それなりの終わり。
ジョニーのクリストファー・ウォーケンの寒々しくも孤独な感じが全編を覆い、その雰囲気はなかなか良かった。
ボディホラー的な所はなく、むしろ予知能力を持った男ジョニーの苦悩を>>続きを読む
ジェームズ(ジェームズ・スペイダー)とキャサリン(デボラ・カーラ・アンガー)の夫婦が、ふとしたことから、自動車事故に魅せられていく、という奇妙な話。
事故の映像なので、こちらは気分の悪くなるよう>>続きを読む
デヴィッド・クローネンバーグの新作が公開されているが、気持ち悪そうなので、前から観たいと思っていたこちらを観る。
マックス(ジェームズ・ウッズ)が、ビデオに取り込まれて行き、現実なのか幻覚なのか>>続きを読む
オムニバス3編のうち、今泉力哉のこれしか観ていないんだけれども。この編は、高校2年生の翠(佐藤睦)と市川(田村健太郎)の初体験を描く。初々しさの極致、という感じ。
その後の二人のことはなくていい>>続きを読む
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作家の高田(モト冬樹)がいい人過ぎて、娘に対しても、スナックでも、小夜(小宮一葉)にも自分を出していて、いいような。でも、モト冬樹のキャラクターだと、こういう人ではないかもと気持ち悪いような気がし>>続きを読む
不自然さが少なく、それなりに良かった。
麻里子(ともさかりえ)があの状況で告白するのは、さすがに変だけれど。
木帆の岡崎紗絵もラーメン屋にはあんまり見えなかったが、美人に撮れているし、映画>>続きを読む
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闇金ウシジマくん、映画版の1を初めて観たので、続けて2も観てみる。
変わらず、丑嶋(山田孝之)が冷静で、存在感がある。しかし、弱者から、お金を取り尽くす場面はそれ程なく、現状を分析してひとこと言>>続きを読む
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原作、ドラマ、未読未見で、映画で始めて観る。
聞いた話だけれど、闇金は、到底お金を返せない人が、お金を借りに来て、利子は別の闇金から借りて返そうとする。そして、行き詰まり、自己破産か、夜逃げか、>>続きを読む
途中で、やっと、そういうことだったのか、遡っていくのか、と気付く。
照生(池松壮亮)と葉(伊藤沙莉)が出会った頃の後半より、その後の辛さや懐かしいことを思い出す顛末を描く前半と、“ちょっと思い出>>続きを読む
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自分は、バービー人形に興味があった訳でないが、バービーの世界を再現することがテーマではなさそうだし、「オッペンハイマー」とのかけ合わせの画像への映画会社の酷いコメントもあったが、監督がグレタ・ガー>>続きを読む
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第二次世界大戦が終わったにも関わらず、満州にいた日本兵が、ソ連の収容所に入れられて、帰して貰えない、という、事実に基づく映画化。その理不尽さに驚いた。
そういう状況であっても、希望を持ち続ける山>>続きを読む
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観終わってから、解説動画も見た。動画の中で、父子家庭で、中3女子の娘に、父親が予告なしでいきなり再婚すると告げて相手に会わせるのが、酷過ぎる、とあった。確かに、多感な思春期の女子には、あまりに唐突で>>続きを読む
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「クライマーズ・ハイ」に続いて、こちらもまた観る。
こちらは、主に、当時、日本航空がいかに酷い会社であって、それを何とかよくしようと、恩地(渡辺謙)が奮闘するけれども、という話。
会社経営陣>>続きを読む
38年も経ってしまったが、8/12がその日なので、必ず報道される日本航空123便墜落事故を報道した新聞記者の話。
日航機事故を明らかにしていくというよりは、新聞社内の派閥や嫉妬によるうちわのせ>>続きを読む
とにかく凄かった、凄すぎて、疲れてしまったけれど。
京劇の覇王別姫のトップスターとなって行く蝶衣(レスリー・チャン)と小楼(チャン・フォンイー)。そこに絡んでくる、菊仙(コン・リー)。この3>>続きを読む
トッド・フィールド監督の「TAR/ター」を観たので、こちらも観てみる。
サラ(ケイト・ウィンスレット)の不倫がバレるかどうかと、終始ハラハラしながら観る。そして、その結末は? まさか、こうなる>>続きを読む
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観終わった時は、ター(ケイト・ブランシェット)が、破綻していくだけの話かと思い、あまり好みの映画ではないと。ただ、ターのケイト・ブランシェットの演技がいかに凄いかという印象だった。
しかし、解>>続きを読む
群像劇なので、誰と誰の話かと思っていると、振り回される。
佐藤(三浦春馬)と紗季(多部未華子)の話だけでも良かったんだけれども。
でも、一真(矢本悠馬)と由美(森絵梨佳)の夫婦の話がどうやら>>続きを読む
今泉監督の「愛がなんだ」「街の上で」に続いて観る。
