミー坊→しょん>>続きを読む
周りの目線、空気に流されて、自分の中にある自分の大切で身近な存在を、自分で押しのけてしまうことの辛さと葛藤を感じた。
正しく、普通であること、つまり、大きな世界に順応して生きていくことが幸せである、と>>続きを読む
シーツの下ってケイシー・アフレックが演じてたのだろうか。
スローモードなのに、飽きず、どのシーンも魅力的でユーモアがある。
日常の温度感を設定できる装置があったら、僕はずっと、沖田修一監督の温度感で生活したい。
傍観者という立場の人は、事実をいつくか手に入れることはできたとしても、視界がスッキリするような真実に辿り着くことはできない。
ものすごく壮大で変な夢をみた気分になった。
この映画のことはまだ複雑であまり表現できない。
たぶん今は、まだ、そんな状態じゃない。
ベットの中で半分眠りながら、みたばかりの夢の香りをなんとか思い出して>>続きを読む
舞台を観に行ったことはないけれど、面白い舞台を観たあとってこういう余韻が残るのかなー、と観たあとに思った。
山ほどツッコミどころはあるけれど、不思議と引っ掛からず、そういったところもぜんぶひっくるめて愛せる。バランスが良く、心の憑き物が少し軽くなる映画。
どのキャラクターも気分が悪くなるような邪気を発して>>続きを読む
成功主義に打ちのめされたとき、またこの映画にもどってこよう、とそう思いました。