Ryokoさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

Ryoko

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われらが背きし者(2015年製作の映画)

3.8

一般人巻き込まれ型サスペンス。
旅先のモロッコで偶然出会ったロシアンマフィアとMI6とを繋ぐことになった大学教授。ロシアンマフィアが教授に託した情報は英国の大物政治家にまつわる危険なシロモノ。
「裏切
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ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

4.0

同じ土地で40年、判事としてプロフェッショナルであり続けた父親。
「あれだけ功績を残したレーガンだって、人々の記憶に残っているのはアルツハイマーになったということ。そんなふうにはなりたくない。」
数え
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

夜中に見てしまったので、寝付くまでだいぶ引きずりました。なんて恐ろしい!
表面的にはフレンドリーでごく普通の人間のように見えても、残虐性と差別意識が骨の髄まで染み込んでいる人間たち。そういうのがいちば
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

4.0

冷戦後期のアメリカの対共産主義政策を末端で担うことになった元パイロットの男の実話。CIA、麻薬カルテル、ホワイトハウスまで出てくるものだからとても興味深い。当時のアーカンソー州知事だったクリントン、ブ>>続きを読む

罪の手ざわり(2013年製作の映画)

3.6

肥大化する中国という大きな箱の中で貧しさや閉塞感に苛まれながら生きる人々が罪を犯す(一部例外あり)姿を描いたオムニバス。事情はそれぞれながら、皆何かに憑かれているような静けさが付き纏い不気味さを感じさ>>続きを読む

ナタリー(2011年製作の映画)

3.0

女子目線、女子主導の恋愛映画。距離を縮めるのはわたしのペースで、でもわたしが会いたくなったら駆けつけてよね、いろいろあったわたしの人生だけど全て受け入れてよね。何年か前のトリセツソングみたい。オドレイ>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.7

上手く言語化できないくらい素晴らしい。
人との関係も生き方も自己本位、かっこつけと言い訳だらけの大人が喪失感とどう向き合うか。
会話から見える人間性、人間関係、生活感、キャラクター、心の変化、すべてが
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

無意味な闘いを好まず、種のために戦い続けてきたシーザー。今回は家族を殺され私怨で周りが見えなくなり葛藤する姿が描かれている。そこを乗り越えたときに見える真のリーダーの姿。ここまでのカリスマ性を放った動>>続きを読む

パパVS新しいパパ 2(2017年製作の映画)

3.0

キャストは豪華になったけど、1のほうが面白かった。実父と継父の「共同パパ」なんて現実には上手くいく要素見つからないけれど、親友になれるまで上手くいってしまうのが微笑ましい。子どものためとはいえみな寛容>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.4

期待大で鑑賞したけれど、序盤からなんとなく展開が読めてしまったため満足度はそこまで高くもなく。ロビイストの彼女が取っ付きづらくて、「嫌だなぁこんな人」って言う印象が最後まで付きまとってしまった。芯が強>>続きを読む

母の眠り(1998年製作の映画)

3.8

メリル・ストリープとレニー・ゼルウィガーが母娘役ということで鑑賞。
専業主婦で街から出ずに家族のために尽くす母親。そんな母親のような生き方はしないと言っていた娘が、母親の死が目前に迫ったことで、1人の
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私にも妻がいたらいいのに(2001年製作の映画)

3.5

真面目な銀行マンとお向かいのビルの塾講師のゆったりとしたラブストーリー。個人的に韓国の演技派俳優のトップクラスであると思っている2人、ソル・ギョングとチョン・ドヨンの豪華共演。
好きな人が忘れていった
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女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

4.2

インド発、上質サスペンス発見。
すごく面白い!思わず巻き戻して見てしまった。なるほど〜そういうことか!二度見ると謎解きが散りばめられていたことに気づく。あらゆる台詞もシーンも意味があり、きちんと関わり
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.3

権力を監視するとか真実を追求するとか言いながら、スキャンダラスなネタを掘り出して世の中を騒がせたいだけに見える今のマスコミ(全てとは言わないけれど)の方々にも是非見てもらいたい映画だと思う。
権力者と
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オペレーション・クロマイト(2016年製作の映画)

3.3

1950年朝鮮戦争の戦況を大きく変えることになった国連軍による仁川上陸作戦。その指揮を執ったマッカーサーと、彼の指示のもと北朝鮮軍に潜入し工作活動を行った韓国人部隊を描いた話。
リーアムとイ・ジョンジ
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MASTER マスター(2016年製作の映画)

3.8

カン・ドンウォン、今まで見た中でいちばんカッコイイ!刑事らしい健康的な肌と年齢相応の渋み、聡明さもプラスされほんとうにカッコ良いです。。
大物悪徳詐欺師と警察の騙し合い!韓国らしい爽快なクライムムービ
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母の残像(2015年製作の映画)

3.5

家族と言えど個の集合体。家族愛なんて優しい言葉で説明できないほど多面的で脆弱。それでもお互いを想う気持ちで確かに繋がっていると感じさせる作品だった。
ざらついた感じの画とオーラを消した俳優の見せ方が気
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L.A.ギャングストーリー(2012年製作の映画)

3.6

ギャング映画は好きな作品が多いためちょっと厳しめな目線で見てしまいました。

ギャングを壊滅させるため密かに集められた市警グループと極悪非道なギャングのリーダーとの血で血を洗う闘い。よくある設定だし、
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グレートウォール(2016年製作の映画)

