Naoさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

Nao

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リバース・エッジ(1986年製作の映画)

3.5

ある日ジョンという男が「うるさかった」という理由で女のジェイミーを殺してしまう。
それを仲間のキアヌ・リーブス演じるマットが裏切り警察へ通報する。
リーダー的なレインがジョンを助けようと動くが、仲間は
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サイモン・バーチ(1998年製作の映画)

3.8

生まれつき体が小さいサイモン・バーチと私生児のジョーとの友情の話。
とある少年野球の試合でサイモンがホームランを打つが、打球がジョーの母親に当たって亡くなってしまう。

サイモンの勇気ある行動と普通の
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.2

日本語で郷愁という言葉が良く似合う作品。
映画のフランケンシュタインを信じ、精霊を信じてモノ知りたさに色々探るアナとちょっと意地悪な姉のイサベルが愛くるしい。
子供の頃は何でも信じてしまうけれど、親の
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恋は負けない(2000年製作の映画)

3.6

大都会ニューヨークに出て来て大学デビューといきたいけれど、いつも変わり種扱いで、ルームメイトからからかわれたりして良い人止まりのポール。
大学教授と交際中のドーラという女の子に恋をし、とても純粋で素直
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ホームステイ ボクと僕の100日間(2018年製作の映画)

3.9

原作は森絵都の「カラフル」。
日本では実写、アニメと2度映画化されている。
本作はタイで実写映画化された作品。

アニメのカラフルは鑑賞していた為、その頭で鑑賞したら微妙に雰囲気が違ったけれど、タイバ
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パペット・マスター(2018年製作の映画)

2.7

人形達の惨殺ショー。
突如背後や目の前に現れ、無差別に切り刻んで行く。
設定はナチスの科学者が作ったとあるが、あくまで設定というだけで、その背景などナチス感がまるで無い。
あるとしたら本に書いてあるだ
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デビッド・クローネンバーグのシーバース(1975年製作の映画)

3.5

とある医師が人間の臓器と同じ働きをする寄生虫を開発し、臓器移植の代わりに寄生虫を代用させるという研究を行う。
寄生虫に寄生した人間は性欲が増大し、理性を失ってしまう。
そんな研究を大学教授が悪用すると
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処刑軍団ザップ(1970年製作の映画)

3.6

カルト集団の儀式を覗いた少女が捕まってしまい、祖父や弟のピートが復讐に行くが返り討ちに遭う。
ピートが銃を持ってリベンジに行き、途中で狂犬病の犬を撃ち抜く。
その血を自ら採取し、ミートパイに注入し、カ
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まほろ駅前狂騒曲(2014年製作の映画)

4.0

行天の過去を紐解き、何を思って生きて来たかが明らかになる。
本当はとても辛く、殻に閉じこもっていたけれど、多田の「生きていればやり直せる」という言葉を信じてか、まほろ、便利屋、多田へと身を寄せて生きて
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耳をすませば(1995年製作の映画)

4.0

あの頃誰もが夢見た淡い恋。
本作は設定が中学生にしてある意味大恋愛と言えるのかもしれない。
舞台は東京都多摩市、聖蹟桜ヶ丘駅周辺。
だいぶ前に聖地巡礼にも行ったことがあるけれど、駅前には案内図があり、
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女子大生・恐怖のサイクリングバカンス(1970年製作の映画)

3.0

もはや女子大生ではない女子2人がサイクリング中に喧嘩別れし、1人が突如失踪してしまう。

自転車で走る田舎の風景が凄く良い。
終始緊迫した様子が続き、ヒヤヒヤとさせられ、手に汗握る。
登場人物が皆犯人
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私は死にたくない(1958年製作の映画)

3.9

実在した元死刑囚バーバラ・グレアムに基づく実話。
彼女は冤罪にして老寡婦を惨殺した男達と居座ったことでハメられ、有罪、死刑となってしまう。

メディアや司法制度が絡むあの手この手を使った不条理な展開は
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マッドボンバー(1972年製作の映画)

3.6

強面な爆破魔とレイプを繰り返す強姦魔と刑事。
3人の互い違いに入り組んだ関係が面白い。
強姦魔も悪いけど、未遂が多くて、爆破魔より軽視されている感があった。
娘の死がどこまで意味を成してたのか不明だっ
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荒野の千鳥足(1971年製作の映画)

3.5

実に男臭い作品。
とある男が酒に酔い、人間に酔い、挙句の果てには人生に酔ってしまった。
アルコール中毒に陥り、まるで神隠しにでもあったかのようだ。
決してやりたいとは思わないようなことを流されてやった
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セント・エルモス・ファイアー(1985年製作の映画)

3.6

大人に成りきれない大学を卒業したての男女7人が友人の事故をきっかけに再会し、今の恋愛事情やら仕事のことまで何かと語り合う。
80年代、青春映画らしく傲慢でイキっている様子がなかなか良い。
みんな歌いた
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

4.2

統合失調症はとても辛く、怖い病気だと感じた。
統合失調症を自分の中の欠点と捉えるのはあまりにも惨過ぎる。
本作ではユーモアに描かれているけれど、実際はそうではないのは、患っている方と現実に接したことが
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ブラック・サンデー(1977年製作の映画)

3.7

日本では当時、政治的理由で上映中止となり、後にDVD の発売を経て、2011年に「午前十時の映画祭」で日本劇場初上映されたとのこと。
パレスチナ過激派の女と、ある男が手を組み、スーパーボウルに詰め掛け
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(2016年製作の映画)

