リーさんの映画レビュー・感想・評価

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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

信仰は自由だけど他人に押し付けるのはタブー

善かれと思っての行動でも自分の物差しを他者に押し付けるのは傲慢以外の何でもない
何が正しいとか偉いとかではない

親が信仰している宗教を子供にも…ってのも
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無名(2023年製作の映画)

3.4

日中間の歴史とかもっと詳しく知ってると
絶対もっと楽しめたはずなのが悔しい
色々読んてからもう一回観たい

伏線回収が凄まじいのでそもそも一回では取り零しが発生するやつ💦

ワン・イーボーの真意が讀め
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.7

『記憶を消してもう一度見たい映画』としてよく紹介されてたのでずっと気になってた

冒頭は何だ何だ?どうなってる?っと思うけど
大丈夫!
後で全部回収される

尺も長くなくてサクッと観れるので
知り合い
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

タイトルはそういう意味だったのか…
確かに“落下の”解剖学だ

過去・環境・故人の思想・対人関係
真実はどうだったかハッキリさせる訳では無いから鑑賞後モヤモヤする人もいるかもだけど
現実なんてそんなも
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.2

ハイキュー!!は誰もが主人公な作品だからこそできる
音駒(研磨)視点
いつもの主人公達を他者から見れるのは新鮮だった
試合中に急に成長翔陽は相手からはこう見えるのか…恐い存在だし
それを使いこなす影山
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.2

誰かと一緒に観るタイプの映画ではないかな

監督の過去作『聖なる鹿殺し』位の居心地の悪さも覚悟したんだけど
『籠の中の乙女』みたいな主人公を取り巻く環境の違和感と
『女王様のお気に入り』の欲望と虚勢と
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.4

派手な驚かし演出特になし
主人公の軽率な言動に終始居心地の悪さを感じる確かにホラーだ

狐狗狸さんで最後に「狐狗狸さんお帰りください」って儀式をちゃんと終わらせないと狐憑きになる
って昔からよく聞く怖
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.2

ウィリー・ウォンカだけどジョニー・デップが演じたウォンカとは≠ですよ

ティモシー・シャラメ君が「Chocolate」って言ってくれるだけで鑑賞の価値があるのに
「Come with me〜🎶」って歌
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

4.2

自分の仕事への想いを熱く語るニーノに向けるジャンニの眼差しが愛おしさ駄々漏れで
見てるこっちがニヤニヤしてしまうほど

今まで辛かったジャンニにとってニーノの笑顔は何よりの救いだったと思うんよ
そして
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

誰かが言っていた「横溝作品のような重厚さ」と
確かにそうだった

閉鎖的な村の煮詰まった倫理観と力関係と風習
捜査物でバディ物で妖怪物でアクションアニメ
素晴らしく日本のアニメ映画だった

墓場鬼太郎
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.5

史実を元にしてるから登場人物達がどうなるのかも知ってるし
胸糞なのも分かってる

行商一行サイドと村民サイドから描くことで
両者の置かれた状況・文化的背景・当時の道徳的価値観が分かりやすい

村から出
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マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

3.6

愛すべきB級映画

好きな映画の要素詰め込んで血飛沫も景気よく
皮肉と社会風刺をノリとテンションで魅せる
とんだおバカ映画に見えて意外と深いのでは?

イメージそのままの雄大な自然と
正反対のバイオレ
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.8

人形ホラーといえば『チャイルド・プレイ』な世代ですが
あのイズムを受け継いだ作品なのでは

電池が入ってないのに動いてるのにチャッキーに気付いたけど気付いた事に気付かれたらアウトみたいなゾワゾワ感
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.3

息遣いと空気感が繊細に描かれてる
見えないはずの感情の波さえ視えると錯覚する程に

海外の12歳って意外と子供っぽい?
進学して環境が変わって周りの人間関係が変わったからかもしてないが
幼馴染みとの距
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

