男はくらいよ監督さそりさんの映画レビュー・感想・評価 - 45ページ目

男はくらいよ監督さそり

男はくらいよ監督さそり

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さらば愛しき大地(1982年製作の映画)

4.5

追悼・根津甚八。シャブ中でDVの日本映画史上最低最悪の主人公を妥協せずに撮った柳町監督の演出!本当に腕に注射針刺して減量してシャブ中演技に挑んだ根津甚八の鬼気迫る演技は映画史に残る。くたびれ果てた女を>>続きを読む

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

3.3

ヴァンパイア版ストレンジャーザンパラダイス。急に踊るし、暗転だし。スマホで連絡してボトルで血を飲み飛行機で移動し、長生きするのも苦労するよって嘆く吸血鬼が切ない。楽器を大事にする吸血鬼はミュージシャン>>続きを読む

寄生獣 完結編(2015年製作の映画)

3.0

とにかく深津絵里の人間感ない演技は凄い。内部に何かが寄生してるかのような無表情。そして浅野忠信の存在感と、日本映画の顔・ピエール瀧は流石だった。俳優の表現力があればCGは必要ないのでは?と思った。寄生>>続きを読む

ボギー!俺も男だ(1972年製作の映画)

4.5

『カサブランカ』観た後で観ると大爆笑!チビハゲメガネのひ弱な映画評論家が何をやってもダメダメで女を好きになるが…。もう、ウディアレンの演技とセリフが最高!ダメダメな男に妄想のハンフリーボガートがアドバ>>続きを読む

カサブランカ(1942年製作の映画)

4.5

名作、名作と言われて高校生の頃観たがサッパリ面白くなかった。それが大人になって酸いも甘いも知ってから観たらド名作だ、こりゃ!ボギーのセリフ、タバコの吸い方、表情、そして男気!本物の漢の中の漢!カッコよ>>続きを読む

サム・ペキンパー 情熱と美学(2005年製作の映画)

4.5

映画作家として妥協を許さず、常にプロデュ―サーやスタッフと衝突し、何回も干されたが『ワイルドバンチ』『わらの犬』『ビリーザキッド』『ゲッタウェイ』『砂漠の流れ者』『戦争のはらわた』等の傑作を残した。女>>続きを読む

エキゾチカ(1994年製作の映画)

3.0

これは今迄に見た全ての映画で最も恐ろしかったホラー映画だ!目の前でスタイル無茶苦茶いいキレイな姉ちゃんが膝にまたがって脱ぎ始めて辛抱堪らなくなって思わず体に触ると店の奥から怖いお兄さんが出てきて「オラ>>続きを読む

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

3.3

珍品。キングコングの島の人皆、日本人。キングコングのスポンサーの部長の有島一郎のキャラが無茶苦茶。何気に間抜けなキングコングが電気浴びてラムちゃんみたいにゴジラにビリビリ!ゴジラ何の為に来たんや?高島>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0

星の如く数多くあるこの世に存在する全ての映画の中でこの映画がベストワンでしょう。
人の為に尽くして生きてきた貧乏だが人のいい男が騙され人生に絶望して自殺を考える。
その時、天使が現れその男の生まれなか
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ウンベルトD(1952年製作の映画)

4.0

昨日観た『ドントブリーズ』と孤独な老人と犬という共通点!しかし、こっちはどん底のド貧乏で力も弱くチャップリンみたいだった!主人公のウンベルト爺さんに身寄りは無く年金は少なく、大家は冷酷で追い出す事しか>>続きを読む

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.0

怖いというか息が詰まるというか緊張し過ぎて笑った!演出とか演技とかだけで見せてていいです!
じじいアローン

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

4.0

今でこそシリーズ一番と言われてるが公開当時は賛否両論だった!何でそこで終わる?続きは3年後?んなアホな!だったよ観客の反応は。当時の観客は我慢強かった!ヨーダがパペットだったのは逆に凄い!

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.0

これ、評価出来んわ!スターウォーズ気狂いは号泣でしょう。一作目のリメイクをMX4D3Dで観るのは夢だったからそれが叶った感じ?勝新に見せたかったね!

トランスフォーマー/ロストエイジ(2014年製作の映画)

4.0

マイケルベイは子供の心を失ってない戦争とロボットと女好きのキチガイです!何がオートボットでメガトロンか訳判らず企業と政府もこんがらがって香港に行ったりもう無茶苦茶!武者ロボとか恐竜ロボとか自分の好きな>>続きを読む

ディア・ハンター(1978年製作の映画)

5.0

これは映画史に残った大大大傑作。故マイケルチミノはこの作品で全ての運を使い果たしてしまったが、平凡な市民の生活を戦争が如何に狂わせるかを描いた名作として永遠に残る。デニーロ、クリストファーウォーケン、>>続きを読む

夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

4.5

これ、何てこと無い話なんだけど好きなんだよね。探偵になるダメ男のダメダメな恋愛話。演出が軽妙で短編小説の様な軽さ!少女漫画を実写化するとこんな感じだろう。実際は少女漫画家が影響されてるんだろうけど。こ>>続きを読む

華氏451(1966年製作の映画)

4.5

CGない時代のSF映画では最も優れている!特撮より逆回転の様な初歩的な効果で不思議な世界観を表現。本を持つのが禁止され発見されると本が燃やされる世界。言葉狩りを表現しているのだろう。そこで本の素晴らし>>続きを読む

映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

5.0

これを高校生の時に観て映画監督になりたい!トリュフォー監督に会いたい!って思って本当に二つとも実現させた。思いが強いと叶う!映画制作が本当に大変だという事を描いた映画のベスト!ジャクリーンビセットが美>>続きを読む

