うめうめさんの映画レビュー・感想・評価

うめうめ

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関心領域(2023年製作の映画)

3.5

一言でいうとグロテスク。

加害者の幸福で健康的な日常。
被害者への恐ろしいまでの共感の欠如。

パンフレットにある田野大輔先生(原作翻訳監修)の寄稿文がとても腹落ちした。
一読の価値あり。

人間の境界(2023年製作の映画)

4.2

覚悟して挑んだけれど、本当に苦しかった。
これ、今もベラルーシとポーランドの国境で起こっているのですよね。
勝手に武器化された人達を「ルカシェンコの銃弾」といくら呼んでも、人間をあのように扱うことを正
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.0

原作ファンなのでストーリーの面白さは「当然」として、演出がダラダラと冗長に感じた。
その割にツッキーと山口の名シーンどこ行った感。
日向と研磨の対決にフィーチャーしたかったのだとは思うけど、だったら尺
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

5.0

予想していたことだが、辛くないシーンが無い。
夥しい血と涙、そしてご遺体。
怒りと叫びと祈り。
あの一人一人に名前があり、生活があった。

ロシア軍が迫りくる中で街に留まり、撮影し続けた監督とスタフッ
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.8

ゴジラ-1.0の怪獣成分が物足りなかったので補充②
怪獣vs怪獣はやはり良い。
ゴジラはカッコいいしコングは可愛いし、どちらを応援すればいいの〜!?と迷っていたけど心配無用だった。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.8

ゴジラ-1.0が自分的に怪獣成分が物足りなかったので補充①
蒲田くん可愛い。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

結論としては面白かったと思う。ただ、前半部分の人間ドラマは(不要とまでは言わないものの)私には少々ダルかった。
ゴジラが出ているシーンはどれも好きです。

ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

3.3

前作の面白さはどこへ…?早々に集中力が切れて残り時間が気になってしまった。個人的には、二作目が1番分かりやすく「山場」があって、ストーリーに集中できた。

アラゴルンもギムリもレゴラスも魅力的なのに、
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マリウポリ 7日間の記録(2022年製作の映画)

4.0

2022年2月24日ロシアの全面侵攻開始「後」のマリウポリの映像記録。攻撃を受ける直接的な映像は無いが、常に爆撃砲撃の音が鳴り響いており、戦火にあることをまざまざと伝えてくる。
それにしてもたくましい
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

2.5

申し訳ないがNot for meでした。まったく作品に集中できなかった…

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

3.7

一作目よりはテンポよく、分かりやすい山場があり、また前提となる情報が概ね一作目で共有されたこともあり、「観やすい」作品だと感じた。

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.5

ホビット3作を数年前に観たきりで、ロード・オブ・ザ・リングは知人にすすめられて初観賞。
ホビットに登場した人物やアイテム、エピソードとリンクしているので「あっ、あのときの…!」と色々楽しめたが、初公開
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「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(2023年製作の映画)

4.0

遊郭編10話、11話と刀鍛冶の里編1話。
日本のアニメの限界を超えてやるという意気込みすら感じた10話神作画と演者さんの素晴らしい演技そしてサウンドを、映画館の大スクリーンと音響で堪能できるのはやはり
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.4

めちゃくちゃ良かった。アニメ放送当時からキャストが変わってしまったことで斜に構えていたが、素直にさっさと観ればよかった。

オープニングから「うおぉオレの青春〜〜!!」ってなったのは私だけではないはず
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.0

泣きすぎてハンカチがベチョベチョになった。そこら中から似たような音が聞こえていたので、あの場にいた人達みんな泣いてたと思う。

原作未読。物語のテーマから、押し付けがましい正義や何らかの思想のようなも
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13人の命(2022年製作の映画)

4.0

発見してからが本番だった。

2018年にタイで起きた、少年サッカーチームの洞窟遭難事故。当時のニュースは覚えてるいるけど、映画を観ているとやはりハラハラした。
2時間半は途中で飽きるかな?という最初
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.7

「手遅れになる前に、感謝を伝えたかった」
「世界は美しい あなたのおかげで」
「苦しむほど、美しい絵が描ける」
「エミリーがあなたに描き続けるよう言ったのは、あなたを独りにしないため」
「あなたが"電
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.8

強く賢い女性達が大活躍するのはやっぱりワクワクする。その一方で、シュリに重荷を背負わせすぎでは…と見ていて苦しくもなった。この先彼女が心から安心できる場所はあるのだろうか。個人的にはロスさんとの連携を>>続きを読む

