歪み真珠さんの映画レビュー・感想・評価

歪み真珠

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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

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仕事ってこれ、という映画だった。飲食に限らず、多少の違いはあれど職場ってこんな感じよね、と思いながら見てました。お化粧室で泣くのわかる〜!気に入らないボスがいたり、ちょっかいかけてくるクライアントがい>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

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今年はもう映画観なくていいです。映画からしか摂れない「cine-drenaline」はこの映画で一年間の許容摂取量を超えました。もう映画いいです、というか観ちゃだめです。
二人の初めての出会いのジェス
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

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逆シンデレラストーリーでありました。ふつうに可愛くて、ふつうに幸せ。けっこうアナが横暴で、売れっ子俳優の調子に乗った横暴さというよりも、彼女の素地がそもそも横暴っぽくて面白かった。
アナが出演していた
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

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随分前に見たせいで記憶が薄れてしまった。やはりさぼらず、その都度感想を書いていかないとだめですね…二人の女の話だと思っていたけど、3人目の女がいたんですよ。それだけが強烈に記憶に残っている。独りで産ん>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

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いったい私は何を見せられたんだ…と、かなり困惑したが、こういう映画は神話と繋げて、絡まった金のネックレスを解くように根気強くやればけっこうわかるものだ。映画は止められないから、ひたすらスクリーンを見つ>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

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ドゥダメル指揮だから、というミーハーな理由で観に行きました。結果、なんでわざわざリメイクしたのか全くわからない映画であった。アリアナ・デボーズの一人勝ち。
この映画はきっと、これがウェストサイドストー
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愛のコリーダ(1976年製作の映画)

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この映画の感想欄だから言わせてくださいね。わたくしの偏見のひとつに『サウナ好きな男性、セックス淡白そう』という最悪のものがあります。サウナ界隈で言われる“ととのう”という感覚はセックスのそういう感覚に>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

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IMAX上映で再度鑑賞した。
ジョーカーがナイフが好きだ、なぜならきちんと相手の怯えを感じられるからということを言っていてこれには完全に同意であった。今年度から私の職場に移動してきた仕事ができなくヌボ
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

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この映画を観てから夜道を一人で歩くのがとってもとっても怖くなった。自分が女であるからか、あれを映画として見れなくて、自分事のように考えてしまった。犯人は最近わかりましたね。「普通の顔」だったのかしら。>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

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お久しぶりです。映画の感想を全く書かなくなってしまった。四本ほど溜まってます。そしてコロナ禍に乗じていよいよ映画もあまり見なくなってしまった。それっぽい理由を探してカッコつけたことを書くと、ぜったい恋>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

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十代のころ、ゴダールの映画をよくわからんなぁ~と思っていた理由がわかりました。「女は女である」とこの二作しか観てないけれど、彼の映画は男と女の会話からできているからだ。
「私の運命線」とそれに応える「
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

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鑑賞からちょうど1ヶ月経ちましたがうつらうつら感想を書いていたところにアカデミー賞作品賞受賞のニュースが。これを機に一気に書き上げようと思う。
このテーマがこう語られたことをもっともっと落とし込んでい
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夏の嵐(1954年製作の映画)

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このSENSOとANNAの感想を書き終えることなく年を越してしまいました。
手帳を捲ってみると11月のテルマ&ルイーズを最後に映画を一つも観ていない!それどころか映画を観るために時間をやりくりして映画
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

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地獄からやってきた女たちは痺れるほどかっこよくて泣きたくなるほど光っていた。
麦色のくるくるした髪をはためかせて跳んだ先は勝利だ。二階堂奥歯さんが飛び降りたときときっと同じだ。
テルマもルイーズも、二
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

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日頃、暴力的な映像をみて、「やだぁ、野蛮だわ」なんて言ってるけど。わたしアルトラ好きだわ。アドレナリン出まくる!アルトラ最高!
I'm singing in the rain just singing
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ジョーカー(2019年製作の映画)

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ホアキン・フェニックスの魅力をなんと表現するのが一番適切かを考えていたら十日ほど経ってしまった。
通勤途中、仕事中ふと彼を思い浮かべてぼんやりしていた。(どこかで書いたけど、映画や本を読んだあとは特に
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サタンタンゴ(1994年製作の映画)

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死よりも永い7時間だった。死後の時間の流れはきっとこんな感じなんだろう。救いのない魂があてもなくさまよい続けていたように見える。
私はずっとずっと死がこわい。永遠がこわい。永遠と眠り続ける未来を想像す
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

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「愛にできることはまだあるかい」
from タランティーノ

タランティーノ監督の作品、素敵な八人組と三文ゴシップしか見たことがないのですが、途中でうとうとしてくるのはもはや様式美ってことで納得してい
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アラジン(2019年製作の映画)

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このアラジン、大好き!こんな完璧なリメイクってあるんですね!!

