sappukeiさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.5

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とても熱く、面白い。大好き。
予告のイメージからもっと軽いものを想像してたが、全然違った。もし私が創作業界の人間だったら観ながら胃が痛くなってたと思う。
アニメ作りの物語だが、これは映画でもドラマでも
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犬王(2021年製作の映画)

3.3

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なかなか面白いロックフェス映画。
兎にも角にもアヴちゃんがよかった。ライブでの歌声もドスの効いた感じ、可愛い系と歌い分けていた印象だが、今作でも声色を変幻自在に使い分け、のちに犬王と呼ばれる異形の者を
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

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いきなりのケニー・ロギンスからの前作をなぞった序盤の展開だけですでに満足。内容も「これぞ続編!」という感じで要所要所に前作を踏襲した画作りでとても楽しめた。前作での教官達の役割とパイロットとしてもまだ>>続きを読む

グラインドハウス(2007年製作の映画)

5.0

『デス・プルーフ』リアルタイム鑑賞時も最後は拍手喝采だったけど、今回も場内大拍手だった。これぞ劇場鑑賞の醍醐味。

フォーエバー・パージ(2021年製作の映画)

3.6

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「Eternal Purge!」を「無限パージだ!」て訳してるのは馬鹿っぽさ2割増しでよい。
「狂った為政者によるパージ法」と、「それを支持するレイシスト集団」の悪魔合体により暴走して地獄絵図という展
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

2.8

久しぶりに真っ当な役のシガニー・ウィーバーを見た気がする。最近出オチ的な役どころばかり見ていたような。私の観ている作品が偏っているだけなんでしょうけど。

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.4

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在日クルド人問題。不勉強ながら映画を観るまで詳細はほとんど知らなかった。
この深刻な問題を扱いながら、しっかり青春映画として成立のが素晴らしい。理不尽な難民問題と眩く儚げな十代の恋のコントラスト。この
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.0

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112分という尺から「30分の話が4本かな?」と冗談言ってたら、本当に30分前後のエピソードが4つ並んでた。
オープニングと最初の怪獣(禍威獣)からウルトラマン登場ぐらいまでは盛り上がったが、その後は
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.3

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大昔、道頓堀の金龍ラーメンの前で鋲ジャンパンクスファッションに身を包みバッキバキの目をした若き日の阿部サダヲとすれ違ったときのヤバい感じを思いだした。心の中に怒りや衝動を孕んでいてそれを飼い慣らしてい>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.7

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完全にサム・ライミの面白ホラー映画で最高だった。監督交代が決まってから脚本がどれだけリライトされたのかは不明だが、脚本にクレジットされてないのにこれだけサム・ライミ映画になってるのはすごい。どんだけ作>>続きを読む

N号棟(2021年製作の映画)

2.2

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廃墟と化した団地を舞台に『ミッドサマー』的、プラス心霊ものをやりたかったんだろうけど、全体的に粗い感じで何とも物足りない。
「とあるコミュニティに入ってみるとそこは狂っていた」という設定はよくあるもの
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

4.0

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海の撮り方、圧倒的に美しく恐ろしい。お見事。
ほぼ予備知識なく観たので、中盤からの展開、冒頭のアニメーションの意味が繋がったときは胸が苦しくなった。あの喪失についての言葉が見つからない。

岸井ゆきの
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少林寺(1982年製作の映画)

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動物虐待!暴力の正当化!少林寺の倫理観がバグりまくりで最高。

愛なのに(2021年製作の映画)

3.9

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「少女が年の離れた男性にプラトニックな恋心を抱く」という青春恋愛映画の常套パターンと「人妻がとある切欠の浮気で性の悦びを知る(夫が下手だと気付く)」という艶笑ポルノの常套パターンを「片想い」というキー>>続きを読む

マリー・ミー(2022年製作の映画)

4.0

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「セレブの女性と市井の男性の恋愛」「トラブル回避のための偽造恋愛が次第に本当の恋になる」というラブコメのど定番設定をしっかり現代の価値観にアップデートさせて、古さの感じない「今」の作品になってる。とて>>続きを読む