3.4

中国現代史を絡めたヒューマンドラマのイメージが強いチャン・イーモウ監督のB級SF作品。まったく別人が作っているかのような娯楽大作に仕上がっている。監督の遊び心なのか?ちょうどよい軽さで面白い。
万里の
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パターソン(2016年製作の映画)

2.8

「ナイトオンザプラネット」は好きだったんだけど、なぜだろう、この作品は全く心に響いてこなかった。見るタイミングを間違えた気がする。バス運転手で生活感があるパターソンとは対照的になんとなくメルヘンの世界>>続きを読む

トレーニング デイ(2001年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

悪徳麻薬捜査官のもとに配属になった若い刑事のトンデモナイ1日を描く。
今まで見た中で最も悪のデンゼル・ワシントン。
「ダーティーハリー」のハリー・キャラハンも「毒を持って毒を制す」が主義だったけど、ア
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

結局多くのことが明らかにされぬまま、エンディングになってしまった。
是枝監督の映画が醸し出す日常感は流石で、そこから普段は見過ごされている社会の闇を炙り出しているからよけいリアリティを感じさせる。
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

デル・トロ作品はもしかしたら肌に合わないかもと思っていたけれど、杞憂に過ぎなかった。思っていた以上に良かったです。
「パンズラビリンス」よりもソフトなのでより多くの人に受け入れられやすい作品だと思う。
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あなたのママになるために(2015年製作の映画)

4.5

これは、隠れた傑作ではないだろうか。本当に心が美しい女性ってきっとこういう人のことを言うのだろうなと思う。
ある決断をした主人公の微笑みは女神のよう。ペネロペ・クルスの演技力の高さに脱帽です。女性の美
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.5

かすれ声で囁くような独特なトランペットの音色。ヘロインに溺れながらも愛を求め、ステージを求め続けたチャット・ベイカー。
音楽の知識に乏しい自分でも、「オーバーザレインボー」で明らかに今までとの音の違い
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.7

ヒュー・ジャックマン、魔法をかけてくれてありがとう。冒頭から圧巻の歌唱シーンで鳥肌が立った。
ミュージカル映画は歌で魅せてくれれば大方OKという感じになってしまうので、評価は甘めかもしれません。
”T
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愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

4.2

広い世界を見たいとアフリカに渡り農園を始めた主人公が、現地での様々な出会いや経験を経て、辿り着く境地とは?

サバンナの風景が美しすぎて感動。
大地に生かされていることを感じ、心がとても穏やかで、自由
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未来を花束にして(2015年製作の映画)

4.0

「100年後のあなたへ。」
女性参政権を求めて戦った1900年代初頭のイギリス人女性たちを描いた作品。
こんなに強硬に戦った女性たちがいたなんて知らなかった。今の当たり前は、過去には当たり前ではなかっ
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光のほうへ(2010年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「偽りなき者」には及ばないなぁ。
これでもかと言うほど不幸が重なりすぎる。辛すぎて見なければよかったと思ったくらい。このジャケット写真、悲しすぎる。
母親の育児放棄、少年時代の事件、兄弟が再会するまで
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美女と野獣(2017年製作の映画)

4.0

アニメで見ても実写で見ても素晴らしいストーリーだなと思う。主人公の野獣とは対照的に、中身が野獣の人間たちが描かれるのも印象的。アニメよりも野獣となった王子の心情やお城の家来たちの背景がていねいに描かれ>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.5

ミズーリ州の片田舎で起こる憎しみの連鎖。どうしようもない苛立ちや悲しみを誰かにぶつけながら必死に自分を奮い立たせ何とか生きてる人たちが描かれる。
彼らの行動の行き着く先が最悪なものになるのではないかと
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キッド(2000年製作の映画)

3.4

ブルース・ウィリスの前に突然子ども時代の彼自身が現れ、忘れていた大切なことを思い出していく話。スルッと観れるお気楽な映画、そしてけっこう良い話。
8歳の自分が現れたら希望を語るか?反省を語るか?いや、
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真夜中のゆりかご(2014年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

スサンネ・ビア作品は、どの登場人物の立場に立っても心が苦しくて、何が正しくて何が悪いことなのか境界線がわからなくなる。
親となぜか疎遠な妻、夜中子どもが泣いたら真冬にも関わらず外に出てあやす妻、ほんの
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.8

こんな夫婦、理想だなと思える2人だった。40年間、人生のパートナーとして愛し合い尊重しあった2人が本当にそこにいるような素晴らしい演技だった。長年連れ添った夫婦は2人だけの独特な間とか掛け合いの仕方な>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

4.3

字幕版で鑑賞。「ズートピア」もそうだけど、動物たちが人間のように暮らす社会を描いているのが楽しい。子どものときのお絵描きの世界が具現化された様。飛び込んでくる映像と歌のマジックに喜びと感動がが込み上げ>>続きを読む

マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.5

非科学的なものを一切信じない偏屈マジシャンと自称霊能力者の対話劇をゆるりと楽しむ映画。もっとバチバチ激論を交わすのかと思いきや徐々に2人のリズムみたいなものが作られてきて、やっぱりそっち?の方向へ。ウ>>続きを読む