人間と機械の戦いを描いた話では、通常は人間側を応援するものだろう。
本作では機械の方を応援したくなる。何故なら、これは AI を開発した人間が主人公のドラマだからだ。
成程、機械も誰かが造ったものだか>>続きを読む
今年最高の経験!!!!!!(まだ2月ですが)
ビリー・ワイルダー脚本家時代の作品が、『ミッドナイト』『ニノチカ』『教授と美女』以外で観られるなんて!!
日本未公開でDVDもない。正にシネマヴェーラ渋谷>>続きを読む
爺さんの小便のようにキレがない映画。
事実は小説より奇なりと言いたいが、年寄りが集まって銀行強盗する映画は割とある。
『お達者コメディ/シルバー・ギャング』(1979年)
『ジーサンズはじめての強盗』>>続きを読む
時間について描いた映画。
ホーキング博士はブラックホールから、時間の謎を解こうとしていた。
宇宙の始まりと共に時間は生まれた。
ブラックホールは、その起源を秘めた玉手箱なのである。
マクロの宇宙論とミ>>続きを読む
主人公がモラハラ体質に見える。
モラハラの特徴と思えるものは・・・
①ナルシスト
②相手の話を聞かない
③自分の考えに固執する(自分ルールがある)
④相手をコントロールしたがる
⑤相手のためにやってい>>続きを読む
昔の日本の男は、精神年齢が中学生くらいではないだろうか。
倒れた妻に駆け寄りもしない夫の反応を、鬼畜だクズだ冷酷だと書かれたレビューが多い。むしろあれは子供っぽい反応なのではないか。
目前で人が倒れた>>続きを読む
寅さんの話ではなく、甥の満男の話である。
なので興味が湧かない。
生粋の寅さんファンは、満男と泉のことが気になってたかも知れない。
007はやっぱショーン・コネリーというのと同じで、元気な寅さんは良い>>続きを読む
デビッド・カッパーフィールドといっても手品師ではない(東京タワー消してた~)。
ディケンズの小説の主人公だ(スペル同じ)。
マジシャンではないが、奇蹟に満ちた人生だった・・・かな?
実は本作はコメデ>>続きを読む
機知に満ちて大変面白いのだが、ストーリーではなくキャラクターの面白さで見せていると思う。
この時代の邦画は、大人たちと行動様式や価値観の違う戦後の若者たちを面白がって描いている。
理屈に合わない義理人>>続きを読む
「チャラリー、尻から怪獣〜🎵」
カモン、カモン、バッド・マイロ!!
アホ映画と思ったら、意外に深い話だった。
ストレスにさらされる現代人の苦悩。
みんなストレス抱えて、お腹に怪物を飼っているのかな?>>続きを読む
ディズニーに勝つ、とキンコン西野氏は言う。
しかし、ディズニーは彼の数十歩先を行ってしまった。
商業的な事ではない。
テーマの深遠さにおいてだ。
『えんとつ町のプペル』では、「信じれば夢は叶う、世界は>>続きを読む
喧嘩っ早い歯医者のジェームズ・キャグニー。
憧れのストロベリーブロンドの娘を奪い、騙して自分を収監した議員が来院すると知り、どう痛めつけてやろうと思案する。
その回想の中で、苦労はしたが結局彼に騙され>>続きを読む
ダメ・クズ男を描いた映画は沢山あるが、ダメ・クズ女を描いた映画は少ないと以前書いた。
けれども本作は、クズ女がビッチぶりを発揮して最高である。
こんな昔に、ちゃんとクズ女を描いた映画が存在するのは素>>続きを読む
④自分は本当はどういう人間なのか、自分は何をしようとしているのか。
全て不確かな記憶の上に建てられた砂上の楼閣なのだ。
体に入れ墨で彫りつけても、記憶という曖昧なものを頼りにする以上、不確かなゲームの>>続きを読む
映画に初めて物語構成をつけたパイオニア。
ジョルジュ・メリエス。
『月世界旅行』で、月の顔面にロケットを打ち込んだ絵のポップさ。
今だって、Tシャツやインテリアに出来るアート感覚だ(但し彩色版だと目か>>続きを読む
「ファンのたわ言」映画。
サザエさんの最終回は、みんな海の生き物などに還るとか、
ドラえもんのラストは、植物人間状態ののび太の夢。
などと同レベルの都市伝説。
神格化されたカリスマ監督キューブリックな>>続きを読む
原作者は嘘発見器の発明者とのこと。
だから”真実の投げ縄”を持ってるし、今回は真実がテーマ。
また女性ヴィランが痴漢を蹴り飛ばしたように暴力で解決できたら簡単だが、女性ヒーローのワンダーウーマンには暴>>続きを読む
81歳の『ローマの休日』。
いくつになっても、恋は人を成長させる。
恋といっても、友情だったり教えだったりする。
『ローマの休日』は光の部分ばかり描いているが、女王には影の部分もある。権力争いや足を引>>続きを読む
この手の設定では教科書的な内容。
『水戸黄門』のように、身分を隠して自社デパートに平社員として調査に入る社長。
水戸黄門や『釣りバカ』のスーさんと違うのは、善人ではなく傲慢な経営者というところだ。
組>>続きを読む
ほぼ女性しか出てこない。
LGBT絡みというより、男性を排除することで人間としての女性を描けるからだと思った。
男が居ると、どうしても性差の問題が浮上してノイズになるからだ。
以前『サンライズ』のレ>>続きを読む
「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」
ご存知『カリ城』での銭形の台詞。
要はそんな話でしょ?
