sangoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.9

傑作だと思う。
戦争時代の話は、それでなくても先の見えない怖さがあって、さらに推理小説を読むような心理描写とが見事だった。だが何故か評価は定まらない。観客としては「ここで終わっていれば、、、もうちょっ
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のぼうの城(2012年製作の映画)

3.9

過去映画館で鑑賞。
野村萬斎は能楽師なのでとんちの効く殿という役がとてもよくハマる。
そこここと愉快に、リズムよく、この方の演じ方にはおかしみという軸があって伝統芸能の凄味を感じる。
山田君もゆうすけ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.5

心揺さぶられた。
トランスジェンダーと母子家庭のきれいごとでない世界。
ごく自然と凪沙に感情移入して見ていた。
重いストーリーだが
終盤の、海と空の境界のわからないようなあの景色をまた見たい。
その為
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.4


着地がどこに行くのか本気で分からないと思う映画を4時間見る。
その間全く気が抜けず、
終わってみれば何か爽快感のようなものが…

二日たった今、ゆらゆら帝国の空洞をまだ口ずさんでいる…



主役の
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(1954年製作の映画)

3.5

何とも痛く残酷。
三度の痛みを経験してしまう映画。
人間とは、なんとわかりあえないものなのだろうか。
それでいて、僅かなかかわりでも人は「一緒に来ないか」、と誘う。
人は、なんとおおらかでやさしいもの
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団地(2015年製作の映画)

4.0

阪本監督ってこんな不思議テイストのものも作るんだ、とびっくりした。
だけど舞台は団地。そこがまたリアルで地味で面白いんだろうな。



他の作品を見ようかどうしようか迷ってたけれどこれは好きだった。

しあわせのパン(2011年製作の映画)

2.9

つくづく、原田知世さんは、本当に奇麗な人だな、と思います。


この映画は、本を読む前と、読んだ後では見方がかなり変わるとおもう。
何も知らずに映画だけ見たとすると…どう感じるのかなぁ。
映画は第三者
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Red(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます


妻夫木君のダークな役どころに非常に弱い。
本作も翳りある演技がとても良かった。
三島監督は音楽を選ぶのがとても上手だな、と思う。
不倫がいいとか悪いとかではなく、主人公のように気付けば自分が思ってい
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一度も撃ってません(2020年製作の映画)

4.0

石橋蓮司さんの喋り方が可愛くて仕方ない。
そしてトヨエツとの対峙がまた良い。
実写でルパン三世を見たような、素敵な気持ちになった。

エッシャー 視覚の魔術師/エッシャー 無限の旅(2018年製作の映画)

3.1

メスキータ展に行く前に見ておきたかった私にとっては見る意味のある話だったが、この話を伝記ととらえるか、ドキュメンタリーのようなものととらえるか、難しいかなと思う。
エッシャーの作品は実に魅力的でそれが
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his(2020年製作の映画)

4.4

離婚した夫婦の親権争いはどんな場合でも見ていて切ない。
でも、覆水は盆に返らずともこんな風にやさしさを伝えられたら・・・
藤原君は隅々まで実に上手いなぁ、と思った。
宮沢君の透明感、不思議な存在感。
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模倣犯(2002年製作の映画)

2.9




原作は未読。
あまりにも無機質な作りですごく違和感があった。犯罪行為のその瞬間が殆ど登場しないという意図がどう作用したのか原作を読みたいと思いつつ内容的には読みたくないし…

中居正広と模倣犯っ
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風が吹くとき(1986年製作の映画)

5.0

中学の頃だろうか、この映画を観たのは。
可愛らしく、
何よりも恐ろしく、
何処までも惨いと思った。
今日この日にこの映画を思い出したのは偶然なのだけど必然だとも感じた。

しゃぼん玉(2016年製作の映画)

4.2

まるで天界の様に美しい段々畑と小さな家、そこに暮らすばっちゃん。
市原悦子演じるばっちゃんに自分も叱られているような気持になったので明日からもっと親に優しくなりたいと切に思いました。
林君、とても良か
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.8

非常に怖かった。
何処までがフィクションでどこまでが・・・
あえて実際の事件とリンクさせ問題提議となっている。
現代日本においてここまで攻めた内容のものを私は見たことが無かった。
エンドロールを隅々眼
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凪待ち(2019年製作の映画)

4.0

白石監督作初鑑賞。

途中までしんどくて見るの辛かったけど落ち着くところに落ち着いてよかった。もっと怖い終わり方を想像していたので。

視点が優しい作品だとおもう。

人はみんなギリギリのところで生き
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神宮希林 わたしの神様(2014年製作の映画)

3.5

希林さんの素敵な御宅、ロングジャケットに黒釦のシャツ、スタイリッシュで可愛らしいモノトーンの装い。TVの特集で装いから家具までハンドメイドもされると知っていたものの、改めてその無駄のないセンスの良さに>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.8

前から3~5列目のど真ん中で鑑賞。
これは大正解でした。
圧巻の映像美、恐ろしくもあり
生物の美しさと不気味さを両方味わえます。
原作は未読。
ストーリーは語れません。壮大です。
分らないということを
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電脳ネットワーク23/マックス・ヘッドルーム(1985年製作の映画)

4.1

過去鑑賞作品。

カメラがどこまでも覗けることに衝撃を受けながらもカーターとシオラ、天才坊やとマックスの展開の速さといい意味でのチープさが大好きだった。
無茶苦茶大好きだったなぁ!

今20分後の未来
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.3

あちこちの映画祭の観客賞を獲りまくっただけある。
ヨーロッパの石造りの建物は頑丈で、それがまた、戦争を、人々の血の歴史をつぶさに見てきたのだなと…そんなことを思った。
あの時ふらつきながら歩いた道が、
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.3

実にリアリティを感じさせる映像。
劇場でROMAを見て感動しこちらをチェック。
結果観て良かった。


人の運。
『僅かな差異で生と死を分け生還した一人の人間』というありがちな流れなのに凄く説得力があ
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おとなのけんか(2011年製作の映画)

3.6

面白いんだけど・・・。
人の怒りを見続けるのはこんなにも疲れるんだなという実感。

90分で4人のパーソナリティをすべて見られ凄い濃い。
舞台の映画化という事だけど、舞台の方がやっぱり合うんだろうなと
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