タカシサトウさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

タカシサトウ

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空気人形(2009年製作の映画)

3.3

 ラブドール:空気人形(ペ・ドゥナ)が、突然、こころを持つようになり、いろいろな人と関わるうちに…、という話。

 私としては、微妙な感じだった。空気人形が、誰かの代用品であることを感じて、切なさを感
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 ケイコ(岸井ゆきの)のプロボクサーとしての迷いと、会長(三浦友和)を初めとするいろいろな人の思い…、という話。

 観ていて、ほとんどずっと息苦しかったけれども、試合に臨むということはこんな感じなん
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.5

  キングダムの続編(原作未読)。

  信(山崎賢人)と嬴政(えいせい)(吉沢亮)の関係や、貂(てん)(橋本環奈)を加えた三人の関係が、仲が良さそうだった。また、歩兵の最前線の信と羌瘣(きょうかい)
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キングダム(2019年製作の映画)

3.5

 中国の春秋戦国時代、始皇帝となる嬴政(えいせい)(吉沢亮)と彼を助けることになる信(山﨑賢人)との物語(原作漫画未読)。

 それなりに面白かった。中国が統一される前の戦国時代の話だから、史劇として
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美女と野獣(2014年製作の映画)

3.2

 微妙な感じだった。

 美術が、独特だった。城の外観やベル(レア・セドゥ)の衣装が本当に美しかったが、王子(ヴァンサン・カッセル)達の衣装がやり過ぎでグロテスクと思った。

 レア・セドゥが、美しく
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美女と野獣(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 公開時以来、エマ・ワトソンを見る為にまた観る。

 美女と野獣は、ジャン・コクトー監督のものが私は好きなのだけれど、こちらはやはり、歌があるので、それは良かった。

 ベル(エマ・ワトソン)が、野獣
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 中学校の理科の先生である城戸誠(沢田研二)が、プルトニウムを盗み出し、原爆を作り、政府に要求を突き付けていくが…という話。

 この頃は、ナイターは終了時間が決まっていて、いい試合に限って伸びると途
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若草物語(1994年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

 グレタ・ガーウィグ監督版が良かったので、その後にマーヴィン・ルロイ監督版を観て、最後にこちらも観てみた。

 ジョー役のウィナノ・ライダーを観てみたかったのもある。この頃は事件の前、輝いていた頃で、
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.7

 若手俳優が輝いている、という評判を聞いて、ちょっと観てみる。

 本当に、皆イキイキしていた、マイキーの吉沢亮も、ドラケンの山田裕貴もアッくんの磯村勇斗も、もちろん主役の、現代と金髪高校生の二役の北
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IT/イット(1990年製作の映画)

3.4

 2017年版の「IT」が、前編はそれなりに面白く、2019年の後編はがっかりして、テレビ版はどうなんだろうと思って観てみる。

 すでにストーリィが分かっているので、それ程驚かなかったが、2017年
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若草物語(1949年製作の映画)

3.5

 「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」が良かったので、今度は、マーヴィン・ルロイ監督の1949年版を観ることに。

 前述のグレタ・ガーウィグ監督版に比べると、ジョー(ジューン・アリソン
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.4

 刑務所から逃れる為、病気のふりをして精神病院に送られたマクマーフィ(ジャック・ニコルソン)が、患者たちを変えて行くが、そこはラチェッド婦長(ルイーズ・フレッチャー)らで徹底的に管理された所で、大変な>>続きを読む

ゼロの焦点(2009年製作の映画)

-

 野村芳太郎・久我美子版が良かったので、こちらも観てみる。

 こちらはカラーになり、監督は、犬童一心、主演は広末涼子、に。

 こちらの方が原作に忠実、ということらしい(原作未読)。

 観てよかっ
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ゼロの焦点(1961年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 なかなか面白かった。

 結婚したばかりの禎子(久我美子)が、夫である憲一(南原宏治)が急に失踪し、探し回っていくうちに明らかになってくることとは…、という話。

 失踪は多分、夫のそういう問題によ
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ホラーはホラーなんだろうけれど、6人の少年たち一人一人の一番怖いものをピエロのペニー・ワイズ(ビル・スカルスガルド)がそれぞれに見せて行くのがよく出来ている。

 子供は誰でも、自分だけが怖いもの
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さようなら(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 かなり、陰鬱な、そして、不思議な、また、“死”をも越えた世界を映そうという試みか。  

 原発事故で日本は住めなくなり、日本人が他国に避難することになるというディストピアの世界。

 福島の原発事
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.5

なかなか面白かった。で、

 ラストの展開は、最初は区切りで面白いと思ったけれど、少し時間が経つと、まとめ過ぎな気がして、無かった方が良かった、と思うように。

 同じようなやり方の映画版「蒲田行進曲
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そこにいた男(2020年製作の映画)

3.3

 [ラストのやりとり]

