りょうたさんの映画レビュー・感想・評価

りょうた

りょうた

死神ランボー 皆殺しの戦場(1984年製作の映画)

3.8

PTSDに苦しむベトナム帰還兵の男。家には男をなじる妻と奇形の赤ん坊。仕事はなく金もない。あるのは腐りかけの牛乳だけ。家賃滞納で退去勧告を受け、外に出ると借金取りにボコられる。友人はヤク中だし、職安の>>続きを読む

アジョシ(2010年製作の映画)

4.0

敵アジトに単身乗り込む系のお決まりとして主人公強すぎるし、あえて肉弾戦を挑んでくる武術に長けた敵もやっぱりいる。人身売買やってる闇組織を仕切る兄弟は憎たらしいいかにもな悪役だし、いい死に方をしてくれる>>続きを読む

赤ひげ(1965年製作の映画)

4.3

強面でぶっきらぼう、言葉も悪いが情に熱く愛に溢れている赤ひげを三船敏郎が好演。壮絶な過去を持つ患者たちを赤ひげのいる小石川養成所で働くことになった保本と二人で癒し、時に最期を見届ける。それぞれのエピソ>>続きを読む

昭和残侠伝(1965年製作の映画)

3.8

敗戦後の浅草。戦地から復員した寺島清次は、神津組二代目の遺言により三代目を継ぐことになる。統制品を捌き勢力を伸ばす暴力団新誠会との対立が深まるが、暴力は使わず話し合いで解決しようとする清次。しかし子分>>続きを読む

網走番外地(1965年製作の映画)

3.5

網走刑務所から脱獄した、一つの手錠に繋がれた二人の囚人。その一人が完全に巻き込まれた形の高倉健。それを追う丹波哲郎。トロッコで追いかけっことか、なかなか迫力あって面白い。ちょいちょい高倉健の歌が流れた>>続きを読む

夏バテ女(2022年製作の映画)

2.7

ビジュアルのインパクトに振り切ってる感じはまあいいし、夏の暑さに蝉の鳴き声、更に全身の痒みという不快感は相当。ただ終盤は完全に理解不能。セミ男って何よ?演技はまあまあ酷いし会話がバカっぽい。正直全然面>>続きを読む

ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)

3.9

前作同様アクションすごすぎ。基本肉弾戦だけどカンフー映画と違って武器も使うしそこまでやる?ってところまで徹底してやるからかなりグロいしめっちゃ人死ぬ。レストランの厨房でのバトルがめちゃくちゃ熱かった。>>続きを読む

パリは燃えているか(1966年製作の映画)

3.7

1944年、ナチス占領下のパリにおけるナチスとレジスタンスの攻防、そして連合軍によるパリ解放までの物語。アラン・ドロン、ジャン=ポール・ベルモンド、オーソン・ウェルズ、カーク・ダグラス、イヴ・モンタン>>続きを読む

アンディ・ミリガンのガストリー・ワンズ(1968年製作の映画)

2.9

遺産相続の話で三姉妹の夫婦が集められた屋敷で次々に惨劇が起きるっていうストーリーは悪くはないんだけど、いかんせん画質が粗くて画面が暗いしブレまくりで何やってるかわからん。それぞれの夫婦のキスシーンが無>>続きを読む

スキャナーズ3(1991年製作の映画)

3.0

スキャナーの力を使って誤って友人を殺してしまったアレックスは、罪の意識からタイの僧院に修行に行く。帰国すると、姉のヘレナがスキャナーの新薬の副作用で性格が変わってしまい、父を殺して父の会社を乗っ取って>>続きを読む

スキャナーズ2(1990年製作の映画)

3.0

1作目が面白かったのはやっぱりクローネンバーグだったからかな。キャラクターパッとしないし、悪役のスキャナーはただ気持ち悪いだけ。主人公も無関係な人までけっこう殺してるけど大丈夫?オマージュなのか、また>>続きを読む

スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.9

テレパシーで他人を操ることができるスキャナーがその力で6人を殺害、世界説服を目論むこの男の計画を阻止するため一人のスキャナーが立ち上がる。なんと言っても頭部爆破のインパクト。これに尽きる。あとは顔芸。

モンキー・シャイン(1988年製作の映画)

3.5

交通事故で半身不随になり自殺未遂を起こした大学生のアランに友人からプレゼントされた実験用のサル。献身的に世話を焼いてくれるサルのエラだったが、恋人が主治医と浮気しているのを知ったアランの怒りを感じ取る>>続きを読む

クンドゥン(1997年製作の映画)

4.0

ダライ・ラマ14世が幼い頃に見出され18歳で即位し、インドに亡命するまでの話。争いのない平和な国なのに、自国の領土だと主張して侵攻してくる中国って…チベットに対する中国のやり方がひどすぎて言葉を失う。>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.7

原爆の父と呼ばれた物理学者J・ロバート・オッペンハイマー。ロスアラモスに町を作り、科学者を集めて原爆開発を主導し成功するも、それのもたらした結果に苦悩する。
日本人として見ていて様々な感情が湧き上がる
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

3.5

プロボクシングの世界でミドル級チャンピオンにまで登り詰めたジェイク・ラモッタの栄光と転落の半生。
かっこいいオープニングに、全編モノクロで撮ったスコセッシの演出はさすが。体を絞ったり太ったりのデニーロ
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ガルシアの首(1974年製作の映画)

4.0

娘を妊娠させた男アルフレッド・ガルシアの首に父親が100万ドルの懸賞金を掛ける。行方を探す二人組から話を聞いたピアノ弾きのベニーは、以前ガルシアと付き合っていたという娼婦からガルシアが既に死んでいると>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.3

1986年ソウル近郊の農村で発生した連続殺人事件に、地元の刑事とソウル市警から派遣された刑事が挑む。
昔初めて見た時に韓国映画のクオリティの高さに度肝を抜かれた作品。決定的な手掛かりもないまま、更なる
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.1

アニメ版好きだったから見たけどやっぱりいい。映像が本当に綺麗。文章を生業にしている割に少佐への手紙がちょっと拙く思えたけど、素直に純粋な思いを綴ったらああいう文章になるのかな。それだけに心を打つのかも>>続きを読む

隣の家の少女(2007年製作の映画)

3.1

交通事故で両親を亡くした姉妹が身を寄せた親戚の家で、伯母によって監禁された2人。縛られ吊るされた姉のメグは伯母と子どもたちから執拗な暴力を受ける。メグに好意を持っていた隣の家に住むデイヴィッドはなんと>>続きを読む

地獄(1960年製作の映画)

3.0

現世で殺人を犯した青年が死後地獄に落ちて数々の責め苦に遭う。現世パートが長いのに、死んだ後も地獄で愛し合ったり憎み合ったり同じことやってる。そして唐突に鬼による拷問が始まったりする。神出鬼没の謎の男田>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.4

浪人・伊右衛門がお岩との仲を引き裂こうとするお岩の父親を殺し、更にそれを目撃した直助の口車に乗せられお岩の妹お袖の許嫁の与茂七を共謀して滝から突き落とす。その後江戸に移り子供もできるが、金と出世に目が>>続きを読む

ラビッド(1977年製作の映画)

3.8

バイク事故で重傷を負った女性。皮膚の移植手術を受け昏睡状態から覚めると血を欲するようになる。脇の下からなにか尖ったものが出て相手を刺して血を吸うらしい。刺された人は凶暴化し人に噛みつき、その後泡を吹い>>続きを読む

デビッド・クローネンバーグのシーバース(1975年製作の映画)

3.8

うねうねしたキモい寄生虫を介して次々性欲モンスターと化していくマンションの住人たち。ある意味楽しそうではある。腹の中で蠢くそいつのせいで発作起きたり理性ぶっ飛ぶのは嫌だけど。ぞろぞろ出てくる感染者たち>>続きを読む

