りゃっちさんの映画レビュー・感想・評価

りゃっち

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50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

4.0

若くして癌を患い日常が一変した男の話。

2作品連続で不治の病の話だったが、この話のほうが登場人物が現代世界に生きているという点で親近感が湧いた。スティーブ・ジョブスの『毎朝鏡に自分がもし今日死ぬとし
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レナードの朝(1990年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

不治の病と戦う患者と医者の話。

『ロレンツォのオイル』と似ていると感じた。前半はコミカルな描かれ方をしている部分も多いのがかえって、最後のシーンを重く感じさせる。『当たり前のことを感謝しない人が多す
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

キューバからアメリカにやってきた青年が薬物ビジネスで成り上がってから崩壊する話。

フランクを殺すまではわがままだけど何となくかっこよさがあったトニーだけど、自分より上の存在を自分で消してしまったあと
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

急速に文明が発展した20世紀後半のアメリカが抱える社会問題を描いた話。正しく『世紀末の退廃』って感じがする。

皆がどこかしら精神的に壊れている。皆が自分の弱さを誰かに見せられなくてどう表現して良いの
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

黒人奴隷が当たり前だった時代のアメリカ南部の話。史実では虐げられてきた弱者側が逆襲するっていう意味でInglorious Basterdsに似てると思った。クリストフ・ヴァルツの話術と素早い身動きで相>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

普通でないことを隠しながら、国全体に影響を与える判断を下し続けたアランの凄さが光った。

エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

4.5

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水質汚染で起こった公害に、勇敢な一人の女性が立ち向かう話。エドとの相棒感とか、大きな組織に小さな組織が立ち向かって行く感じとかがベタだけどスカッとジャパン感あって気持ちいい。

エリンはもともと弁論に
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ポーカーフェイスな男の表と裏の顔。最初のLA の夜景と地下駐車場の雰囲気がかっこよかった。

GTAとブレイキングバッドを足して2で割ったみたいな作品だった。ブライアン・クランストンもいるし。人を殺す
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トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

3.5

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女性を一方的に愛し続けたあまり、手段を選ばなくなってしまった男の話。

昨日に引き続きだけど、アルモドバル作品は官能的にならざるを得ない。アリシアの体をベニグノが洗うシーンとか、モノクロ映画の性器の中
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

4.0

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黒人コミュニティで起こる悲劇の連鎖。最初のメッセージが重い。

Treのお父さんの偉大さがTreを共犯から守った。黒人の町には酒屋や銃の店が多いのは、俺らにいなくなって欲しいからだ。Gentrific
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バッド・エデュケーション(2004年製作の映画)

4.0

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神学校の男子生徒たちの恋愛と、先生の性的虐待。実際の話と映画の話が入り混じり、更にイグナシオとフアンが同役なのも複雑だと思った。

きっと神学校という場所が同性愛と親和性高いのだろうと感じた。男の子し
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コーチ・カーター(2005年製作の映画)

5.0

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治安の悪い地域でバスケのコーチに就任したコーチが生徒を成長させるスポ根。名言の塊みたいな作品だった。

our deepest fear isn't that we're inadequate. ou
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アルゴ(2012年製作の映画)

4.0

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在イラン総領事館人質脱出作戦。アンビリバボーで前見た気がする話だけど、改めて観て、まるで映画のような話が現実で起こったんだなと思った。

パスポートの偽造が今よりもずっと簡単に出来たからこそ可能だった
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

死神と死が近づく金持ちの成長物語。

死生観だけでなく、お金と幸せの関係、親子の愛情、正体の分からぬ『誰か』を愛せるか…など普遍的なテーマが一杯詰まった傑作だと感じた。ビルの娘に対する想いや会社の経営
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インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)

4.0

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アメリカと宇宙が戦う映画。アメリカ版ゴジラといってもいい位、国家存亡の危機に英雄たちが挑む的な、アメリカ愛国主義を全力で表現した映画だった。

大統領が戦闘機に乗っちゃうとかいうゼレンスキーでもやらな
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メジャーリーグ(1989年製作の映画)

4.0

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晩年最下位のインディアンスがオーナーを見返して躍進する話。

監督がいい人だなと思った。10年近く低迷していたチームが、クビが涼しいんだと気づいただけで勝てるほど甘いのか?と思ったけど、80年代のメジ
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.5

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恵まれない子供時代を送った少女の報復物語。

クルエラはヴィランかなぁ…黒いのはバロネスであってクルエラは正義感の強い人って感じがしたけども。勧善懲悪の逆襲劇って感じで単調に感じたし、ジャスパー、トー
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.5

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ファッション業界に入った新人の成長物語。

ミランダの仕事のために、利他主義のために他の余計なものをすべて排除しようとするスタイルがプロフェッショナルでかっこいいと思った。ちくちく言葉とか、理不尽な要
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.5