詐欺師の男とスリの女が、金と恋を巡って争う。
本当に盗まれたのは、財宝か心か。
互>>続きを読む
ゾンビ物に『ニューヨーク1997』『マッドマックス』を、掛け合わせたリミックス映画。
こうやって、過去の名作とゾンビ映画を掛け合わせれば無限に新作ができるゾ!!
ブルース・ウィリスも『ダイ・ゾンビ』で>>続きを読む
主婦と若い男がテロリストに間違えられる、という所のみ面白い。
しかしシナリオ側の狙いは、誰が真犯人か二転三転するというものらしい。そこはクソ詰まらない。
真犯人を悟らせないように、怪しい人物を複数置い>>続きを読む
キャロル・ロンバードは、グレタ・ガルボに少し雰囲気が似ている。
だから本作でも威厳のある、スウェーデン王女を演じている。
ガルボなら本物の王女を演じるだろう。コメディエンヌのロンバードは、ニセ王女を演>>続きを読む
ダグラス・サークはメロドラマのイメージが強いが、こうしたスクリューボール・コメディ(変人喜劇)も撮るんだなぁ。
けれども女性キャラの心情描写に傾くので、やはりメロドラマ的だ。
冒頭、映画撮影のシーン>>続きを読む
「これで奴も電気椅子だぜ」
「あら、椅子なんて贅沢よ」
男が言うようなタフでハードな台詞を、煙草ふかしたジョーン・ベネットに言わせる。
シャープでハードボイルドでカッコイイなぁ。
ラオール・ウォルシュ>>続きを読む
これを観ると、ウィリアム・A・ウェルマン監督はあまりコメディが上手くないなと思う。
ウェルマン的な社会批判よりも、ベン・ヘクトの雑な脚本術が目立つ。
生き馬の目を抜くNYで、インチキでセンセーショナ>>続きを読む
『モンスター』シャーリーズ・セロン。
『ストレイ・ドッグ』ニコール・キッドマン。
そして、本作のアン・ハサウェイ。
共通するのは、超美人なのに不細工メイク。
ハリウッドでは、ブスメイクこそ美人の証明ら>>続きを読む
ドヤ顔がすぎる映画。
キンコン西野という人は、手の内をひけらかさないと気が済まないらしい。
彼が手品をしたら黙ってするのではなく種明かしをして、それがどう凄いか語るだろう。ドヤ顔で。
映画はしょっぱな>>続きを読む
鳥刺しと言っても居酒屋のメニューではない。
この話、海外の人が観たらどう思うだろうか?
あまり理解されないと思う。
陰謀というレベルではなく、単に姑息なのだ。
トップがバカ殿なのは、世界でもよくあるだ>>続きを読む
現代こそ、鬼がウヨウヨ。
斬られて滅ぶ瞬間に、罪を告白する。
営業鬼「年寄り騙すつもりはなかった、会社の命令だから、俺は俺は悪くない~」
イジメ鬼「気づいたんだよ、先にイジメればイジメられないって、も>>続きを読む
フィルマ―クスのオンライン試写会で鑑賞。
日本でも高齢で進学する方は居る。
それも偉業だがゴゴ(婆ちゃん)の場合は、自分ではなく女性地位向上のため曾孫娘と共に入学した。94歳にして。
ケニアの村では、>>続きを読む
差別意識丸出しのマゾ映画。
バカにしてる原住民に食べられるという、屈折したエクスタシー。
女性への割礼は酷く見えるけど、異文化を頭ごなしに否定する所に「欧米か!」連中の俺様主義が覗ける。
クジラ食うな>>続きを読む
母は強し、されど悲し。
事件の秘密を追い、息子の秘密を知り、母自身も秘密を持つ。
もはや踊るしかなし。
PS:被害者の友人(?)の笑顔写真が、いとうあさこに激似(写真だけ)。
もはやレオタードで踊る>>続きを読む
なぜアノマロカリスなのだろう?
桃子さんが関心を持つ生き物が、マンモスとアノマロカリスなのである。
アノマロカリスは、古生代の覇者で長らく正体不明だった。
そして現生生物と基本的に違う体の仕組みを持つ>>続きを読む
プライベートフィルムのような物だ。
父親の無念を果たした映画。
良く言えば父への愛。悪く言えば映画の私物化。
問題なのは、父への愛の為に『市民ケーン』の真実を矮小化している可能性があること。
脚本を>>続きを読む