トリュフォーの思春期(1976年製作の映画)

4.5

これはトリュフォー監督の映画で最も愛された作品だろう。全編出演者子供だけ!憧れる先生や裸の女も出てくるが全部子供視点。その中で幼児虐待等の問題提起もされる。フランスの子供は本当に可愛い。主題歌がいい

アデルの恋の物語(1975年製作の映画)

5.0

狂気の愛を描いているが、今だとメンヘラストーカー女と見られる事だろう。だが、こんな世界一美しい女だったら大抵の男は許すだろう。愛される男がこれまた色白で美形の冷たそうなホストタイプの男でね、今でも毎日>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

5.0

最初にスターウォーズ見た人のレポート「宇宙が映って星が出てくると頭の上から宇宙船が飛んで来たんだ!そしたらその後をそれの100倍位デカイ宇宙船が追って来て呑み込んだのら!中で兵隊と白いのが光線で撃ち合>>続きを読む

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

5.0

ヤンキー、ドジ、優等生、変わり者の若者4人の一晩の話をオールディーズ流しっぱなしで同時進行するというストーリー、構成、撮影、編集、音楽がそれまでの映画の常識を全て変えてしまったジョージルーカス28歳の>>続きを読む

人間蒸発(1967年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーとフィクションの境界線は何か?を鋭く突いたフィクションについてのドキュメンタリー!大島渚や寺山修司に影響与えてる今村昌平監督は巨匠中の巨匠!素人の女が露口茂を段々好きになっていく過程が>>続きを読む

ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

5.0

この映画に全てがある気がする。表現の狂気、搾取する者、報われない恋愛。自殺しようと思った人がこれ見ればやめると思う。

少女ムシェット(1967年製作の映画)

5.0

シンプルな白黒画面で最低限の描写のみで奇跡の様な映像が作られる。説明は殆ど無し!だがこれが映画だ!そして誰にも真似は出来ない唯一無二のブレッソン!

ラブ&ピース(2015年製作の映画)

3.5

長谷川博己主演で『シン・ゴジラ』より前にガメラ撮ったのは凄いね!『バットマンリターンズ』みたいな地下水道にヤンシュバイクマイエルみたいな人形がいたり、『樫の木モック』みたいな捨てられた人形が沢山いて喋>>続きを読む

喜劇 昨日の敵は今日も敵(1971年製作の映画)

3.6

これは凄い!堺正章となべおさみが学生で、平田昭彦扮する国粋主義者の政治家に洗脳されるがその正体は精神病院を脱走したキチガイだった!という今じゃ絶対撮れない設定!平田昭彦の狂気の演技は『レインボーマン』>>続きを読む

宇宙大戦争(1959年製作の映画)

4.0

『シン・ゴジラ』で使われた「宇宙大戦争マーチ」が本家本元で流れると胸が熱くなる。これ、手作りの『スターウォーズ』だよ!色々なSF映画の原点。怪獣が一切出てこないのもいい。土屋嘉男さんは人類が月面を歩く>>続きを読む

革命前夜(1964年製作の映画)

3.0

うわあ!青臭い映画だなって思ったらベルトルッチ22歳の時の作品。もう、なんか映画好きの左翼学生映画まんま!しかも急にアドリアーナアスティのアイドル映画みたいになったり撮影編集がゴダール風になったり、ゴ>>続きを読む

モンティ・パイソン・アンド・ナウ(1971年製作の映画)

4.0

これが1971年の映画というのは凄い!今観ても斬新なギャグの連続。ブニュエルにすら影響与えてるし、日本のテレビや演劇にも多大な影響与えてる。テリーギリアムのアニメも良いし、出演者も皆若く狂気じみている>>続きを読む

リアル鬼ごっこ(2015年製作の映画)

3.9

確かに今こういう時代だし、女子校では良くある事なのだろう。『サスペリア』を『去年マリエンバートで』仕立ての構成にした相対性理論とダーウィンの進化論を万有引力の法則で描いた宇宙を感じた。青春は駆け抜けて>>続きを読む

わらの犬(1971年製作の映画)

5.0

ペキンパーで一番好きだ。前半ロマンポルノ、後半仁義なき戦い。冒頭からアメリカの暴力が嫌いでイギリスの田舎に引っ越してきた数学者が村人の陰湿なイジメに遭う。
奥さんは地元のヤリマンビッチ。何でこのカップ
>>続きを読む

ヒドゥン(1987年製作の映画)

4.0

このカイルマクラクランがまんま『ツインピークス』のクーパー捜査官になったんじゃないの?その位ハマり役。でこの映画、絶対ウルトラシリーズの影響あると思う。主人公の設定はウルトラマンでエイリアンはウルトラ>>続きを読む

パリ大混戦(1968年製作の映画)

5.0

これ、もう大爆笑!ルイ・ド・フュネスっておっさんが荒井注の顔した志村けんって感じで顔芸と動きがおかしいのなんの。高級レストランの支配人が超嫌な奴で従業員皆から嫌われてる。変装して従業員がさぼってないか>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

#Filmarks2016
何なんだこれは!突然、『東京物語』『生きる』『残菊物語』レベルの大傑作が出現する今年の邦画界アニメ界。日本昔ばなしの様な柔らかい絵が戦前戦中の広島県呉市の庶民の日常を描き出
>>続きを読む

チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.0

映画史に残る名脚本との事だが最初に名画座で観た時全く面白くなかった。展開がゆったりし過ぎてて事件も所謂身内争いだから。同じタイプの作品なら『ロンググッドバイ』『さらば愛しき女よ』の方が好きだ。何十年ぶ>>続きを読む