一さんの映画レビュー・感想・評価

一

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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早いし時系列飛ぶしで音の入り方も異常に神経めぐらされていて、やはりオッペンハイマーの主観から見た世界だから映画の手法として破綻してないのが全部解決する

マンハッタン計画、トリニティ計画でプルトニウム
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

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平面的なのにカメラワークが立体的な動きをするのでいつの間にか空間が顕現している

生きている上で記憶は常に入り乱れ

デモ→火を絶やさず消されたとしても灯し分け与えること

調和が心の中で取れた時に記
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

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フィルムじゃないのにフィルムの魔法をかけているフィルムを知り尽くした遺物

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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皮肉屋はただ悲しみを嘆いている子供だと
悲しみ苦しみ悔う心を真っ向から感情の上で違うのでは?と投げ掛けられる純粋さが心を砕く

人生の意味をダブルスタンダードにさせてしまっては何も言えなくなるわけでは
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Here(2023年製作の映画)

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帰省を決めバスの中で別れを告げて、トンネルを歩く、誰かの奇声が響く

スープを持ち歩き知人を回る
(旅立ち前の男に境遇の近さで感情が入り込む)

光が眩しくて都市を一歩入った先にある自然のなかに腰をお
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

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スタイリッシュさがギャグに見えてしまったり、恐怖に思えたり、渋いけど楽しみながら見れる

はやくマインドハンターの続きやってけれ

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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寝たり起きたりでしっかり見れなかったけど、何か通りすぎて返ってきているこじらせが起きる度に起きていた

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画的なスリリングさを文句なく享受できて、完成度高い

日々の反復のなかで友情と逸脱が詰まり冒頭シークエンスが終盤に効いてくる構成に巧を感じる

音楽の入れ方も時間が飛ぶところと二人が出会えるかどうか
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

先にいる人間として、父親に会ってねと言われて難しい感情になる部分とか重なるし、瞬間的に自分を反映するシーンはたくさんあったけど、物語の作為的なところに目がいってしまって映画単体では素直に楽しめないとこ>>続きを読む

子熊物語(1988年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

動物に強制しない寛大さが画にびしばし出てて驚きの連続

子熊が見る蛙の夢
キノコの目眩など遊び心もある

ピューマ、

編集によって物語を追う感情にしっかり見える
撮影にかける気力、お金、時間がすげえ
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

同じシチュエーションを別のテイク、アングルで見せられることで思った以上に、見え方が違い捉え方が変わる

それぞれの王国についての感じ方はあると思っていて、そういう瞬間に理解力のないしつこさとかを男性に
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

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本当にあった事なのか本人しかわからない部分、記憶の曖昧さ
行動してしまった事実の部分はこっちも大変な気持ちになる

アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

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人間爆弾を魂込めて歌うおじさんから始まり様々な人間を見つめる時間が迫ってくる

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

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ドキュメンタリーかとおもってたら劇映画だった
トーベヤンソンの窮屈そうな表情、頑固な視線よかった

アダプション/ある母と娘の記録(1975年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

長玉で人体と表情を舐めるように撮している
間の作り方に過剰な演出もなく、ある時間がそのまま存在しているかのよう

子供がほしいと不倫相手に話すカフェのシーンでは、寄宿学校にいる若者たちが先に視線をカタ
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ダンボ(1941年製作の映画)

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人間が動物に対してひどい仕打ちをしていて胸糞が悪い
動物と人間の対称性が失われた世界を描いている

母と子の再会のシークエンスは人間も動物も同じという視点に立てる優しい想像力

ダンボの酔っ払いアニメ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アーネストがネイティブアメリカン、オーセージ族の思考に対して妻モーリーを通して感銘を受けていたにも関わらず、真実を自分の言葉で喋れなかった弱さがもやもやと心に残る

飽きずに見れたがその読後感が現在生
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ランドスケープ・スーサイド(1986年製作の映画)

