タカシサトウさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

タカシサトウ

タカシサトウ

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GONIN(1995年製作の映画)

3.9

人生に行き詰った5人の男達が、暴力団からその金を奪おうとする話。 

 ものすごい迫力。上手くいったと思いきや、5人が段々追い詰められていく所が凄い。

 佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八がかなり良
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死んでもいい(1992年製作の映画)

3.6

 名美(大竹しのぶ)と英樹( 室田日出男)の夫婦の間に、信(永瀬正敏)が入り込んでくる。

 名美が信を受けいれることや、信が英樹を殺そうとするのも解せないけれども。

 でも、3人がそれぞれいいので
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水のないプール(1982年製作の映画)

3.5

 「十階のモスキート」に続いて内田裕也の映画を観る。 

 地下鉄の切符切りの男(内田裕也)が、仕事への無気力感、家庭での孤立感、などから、クロロホルムを使って、次々と女性に性的暴行をしていく話。実際
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十階のモスキート(1983年製作の映画)

3.9

 警察官である男(内田裕也)が、破滅していく様を、実際の事件を元にして描いていく。

 男の生活で、先の見通しの無さ、破綻した結婚生活への未練、膨らんでいく借金、その場だけの性交、広がって行く虚無感。
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

3.5

 色情狂(ニンフォマニア)であるジョー(ステイシー・マーティン~シャルロット・ゲンズブール)が、自分の半生を、出会ったセリグマン(ステラン・スカルスガルド)に語って行くが…、という話。

 ラース・フ
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 バツイチ再婚の信(浅野忠信)が、前妻の子(鎌田らい樹)に慕われるのをどうするか、その為に、妻(田中麗奈)の連れ子の薫(南沙良)からの反発をどうするか。それに輪をかけて、妻が妊娠して、その為に波紋が広>>続きを読む

欲望という名の電車/オリジナル・ディレクターズカット(1951年製作の映画)

4.0

 ブランチ(ヴィヴィアン・リー)が冒頭で出て来た時から、なんだが不穏な感じで、上流階級の娘かと思いきや、段々、それがはがれて行き、最後には崩壊する。

 ブランチの取り繕いの上手さから、ミッチ(カール
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

  綿子(門脇麦)が、文則(田村健太郎)との結婚生活をどうするのか、木村(染谷将太)を失ったことをどう胸に収めて行けるか、の話。

 文則に、言いたくない木村のことを吐露する場面が緊迫する。

 でも
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 鬱病であるジャスティン(キルスティン・ダンスト)が、自分の披露宴を壊して、婚約者が逃げたり、上司(ステラン・スカルスガルド)に暴言を吐いて解雇されたりするので、これから一体どうなって行くのだろうと思>>続きを読む

アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 確かに、こちらがトラウマになるような鬱映画だと思った。

 子どもが死ぬことは、覚悟していたので、何とか観れた。でも、あんな残虐シーンがあるとは知らなかったので、映像を止めてしまい、一息ついてからや
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

3.8

 これも、ラース・フォン・トリアーの凄まじい話。

 180分近くあるので、かなり長いが、村の家々が地面に書かれた白線だけで表現されているので、まるで演劇を観ているようで、慣れるまで1時間位掛かってし
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奇跡の海(1996年製作の映画)

3.8

[“奇跡”の海]

 ベス(エミリー・ワトソン)が、これでもかと、どんどん深みにはまっていく話。

 その精神的な不安定さと、信仰が深まるにつれ、自分の中だけでそれが回転していき、裏目に出て行く。
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海を駆ける(2018年製作の映画)

3.0

 深田晃司監督の「LOVE LIFE」「淵に立つ」を観たので、こちらも観てみる。

 やりたいことは分からないではないが、インパクトは薄い。

 太賀のタカシが、インドネシア人に見える所がおかしいが、
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

  妙子(木村文乃)の子を失った悲しみは、相当なものかと。母親にとって、幼い子供を亡くす程大きな悲しみはないかと。多分、一生持って行かなくてはならないものだろう。

 1年間、再婚した二郎(永山絢斗)
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 いい話だし、オットーのトム・ハンクスは上手いし、共演の人達(トム・ハンクスの息子以外?)も上手いし、いい筈なのだけれども。

 オリジナルの「幸せなひとりぼっち」を観たのは3年以上前で、あまり覚えて
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.8

 最後のライブエイドの“We Are the Champions”は本当に感動した。

 7万人という観衆の前というのも圧倒されるけれども、クイーンの再起を掛けて、ラミ・マレックのフレディ・マーキュリ
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テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR(2023年製作の映画)

4.0

 オープニングの、Cruel Summerがかなりの迫力で、鳥肌が立った程だった。

 でも、終盤の一番新しいアルバムはあんまり曲を知らなくて、3時間近くなので、ちょっと辛かった。テイラー・スウィフト
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ミス・アメリカーナ(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

