じょせふさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

第9地区(2009年製作の映画)

3.3

人間サイドにろくなやつがいないのはSFとして崩壊せざるを得ない。
脚本自体は凄くいいし、3部作とかでやれば化けるのかもしれないけど、なんせ人間側が残念すぎた。

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.1

音楽だけではなくて、プロットがしっかりしているから(ロミオとジュリエットみたいな構成)話として面白い。オーディションを勝ち抜いたマリア役の女性も周りに食われるのではなく、主演として存在感を放っていた。>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.5

これぞネットフリックス、彼らにしか出来ない芸当。私達はあなた達の払ったお金で映画を作っているんだ!そういった強いメッセージを感じる。
メディアを皮肉り、政治をあざ笑い、SNSに風刺をぶつける。ブラック
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U・ボート ディレクターズカット(1981年製作の映画)

3.9

全滅か全員生還か、デッド・オア・アライブを地で行く潜水艦での任務。
海の底、一つの箱に閉じ込められた全員が同じ方向を向く必要があるので、他の戦争映画等とは違い極端なやつは現れない。
淡々と任務をこなし
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.1

ソニー・ピクチャーズ様、マーベル様に合掌。ネタバレはしたくないので全マーベルファン、全スパイダーマンファンは取り敢えず劇場に行けば脳汁が出ます。
ラストもスパイダーマンってこうだよな!っていう伝統にの
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.8

思ったより面白かった。一作目リスペクトがベースにあるから音楽から世界観まで一作目の良さそのまま、テーマをより高度な次元に引き上げたって感じ。
ただ、一作目が伝説なのはレプリカントが人間の様に死を恐れ、
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.9

楽曲はリンマヌエルミランダっぽく無いけど、これは彼が戦ってきた舞台の先駆者であるJonathan Larsonへのリスペクトだと思う。ただ、韻の踏み方とかは彼らしく彼の素晴らしい楽曲が映画でメジャーに>>続きを読む

ヒューマン・フロー 大地漂流(2017年製作の映画)

3.9

ドイツ語だから殆ど分からなかったけどノンバーバルが比重を占めるゆっくりととしたドキュメンタリー映画。
減ることは無いし、文明がある以上生まれざるを得ない難民。美談や恐怖、苦悩とかではなくただ淡々と事実
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.7

この作品の好きなところは主題歌が主題と一致していること。万能感に満ち満ちた青春の終わりみたいなものをひしひしと感じる。

となりのトトロ(1988年製作の映画)

3.8

大学生になりもう一度見て、この話って全然ハッピーエンドではないんだなという悲しい感想を抱いた。

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

3.6

作画崩壊したり口を開く度名言を吐くムスカを見るためだけの映画。

紅の豚(1992年製作の映画)

4.0

個人的にはなんか切ない。
ジブリファンはこぞってこの作品を激奨するけど実際に男らしさが詰まったロマンの塊みたいな話。

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.1

ジャパンクオリティ。
エヴァ好きの外国人に勧めたら映像と音楽に感動していた。
この世界観がアニメだからこそ許される感じはパンズとかイレイザー・ヘッドを見ていると一層確信させられる。

ハウルの動く城(2004年製作の映画)

3.9

世論がそこまででも自分はジブリ全開で好き。
そこら中に転がってる魔法を伏線とかなく回収してくのも嫌いではない。

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.3

ジブリで一番好き。
日本人の脳に刻み込まれた有名なセリフもそうだけどなんと言ってもカリスマ全開のエボシのキャラ感がいい。

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.9

インビジブルゲスト同様、靄が少しずつ晴れていく。
こっちはちょっとホラー要素あるけど軸はプロットがガチガチで鳥肌モノのサスペンス。

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

4.0

良い意味でスペインっぽくない。しっとりとした極上サスペンス。
残り72分で自分が一言書いたメモが本筋で嬉しかった。
ミスリードさせる展開も、主人公の人格がどんどんと分かる感じも見応えありで同じ場面を何
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

4.1

伝説のイギリス文学、リトルウーマンやグレートギャッツビー感が無くもないしキャストも本格派でかなり華々しい。監督はブラック・ミラーのサンジュニペロ撮った人、、そりゃ映像綺麗ですわ。
なんと言ってもDar
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.9

