群青さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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楢山節考(1958年製作の映画)

4.4

姥であるおりんの覚悟が素晴らしかった。

村、そして家族という共同体を維持するために先祖代々受け継いできた家族と誇り。

自我や罪を越えた生き方に潔さを感じる。

日本の国民性を改めて考えさせられた。

キサラギ(2007年製作の映画)

3.9

明かされる意外な関係性、意外な真相が古沢脚本らしくて見事。

世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.5

紀里谷監督の人生哲学がまざまざと映像化されている。

作品が訴えるメッセージが素晴らしく好みだ。

確かに、この作品を撮ったら監督引退できるなあと自分も納得してしまった。

セカイ系と評価する批評が多
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.3

ラストの灰原哀が男前すぎておおおってなる。

影の主人公はベルモット。

黒の組織や公安等のキャラクターも魅力的で、原作からしばらく離れていたが読み返したくなった。

消せない記憶(2023年製作の映画)

3.8

ヒロインの歌がうまいだけで画になる。

風景の美しさも良い。

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.5

デニーロから感じる哀愁と色気よ。

キングオブコメディーやジョーカーと比べて、主人公が魅力的でリアルに感じる。

ラストの展開に矛盾と妄想っぽさを感じるが、そこまで内包するのがトラヴィスと米国社会の狂
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

4.0

脚本・古沢良太ということで鑑賞。

古き良きドラえもん映画の良いところが集まり、加えて古沢さんらしい余韻があふれる。

久しぶりにドラえもん映画を観た私にとって、シン・ドラえもんのように感じた。

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慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ(2014年製作の映画)

4.5

ゆったりとした時間のなかで流れる土地と人の映像表現が心地良すぎて一生観ていられるとなった。

監督のセンスの良さを感じる作品。

時間と死の観念が作品のバックから醸し出されている。

日本人が戦争のこ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.4

突飛な設定なようで、非常に普遍的なテーマを持った作品。

「家族」について改めて考えさせられる。

映像の迫力とシンプルだが強いメッセージを持った作品性の融合が素晴らしかった。

旦那さんのウェイモン
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.6

もっと変態的なコメディーを期待していたが、下手なミステリー調で冗長だった。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.2

緩やかに展開される少女4人の物語。

微かな違和感が確信に変わる中盤から物語が一気に面白くなる。

卒業に向けて前に進む女性たちが直面するラストの余韻よ。

完璧なタイトル挿入のタイミングとともに、改
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.0

見たいもの全部つまってる!

若者言葉使いこなすじじいは笑った。

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.5

韓国社会で女性として生きること。

夫をはじめとするジヨンの周りの人々が優しさも持ち合わせているけども、しかし封建社会で生きるならではの齟齬が生まれているのがリアルだった。

憑依して母親を圧巻するシ
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.2

観終わって、もう一度観たくなる映画。

林檎が多重的な意味を持っていて印象に残る。

ハッピーフライト(2008年製作の映画)

4.0

ハッピーになれて良かった!

矢口監督だから安心して観られる。

チーフパーサー、格好良い。

東京の女(1933年製作の映画)

4.3

ジムノペディが印象的。

姉は強し。
姉の心、弟知らず。
岡田嘉子さんの名演が際立つ。

時計とやかんの映画。

彼岸花(1958年製作の映画)

4.2

会話劇が好み。

相手が真鍮だったとしても、金にするのが結婚で大切なこと。

結婚式のシーンカットは見事。

赤が象徴的な映画。

ひかりの歌(2017年製作の映画)

3.9

第3章「始発待つ光のなかでピーナツは未来の車みたいなかたち」が好きだった。

杉田監督作品のなかでは俗っぽい印象。

ひとつの歌(2011年製作の映画)

4.3

ラストが秀逸。

写真、電車、バイク、自然、死、うた……etc。

春原さんのうたに繋がる要素が大きくあり、杉田監督を構成するものが鮮明に描かれている。

春原さんのうた(2021年製作の映画)

4.5

喪失を経験した沙知の日常。

彼女にはとてつもなく大きな悲しみがあったのに、笑顔や行動から生きる大きなエネルギーが伝わってくる。演じる荒木知佳さんの人柄も大きいのか。

彼女を心配する周りの人々の眼差
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

カットや音楽が強くてデミアン・チャゼル監督の才能を改めて思い知ったが、ラストは期待しただけに前作のようなカタルシスがなくて残念。

暗黒の旅券(1959年製作の映画)

3.6

ところどころ清順みがあったが、しっかりした活劇だった