アニメが好きで何度か見たことがありますが、今回はじめて発見したのはイアーゴの名前について。もしかしてこの名前、シェークスピアの「オセロ
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

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夏休みが終わってしまいました。月曜日から労働がはじまります。感想が長い、改めまして「真夜中は純潔」です。特に深い意味はありませんが、たまたま聞いていた林檎嬢の曲名が気に入ったので。大好きな美女、シャー>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

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今年度で終わってしまう午前10時の映画祭にて。あぁ、もしわたしが大富豪であれば午前10時の映画祭に寄付をして続けられるように支援するのに…名画がたったの500円(!!ランチ代よりお安いじゃないの!)で>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

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一度書いた自分のこの感想を読みなおしたらめちゃくちゃで、まだまだ推敲しなきゃ駄目、ひどいもんだと思いました。しかしこれ以上この映画のことを考えるのは嫌なのでもう感想をあげてしまいます。

はじめに好き
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

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短編映画をみたのははじめて。あのスピード感は短編特有のものなのか、それとも映画特有のものなのか。比較するものがないからわからない。想像するに、やっぱりCMプランナーさんが撮ったからこの速さなんだろうと>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

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デートまでたっぷり時間があったので見た映画は、ハウスジャックビルト。

はじめに言っておきますが、わたしはこの映画を最後まで見ていません。途中で降参した。あまりにも残虐で。4th incidentをラ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

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緻密なモノクロの映像で、海辺で抱き合う彼らはロダンの彫刻みたいに研ぎ澄まされていた。重なりあう彼らは、それひとつで何か別の生き物のように見えた。生々しいのに石像みたいにさらりとしていた。触れたらきっと>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

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私の言葉と道徳観の外側に彼が立っていました。
彼は聖人か狼か、どちらなんだろうと思いました。けれど、私の心の外側に立ってこちらを見つめる彼の目はそのどちらでもありました。
静かに微笑んでいるような、じ
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

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私の令和初の映画は念願のAKIRAとなりました。
原作は読んだことがあるけれど映画ははじめて。思いのほか省略されていてびっくりした。ナウシカみたい。ナウシカも原作の熱量をあとから知ってぶったまげた。
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

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ひどく甘いレモネードを頭から被ったみたい。どのシーンも微かな閃光が走る。眩しくてずっと目を細めていた。

タイトルバックの映像と二つのピアノの絡み合う音が美しくて開始早々目を潤ませた涙腺に節操がない人
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山猫(1963年製作の映画)

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この奥行きのある映像はヴィスコンティの持ち味なんでしょうか?美味しいワインを飲んだときに「ふくよか」って表現をする、その感覚を画面全体から感じた。画面に厚みがある。
役者さんの彫りの深い顔立ちには物理
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

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ジャンヌモローの左眉をキュッとあげる仕草が洒落ていて、鏡の前で真似をしてみたらひょっとこになってしまい三マス戻る。

マイルス・デイビスの音楽から興味を持った映画。やっと!観れました!!
夜の街に響く
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淵に立つ(2016年製作の映画)

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ギルティと同じ日に見た作品にしてはヘビーだった。なぜならこれも「深淵も君の方覗いてるで」案件だったから。だって『淵に立つ』ってそういうことでしょう。見なくちゃいけない。見ざるを得ない。

八坂が豹変す
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

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「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」だった。
誰かを批評したり、評価しようとすることは自分の価値基準をさらけ出すこと。(感想を書いている自分への戒めもこめて)

ギルティというタイト
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

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海のにおいがするセックス。
はじめてのセックスは海のにおい。
突然の詩に面喰らう。あなたのはじめてのセックスはどんなにおいがしましたか?

フォローしている方が絶賛されていたので見ました。ありがとうご
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

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「私は彼を私の人生におけるもっとも美しい人だと思った」

バリージェンキンス監督は私の大好きな『世界の秘密を誰かと共有すること。そしてその記憶が結晶となりずっと心のなかで輝きつづける』というのを見事
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女は女である(1961年製作の映画)

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23歳 乙女座のアンジェラ。 ミスディオールのCMでナタリー・ポートマンが「What would you do for love?」と聞くあれを現実でやってる小生意気な、堪らなくキュートな女の子。コ
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

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2001年宇宙の旅で彼の天才っぷりに震え上がったその次に見た作品。
私は、キューブリックの映画に触りたい!触りたくてしょうがないのに全然届きそうにない。そんな悪魔のようなものを作るんですね。ラブレター
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