ウェス・アンダーソンがウェス・アンダーソンする映画。ドイツ語&フランス語字幕で地獄だったけどそれを除けば最高。
一言で言うと美しい、そしてもう一言付け加えるとカオス、しかし已然として美しい。
引き算の
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

3.7

悪という概念は悪を知ることで初めて理解できる。原作そのままのやるせない気持ちにさせる作品。
おそらく多くの家庭で父親は罪のないユダヤ人虐待に苦しみ、子供までもがファシズムに傾倒してしまう必要はないと感
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

うーん、応援されているのならそのまま自分の歌にするべきでは?
あとオアシスの扱いが雑でオアシスファンとしてはビートルズでは無く、ノエルが重要なのであっで、そういう問題では無いだろうと感じた。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

ナショナル・ジオグラフィックを見ているようだった。別に心に残るセリフがある訳でも、衝撃的なシーンがあるわけでも無い。彼女達はただ淡々と現実を噛み締め今を生きてゆく。
そしてフランシス・マクドーマンドの
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キャロル(2015年製作の映画)

4.2

綺麗な映画が好きな自分、年齢を味方につける美人ケイト・ブランシェットと高貴過ぎる可愛さを持つルーニー・マーラが画面の大半を占めるこの作品に釘付け。
ドロドロしてないし切なさもそこまでない本作、その人無
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深夜の告白(1944年製作の映画)

3.8

クラシック映画の父、ビリー・ワイルダー、これが1944に作られたという事にビックリ。現代サスペンス映画のベースみたいな構成だった。
天才キース視点で描く探偵ものでないのは後から考えると画期的。
今作は
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.3

レディープレイヤーワンばりにギミック凝っててすごい好き、フォートナイトへを意識したゲーム構成も今風で楽しかった。
ロボットなら蹴飛ばしていい、AIなら好き勝手していいっていうブレード・ランナーから続く
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盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~(2018年製作の映画)

4.1

インド映画の傑作はハズレがないから本当に凄い。アイデアも面白いし、伏線も回収するし、あの極限まで騙し合いをする感じが手に汗握ってたまらない。
音楽がテーマなだけあってリミックスされたビバルディやベート
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レニー・ブルース(1974年製作の映画)

4.2

アメリカ史を代表するコメディアン、レニー・ブルース、言葉で這い上がり言葉を制し、結果言葉に殺された男。本で出て来たので興味を持って観てみたら壮絶そのもの。
何度も何度も逮捕されオーバードーズになっても
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.5

フィッツジェラルドが残したアメリカ史に残る名作文学"The Great Gatsby"の映画化。
やはりアメリカを代表する文学というだけあって失敗は許されない、素晴らしいキャスト、演出、映像が作品を彩
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波止場(1954年製作の映画)

4.2

半グレの資本家に立ち向かう男達、勿論犠牲も伴うし傷も伴う、しかしそのようにして労働者は権利を獲得していった。ランチェスター戦略ではないけどやはり局所で勝つのは非常に大事らしい。
"You will n
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ノー・マンズ・ランド(2001年製作の映画)

4.0

衝撃のラストみたいな部類に入れられるこの映画だけど実際紛争地域で行われている事はこっちがデフォルト。みかんの丘とは違ったリアリティのある反戦映画だった。
理由もなく人を恨むのが戦争、救いの手を差し伸べ
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人生スイッチ(2014年製作の映画)

4.3

この地獄みたいな映画、個人的にはダークさもユーモアもエンタメ性もいい具合にささった。
特にラストのHappy weddingなんかはブラックミラーのランク社会に似た狂気とハラハラさを感じる、エンタメと
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.9

流石、ヒッチコック。テンポ感も音楽もストーリーもキャラ立ちも全部が突出しており、古典サスペンスとして彼は確実に一時代を築いている。
ただ、ツッコミどころは多すぎて苦笑。ハイヒールで崖を下るヒロイン、殺
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

3.9

若手の頃からドイツを中心にグローバルで活躍しているダニエル・ブリュールさん、彼は普通に英語が堪能なのであのラウダのクセのあるアクセント獲得には苦労しただろう。役をモノにしてしまう素晴らしい俳優さんなの>>続きを読む