エスさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

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ガチで全く何も知らないミリしらにも及ばない人気バンドの作品だった。笑 なんかドキュメンタリーかなとかって思ってたけどガチのライブ。全く喋らん。延々歌ってる。(当たり前)

でもライブ好きだし刺さるんじ
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健康でさえあれば(1966年製作の映画)

4.1

理不尽とカオスが詰まったフランスのコメディ短編。
ただただタイトルに惹かれてみて、普段観ないフランスものだし昔の映画だしどうだろうと思ってたけど、ヴァンパイアものの小説を食い入るようにようにみて朝を迎
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ニノチカ(1939年製作の映画)

4.2

私的白黒映画ブームに乗って気になり作を。
グレタガルボ、めちゃくちゃプリンセスだなあと思ったし、終始無表情で冷徹だったニノチカから、やっと笑顔がみえた瞬間に胸がキューーーーーーーーーーーーンとなった。
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.3

私的ゴズリン史上最高にかっけえ作品…………
多くを語らずも無敵な感じ。守るものがある故の葛藤。真の虚無。スーパーヒーローものみてるみたいでした。
鑑賞きっかけが溢れすぎてるミームたちからなんだけど、そ
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.3

古き良きハリウッドが生んでしまったモンスター、過去の栄光への執着し続けるサイレント映画時代の大女優の心の隙間を埋めるものとは。

出てくる人間全員欲望剥き出しのやば人間で怖かったんだけど、無駄がなくて
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.6

大好きなバリーキヨガンとエリンケリーマンには胸を踊らせたし、画の美しさはピカイチで、御伽噺の深い森、風景や細かな小道具たちには目を奪われた。

ガウェイン卿どころかアーサー王すら知識が皆無なので自分に
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.9

ある郊外の小さな町の親子のすれ違いのお話。母はDV被害者のためのシェルターを運営し忙しい毎日を過ごし、息子は2万人を抱える配信シンガーソングライター、現実に起きている社会問題に対しての意識がまるで違う>>続きを読む

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.7

ラッセルクロウ×ライアンゴズリングのクセ強どたばた探偵コメディ。
途中で飽きちゃったけど終始静かなる用心棒ラッセルクロウ、お茶目なゴスリン、倫理観の羅針盤アンガーリーライスが良い化学反応を起こし、お話
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BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

”何があった?”

ね、という感じ。笑

しょうもなさ過ぎて逆に好きだったし、ガールズたちが可愛かったのでもういいやという気持ち。判明した時に安堵か呆れか分からない乾いた笑いが出た。笑 でもそこまで張
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.5

胸が引き裂かれるようなタイムループの真相。

理不尽にも彼らの命が奪われたこと、その理由がただただ人種だということ。この世に蔓延る腐った差別意識を許してはならない。

他人事なんかではない。自分も無意
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.1

映画という媒体でこの家族の成長の旅路を見届けられて本当に幸せだなぁと、この幸福感が涙となって溢れてくる。

子供にとって何が最適かは育ててみないと分からないし、育児方法も宗教と一緒で、親が何をどう信じ
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.9

傷付きすぎた人間は、もう二度と誰かの愛を受け入れるのは出来ないのか。はたまた自分から愛を差し出すことは出来ないのか。”スラム街出身の清掃員が実は天才だった”には留まらない凄まじき脚本、今作が突き詰める>>続きを読む

きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.8

元祖”うるせー口だな”がみれる名作(?)
とてつもなくピュアなラブストーリーだし、どでかい愛が相手に届かないもどかしさが伝染して胸が張り裂けそうだった。語り継がれる理由も納得です。本題より邦題の方がよ
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タグ(2018年製作の映画)

4.2

最後に鬼ごっこしたのいつだろう。ここで描かれるは30年以来ずっと鬼ごっこをし続けている4人のボーイズ。いまの自分には鬼ごっこ出来るほどの人数の友達すらいない。どんなシリアスな状況下でも”タッチ、お前鬼>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

5.0

心がずーっとじーんと温かさに包まれている。忘れたくない最も勇敢なたった2.5センチの貝の実写とストップモーションでつくられたモキュメンタリー。

舞台はあるAirbnbで貸し出されている恋人たちが出て
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.0

なかなかのミソジニーぶりがきつくて顔を顰めながら見ざるを得なかった。

上辺の付き合いで中身など気にしてこなかった世の中、彼が望まなくとも嘘を生きさせられているのがなかなか可哀想だなと思ったし、ここま
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

4.9

いや〜どタイプすぎてたな。

学生演劇サマーキャンプの資金難ドタバタコメディなのですが、モキュメンタリーぽくもありながら、最後でしっかりと歌とダンスで魅了していく。大好きなベンプラット、間違い無かった
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.7

アウトサイダーたちのどたばた駆け落ち劇。大自然の中にも関わらず統制された風景たちが圧倒的だったし、ちぐはぐな家族たちの中で生まれる新しい家族が愛おしい。ブルースウィリスが恋しくなったり。エンドロールま>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.6