今泉監督の作品は、会話している二人の“間”が絶妙な気がする。それが、却ってリアリティを生んでいるように思う。
主人公の茂巳(稲垣吾郎)を巡>>続きを読む
「愛がなんだ」を観たので、今泉監督のこちらも観てみる。
最初はどうなるかと思ったけれど、後半はなかなかだった。
荒川青(若葉竜也)が初めて城定イハ(中田青渚)の家に行った時の、会話のやりと>>続きを読む
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テルコの岸井ゆきのが、魅力はあるけれど、そんなにかわいくないところが、何だか、相手に好かれないことへのリアリティを高めていると思った。
また、成田凌のマモルが、こちらも顔が悪いわけではないが、バ>>続きを読む
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なかなか良かったし、言いたいことは分かるような気がするが。
原作の「君たちはどう生きるか」は既読というか、はるか前で、ほとんど覚えていないし、ここでは、そのテーマだけが引き継がれている。>>続きを読む
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恋人同士の優実(木竜麻生)と直哉(藤原季節)が、段々にすれ違っていく様なんだけれども。それが、誇張なく、直哉の酷い部分だったり、優実が周りに依存している所が、リアルに描かれる。そのリアルさが良かった>>続きを読む
同じ題材のドラマ、「THE DAYS」を観たばかりで、細かい所がよく分かり、観やすかった。
こちらは映画版なので、話しの展開が早く、激しく、解説も丁寧で、よくまとまっている。
最後に、伊崎>>続きを読む
なかなか衝撃的だった。
ハーヴェイ・ワインスタインが、何十年もの間、ハリウッドでこういうことをしてきた、という事、しかも、相手の弱みに付け込み、巧妙に発覚しないように隠蔽してきたことに驚いた。>>続きを読む
独自の世界、ストーリィはあるような、ないような。
こけおどし、とも思えるし、豪華といえば豪華。後半は、幽霊のようで、ホラーみたいになる。多分、鈴木清順監督自身も、分かってわざとやっているのではな>>続きを読む
僕(柄本佑)も佐知子(石橋静河)も静雄(染谷将太)もそれぞれ、空虚を抱えていて、それが為に、多分、それぞれの距離感が良くていつも一緒に居るようになったと思う。
3人とも何をしたいのか分からず、混>>続きを読む
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殺すところも、腹が大きくなって破水する所も、かなりグロテスクで、痛々しかった。そして、あのヘアピンで刺す場面の数々も痛そうで観ていられない程だったが、衝撃的な映像だった。
人間と機械の狭間の存在>>続きを読む
それなりに、なかなかだった。
宗教団体の、加害者の家族として、遺族として、あれはなんだったのか、投げかけるだけだけれども、問いかける話。
その家族が、一晩一緒に過ごすことにより、それを振り返>>続きを読む
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ラストはちょっとほっとした、クリストファー達も、ヴィカス(シャルト・コプリー)も。
南アフリカのアパルトヘイト政策があった時代の黒人を、そのまま宇宙人に移し替えたような設定。移民問題のメタファー>>続きを読む
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最初はラストの城戸(妻夫木聡)の言葉の意味がよく分からなかった。これは、いらない場面?。多分、城戸の葛藤の描写が少なったから分かりにくいのだろうと思う。
でも、後で、城戸の心境の変化、城戸も自分>>続きを読む
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こちらの心がえぐられるような作品。しんどかった。
粗削りな感じもするけれども、よくよく突き詰めて作ったな、と思った。
智也(岡本竜汰)は、誰も好きになったことが無いけれど、結婚直前に、やっと>>続きを読む
死んでからあの世に行くまでに、自分の一番の思い出を再現して貰って…、という話。
是枝裕和監督のドキュメンタリー中心の、それと役者の演技を組み合わせたような撮り方。
私は途中でちょっと飽きてし>>続きを読む
ユリア(レナーテ・レインスヴェ)を巡る、怒涛のような展開。
私は男性だからか、ユリアの自分探しというか、気まぐれというか、そういう行動にこちらは振り回され、煙に巻かれた感じがする。
ヨアキム>>続きを読む
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是枝監督作品を続けて観たので、この映画もまた観てみる。
これは、今まで観た是枝裕和監督作の中でも、最も合わなかった。
前に観た時には、まえだまえだの航一と龍之介がわざとらしいと思って嫌だった>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映画的なクライマックスは、沢山あり、最後まで息つく間もなく観られた。
(以下微妙にネタバレしてます)
嫌だったのは、学校の描写が、あまりに一方的で、偏っており、そこは現実味がないように思った>>続きを読む