 下働きの紗希(清瀬やえこ)が、俳優の翔に貢いだ挙句の、やっぱりそうなるかな、という展開。また、やってしまった所から遡って見せるので、ちょっと観れるかも。

 物悲しいんだ
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ほとりの朔子(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 浪人生、朔子(さくこ)(二階堂ふみ)の、叔母さん海希江(鶴田真由)の元での若干の成長譚。 

 叔母さん海希江のこれまでの過去、兎吉(古舘寛治)を諦めざるを得なかったけれど、今でも付き合いがあること
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 ホラーの金字塔とされているが、2/3位は人物描写で、あらためて観て、こんなに丁寧に作ってあったのかと驚いた。ディレクターズカット版なので、オリジナル版より重要な場面も追加されている。

 女優クリス
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 二度目でも、訳が分からないが、最後までは見続けられる。

 フレディ・クエル(ホアキン・フェニックス)が、精神を病み、サイエントロジーのモデルのカルト宗教の教祖のマスター(フィリップ・シーモア・ホフ
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淵に立つ(2016年製作の映画)

3.9

 利雄(古舘寛治)と章江(筒井真理子)の夫婦に前に現れた、八坂草太郎(浅野忠信)という男によって、過去の 罪と業があぶりだされ、それが未来まで繋がっていく、と行った所か。

 最初から、不穏な空気が
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よこがお(2019年製作の映画)

4.0

 白川市子(筒井真理子)を巡る、巻き込まれと、転落と反撃?、といった所。こういうのを“イヤミス”というのか。

 大石基子(市川実日子)は、確信的にやったのに“どうしてこんなことをしたのか分からない”
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 1970年代のポルノ業界の成功と堕落と復活の物語。

 ポルノ男優のエディ(マーク・ウォールバーグ)と監督のジャック・ホーナー(バート・レイノルズ)を中心に、様々な人間模様が描かれる。

 自分は、
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.8

 クリードシリーズの第二弾。

 今度は、「ロッキーⅣ」でロッキー(シルヴェスター・スタローン)が対戦した、イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)の息子ヴィクターと、クリード(マイケル・B・ジョーダン)
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グッド・ストライプス(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

  若いカップル、緑(菊池亜希子)と真生(中島歩)のお互いを、家族を含めて理解して行く様を描く。

 「あのこは貴族」が良かったので、岨手由貴子監督のこの作品も観てみる。

 なんとなく、あまり魅力の
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.2

 諸星あたる(古川登志夫)とラム(平野文)が属する友引高校で、学園祭前日が永遠に繰り返されてしまう、それは一体何なのか、を探っていく。

 まさに、夢また夢、というところ。前半は、スリリングだし、まさ
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.0

 石油採掘家のダニエル(ダニエル・デイ=ルイス)が、なりふり構わず石油で儲けようとし、狂気に陥っていく。

 ダニエルの性格が強烈だった。石油を掘ることの大変さをものともせず、人への憎悪を持ち、神父イ
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バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 コワルスキー(バリー・ニューマン)が、デンバーからサンフランシスコまで、車を疾走させる。その過程で彼の過去の傷が回想される。

 この映画は、ニューシネマの最後の方であり、「イージーライダー」や「俺
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 どことなく奇妙な二人、バリー・イーガン(アダム・サンドラー)とリナ(エミリー・ワトソン)の、どことなく奇妙な恋愛模様。

 バリーは情緒不安定、時々切れて、破壊する。姉が7人も居るというあり得そうも
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クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 なんと、アポロに隠し子:クリード(マイケル・B・ジョーダン)、が居て、それがボクサーとして、ロッキー(シルヴェスター・スタローンに育てられる、という大胆な話。

 しかし、クリードは、父親アポロのチ
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.0

 仕立て屋のレイノルズ(ダニエル・デイ=ルイス)とアルマ(ヴィッキー・クリープス)の恋の顛末。レイノルズの完璧な仕事ぶりだけれども、それに絡む、母の亡霊や、姉シリル(レスリー・マンヴィル)の存在、この>>続きを読む

ロッキー・ザ・ファイナル(2006年製作の映画)

3.9

 50代を越えたロッキーは、引退し、レストランを経営していたが、再びボクサーとして戦う決心をし、ヘビー級チャンピオンのディクソン( アントニオ・ターバー)とエキシビションとして戦うことになる。

 ス
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

 角谷ミチ(倍賞千恵子)を主役に据えて、75歳になったら、安楽死を選んでいい公的な法律がある、という、日本ではありえない話。でも、それを選択すること自体は、凄まじい話。

 日本の高齢化社会の問題を、
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ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

[世代交代の失敗]
 ロッキー(シルヴェスター・スタローン)が育てたトミー・ガン(トミー・モリソン)とすぐに敵対してしまい、リングで無く、路上で殴り合う所が、残念ながら、物語が破綻しているようだった。
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.0

 アメリカの女優ジュディ・ガーランドの晩年を描く伝記映画。

 16歳の時に「オズの魔法使」の主役ドロシーに抜擢され、でもその時に、痩せる為、眠る為に薬を飲まされたり、そこからの影響か、晩年に酒と薬を
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