群青さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.2

黒沢清すげえってなる。

カットの美しさとストーリーのエキサイティングさ。

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.5

ここまで観るにつれて頭がおかしくなっていく映画は初めてだな。

この映画を撮ったシャンタル・アケルマン監督は天才すぎでしょ。

女性の偉大さを思い知る。

波紋(2023年製作の映画)

4.0

本来は善良でありたく能動的に生きたい女性たち。

ただし、今日の社会では自己犠牲的に生きることを強いられがちである。

他者のために生きたくても、自分からそうあるのと、周りから強いられるのでは違う。
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遠いところ(2022年製作の映画)

3.7

沖縄の女性は結婚が早く離婚が多いと聞くけど、こういう感じなんかなあ。

だいたい男が悪いと思った。

小説家の映画(2022年製作の映画)

3.5

難解だった。

ドライブ・マイ・カーの表現論のみを抽出したみたいな映画。

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

3.9

実利的ながら家族思いの父と理想主義で博愛的な息子。

父の子どもを想う気持ちが宮沢賢治の優しい世界観をつくりだしたのだ。

南無妙法蓮華経を熱く唱えながら団扇太鼓たたく菅田将暉やばい。

沙羅の門(1964年製作の映画)

3.8

シスターフッドだった。

俗世にまみれてるけど家族を大事にするお坊さん、良い。

福岡(2019年製作の映画)

3.7

ソダムのキャラクター要素が良い。

男女の恋愛と日韓中の政治問題の融合。

夢二(1991年製作の映画)

4.3

恋愛における絶対的な不調和と孤独。

ラストの牛や血が描かれた着物は女性の(性の)脱皮を描いてるのだろうか。

また、宵松草の歌と立田姫の絵も象徴的。

鈴木清順監督らしい特徴的な演出。

毱谷友子の
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柳川(2021年製作の映画)

4.0

画がとても美しい。

チャン・リュル監督のアンニュイな物語も素敵。

ニー・ニーさんの色気が良いな。

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.3

恋愛模様によるエンタメと含蓄ある恋愛観のバランスが良い。

ピエールは男目線で見ると良い男だと思うけど、女目線だとモテないのがよくわかる。

緑の光線(1986年製作の映画)

4.0

誰もが感じうる日常をこうやって映画にする試みが凄い。

ジュール=ヴェルヌの『緑の光線』の引用からのラストが素敵。

楢山節考(1958年製作の映画)

4.4

姥であるおりんの覚悟が素晴らしかった。

村、そして家族という共同体を維持するために先祖代々受け継いできた家族と誇り。

自我や罪を越えた生き方に潔さを感じる。

日本の国民性を改めて考えさせられた。

キサラギ(2007年製作の映画)

3.9

明かされる意外な関係性、意外な真相が古沢脚本らしくて見事。

世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.5

紀里谷監督の人生哲学がまざまざと映像化されている。

作品が訴えるメッセージが素晴らしく好みだ。

確かに、この作品を撮ったら監督引退できるなあと自分も納得してしまった。

セカイ系と評価する批評が多
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.3

ラストの灰原哀が男前すぎておおおってなる。

影の主人公はベルモット。

黒の組織や公安等のキャラクターも魅力的で、原作からしばらく離れていたが読み返したくなった。

消せない記憶(2023年製作の映画)

3.8

ヒロインの歌がうまいだけで画になる。

風景の美しさも良い。

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.5

デニーロから感じる哀愁と色気よ。

キングオブコメディーやジョーカーと比べて、主人公が魅力的でリアルに感じる。

ラストの展開に矛盾と妄想っぽさを感じるが、そこまで内包するのがトラヴィスと米国社会の狂
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

4.0

脚本・古沢良太ということで鑑賞。

古き良きドラえもん映画の良いところが集まり、加えて古沢さんらしい余韻があふれる。

久しぶりにドラえもん映画を観た私にとって、シン・ドラえもんのように感じた。

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慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ(2014年製作の映画)

4.5

ゆったりとした時間のなかで流れる土地と人の映像表現が心地良すぎて一生観ていられるとなった。

監督のセンスの良さを感じる作品。

時間と死の観念が作品のバックから醸し出されている。

日本人が戦争のこ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.4

突飛な設定なようで、非常に普遍的なテーマを持った作品。

「家族」について改めて考えさせられる。

映像の迫力とシンプルだが強いメッセージを持った作品性の融合が素晴らしかった。

旦那さんのウェイモン
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.6

もっと変態的なコメディーを期待していたが、下手なミステリー調で冗長だった。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.2

緩やかに展開される少女4人の物語。

微かな違和感が確信に変わる中盤から物語が一気に面白くなる。

卒業に向けて前に進む女性たちが直面するラストの余韻よ。

完璧なタイトル挿入のタイミングとともに、改
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.0

見たいもの全部つまってる!

若者言葉使いこなすじじいは笑った。