3.2

人間の狂気というより胸懐。
これ以上に怖いものってあるのかと考えた。
いくら時間が経っても平然と生きて行くのは並大抵のことではなく、ずっと昔の過ちが心の中で邪魔をする。
人間は心の中で何を考えているか
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ディス・イズ・イングランド(2006年製作の映画)

3.9

80年代初頭のマーガレット・サッチャー政権下のイングランド。
移民が優位な生活を送ることに良く思わない刑務所から出て来たばかりのコンボとそれに付いていくフォークランド紛争で父を亡くした少年ショーン。
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まほろ駅前多田便利軒(2011年製作の映画)

4.0

まほろは東京都、町田市を舞台とした町。
このゆるい感じ、何気ない日常を描いているような雰囲気が堪らない。
上手く行かない時やちょっと休みたいなと思った時、この便利屋2人を見ると「気楽に行こうよ」と言わ
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ハッピーボイス・キラー(2014年製作の映画)

3.0

テーマは重たいはずなのにコメディタッチなところが受け入れ難い。
ペットや生首が喋るのが、ユーモアを感じられず何だか怖い。
ジェリーの精神状態は異常で正気ではないのは分かるが、怖く見せたいのか面白く笑わ
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マネキン(1987年製作の映画)

3.8

とてもシュールで斬新だった。
自分が作ったマネキンに恋をするなんて可愛過ぎる。
アンドリュー・マッカーシーの頼りないけど、大事なとこで男前なところを見せてくれる役が心をくすぐられる。
信じて欲しいけど
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.9

ギャングのスケボー仲間が意外と皆良い子ばかり。
白人も黒人も人種なんて関係無い。
スティーヴィーにとっては居心地が良かったことだろう。
大人になろうと必死に付いていく様子は生意気で、兄を反面教師として
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エレファント(2003年製作の映画)

3.6

1999年4月20日にアメリカ、コロラド州で実際に起きたコロンバイン高校銃乱射事件を元にしている。
何が彼らを駆り立てたのか。
皆仲間と楽しそうに交流をしていてあたかも満たされていると感じる。
実際の
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.8

あまり恐怖感を与えないのが逆に恐怖感を与えている。
ただ恐く見せる演出よりもこういう方がじわじわ来てリアリティがある。
人は何気ない日常にとある違和感を覚えたらどのような行動を取るのか。
恐らく疑って
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.3

ドライビング中に色々な人からひたすら電話が掛かって来てトム・ハーディ演じるアイヴァンが自分のダメさを電話越しに晒しているだけ。
何とか誤魔化そうと正気を保とうと必死。
言葉にまるで説得力が無い。
終始
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初体験/リッジモント・ハイ(1982年製作の映画)

3.7

ショーン・ペンが金髪、ロン毛、若い!
フォレスト・ウィテカーは細い!
「スティング」に出てたレイ・ウォルストンも渋くてダンディ!
それから「カッコーの巣の上で」のヴィンセント・スキャヴェリの濃い顔つき
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グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.7

子供も子供なりに悩んで学び、無茶なことを繰り返す姿に可愛らしくもどこか寂しそうな表情が窺えた。
ドタバタで下ネタも多く、何が正しいかなんて分からず、まだ模索中。
色々と知る為にはまずは飛び込んでみない
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.5

大人の恋愛だけど、ピュアな感じが良かった。
心の中の葛藤、大人に成りきれない自分、今にも消えてしまいそうな一人の女の子が殻を破りたいとAに語りかけながら展開されていく姿に応援したくなった。
一人の方が
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.3

ディーンの愛情は素晴らしいと思うが、それにシンディーが答えず、なかなか心を開けない。
もう関係は終わりと自分の中で決めたら一方通行。
若い時のときめきや輝きは老いとともに段々と失われていくのは理解出来
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人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

3.8

1983年のイタリア・ミラノで労働組合を追い出された男ネッロが精神科の元患者と事業に奮闘する。
ネッロの熱血ぶりがとても素晴らしく、精神患者に生きる勇気と希望を与えていた。
誰しも平等で自分らしく生き
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カーリー・スー(1991年製作の映画)

4.0

ジェームズ・ベルーシのビル・マーレイ感はさておき、カーリー・スーを演じたアリサン・ポーターが可愛かった。
ディスクジャケットの通り彼女のコスチュームや表情、仕草が1番の見どころ。
生意気なところにイラ
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地獄の逃避行(1973年製作の映画)

3.8

1958年にネブラスカ州で実際に起きた「スタークウェザー=フューゲート事件」を元にしている。
射殺を繰り返すキットとホリーの逃避行。
ただ悪党になりたかったというキット。
話が淡々としていて、マーティ
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ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

3.6

いつでも太鼓を持ち歩く3歳で成長を自ら止めたオスカル。
オスカルは大人の自分勝手で残酷な姿にうんざりしていた。
序盤はオスカルが高音の超音波の奇声でガラスを割ったり、やりたい放題だが、後半に掛けて太鼓
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.2

モハーヴェ砂漠にある古びたモーテル兼ガソリンスタンド。
そこへやって来た大柄なドイツ人女性ジャスミンとそこへ集う人達との話。
ただゆっくりと時間が流れている感じが観ていてとても癒しを感じられる。
時折
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潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

3.9

ロックトインシンドローム、いわゆる閉じ込め症候群。
フランスのファッション雑誌の編集長のジャン=ドミニック・ボービーは脳梗塞により意識を失い目覚めると意識や記憶ははっきりしているものの全身が麻痺してい
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