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宝石屋強盗を働くアホな男たちの仲間割れ。ずっと倉庫の中で罵倒し合うだけだったし、『犯人』は意外と分かりやすいからディパーテッドみたいな複雑さは無かったけど、下ネタとか差別発言とか野郎の汚らしさに終始し>>続きを読む

ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.5

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警察にもマフィアにもスパイがいるという話。ビリーとコリンの何が本望なのかが序盤と終盤では変わってくるし、コステロは実際はどこまで分かっていながら悟っていないフリをしてるんだろうとか、『本当の』利害関係>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

3時間セックス、ヤク、奢侈、放蕩、酒池肉林の無限ループを見せられた気分。某ハウスメーカーのコッカラッス!!を思い出した。

値段だけ見て物を買うと、あっという間に貧乏になる。お金で買えない価値のあるも
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.5

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判事系映画。アーロンの演技に突き回されるだけのヴェイル。アーロンの二重人格を装った演技以外はそんなに引き込まれる要素は無かった。彼のサイコっぷりを楽しむのに徹する映画かなと感じた。また、それの為だけな>>続きを読む

ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

アルコール依存、家庭内暴力、ルックスへのコンプレックスなど辛い気持ちのはけ口に対して、どのように対処するか。時代が変わっても人が向き合わなきゃいけない重要で興味深いテーマだと思った。

自分が大切だと
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いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

3.5

お金を取るか、愛を取るかの貴族階級の悩みの話かなぁ位にしか分からなかった。英語が難しすぎた。特に太っちょのおばさん。間柄もあんまり分かんなかった。

ヒュー・グラントはノッティングヒルの恋人と同じ様に
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

努力しすぎちゃう女性と、ギブする機会に物足りなさを感じてる男女のコミュニケーション。コメディっぽい所もありつつ、ストーリーはライトで心地よい映画だった。相手が秘密を打ち明けたときに受け入れてくれるかど>>続きを読む

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

知能障害を抱えた男性と娘の愛。What's eating Gilbert GrapeのArnieに似たものを感じた。知能障害で時に誰かに迷惑をかけるかも知れなくても、周りから愛される優しい雰囲気の人だ>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

光州事件を世界に報道した記者と、帯同したタクシー運転手の話。

光州事件のことを詳しく知らなかった。民衆の蜂起というよりは、軍部の情報統制とそれに反発する学生という構図だったと学んだ。世界に繋ぐフィル
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

性同一性障害を抱えた男性と、彼を愛する女性の話。

ロランスとママの関係性が素敵だと思った。愛しているけれど、介入はしない。お互いを分かり会えるなんて欺瞞でしょ?と言わんばかりの態度が大人の女性っぽく
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ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『命を奪いそうになったもの集め』が趣味の男の映画。死と隣り合わせの現場で爆発物処理を行う精神的負担の大きさにも関わらず、淡々とミッションに向き合うジェームズ。前半はサンボーンとの意見の対立や齟齬が描か>>続きを読む

旅するジーンズと19歳の旅立ち(2008年製作の映画)

4.0

カーメンと一緒に住んでる女の子がなかなか重たい子だなぁって思った。

皆それぞれの苦悩に直面して、許し合おうとしてるのが素敵。彼氏との距離感の描写が多めだった。普通に皆めっちゃかわいい。

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

田舎町で暮らす家族の成長物語。ギルバートだけじゃなくて、アーニーもママも兄妹たちも皆成長したように思える。

田舎の退廃的な雰囲気がすごいよく伝わってくる。人の温かみは感じられるんだけど、欲求が満たさ
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ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

3.8

最後の最後までジェイソン・ボーンの生存力は凄かった。追いかける側がアホなのか、他のブラックブライアー計画参加者がアホなのか、とにかくボーンは間一髪ですり抜ける。

アメリカ人の命を守るためっていうミッ
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イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

色々と大人な映画だった。砂漠、戦争、失恋、不倫、死別などなど無味乾燥で精神的に堪える雰囲気だった。大切な人が一人またひとりと失われていく状況では、これだけ皆虚無的なのかな。

生きることに必死すぎて、
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レインメーカー(1997年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

本日マットデイモン3作品目。貧乏人を相手取って私腹を肥やす悪徳保険会社を新米弁護士が取っちめるという痛快なお話。

痛快なお話の割には、所々でルディーの達観したようなコメントが入るので、不思議な雰囲気
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

フォード社がル・マンをガチった話と、ドライバーの友情物語。フォードVSフェラーリというよりは、9割くらいがフォードVSシェルビーアメリカンだった気もする。

『扱いづらい』ケンが、7000回転を超えた
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ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ボーンが華麗に追手を撒いていくのが気持ちいい。アクションもカーチェイスも電話越しの会話も銃撃戦も緊迫感があったし、数ヵ国語を使って会話したりトースターに雑誌を挟んで爆破したりする知能的な所も面白かった>>続きを読む

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