Naoさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

Nao

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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.5

視聴者に問いかけるシーンが何よりも1番恐怖を覚えた。
自分も巻き込まれているような感覚に陥る。
胸くそ悪い作品の代表格であるが、2人の真の標的は視聴者だ。
「助かると思っただろ?そうはさせない」
と言
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

3.7

最後のどんでん返しがあるとはいえ、とても複雑な気持ちにさせられた。
記憶喪失をしてしまう主人公エヴァンはケイリーを救い、親しくなり、幸せになることを願っていただけだったのに。
過去に戻れば戻るほど、何
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.6

両親の間の溝がリアルに描かれていて、子供目線で見てみると心痛く感じる。
父親もなかなかのダメ親父だけど、母親も亀裂を作った原因でもある。
自分ならどっち派だなとはならず、ただ子供達が可愛そうだった。
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.1

まず始めに色んなところで間違っている表記について指摘したい。
タイトル名はブルース・ブラザー‘’ズ‘’ではなくてブルース・ブラザー‘’ス‘’であること。
警察に追い掛けられても建物に突っ込んで破壊して
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トリュフォーの思春期(1976年製作の映画)

3.8

思春期というよりはちょっと前の子供達に焦点を当てているが、既に思春期を迎えている感じがする。
日曜日の子供達は退屈で色んな悪知恵が働く。
沢山の経験や失敗をして、壁を乗り越えることを知る。
子供の頃の
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ケス(1969年製作の映画)

4.2

ビリーは家庭環境が悪く、学校でも除け者扱い。
はやぶさのケスのしつけだけが、生きがいとなっていた。
約50年ほど前のケン・ローチ監督の初期の作品。
リアルをそのまま撮ったかのようだった。
ビリーは卒業
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いちご白書(1970年製作の映画)

3.5

とある映画館でのリバイバル上映で数年前に鑑賞。
サイモンは学生運動に参加したかったのか、リンダに恋をしたことでどうでもよくなったのか。
青春、恋愛は主軸にあるが、学生運動を通して学生の主張というものが
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ウンベルトD(1952年製作の映画)

4.0

晩年がこうであってはならないな。
30年も公務員で働いてきたのに年金もろくに貰えずアパートを追い出され、乞食のような生活をする老人ウンベルト。
誰かを頼ろうにも必要なのはやっぱりお金。
愛犬フライクが
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デタッチメント 優しい無関心(2011年製作の映画)

3.8

教師と生徒の関係。
一筋縄とはいかない。
教師の教育への葛藤が痛い程伝わって来た。
自分は教師である以前に1人の人間なんだ。
重荷を抱え、日々ストレスと戦っている。
深入りし過ぎず、敢えて距離を置くこ
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.0

ドラーグ族(宇宙人)という赤目の青い体の巨人に支配された世界で容赦なく仕打ちを受けるオム族(人間)が復讐する話。
一見とても奇妙で見始めで数分で止めようか迷ったが、段々と独特な世界観と一風変わったアニ
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ファンダンゴ(1985年製作の映画)

3.9

グルーバーズの5人がドンチャン騒ぎと題して徴兵の逃避行の旅へと出る。
キャデラックに乗ってテキサスを爆走するシーンに夢と希望が詰まっているようだった。
ナンパした女と墓場で花火をしたり、度胸試しにスカ
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ハチミツとクローバー(2006年製作の映画)

3.3

原作は読んでないので、あくまでこの映画での感想。
大学生っていいなぁ、青春っていいなぁとひたすら思わせてくれるような作品。
ただ個人的に蒼井優がどうしてもハマり役には見えなかった。
今や大物になった役
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真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

4.0

自信満々なジョーがニューヨークに出て自分を試すが、ことごとく色んな人に騙される様が見ていて恥ずかしい‥
バーでのラッツォとの出会いと一緒に過ごした時間は何となく同じ境遇で生きてきた2人に取って居心地が
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マウス・ハント(1997年製作の映画)

3.5

2人の兄弟がどうやったって1匹のネズミには勝てず、やることなすこと全てが裏目に出る。
やられっぱなしで笑えるシーンが沢山あった。
ホーム・アローンのように追っ払う訳では無く、ネズミが全て華麗にかわすと
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テキサスの五人の仲間(1965年製作の映画)

4.0

珍しくどんでん返しをくらった気がする。
ラストの予想が全くつかなかった。
ただメレディスの代わりにマリーがポーカーを行うシーンで、あれで勝負に勝ったことになったのが、どうも理解出来なかった。
手札が一
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.2

天使が夢見た世界には無限の色彩が広がっていた。ということなのか。
本来人間が想像する天使というのは神様、女神様の感覚であり、何でも祈ってしまうような存在。
そんな世界でも人間界が美しく見えたのは魅力に
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.5

世の中が狂ってたのか。
トラビスがイカれてたのか。
それとも世の中が「トラビス」という人間を作り出してしまったのか。
色々と考えさせられた。
過去の戦争での経験や不眠症、荒れ腐ったニューヨークの街や人
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.9

デカい木の怪物がのしのしではなく、意外とすたすた歩く。臨場感が凄い。
辛い現実から逃れたかったコナーのひたすらにもがき苦しむ姿は見るに耐えなかったけれど、人生の複雑さや正直に生きることへの大切さが描か
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イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

