この時代にこの物語をミュージカルでやる理由が 全然わからなかった 。明るく 歌って踊っても、描かかれる 状況は悲惨でしかない。黒人女性・貧困・DV・差別。宗教色を強めて「波乱万丈な人生でもいつかは幸せ>>続きを読む
大地震が起きすべて崩れ去った街で、一棟だけ無事なマンション。でも食料も資材も限られてるので、住民以外を排除するようになるのは普通の人間として当然の心理……なのだろうか?という、小市民の弱さと醜さをえぐ>>続きを読む
無知で無垢な幼女が知識を獲得し世界を知り、女性的なエンパワーメントを獲得する物語。
ベラは結局帰る家があり結婚相手がおり普遍的な愛情に恵まれているし、自由で居ることを妨害されるが、絶望することはない>>続きを読む
人によって感想が分かれそうな映画である。
あの繰り返される平穏な日常が愛おしく、主人公の生活が愛おしい。自分もそうやって生きたい。と観るひとも多いかも知れない。
でも、僕にとっては怖い映画だった。>>続きを読む
豊かな映画だった。4:3の画面に、すこし古さを感じる町並み。登場人物たちは携帯電話を持たず、最新の電化製品も出てこない。だからこそ、ウクライナ戦争のラジオ放送が際立つ。これが同時代の、地続きの国の話だ>>続きを読む
久しぶりに物語シリーズをみたが、もはやアートの域である。物語を語ることよりも、ショットの面白さの方が重要視されている。ストーリーを求めると退屈だが、アニメを望むなら最高だ。
すごくよかった……!漫画のシュールな雰囲気を保ちつつも、より青春や学生感が足されていて、大変おもしろく見れた。脚本の野木亜紀子(逃げ恥,重版出来!,MIU404など)がもともと凄く好きで、その意味でも>>続きを読む
特攻から逃げ、ゴジラを撃つことも出来ず、戦後生き残ってしまった主人公が復興と共に戦争の呪縛から解かれて幸せを望むものの、ゴジラの来襲で戦争に引き戻される映画。
「戦争が、終わってないんです」>>続きを読む
とにかくテンポが良い。それとカラーコントロール。
最近流行りの実写的な映像では無い。アニメという表現を最大限使って、見事な空気感を作っている。少しノイズがのった風景は、版画のようだった。それもまた時>>続きを読む
美食世界のナポレオンと呼ばれる料理研究家と一流シェフが、男女の関係のあり方について悩みつつも、皇太子に最高のポトフをご馳走するために奮闘する話——では一切ない。
皇太子に御馳走するどころか、なんだっ>>続きを読む
人間関係不得意の、お笑いに命賭けた若者が、社会に適合できずにその才能ごとすり潰されていく映画。世間とのバランスが取れない天才ツチヤタカユキ。でも彼が人生を費やしたお笑いは、世間を笑わす為のものなのだ。>>続きを読む
霊と手を握る#90秒憑依チャレンジに魅せられてしまった、母をなくした寂しいティーンエイジャーが、周囲との人間関係ぶっ壊しながら地獄への道を突き進む映画。
「手を繋げば霊がランダムで現れる」
これは「>>続きを読む
「我々は神を信じるのと同時に、隣人を信じている」
悪魔に取り憑かれた娘を救うために何でもする気の父親だが、悪魔は人々の信仰心の隙を突く。子役2人の身体を張った演技は必見の現代版エクソシスト。>>続きを読む
「胸に穴が空いている気がするんだ、楽しくても、その穴が埋まらないの」
そうやって泣く女の子の姿をスクリーンに見て、忘れてしまった痛みを感じた。14歳の僕も、昔胸に穴が空いていると思っていた。
晴れた>>続きを読む
市民革命のち恐怖政治、クーデター、結果再び王を抱いたフランス動乱の時代。
ナポレオンを決して英雄扱いしなかった映画。優秀な男としても、偉大な王としても描かず、むしろ作り物ではないカッコ悪さを見せる。>>続きを読む
プログラミングが好き過ぎる男が社会を良くするためにファイル共有ソフトを作ったのだが、意図と違って著作権法違反に悪用されまくって、ついに起訴までされちゃう映画。実話です。主人公の金子さん、プログラマーと>>続きを読む
車好きなアメリカの高校生が問題を起こし、逃げた先は日本の渋谷。そこで夜な夜な繰り広げるドリフトレースに心奪われる。
ワイルド・スピードでは不評な本作だが、実は一番好きだったりする。ストーリーはあって>>続きを読む
倒産しそうなドリフトチームを救うために、グランツーリスモ日本一のゲーマーが、初めて現実のドリフトに挑む!
