赤苑さんの映画レビュー・感想・評価

赤苑

赤苑

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

これレビュー忘れてた あとで改めて振り返ろ 個人的上半期ベスト10決める時に間違いなく筆頭に挙がりそう

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.6

そういえばもうすぐフュリオサ主役の新作が公開だと聞いて改めて。いや、こんな面白かったっけ?終始アツすぎる。砂漠の中の逃走劇って設定を逆手に取ったような、ひたすらフィジカルで戦っていく爽快さ。同じ道を引>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.0

色彩こんなだったっけ?って新しい感覚 話も全てのピースがはまって回収されていく感じがエンタメって感じで楽しいね

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.2

おんたんのイントネーションがおん→たん→でちょっと面白かった あと門出ちゃんが何割増しでも魅力的に見えたなぁ 可愛いのももちろんあるけど、おんたんの回想シーンとのギャップになかなかゾクゾクさせられるし>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

これは凄い。最後、すべからく観客を黙らせるような力があった。圧巻です、全てのシーンがラストのためにあったように思える。タイトルと物語が間違いなく最も肉薄した瞬間の緊張感、本当に素晴らしい。「悪は存在>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

3.9

良くも悪くもコッポラって感じ。音楽と映像の「省略」が心地良くて、観てて楽しかった。内容はまあ想像通りだけど、感情的にも感傷的にもなりすぎず、意外とドライであっさりしたタッチがよい。これはあくまで"プリ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.4

デカスクリーン・デカ音響で上映してるうちに観れて良かった。"映画"依存の映画な感じがしたから。熊本だとIMAXやってなかったからなるべく大きいところで観たかった。2/3ぐらいの実験のシーンのクライマ>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

(※酷評注意)
最初から最後まで何ひとつハマらなくて、一周回って清々しかったなぁ。全部ハズしてる。好きか好きじゃないかで言ったら、全然好きじゃない映画だった。どうしても捻くれ者なので、後半は周りみ
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

 観たのがもう2週間前になってしまったけど、書き残し長文メモ。これはくらった、もう、はちゃめちゃによかった。ここ3年の中でも指折りの衝撃で、さっそく2024の年間ベスト大本命、大傑作だと思う。あらゆる>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

決して簡単に夜明けの空を見上げたりしない、"信頼できる"映画。三宅唱監督、前作のケイコに続いて独特の画面展開というか、温かみに溢れていながらも、圧倒的な強度が保たれている。言うまでもなく名脇役の光石>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.1

久しぶりに観た。やっぱり好きだった。どっしりと空気感が醸成された邦画であり、まごうことなき岩井俊二の代表作のひとつ。岩井俊二×小林武史の組み合わせはもはや言うまでもなく、最強。
ネット掲示板という
>>続きを読む

彼方のうた(2023年製作の映画)

4.5

デンキカンにて、杉田監督舞台挨拶付きで鑑賞。前作『春原さんのうた』の虜になってから2年、杉田監督の新作、しかもオリジナル脚本と聞いてかなり楽しみにしてた作品。やっぱり良かった。何も語らないことで、逆>>続きを読む

怒りを込めて振り返れ(1959年製作の映画)

3.9

『怒りを込めて振り返れ』における怒りの性質については、いくつか特徴的な点が挙げられるものの、いずれも行き場がないものであるという点で共通している。まずは労働者階級による中産階級に対する「怒り」である>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.2

カウリスマキの新作と聞いて、迷わず映画館へ。ポスターは悪い意味で"普通"だなぁって思ってあんまり惹かれなかったんだけど、確かに「愛を信じる」映画だったなぁ。80分でこの満足感、明らかに良作の証し。>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.9

血反吐啜って"お笑い"やる。暗さの中に明確な狂気を孕んだツチヤの眼が、とにかく終始印象的。あの狂った眼光が、成功を掴みかけた時にほんの少し柔らかくなったりするのが余計に辛い。せめてもの、ほんの少し迎>>続きを読む

ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011-(2009年製作の映画)

5.0

2024年、映画館はじめは15年前のドキュメンタリー。ありがとうミッシェルガンエレファント。98年のフジロック、仙台のライブ中断等、名シーンを含む最低限のドキュメント映像に、最低限のナレーション。ほ>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

