sanaekkoさんの映画レビュー・感想・評価

sanaekko

sanaekko

映画(123)
ドラマ(0)
アニメ(0)

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

なぜ夫は落下死をしたのか、妻が殺害したのか自死なのか、冒頭からその謎を解明していくストーリーになっている。他殺が排除されないとして妻が起訴されたあたりから、妻のいろいろな情報が出てきて観ているものに疑>>続きを読む

風よ あらしよ 劇場版(2023年製作の映画)

3.1

カードローンCMのイメージが先行してアナキストの伊藤野枝とギャップを吉高由里子に感じてしまった。ドラマを見逃した分期待したからかもしれないが💦
 女性の人権がなかった時代に、自身の感性で切り拓いていっ
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

アナーキーなベラの行動と、そんなベラに翻弄される人物たちの対象的な姿にずっと目が離せなかった。ベラがとるセクシャルな行動が小気味よく、ホモソーシャル社会への批判が描かれていた。最後まで緊張感もあり惹き>>続きを読む

アフター・ミー・トゥー(2021年製作の映画)

4.0


2020韓国でのミートゥー運動の盛り上がりを知った。「わたしのからだは戦場」など刺激的なメッセージ。パワフルなデモの場面を見ると日本の都会ではデモがあったんだろうかと考えてしまった。性被害に声をあげ
>>続きを読む

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

臨場感がすごすぎて最後の空港までの車のシーンは息をのんで観た。前提としての南北の関係性が効いていて目が離せない要因になってたように思う😱

三姉妹(2020年製作の映画)

4.0

くたばれ家父長制というポップに惹かれ観る。家父長制とは、父親が絶対的権力を持つことだが、子どもは相対的に地位が低められる。そこがどういうところか、またどんなことが起きるかで後年に及ぶ影響を受ける。
 
>>続きを読む

教育と愛国(2022年製作の映画)

4.0

歴史修正論かまたは否定論か、日本はあいまいなままだと『歴史修正主義』で武井彩佳さんが書いていたが、ホロコースト否定やヒトラー礼賛はニュルンベルク裁判と関連付けられ人道に対する罪と欧米社会では認識づけら>>続きを読む

メイド・イン・バングラデシュ(2019年製作の映画)

4.0

 バングラデシュでの縫製工場で働く彼女たちの賃金が、縫っている服の2、3枚分であり、それを搾取する側(この場合は男性)がいて、それを安いからと買い求めているわたしたち・・・世界に行き渡るファストファッ>>続きを読む

プルートで朝食を(2005年製作の映画)

4.0

自分の性的自認を絶対のものとしていついかなる時もつらぬいたキトゥンの姿を痛ましくかんじるも次第にその世界に.感情移入していた。2022年の今、LGBTは身近になった感があるが、凜として生きることがいか>>続きを読む

かば(2021年製作の映画)

3.9

在日、部落、沖縄しんどさが見えた時代、子どもの生活も丸ごと受け止めぶつかっていった教師たちの話。男性目線で女性のしんどさが描かれているところは限界か。強くなれ!じゃなく、弱いままでいいと言える時代に今>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

女性の役割やその立場の低さが自分の努力とか意識とか全然関係ないと突きつけられる。ジヨンを通して社会を考えた時間。

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)

3.9

ユダヤ人迫害の歴史の事実と、物語の展開を交差させて観た。亡命生活をする親に翻弄されつつも、どこでも懸命に生きようとする子どもの姿が描かれる。子どもは、絶望とは縁がない今を生きるからこそ大人は希望を感じ>>続きを読む

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

3.9

1970年代のアメリカでの法律における性差別撤廃にむけた先人の闘いの話。相手陣営のセリフを聞いていて日本の今の話かと思った💦ブレイクスルーは男性介護への税制差別から。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.1

韓国の格差社会を描いているが、日本で起きてもおかしくないと思ってしまうほど、身近なテーマの作品。格差社会と言われて久しいが、そのことに対して違和感がなくなってきているのではないかという警鐘か。軽いトー>>続きを読む

i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

4.0

日本では政権に不都合な真実にアクセスできなくなってきていることを繰り返し伝えている。

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

4.0

メイドと雇い主という交わらないはずの2人、それを超えて作られた世界観に、シンデレラ物語と思いつつもちょっとはまった。テーマが最後に来た。

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.0

戦艦大和ものはいくつか見たが、新しい切り口の作品。日本軍の合理性のなさと上位下達と人命軽視がわかりやすく表現されていた。