グランツーリスモの延長で視聴。ドリフトは素晴らしいが作劇に難がありすぎた。
怪我したトップ>>続きを読む
アメリカ先住民である、インディアンのオセージ族。自分の土地に石油が湧き出してしまったため、一夜にして大金持ちとなり、それを妬んだ白人に殺害され続ける物語。驚くほど不自然に一族の皆が死んでいくのに、だれ>>続きを読む
深い闇に引き摺り込まれそうな雰囲気作りと、観客の予想を裏切るカメラワークを駆使し、観客の恐怖を煽るだけ煽って──ダサい幽霊の姿で落とす。
これはもう死霊館シリーズのお家芸なのかもしれない。
この>>続きを読む
全体的なメッセージが良かった。コロナ後唐突に広がった世界の閉塞感を、見事「閉じられた村」「変わらない自己」で表現をしていた。
そしてその中で「未来がなくとも、今日を必死に生きることの大事さ」を訴える。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
大泣きしてしまった。
前半は「ハイハイ、スパイダー・バース系の映像がやりたいだけの娯楽的ハイテンションムービーね」と半ばがっかりしながら観てたのだが、後半はもう涙腺ガバガバだった。
タートルズ達の「>>続きを読む
ゲーマーからレーサーへ、あの狭い部屋から世界へと。多くの人に夢を与える物語。
プレステのプロパガンダ映画かと思うくらい、はじめてスクリーンで、あんなに何度もプレステのマークを見た。この映画を期にグラ>>続きを読む
アクションへの愛とケレン味が詰まった傑作。30秒で3回人が車に轢かれて、222段の階段から皆が転がり落ちるのに大笑いしてしまった。ストーリーはないに等しいが、満身創痍でパリの街を走るウィックを観ている>>続きを読む
メグ、ステイサムVSサメを観に来たはずだったのに、映画の半分はVS人間である。肩透かしといってもいいだろう。
1で十分サメをやりきったと思ったのか、2ではタコに恐竜もどきにといろいろな飛び道具がでる。>>続きを読む
バービーとはなんなのだろう?女子向けの夢を詰め込んだお人形?世界中で愛されるヒット商品?女性性を売り物にしてフェミニズムを50年遅らせた悪の象徴?
その答えが、この映画には詰め込まれていた。
一言>>続きを読む
「死とはなにか」というテーマは一応一本筋が通っているように見える。
だが「和製ミッドサマー」といわれるのも仕方がない演出が多々あった。謎の宗教組織じみた住人たち。みなが叫び、男女問わず乱交をする。踊り>>続きを読む
冒険野郎が家に帰る映画だった。だがしかし。
今回のインディーは巻き込まれる一方で、明確な目的と欲望を持って動いて居るわけではない。代わりにエレナが物語をひっぱるが、こちらも動機と行動が不明瞭。マッツ>>続きを読む
「才能があれば、人間性に問題があっても良い」という時代に終わりを突きつける。そんな映画だった。
まず「セッション」みたいな音楽映画を期待して観に行ったら、相当な肩透かしをくらうだろう。この映画は「音>>続きを読む