iamさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

いまを生きる(1989年製作の映画)

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ニールが演劇に取り組む時にみせるキラキラとした笑顔がすごくよかった。
希望に満ちている、というのはまさにこういうことだな、と思う。
希望というより、生気に満ちている、という表現の方が近いかもしれない。
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恋人たちの予感(1989年製作の映画)

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女優メグ・ライアンの魅力が爆発していた。
一人の女優がこんなにも輝く映画って最近あまりないと思う。

2人の物語がこのあとどうなるのかが気になる。想像するのも楽しい。
男女間の友情は果たして存在するの
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

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扉の使い方が印象的だった。
過去のインディ・ジョーンズシリーズは観たことがなく、今作が個人的なインディーデビュー作なのだが、それでもとても楽しめた。(元からシリーズのファンだった皆さんはどうだったのだ
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

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絶妙に緊張感のないキャラクターたちの振る舞いがかえってストーリーを俯瞰する側の緊張感をエスカレートさせているように感じた。
いまにも崩れてしまいそうなジェンガの周りでケタケタふざけている人たちをみてい
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I Am Easy To Find(原題)(2019年製作の映画)

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マイク・ミルズのモノクロ表現とか構図、素敵だなー。
The Nationalと出会った作品。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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ビジュアルといい、サウンドデザインといい、ストーリーテリングといい、全てのカテゴリーがハイセンスだった。
各キャラクターに対して、それぞれのアートスタイルがあって、それが崩れずにひとつの世界観にまとま
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リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

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現実の対義語は理想とか夢だというけれど、本当にそうなのだろうか?
現実の中にみる理想と理想の中にみる現実だってあるような気がするから、きれいに分けることはできないのではないか。
ジェネレーションXとい
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ミストレス・アメリカ(2015年製作の映画)

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歳を重ねていくと「やりたい」はどんどん増えていくのに、「可能性」はどんどん減っていく。ちょうどいいバランスの時っていつだったんだろう。

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

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観るべき映画が観るべきタイミングでふと目の前にあらわれることがある。
20代後半でやりたいことがたくさんあって、やろうやろうとそれなりにもがいるけど、なにも実ってなくて、そんな自分の人生がどこにも向か
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

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保護者像。
子どもが雨に濡れないよう、傘のような保護をするか、それとも、たとえ雨は防ぐことはできなくても、濡れて冷えた身体をあたたかくしてあげれるような保護をするか。

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

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恋する者達が出会うまでのハラハラとした緊張感が、入れ替わり立ち替わりで、踊りのように交錯していくから、2時間、ずっと楽しい映画だった。
わーきゃー、言いながら観た。
出会いをここまで贅沢に扱う映画はは
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I AM/アイ・アム 〜世界を変える力〜(2010年製作の映画)

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なにが問題か?と聞かれたときに、「自分だ」という答えの選択肢はつねに持っておきたいとおもった。

波紋(2023年製作の映画)

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理念、概念、信念、観念。こうしなければいけない、こうあるべきだ、普通はこうする。
社会で生きているとそういった、あるようでないもの。ないようであるものにさらされているようなきがする。
この映画では依子
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怪物(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

物語のなか出てくる、金管楽器の不協和音を聞いた時にその音が何かに似ている気がした。なんだろうなんだろうとモヤモヤしながらずっと考えていたが、家で鼻水をかんだ時にひらめた。これだ。あの音は、人が勢いよく>>続きを読む

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

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全てを語らない映画をみて、自分たちがその映画を起点に何を語るのか。余白が多い、と言えるとも思うが、「蒔かれている種」が多い作品だと個人的には捉えた。

観たあとに浮かんだ言葉のひとつとして、「けじめ」
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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英語のmemoryは日本語にすると、「記憶」だが、「記録」にもなりうる。そこには微妙だけれど、たしかな違いがあるように思う。
この映画の場合はビデオカメラの「記録」を媒介に「記憶」をめぐるものであると
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真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

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「アメリカン・ニューシネマ」というジャンルがあることをはじめて知った。
そういうジャンルの映画であることを、知ってからみるべきだったかもしれない。

食べて、祈って、恋をして(2010年製作の映画)

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こんなこと言ってしまったら元も子もないけど、どこにいってもいい男と出会えちゃうリズは反則レベルの強運をもってるよね。ちょっとズルいよね。
強運を引くためにはまずチケットを買って行動しろってことなのか?

犬王(2021年製作の映画)

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湯浅監督の作品をまだあまりみていないので、「湯浅節」というのがどういうものなのかはわからないけれど、この作品を自分の中の「湯浅節」原点にしようと思う。

AIR/エア(2023年製作の映画)

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ものすごく楽しんだのだけれど、やっぱり最近のこの手の映画が展開するストーリーの構造に引っかかってしまう。
多すぎない?

実在した人物、あるいは本当に起きた出来事を基として、感動のストーリーを組み上げ
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ピアノ調律師(2010年製作の映画)

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見えなくても、臭うだろうし、感触で何となくわかってしまうのでは?と思ってしまったが、展開にはゾクゾクした。

ジュリア(s)(2022年製作の映画)

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この映画を観ると、多くの人が自分に起こりえたかもしれない人生を夢想してしまうと思う。同じ空間にいる他人の姿をみて、その人に自分を投影したりして、好き勝手にストーリーを組み立てたりするんじゃないだろうか>>続きを読む

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

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1回目なので、ひとまずは「考えるな、感じろ」的なスタンスで世界観を楽しむことにしました。
内容についてはまた回数を重ねて考えていきたい。

カランコエの花(2016年製作の映画)

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守るという態度が、かえって守りたい対象に「守られなければいけない」という概念を押し付けてしまうこと可能性もありうる。

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

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ダーレン・アロノルフスキー監督作品は2017年公開の『マザー!』で強烈なトラウマを植え付けられたので今作もみるか迷っていたけど、みてよかった。
『マザー!』で負った傷が少し癒えた気がする。

生きる LIVING(2022年製作の映画)

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ぼくもマーガレットにあだ名をつけてもらいたい。

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

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デヴィッド・ボウイを力技で脳内にインストールされた感覚。
デヴィッド・ボウイのことがわかる映画ではなく、デヴィッド・ボウイとは一体なんなのかという問いが生まれる映画。

The Son/息子(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ニコラスが抱える心の病は長い時間をかけて複雑に絡まった糸の塊のようなものだと思う。
ぐちゃぐちゃになっているそれがいったいなんなのか、容易には説明ができない。ただただ辛いのだ。
周りはその感情をなんと
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

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映像は対象の表面だけではなく深い内面までも引っ張り出す力があるということに、創作の強さを感じた反面、そこには暴力性も孕んでいることを実感した。
それが相手を本当に傷つけるための暴力となってしまうか、そ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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カレーの味を教えて、と聞かれても上手く説明できないのと同じように、この映画がどんな作品なのか、きれいに表現できない。
でもたしかなことは、奇跡的なバランスで最高にいい映画だということ。
これからさき、
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小早川家の秋(1961年製作の映画)

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小津監督の目線は、子供からみた目線であり、子供の目から伝えようとしているのかもしれない。