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尋問聴取のリアリティがあり、罪を犯してしまった人へ節々で共感と分かりあえなさを体験できる

犯行が行われた場所を映す構成との掛け方で問われる

見続けなくてはいけない長さが絶妙で、自主映画はこの間を忘
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人情紙風船(1937年製作の映画)

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いやーおもしろい何も言うことなき
頭のなかに残る画が多い

有りがたうさん(1936年製作の映画)

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少年機関車に乗ると似たゆっくりさがあった

陰鬱な感情に明るい音楽
落ちそうになる時の視点カット、確実に落ちているギリギリ感

バスに乗っていても人が近く道中の人とコミュニケーションを取っていく中で感
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ガンモ(1997年製作の映画)

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はぐれものたち
猫の痛ましさしんどい
そこのリアルさでヤバさが加速する
笑いながらプライドと悪ふざけの狭間で殴りあい止まらなくなる感覚
シンナーガスパンの顔
家風俗の女の子の表情
上裸の男たちが多い
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オアシス 4K レストア(2002年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

4年ぶりに再見
前回は重さに耐えられず健常者の自分に対して罪悪感を感じてしまっていたけど、今回は冷静に見つめる事が多少はできたと思う

むしろ将軍と姫の周りにいる家族や警察や街の市民達に苛立ちを覚える
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CASTLE(2019年製作の映画)

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大きい意識から小さい意識の世界までぐるぐるぐるぐるしています

メトロポリス(2001年製作の映画)

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手塚治虫の世界観は、ずっと現世に救いがなく見ているのが辛い気持ちになる
ロボットに対象を移しているが、今も昔も人類は同じことを繰り返していて変わらない事への虚しさを帯びている
大体個と個の間でしか喜び
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少年、機関車に乗る(1991年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

機関車に乗っているシークエンス楽しくて癒される
大胆にクレーン撮影とか連結部分のヨリとか石投げられる箇所があったり、アザマットが動かし方を学んで勝手に動かすシーンとか

女性たちが乗ってきてからの空気
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バービー(2023年製作の映画)

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軽い皮肉が効く演出の積み重ねで飽きがこない
女性パワーが溢れてる工事現場
米国10代女子の鋭すぎる指摘

現実社会もお互いを牽制せず尊重しあっていきたいよね

アデュー・フィリピーヌ 2Kレストア(1962年製作の映画)

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短編のパパラッチドキュメント変な感覚で面白い
ゴダールへの考え

本編はあまり感情が乗れず、街中でカメラを見る人を見てたり淡々と見た
私の身にもなってよ、俺の身にもなってくれよ

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

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自我と酒の殴りあい
身体に負荷を、思考に飛びを

コニャック

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

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文に身体性を伴わせることで、言葉の不確かさを超越する

めっちゃ喋るなぁと思って見てたけど、人がたくさんいるから空白が生まれていてエドワードヤンの眼差しを感じた

オオカミの家(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

コロニーの統制に嫌気が差し心という家に逃げ込んだが、健闘虚しく狼に屈するバットエンド

1901年制作の骨も見応えあり

東京裁判(1983年製作の映画)

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アメリカの属国になる過程

大日本帝国のA級戦犯たちは2年半に及ぶ裁判の中で一度しか発言権がない

昭和天皇ヒロヒトを米国優位に統治する材料と使うことで、罪に問われず裁判に現れないが東條を初めとする軍
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シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

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街の捉え方がいい
小さい物語だけど街の人やらグラフティやら人物よりも癖つよな場面がある

どんなイケメンでもストーカーは厳しい

映画の作り方のお手本になりそうな一人称の視点

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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父さんの鬱感が自分と一緒

ただそこにあるものを見せてくれる視点で寄り添う感じだった

裸のランチ 4Kレストア版(1991年製作の映画)

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ウィリアム・テルごっこなのに撃ち抜かなければごっこにならない事実の強さ

変な映画だったからぼーっとみた

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