アヴィニョン演劇祭に行きたいさんの映画レビュー・感想・評価

アヴィニョン演劇祭に行きたい

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逃げきれた夢(2023年製作の映画)

1.0

主人公の人物造形がやや戯画化しすぎと感じた。
また物語もステレオタイプな内容でつまらない。

前作まで見受けられた、この監督の作家性が薄れた様な気がして残念でならない。

ただ私もあと20年でこの主人
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小説家の映画(2022年製作の映画)

5.0

長回しによる会話劇にズームという安定のホン・サンス節の佳作で、鑑賞後は安心感を覚えた。

近作は簡素で尺が短いのが良い。
作風が変化し清らかになったという台詞があったけど、確かに清らかという表現は言い
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バーニング 劇場版 4K(2018年製作の映画)

3.0

原作は随分前に読んだので、うろ覚え。
そういえば村上春樹は1Q84以降は読んでいない事に気づく。

先ずは、ヘミが可愛い。
そのヘミが大麻で高揚し、夕暮れを背景に半裸で踊る場面が素晴らしい。
ただ、こ
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大阪古着日和(2023年製作の映画)

1.0

なんとなく今泉力哉の様な作品かと勝手に想像していたけど、全くの期待はずれに終わり残念。

ただ学生時代に下北や高円寺あたりで古着屋巡りをした記憶が蘇り懐かしく感じた。
もちろん、あんなに高いビンテージ
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親密さ(2012年製作の映画)

5.0

12年にポレポレ東中野で観て以来、上映される度に機会があれば劇場に足を運び、BSで放送されれば、その都度録画しダビングした円盤は4枚。

何故これほど魅了されるのかと自問するけど答えは出ないのよね。
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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

5.0

YCMAワークショップという特異な題材で、これ程の傑作を撮る監督の力量に脱帽。

子供達の瑞々しい演技も素晴らしいし、ハイスペックの音楽も相変わらず良い。

中学生男子でウメちゃんと一緒に活動してたら
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Playback(2012年製作の映画)

5.0

最近は歳のせいか、この手の話に弱い。

なんだか高校生の頃に、シュプリームのTシャツやらパーカーやら着て滑っていた事を思い出して感傷的になってしまった。
みんな何処で何をしているのかな。

それにして
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一晩中(1982年製作の映画)

1.0

プロットはおろか、人物の顔さえ認識が難しいので、序盤はかなり面食らうけど、徐々に様々な一片のドラマの羅列が、まるでルイズルイス加部のベースラインの如く流暢に流れる為、その映像美に酔いしれる事が出来た。>>続きを読む

UNloved(2002年製作の映画)

5.0

濱口竜介経由で。

のっけからブレッソンの模倣ショットに面食らうけど、主演2人の感情を排した棒読みの台詞回しが、とても心地良い。

イタリア式本読みと呼ばれる手法だそうで、濱口作品のハッピーアワーに通
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故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

1.0

かつてベルイマンは、『カメラを廻しさえすれば誰でも映画を撮る事が出来る』と語ったそうですが、この言葉を地で行く様な、興味深い作品だなと。

まあ、面白いか、つまらないかと聞かれたら、圧倒的に後者なんで
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走れ!走れ走れメロス(2022年製作の映画)

5.0

『この映画には、過ぎ去ってしまったおいらの青春の、果たせなかった夢がつまっているわけよ…』

自作の『あの夏、いちばん静かな海。』について語った北野武の言葉が、ふと頭に浮かんだ。

演劇に興味があった
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青い青い海(1935年製作の映画)

5.0

冒頭の『腋の下は止めてくれ、くすぐったい!』
この台詞で掴みはOK。

戦前のソ連映画とは思えない軽やかさに、マーシャが踊れば私も心踊り、ユスフとアリョーシャが歌えば、私も一緒に歌いたくなってしまう。
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午前中の時間割り(1972年製作の映画)

5.0

なんとなくアデュー・フィリピーヌが頭に浮かんだ。
ヴァカンス映画としての側面もあるのかなと。

とにかく国木田アコが可愛い過ぎるし、これぞアーリー70'sといった数々の劇中歌も素晴らしい。

旅先で出
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地球はお祭り騒ぎ(2017年製作の映画)

5.0

上映後に軽く拍手をされている方を見掛け、私も倣おうと思ったが、気恥ずかしさが勝り断念。

とにかく鑑賞後の多幸感が半端ない。
素晴らしい作品。

渡辺紘文監督の他作品も含め円盤化希望。