ちさこさんの映画レビュー・感想・評価

ちさこ

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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

うーん。悪い映画ではないが、中途半端というのが正直な感想。

キャストもいいし、映像もきれい。しかし一つひとつの行動の理由になる部分を丁寧に描いてないから、えっ何でそこで50両作ってきちゃうの?とか、
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あんのこと(2023年製作の映画)

4.3

2024.5.8完成披露上映会にて。

元になった新聞記事を読んでいたので内容を知っていたが、目の前に映像として現れる少女の現実は、あまりにも過酷で目を背けたくなる。辛い。

しかし、これを公開前に見
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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.0

軸になるのは、元作家のライターと編集者という夫婦で、他の作家も登場することもあり、言葉の一つひとつがとにかく秀逸。普通、正確には意味違うみたいな言い回しでも会話においてはスルーされがちだが、言葉を扱う>>続きを読む

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.7

時間がゆっくり流れる映画。結構長回しでそれが時間の速度をゆっくり感じさせるのかな。何か特別なことがあるわけではなくて、人それぞれの感情を人それぞれに言葉に紡いでいく会話劇。窪美澄さんの対談を雑誌で読ん>>続きを読む

犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

2.3

香取慎吾と岸井ゆきのとチャーリーには悪いけど、いろいろ残念な映画だった。

円満に見える夫婦なんだけど、妻が旦那デスノートに投稿してて、それがバレて、夫婦のすれ違いが顕在化していくって内容。どうまとめ
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

海、空、ミカン盗み、自転車2人乗り、ヤンキー、駄菓子屋、貯金箱、AXIAのメタルテープ、アイドルのポスター、扇風機、ちゃぶ台、キン消し、スボンにTシャツin、アディダスのスニーカーの形、ガチャガチャ…>>続きを読む

ばるぼら(2019年製作の映画)

3.8

ダークジャズ、映像美、裸体…それぞれの芸術性に圧倒される作品。

原作は手塚治虫の同名タイトル「ばるぼら」というマンガ。

耽美派小説家・美倉洋介は、己の作品と本来自分が実現したいものの中で揺れ動いて
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台風家族(2019年製作の映画)

2.8

草彅剛・尾野真千子の共演と聞いて公開を待っていたので、正直残念だった。

話は、銀行強盗で2000万を盗んだ親が失踪し、その葬儀をあげる話からはじまる。長男・小鉄(草彅剛)はかなりのクズで何とか遺産を
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

4.0

雪国のミッションスクール育ちの私には刺さる映画だった。

雪の中で遊ぶ、聖書と讃美歌を持って礼拝堂に行く、古い校舎なんだけどちょっと洋風建築っぽい廊下、お祈りが順番、お祈り中に目をあけてニヤニヤする…
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.3

フィクションだけど、現安倍政権のドキュメンタリーに見えてしまう世界線に震えた。マスコミが宣伝を一切しないというのも、日本の女優がこの役を引き受けなったというのも、見ればわかる。情報操作、圧力、忖度。組>>続きを読む

凪待ち(2019年製作の映画)

3.9

白石監督のオリジナル作品(加藤正人氏台本)。
白石監督にしては暴力的ではない(笑)ヒューマンもの。

前情報で喪失と再生の物語と聞いていたが、まさにその通り。香取慎吾が見事にダメダメな小汚い中年男を演
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半世界(2018年製作の映画)

4.2

39歳の男性3人の話。原作でない阪本監督のオリジナル脚本がよかった。決して派手な話ではないが、すごく余韻が残る映画。いわゆるエンタメ大作ばかりでなく、こういう映画を作ってシネコンにのせたことを含めての>>続きを読む