やっとみれた名作シリーズ。
VFXを時代背景を鑑みるめちゃくちゃ凄くてあっぱれでした。ぼーっとみながらあ、ゲストが豪華だななんて思っていた程。

ジェニーとフォレストの暗喩はあんまり好みでは無いけど、
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

5.0

この数日間でエドガーライト最強説が自分の中でじわじわと立証されつつある…… はたまたサイモンペッグとニックフロスト故生み出せたミラクルなのか……

やば!めっちゃ好きだ!ってなってた開始10分、ただの
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

サイモンペッグとニックフロストがこんなにベスティだとは思わなかったな。素敵だ。

流石のエドガーライトだなと思わせるスパスパ展開と気持ち良いスピード感。ボケ方が古き良きコメディで愛おしさを湧かせつつ、
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VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.6

遺伝子操作が大失敗したディストピアでのガールミーツガール作品。病気の父を一人一生懸命世話する天才少女と突如空からの落ちてくるは謎の少女。

ビジュアルが本当に独特で、ただただ退廃した世界がそこにあった
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.9

脳までもが力強く脈打っているのを感じる。

自分にはこの映画に対して冷静につらつらと言葉を綴れるような経験と語彙力は全く無いので、とにかく終わって数分で放出したい熱をここに残そうと思う。

ここまで生
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宇宙人ポール(2011年製作の映画)

5.0

おバカなET。簡潔にいえばこれで完璧なんだけど、自分の大好きな映画、自分が映画に求めるものが全て入ってた気がした。

セスローゲンやビルヘイダー辺りがいる一昔前のアメリカンコメディを心底愛している。
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.9

重荷を投げ捨てて、再び固く結ばれた絆を乗せて、列車は彼らを新たな発見へと導く。

長年疎遠だった三兄弟の旅物語。結構早い段階であれこれ何の話?となるのに最後でぐっと掴まれた。インドの様々なロケーション
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.8

豪華な声優陣をお供に、ウェス監督の世界観を通した日本が物凄く不思議でワクワクした。

虐げられてしまった個性的なわんちゃんたちとの愛犬を探す少年のお話。

”日本ならでは”のあれこれが時代関係なくぶち
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.7

ろくでなしパパの死に目の罪滅ぼし(言い方)

バラバラになってしまった家族ともう一度再生を試みるお話なのですが、天才ファミリーたちの抱える複雑な事情の絡み合いが凄く良かったし、ウェス節が段々と頭角を表
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.3

孤独だろうと文明の光をどうにか遺しておこうとしたホテルコンシェルジュの半生を辿るお話。

昔一回鑑賞して、マークまでしたけど、何となくの苦手意識があって、納得いってなかったやつ。やっと向き合う気になり
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.7

生涯裕福な独身男性がイカサマの知恵を得て儲けるも、全てを得たある夜、なんだかしっくり来ず、大切なことに気付くお話。本当だったらいいな〜なんて思ったり。

この短編シリーズがレイフファインズの七変化だっ
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.6

ここまでくるとレイフファインズの七変化シリーズとまで言えてしまう。

”溶かしバターでうがいするような響き”、とかいうパワーワードたち。言葉選びがウェス作風に負けじと独特で凄まじい。んでまた強烈すぎる
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(2023年製作の映画)

3.6

セットの作り込まれ方がすーごいなと。絵本から飛び出したみたい。 ”いやはやくどけなよ”とソワソワしながら、緩むことなく緊張感が漂ったままだった15分間。不思議な体験でした。

白鳥(2023年製作の映画)

3.6

いじめられっ子の体験談をウェスアンダーソン節全開で。

大体映画はセリフ少なめで進むけど、ウェスアンダーソンは全編ナレーションありきで進むので、なんか読み聞かせされてるような感じだなとやっと気付いた。
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.9

ジェイクギレンホールがガチで無理になってしまう演技力の賜物。何針も縫う大怪我を負う程の熱演ぶり。そして待ち受けるは嫌すぎるエンディング。

失うものがない人の持つ無謀さは何にも叶わない、という怖さが今
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.6

死んだように生きていたジョンがゲオルゲと出逢い、安らぎを見つけ出すまでのお話。段々表情が柔らかくなり、にっこりできるようなった姿は愛おしいかったし、威嚇しまくり、お礼を言うことも無かった彼が、一緒にい>>続きを読む

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.6

戦い方も逃げ方もマジカルで素敵だったし、
ジェシーアイゼンバーグとウディハレルソンコンビが大好き。
だけどもどこかから関心を失い、置いてけぼりになった。
なんでだ??????

カールじいさんのデート(2023年製作の映画)

4.1

カールじいさんのスコアって天才的だったんだなって実感した。

自分の人生にもダグが本当に欲しいし二人で幸せでいて欲しい。