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

3.7

生き延びるため、自らをペルシャ人"レザ"と偽るユダヤ人の青年と、真剣に彼にペルシャ語を教わるナチス将校。
出鱈目なペルシャ語がいつバレるのかとハラハラ見守っていた。後半はコッホ大尉の"レザ"への入れ込
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バビ・ヤール(2021年製作の映画)

4.0

覚悟して観たつもりだったけど、だいぶ厳しかった。これ全部、当時撮影された映像なんだと認識すればするほど。目を背けてはいけないと思いつつ、画面を直視できない瞬間があった。
辛いけれど、観られてよかったと
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.5

映像は文句なしに美しかった。
ストーリーも、ずっとただよう寂しさも、決して悪くなかったので、単純に私自身の好みの問題だと思う。母親としてのマリオンにも、幼女時代のマリオンにも、ネリーは結局どこかしら譲
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アキラとあきら(2022年製作の映画)

3.7

最近重めの作品を観ることが多かったので息抜き(コラ!)に観に行ったらとても良かった。原作未履修でスリリングな銀行モノだと思っていたのですが、ハラハラさせられるだけでなくホロリとくる場面も…
竹内涼真さ
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ウクライナから平和を叫ぶ Peace to You All(2016年製作の映画)

4.0

この作品は面白いか面白くないかを評価するものではないと判断し、このようなスコアに。
スロバキア人の映画監督兼写真家が2014年〜2016年のウクライナ東部ドネツク州の分離派支配地域とウクライナ政府支配
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.7

一貫して抑制された空気感のなか、マリアンヌとエロイーズふたりの表情、なによりセリフ以上に雄弁な瞳が印象的でした。その分(表情であれほど語れるのだからこそ)ベッドシーンが少々くどく感じた。
振り返る女と
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

2.0

残念ながらNot for meでした。この演出は何を伝えたいの?このシーンは何のためにあるの?といちいち腹落ちしなくて、全くストーリーに入り込めなかった。登場人物の言動はテディを除いていちいちイラつ>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.5

面白かったけど…ブルーの出番の少なさにびっくり。もっと見たかったなぁ。

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

5.0

この作品は品評の対象ではなく存在そのものに意義があると思ったのでこのスコアで。
公開処刑、暗殺、銃殺に斬首に転落死。市民記者によってスマホで撮影された映像はショッキングなものが多いが、何よりもゾッとし
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世界一不幸せなボクの初恋(2019年製作の映画)

3.7

マーティンの可愛さを堪能するためのラブコメ、程度の心構えで観たんだけど、とても面白かったです。(そしてマーティンはやはり可愛かった。)
ラストの失神するチャーリーを見つめるフランチェスカの瞳が優しくて
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トップガン(1986年製作の映画)

3.7

今更ながら鑑賞。面白いか面白くないかで言ったら面白かったけど、マーヴェリックを先に観てしまってあのワクワクを体感してしまっているので、ちょっと物足りなくはあった。若き日のトム・クルーズ、可愛いですね。>>続きを読む

特「刀剣乱舞 花丸」雪⽉華 ⽉ノ巻(2022年製作の映画)

3.5

前作の雪がNot for meだったため若干警戒していたが、期待以上に良かった。やはり花丸はこういう平和ほのぼのなthe 幕間、が合っていると思う。
個人的に、前回に続いてお小夜と静形が行動をともにし
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.9

家族ではない他人たちが、「家族のようなもの」になってゆく話。
赤ちゃんを捨てたソヨンと、捨てられたドンスの会話が特に印象的だった。「許さなくていい」「だから、(自分を捨てた母親を許す代わりに)ソヨンを
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ふたつの部屋、ふたりの暮らし(2019年製作の映画)

3.8

心が抉られすぎて、なにも語るべき言葉が見つからない。ニナとマドは、これからどうなってゆくのだろう。国籍も年齢もセクシャリティも関係なく、愛し合うふたりが誰の許可も必要とせず手を取り合って生きていくこと>>続きを読む

メイド・イン・バングラデシュ(2019年製作の映画)

3.6

ここ数年ぼんやりと抱いていた恐れが、はっきりと輪郭をもって提示されてしまった。私が日々身に着けているTシャツもジャケットもパンツもバッグも靴も、海を超えた遠くで見知らぬ女性達の人権を踏みにじって生産さ>>続きを読む