3.8

クリスが求めたもの。
お金に頼らず自分の力で生きたい場所でありのままに生きること。
ただの現実逃避のように感じたけど、実は誰しも1度は憧れたことなのではないだろうか。
ある程度決まった世の中のシステム
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.9

自殺の振りばかりする19歳のハロルドは生き方を見失っていたが、最高にハイカラな80歳になるモードと出会い、沢山のことを学んだ。
あまりの歳の差に非現実的な先入観があり、一件有り得ない様な恋だと感じたが
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ぼくの大切なともだち(2006年製作の映画)

3.5

あなたには友達と呼べる人はどれほどいるだろうか。
いるとしたら相手もあなたを友達だと思っているだろうか。

序盤で主人公フランソワを友達なんかいないとぶった斬る彼の誕生日の出席者の人達が何だか恐すぎる
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.3

人間は孤独。
誰かに愛されてたいし、愛したい。
誰かを傷つけずに生きられないものなのかな。
ビリーはただ愛が欲しくて孤独が恐かったんだと思う。
自分の気持ちに正直になれなくて強がりを見せてしまう。
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ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)

3.9

ただ役者になることを夢見ていた2人の堕落した生活。
でも本当はそんなの嫌だったに違いない。
役者としての魂は根底にあり、色あせて何かいない。
それは最後の僕との別れのシーンとウィズネイルの演技が物語っ
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リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.7

キャロライン先生がゾンビから幼稚園の子供達を守る為に安心感を与え、笑顔を絶やさない姿とその中の1人の子供の叔父であるデイブのアシストが何とも良い具合で、若干感動すら覚えた。
押しの弱めのゾンビだけど、
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ヤング・ゼネレーション(1979年製作の映画)

3.7

カッターズと呼ばれた4人組が自転車レースで奮闘する話。
その中の中心人物のデイブはイタリア被れで常に自転車のことで頭がいっぱい。そんな中、大学生のキャサリンに恋をするが、とあるレースで不正を浴びて敗北
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白い馬(1952年製作の映画)

3.6

美少年が馬を捕まえたり、大人達から逃げたりといった内容。
初めて自分の物になるワクワクした気持ちは抑えきれず、無我夢中で馬を追いかけて馬を守り、馬と共に生きて行きたいと切なる願いがあったのかもしれない
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赤い風船(1956年製作の映画)

3.8

生きているかのような真っ赤な風船と男の子との交流の話。
短編映画ということで短いし、会話も少ないけど、とても興味深く見入ってしまう作品だった。
他の方もレビューしているようにこの時代でどのような技法で
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ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

3.4

昭和33年、こんなにも明日が輝いて見えたのか?
その時代を生きた人にしか分からないけれど、実際はもっと暗く、汚く、必死にもがき苦しんでいたという。
内容的にはとても温かみがあって良かった。
昭和の町並
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ロビン・ウィリアムズのクリスマスの奇跡(2014年製作の映画)

3.5

親子の絆を取り戻すハートフルコメディ。
ロビン・ウィリアムズ演じるミッチと息子のボイドは長年親子関係にヒビが入っていたが、息子がクリスマスプレゼントを家に忘れ、一緒に取りに行くことに…
ミッチは頑固で
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

4.4

もはや説明不要のクリスマス映画の定番中の定番。
泥棒2人もとんでもない悪党だが、よくよく考えるとマコーレー・カルキン演じるケビンの方がよっぽど恐ろしいことをしてる。
でも可愛さで何でもオッケーみたいな
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.5

何もない生活って服まで無いとこからのスタートか…とで出しで驚いた。
少しずつ物が増える喜びって何だかとても分かる気がする。
物が無いのが当たり前の世界と物があるけど、あえて持たない世界って全然感覚が違
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.9

ディスクジャケットと内容のギャップは物凄いが、フーシのもの優しさにほっこりした。
優しいだけじゃダメとか言う人もいるが、こんなに優しくされたら嬉しいだろうし、外見がどうあれ周りも分かってくれると思う。
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.0

松田優作演じる吉本がただ食って飲んで、叱って暴力振るうイメージしかなかった。
然程インパクトのある教師でもなく、何が茂之を合格に導いたのかいまいち伝わらない。
謎の解釈を促すシーンが多い。

ソラニン(2010年製作の映画)

3.9

切ない気持ちになった。
やりたいことが、やっと出来ると一歩を踏み出したところだったのに。
そんな種田の思いを芽衣子がやり遂げた姿に感動した。
普段当たり前のように生きてて、明日も何気ない日々を過ごすと
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.7

桐島が誰かというのは然程重要ではないのかもしれない。
1人1人の存在意義と主張、これこそがこの作品の最大の魅力かと。
個人的には神木隆之介演じる前田が撮影道具を蹴ったバレー部員に「謝れよ!」と勇気を出
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.8

ゆるい恋愛映画のような感じに見えたけど、とても純粋な内容だった。
ジョゼはこんな自分でも愛してくれる人がいたことがただ嬉しくて、恋というものをしてみたかったのだと思う。
恒夫も下心では無く本当に惹かれ
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