  テイラー・スウィフトの、ほとんど歌なしのドキュメンタリー。

 良い子をやり過ぎて摂食障害になったり、受賞会場でいきなり、他の歌手から、違う人が賞にふさわしいと言われて落ち込んだり。

 でも、そ
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おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 ケンティ(中島健人)の為の付き合いで観に行く。

 衆議院議員の宇田清治郎(堤真一)が、孫を誘拐されて、孫の命と引き換えに、裏の仕事を、暴露する、しない、の話なので、政治を巡る話はなかなか面白かった
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 何と言っても平山の役所広司が圧巻。

 三浦友和や石川さゆりが出ている、平山と女将(石川さゆり)の元夫の三浦友和との影ふみはおかしかったし、石川さゆりがフッと歌う所も素晴らしかった。

 平山の、人
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 不倫がきっかけて、別れることになる夫婦:亜子(山本奈衣瑠)と広重(毎熊克哉)が、お互いの不倫相手:俊也(井之脇海)と真実子(手島実優)の二人を巻き込んで、飼っている猫が居なくなり、それを探すことで、>>続きを読む

愛なのに(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 今泉力哉脚本なんだけれど、城定秀夫監督の演出なので、今泉監督作とは随分違う印象だった。 

 亮介(中島歩)が、婚約直前なのに、その結婚式のウェディングプランナーの美樹(向里祐香)と寝たり。亮介の婚
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.6

 ファンタスティック・ビーストシリーズも三作目になるので、随分慣れて、最後まで何とか安定して観れたけれど。

 クイニー(アリソン・スドルジェイコブ)とコワルスキー(ダン・フォグラー)のエピソードが最
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.5

 またしても、微妙な感じ。ライトな感じ。

 ニュート(エディ・レッドメイン)、ティナ(キャサリン・ウォーターストン)、ジェイコブ(ダン・フォグラー)、クイニー(アリソン・スドル)、この四人には随分慣
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

 微妙な感じだった。

 ハリー・ポッターは、ハリー達も、ダニエル・ラドクリフ達の成長を見守ることが出来たが、こちらは、それがなさそう。ニュートのエディ・レッドメインは上手いとは思ったけれど。

 ま
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 ハリーポッターシリーズの最終作。

 まあ、役者もスタッフもよくここまでたどり着いたな、と思う。

 ラストのハリー(ダニエル・ラドクリフ)とヴォルデモート(レイフ・ファインズ)の対決に決着が付き、
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

3.7

 二部作になり、やっと、映画らしいというか、駆け足でなく、ゆっくり観れた。

 しかも、ハリー(ダニエル・ラドクリフ)とエマ(エマ・ワトソン )とロン(ルパート・グリント)の三人だけで分霊箱を探して彷
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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 それなりに面白かった。

 ラストのダンブルドア(マイケル・ガンボン.先日逝去)の衝撃的な、また、半純血のプリンスは誰か、というサスペンス的な展開にも関わらず、デイビッド・イエーツ監督はラブコメにし
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 また観て、それなりに面白かった。ワーナーブラザーズスタジオツアーの魔法省の施設を観た(かなりよく出来てた)、すぐ後というのもあったと思う。

 ハリーポッターのダニエル・ラドクリフもすっかり青年にな
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

3.5

 展開としては、最初から波乱含みで、最後にやっと、その波乱の理由が分かるが、過酷な幕切れで、かなり面白い話の筈なのに、ちょっと詰め込み過ぎ?。

 この中高生の多感な時期は、パーティで誰とダンスすると
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.0

  一番驚いたことは、監督が違うと、映画はこれほど違うのだということだった。

 「賢者の石」と「秘密の部屋」が“子供”なら、「アズガバンの囚人」は、“大人”と思った。同じシリーズなのにテイストがまる
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.5

観直してみて、それなりに面白かった。

 ハリーのダニエル・ラドクリフが、少し大きくなり、中学生位。子供の成長は本当に早い、と思った。ロンのルパート・グリント、ハーマイオニーのエマ・ワトソンはそ
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.0

 やはり、この映画によって、ハリーのダニエル・ラドクリフ、ロンのルパート・グリント、ハーマイオニーのエマ・ワトソンの3人を見つけ出したことが最大のことだろう。

 ストーリィは、ハリーを中心に、学校も
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 パク・チャヌク監督の作品を続けて観る。

 「オールド・ボーイ」のような痛すぎる所もなく、「お嬢さん」のような変態な人も出ては来ないので、ほっとした。

 でも、ソレ(タン・ウェイ)がどんな思いで、
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.8

 パク・チャヌク監督作ということと、変態映画ということだけしか知らなかったので、どんでん返しにはかなり驚いた。

 また、日本統治下の朝鮮半島が舞台なので、日本語で語られる、卑猥な言葉の数々に驚くが、
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

3.8

 凄まじかった。

 科学者は、最後は、自分で自分に人体実験したくなるのだろうか。それが、些細なことから、とんでもないことになる悲劇。

 元の「ハエ男の恐怖」(未見)は、ドラマが中心なんだろうけれど
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