すごい面白かった。ただ個人的な期待値が高かっただけに、手放しには喜べないというか。正直な印象でいうと80点満点で80点って感じ。ミステリ的な物語の軸があって、その解決に向かう中で新たな事実が浮かび上>>続きを読む

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

年末、2023年最後に観た。久々に何も考えずリラックスしてスクリーンと向き合う時間が幸せで、楽しかったなぁ。小学生の頃、母親とコナンの映画観に行ってた、童心に返るというか、そんな感じ。
内容はまぁ
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい。情報解禁時から楽しみにしていたこの作品、奇妙なことに"ヴェンダース邦画"がしっかり成立していて、驚きの感動がある。少ない会話も根が張っている感じがある。日常風景のささやかさに強度がある。>>続きを読む

とんぼの眼(2017年製作の映画)

3.8

新しすぎるが、しっかり映画として成立していて驚き

正欲(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

「傑作か、問題作か」「観る前の自分には戻れない」−なんか、やや大袈裟かなぁと思っていたフレーズも、観終わった時には納得。「答えのない問いが、映画という実態を伴って眼の前に現れました。僕はこの作品を引>>続きを読む

女優は泣かない(2023年製作の映画)

3.8

熊本電気館での先行公開にて。髪掻きむしったり、「でもって多いなぁ」とかの言い淀みだったり、俳優伊藤万理華の魅力がふんだんで最高でした。展開はまぁベタベタではあるんだけど、エンドロール後の最後の一押し>>続きを読む

鯨の骨(2023年製作の映画)

3.9

ちょい前に観たやつ。この感じ、全然嫌いじゃない。後日ちゃんと追記する

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

4.1

何もない荒れ果てた世界に打ち立てていった"新時代の女性像"が、呆気なく最後に崩れ去る感じ。ドイツの歴史は正直あんまわかんないけど、色々と考え込んでしまうな。評判通り、最初と最後がかなり鮮烈。終盤、あ>>続きを読む

北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

4.0

西村ツチカ漫画原作。良いねー 。全体的に割と原作に忠実に進んでいって、後半に映画オリジナルの一捻りある感じ。たしかにややドライブ感に欠ける印象もなくはないけど、この尺でこの満足感は十分だと思う。秋乃>>続きを読む

まなみ100%(2023年製作の映画)

4.2

タイトルに惹かれてみてみると、キャストは青木柚くんに伊藤万理華と。これは観るしかないと思い久々の電気館へ。エモかったなーー、、もちろん良い意味で。期待してたより面白かった。"青春回想映画"みたいな類>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ほんとに良かった。岩井俊二の新作、しかも音楽は小林武史。主演にアイナさん。個人的にめちゃめちゃハードル高い状態だったのに、しっかり面白かった。映画館を後にした時に、じわーっと引いてくる余韻が長くて、>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.4

人をわかるって、どういうことだろう。自分のことだってよくわからないし、隣にいる人のことだって、実は何にもわかっていないかもしれないけれど、でもそれも当たり前だ。生きていても見えていないことばっかりだ>>続きを読む

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

4.1

終始なんだか"死の香り"がぷんぷん漂ってるこの感じね。話型は田舎で過ごす年上の少女とのひと夏の思い出、みたいな感じで、いわゆるボーイ・ミーツ・ガール的というか、思春期の恋と性への目覚めの経験というか>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.5

これも観たな とにかく最高でした めちゃ疲れたけど 後日詳細にレビュー

ほつれる(2023年製作の映画)

4.2

『わたし達はおとな』の加藤拓也監督作。前作で光っていたヒリヒリするような緊張感は今回も健在で、唸る。宇多丸がいうところの"胸糞倦怠カップルもの"として、"胃ちぎれシーン"もありつつやっぱり至高だった。>>続きを読む

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

3.9

結婚はできん、この手で殺すまでは。
"嫌な予感"を感じとる順番。花嫁。
命の起源っていう点でいうと、女の子マリアを殺したとこがターニングポイントなのかな。あれがタブー視されて引き金になってるのでは。
>>続きを読む

>|