全画面が寂しすぎる。しかし希望がないわけではない。異常にメリハリの効いた演出もむしろ取り上げたキャラクターから言ってこれしかないという出色のデキ。それはそうとタロン・エジャトンも子役も歌がえれぇ上手い>>続きを読む
ひたすら鼻につくばかりの作品。政治批判としょむないパロディで綺麗にバランス取ったつもりなのかしらん。本筋が面白ければ笑って看過ごしてもいいが、この出来では。
こいつぁひでえや。どだいあの長大な傑作を映画の尺でまとめること自体に無理がある、それはそうだが「LAコンフィデンシャル」が随分前なので言い訳できない。一部のカメラワーク以外に見るべき部分ナシ、原作との>>続きを読む
見事なまでに佳作。それゆえに字幕で観ようが吹き替えだろうが流して観ようが途中で寝ようが、どうしたってすとんと腑に落ちて消化不良はひとつも起こさない。君はこれをわざわざ観てもいいし観なくても良い。注:血>>続きを読む
凋落のマカロニ・ウエスタン・ヒーローと、その実力を持て余す専属のスタント、不気味な存在感を示すカルトの信者たち。世知辛さや不穏さを孕みながら、それでも優しく描かれるハリウッド。
かくあれかし、ではない>>続きを読む
当然これは「ハング・オーバー」の女性版と呼ぶべきだが、しかしそれだけにウェットで、従ってコンセプトがとっ散らかった感は否めない。出来が悪いではないにしろ、題材がそもそも向いてないと言うしかない。それに>>続きを読む
出来はいいけど、内容は悪い連中が悪いことやってるとこに犠牲者が誘い込まれる普通のホラー。もっとずっと嫌な話を期待してたけど全然爽やかだし新機軸でもなんでもない
訳有りの宿泊客達、そしてホテルの秘密とは…のミステリーは前半で全て片付いてしまい、後半は特に盛り上がらないバイオレンス劇で終わる。現代アメリカ史の小ネタを拾い集めてもフィルムノワール呼ばわりをするのは>>続きを読む
設定から誰もが想起するであろう「メメント」と違って、嘘の映像があるということを最初に提示しているのはフェアとも言えるが、それ自体がアンフェアであるとも言える。おれの感想は後者だけど、それがエンタメ面で>>続きを読む
内容(あるいは内容の無さ)には文句の付けようがないが、グラインドハウスを演出するための小細工には感想の持ちようもない。でもきっと、そういう悪ふざけが哲学というものかも知れない。チアとか。ほんとか?
“あの”裏切りを許せるかどうか以外に論点がない。おれの感想は、ミラーボールほど素敵な武器はない、ということ
古くさい教条主義が鼻につく、という感想はあれどエンタメとして出来は良く、あまり考え込まずに観たほうが。
「オレの広場」おじさんが(親切にも!)何度も喝破してくれるように、みんなの、そして一人一人の愛の物語。繋ぎ合わされたラブシーンはその象徴だが、そもそもそれを切り取らせたのも悪意ではない、愛による、なん>>続きを読む
礼節だ装いだと表向きは抜かしながら悪趣味で辛辣で下品なユーモアを隠す気が全然ないので最高。これで笑うならその意味合いには自覚的でありたいもの。
相方にガイ・ピアースを持てなかったラッセル・クロウのイフ版LAコンフィデンシャルみたいなもんで、代わりのゴズリングが物凄い怪演を決める。こんなに伊達男なのにあまりなボンクラ、好き嫌いで言えば超好きだけ>>続きを読む
優れたバランス感覚で作り込まれたボンクラバディムービー。フリースタイルミランダ警告という空前絶後のオチは必見。
ダルいシークエンスをバッサリ排したエンタメ極振り作品で、人によってはいろいろ排しすぎとも感じるらしいが個人的には正解と思える程度に楽しい。
危ぶまれた音楽も、素直にポップス作ってるぶんにはまるで問題な>>続きを読む
当然意図したものであろうが非常に淡々とした画面が続く。起伏に乏しいとも言えるが、それだけにラストのくすぐりは効いた。衣装の出来が良すぎるのでそのために見る価値はある。
海外ドラマ版ブレードランナーって感じで、退屈ではないにしろ、これ観て良かったと感想持つのも難しくなっている。
前作ブレードランナーが原作からテーマを一部省きながらも、その強烈なビジュアルが内容を補って>>続きを読む
テーマや筋立ては面白く、長丁場にしては退屈しないで済むのだが、オーランド・ブルームは史劇やるには線が細すぎるし顔も甘すぎる。ラストも甘ったるくてちょっと。
大傑作バーフバリに至るまでのラージャマウリ監督にもこんな時代があったんやなあと微笑ましい気分にはなるが普通につまらない。笑って観られるつまらなさ。でも人には勧めない
ジャズに好き嫌い以前の興味もねえのが丸わかり。「僕こんなクソダサ曲やりたくないんスよ〜」のポーズ取り続けるセブ君が陰気で珍妙なピアノ曲をてれれれれんと事あるごとに鳴らす天丼はもはやギャグの域。プラネタ>>続きを読む