まだ垢の抜けきってない天才マックスの世界がウェスアンダーソンの個人的フェイバリットなんだが、これはちょっと垢抜けなさすぎた気がする。
自己批判的アメリカ映画だけどアンチ西部劇、アンチマニフェストデスティニーでもなく、娯楽映画としてふつうに面白かった。
『そして父になる』のときもだけど、リリー・フランキーが子供と絡んでる場面を見ると、この人は本当にめちゃくちゃ優しい人なんだろうなと思ってしまう。
ひたすら静かに映画が進んでいった先のリン・チャンの音楽がまじで素晴らしかった。
バードマンのアントニオ・サンチェスに並びそうなくらい感動。