悪魔の墓場(1974年製作の映画)

3.6

最新の害虫駆除機が出す超音波によって死者が蘇る。ゾンビのビジュアル含めなんとも暗い雰囲気。それだけに蘇ったばばあが内臓食らうとことかまじで嫌な感じがある。話を全く信じないどころか食い止めようとしてる男>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.0

見知らぬ人に声をかけては自殺の手助けを依頼する男。兵士と神学生には当然のように断られ、博物館で働く老人は了承するが生きる素晴らしさを切々と説き男の気持ちは揺らいでいく。
なんて素敵な言葉の数々。今後行
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ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)

3.7

元ナチス高官ドゥサンダーを偶然バスの中で見つけた高校生トッド。写真や指紋などの証拠を手に脅しをかけ、ドゥサンダーから戦争中のホロコーストの実態を聞き出そうとする。話を聞きに通い詰めるうちにトッドは悪夢>>続きを読む

ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

3.5

母と寝たきりの父が暮らす実家に帰ってきた姉弟。その夜母が自らの指を包丁で切断した後首吊り自殺をする。日記を見つけて読むと母が何かに怯えていたことがわかり、実家に残って父の看病をする姉弟の周りでは不可解>>続きを読む

雪山の絆(2023年製作の映画)

4.0

飛行機が雪山に墜落し、救助されるまでの72日間。絶望的な状況でも生きる希望を捨てなかった人たちの感動の実話。極寒で死者も増えていく中でまた雪崩とか過酷すぎる。食料が尽き、生きるためとはいえ遺体を食べる>>続きを読む

インポッシブル(2012年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

2004年スマトラ沖地震によって発生した大津波に遭遇した家族の話。
津波のシーンの恐ろしさ、ナオミ・ワッツの痛々しさ、トム・ホランドの勇敢さ、何より家族愛。実話だから見ていて辛くなるが本当に素晴らしい
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別離(2011年製作の映画)

4.3

家族で海外移住をしたい妻とアルツハイマーの父がいるためにそれができないと主張する夫。別居することになり、父の世話をしてしてもらうためにヘルパーを雇うが、ある日帰宅すると父はベッドから落ちて意識を失って>>続きを読む

ハリーとヘンダスン一家(1987年製作の映画)

4.0

キャンプの帰り道にビッグフットを轢いたヘンダスン一家。死んだと思って家まで運ぶが、気を失っていただけで目を覚ます。そこからハリーと名付けたビッグフットと家族の交流が始まる。
心が洗われるような素敵な話
>>続きを読む

ルチオ・フルチの 恐怖!黒猫(1980年製作の映画)

3.2

自動車の衝突事故、ボート小屋でのカップルの窒息死、工場で転落し串刺し、火だるまで転落死と相次いで起きた不審死。女性カメラマンのジルが一連の事故の影に黒猫の存在があることを突き止め、飼い主である老人に接>>続きを読む

ゾンビーズ・フロム・セクター9(2020年製作の映画)

3.0

原発事故でゾンビが溢れ返る危険区域セクター9から元妻と息子を助けに行く男。そこから3人でのサバイバルが始まる、かと思いきや妻と息子速攻食われる。妻が食われるのただ見てるし、息子が食われるの見て吐いてる>>続きを読む

ウィッチスターズ 流星からの寄生体X(2018年製作の映画)

3.6

流星群が降り注ぐハロウィンの夜。娼婦を呼んでパーティーの最中、謎の寄生体Xが現れ、襲われた人は発光し体が溶ける。何が何だかわからないけど、とりあえずずっとテンション高めで楽しい。ドロドログチャグチャも>>続きを読む

隠された記憶(2005年製作の映画)

4.0

キャスターのジョルジュと出版社で働く妻、そして息子の3人の幸せな家庭に送りつけられてきたビデオテープ。そこには3人の家を正面から捉えた映像が記録されていた。その後も不気味な絵と一緒に送られてくるビデオ>>続きを読む

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