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

-

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初見時は何のこっちゃかわからない印象だったが、20年経って何となくわかった(気がする)
SF設定(タイムマシン)はマジで、恋人の死を回避するために自らの死を選ぶ。という話。たぶん。

冒頭の一見、爽や
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.2

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そして少女は無事思春期を迎えました。みたいなお話。
側から見たら、どう考えても母親が一番あかんやろと思う(なんなら浮気相手の男が一番まとも)のだが、そちらに怒りの矛先は向かずに周囲を攻撃対象とするのは
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.7

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タイトルがあまりにも…なので、敬遠していたが、よくできたミステリーだった。
古屋兎丸の漫画が原作なのね。オートアサシノフィリアなんて性的嗜好があるのか。全然知らなかった。
田中圭は『哀愁しんでれら』で
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.8

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タイトル『カモンカモン』の意味がわかったときにグッときた。先へ、先へ進んで行こう。劇中に挟まれるリアルな?子供達へのインタビューにも通じる、未来への希望の言葉。
ほぼホアキンとの二人劇をやってのけてい
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ショーガール(1995年製作の映画)

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みんな大好きポール・ヴァーホーベンによる『フラッシュ・ダンス地獄変』(脚本家が同じ)。粗雑な人々が織りなす粗雑な物語。

もともと悪趣味で下品で最低で最高な元気の出る映画なのだが、四半世紀の時を経て、
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天国と地獄(1963年製作の映画)

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新文芸坐リニューアルオープン記念にて
今更ながら、めっちゃ面白いな。

七人の侍(1954年製作の映画)

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新文芸坐リニューアルオープン記念
4Kだからなのか、新文芸坐の新しい音響設備の影響なのか、結構台詞が聞き取れた。やっぱり久蔵がべらぼうに格好いい。

アネット(2021年製作の映画)

4.2

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ポスターにもなってる嵐の中で踊るシーン、全然ロマンチックなシーンじゃないのね。

古典落語や歌舞伎のシュールな怪談噺のような不可思議さも孕んだ物語だった。「太夫と契りを交わした与太郎だが、次第に広がる
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ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.7

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前作では監獄の中のみ登場でも存在感抜群だったサルマ・ハエックが遂に野に放たれた今作は過激さ下品さ面白さが格段にアップ!面白かった。
ファック連発の前作続投組サルマ・ハエック&サミュエル・L・ジャクソン
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

5.0

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決して日本では大人気とは言えない異端のポップバンド兄弟のドキュメンタリーがまさか劇場公開されるとは!これだけで既に満点。
半世紀に渡る彼らの歩みを、しっかり全作品網羅した最高のドキュメンタリー。丁寧に
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CURE キュア(1997年製作の映画)

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劇場で鑑賞して気が付いたが、音が印象に残る映画だった。洗濯機の神経に障る音。取調室に響く音が緊迫感を煽る。
コロナで中止になったがboidが爆音映画祭で上映しようとした訳がわかった。

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.9

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よく出来てるかどうかはともかくとても好き。
戦争を題材に80年代ホラー要素をブチ込んでる感覚は『オーヴァー・ロード』を想起させる。これ成立できるのもクロエ・グレース・モレッツの俳優力だよなあ。特に前半
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.4

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倫理とか常識とかルールとか全部すっ飛ばしてる。無茶苦茶で訳がわからないけど、とても刺激的で面白い。




車との性的な交わりという部分は、やはりクローネンバーグ『クラッシュ』影響は大きいだろう。だけ
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.2

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ポートアーサー無差別銃乱射事件は紛れもなく凶悪事件だ。では、その犯人は凶悪な人間なのか?これは事件までの道程を多角的に描いた作品。犯人の孤独、疎外感、浅薄な悪意、「うすのろ」と周りから馬鹿にされる生ま>>続きを読む

猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.8

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「猫の鳴き声が聴こえ、良心の呵責に耐えかねて罪を懺悔する」て、化け猫怪談のフォーマットパロディが。

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.2

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タイトルからずっとアリーという名の女性が悪夢を見せたり、うなされたり、夢の中に登場したり、みたいなダークファンタジーを勝手にイメージしてたので、鑑賞中も「なかなかアリーさん出てこないな」と思ってたんだ>>続きを読む