思春期と反抗期を煮詰めて凝縮させた映画

誰かが取り返しのつかないような悲酸な目にあったりしないけど
みんな傷つくし傷つけるそれがリアル
主人公のレディ・バードにも母親にも共感出来る点と「うざっ」と思
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

全体的に鬱々とした映画です
宗教色も強めなので聖書とは無縁の日本人にはピンと来ない感覚もあるけど
主人公の魂の叫びは国も文化も信仰も全部すっ飛ばして総ての人に刺さる

後半になって漸く主人公は本来の前
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RRR(2022年製作の映画)

4.8

なんて楽しい映画体験なんでしょう✨

監督が「10分に1回はお客さんの心拍数を上げる構成」を意識して作ってるそうで
まさにそれ!
上映時間が長いのを懸念したけど
あっと言う間だった
終わってほしくない
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.1

ごくごく普通のおばさんが巻き込まれたのは
マルチバースの自分とリンクして宇宙の危機を救うミシッション

散りばめられたパロディにカンフーアクション
テンポが良すぎる位良くて設定を飲み込む前に流し込まれ
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

映画讃歌
ラ・ラ・ランドのオシャレな感じ求めて観ようかと思ってる人には要注意
Fワード連発するし嘔吐描写あるし
乱痴気騒ぎっぷりがぶっ飛んでる

サイレントからトーキーへの移行はホント
時代の流れには
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.9

士官学校という閉鎖的な環境で首を吊った遺体が見つかった自殺にしては不自然なその遺体さらに発見後心臓を持ち去られると怪奇な事態となる
犯人は?目的は?殺人はまだ続くのか?
外部から捜査の為に呼ばれた刑事
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フロッグ(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

現実は1つだがそこに至る真実は立体的
やはり“一方を聞いて沙汰するな”だな
前半視点と後半視点両方で完成する映画

前半
家の中に違和感を感じる家族
奥さんの浮気が原因でギクシャクしてるので家族の誰か
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

分かってたギレルモ監督だもん
最後は人間の男の子にはならないよね
そうだよね知ってたw

永遠の命とは苦悩も永遠だとは真理だよな

ユアン・マクレガーの歌をエンドロールまで引っ張ったのはノリとして最高
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.5

意地悪な人も居るけれど
誠実に親切に生きてると親切は返ってくる
“情けは人の為ならず”ってね
時間潰しのつもりで鑑賞したけどアタリだった
観てるとニコニコ☺しちゃう
観たあとはホッコリする映画

Di
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.8

原題の雇い主を意味する『Sir』を『あなたの名前を呼べてなら』に訳したセンスが好き過ぎる

デザイナーの夢を持つ主人公は未亡人
村の風習や階級で雁字搦めで夢は所詮憧れだと諦めてていたメイドさん
雇い主
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

湿地に取り残された少女が自力で生き抜く物語
彼女の境遇に泣きそうになる
ずっと待ってるんだもん
みんな行ってしまうんだもん

オヤジはクソ野郎で人との関わりを禁止して
読み書きもできず町の人達は冷たく
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ダークコメディホラー
客の高慢さを訴えるシェフも自身の価値観と解釈を押し付ける高慢な奴なわけで

シェフは料理人というより芸術家って感じかな
(でも客に食べ方をやたら支持する料理人居るよね「初めはその
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.9

日本ではあまりピンとこない“ロビイスト”という職業
ロビー活動って言葉はなんとなく聞いたことがるけど…位だったけど
観てみると意外とすんなりストーリーに入り込めた
ドンデン返しが秀逸な映画として名前が
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

他のマーベル作品より他作品のヒーローが関わってくるコトがないから観やすい

気高く偉大なリーダーを亡くした国と家族が再び立ち上がるための話
今作の主人公のシュリは未だに兄の喪失を飲み込められずにいる
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.8

90分でコンパクトに纏まったサイコスリラー
途中「もしかしたら」と展開が読めたけど
それでもガッカリさせないテンポと構成の良さ
何より2人の演技が見入ってしまった

クロエの疑念→確認→確信→行動→思
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