タカシサトウさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

タカシサトウ

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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.8

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 こういう二重スパイ(ここでは“もぐら”)ものは、誰と誰がどうなのか、誰が裏切者なのかが非常に重要で、俳優名は大体は分かるけれど、役名がなかなか覚えられずに、その都度役名を確認しながら、何とか大筋は理>>続きを読む

アレクサンダー大王(1980年製作の映画)

3.9

 「旅芸人の記録」をまた観たので、続けてテオ・アンゲロプロス監督作品を観る。「アレクサンダー大王」は3時間半弱なので、疲れたけれども最後まで観る。

 かなり不思議な終わりだった。アレキサンダー大王(
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

2.9

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 神田沙也加の追悼として吹替版「アナと雪の女王」を観たので、続編も吹替版で観た。

 エルサ(松たか子)の魔力の謎を解く為、また、呼び出してしまった精霊の力で街が崩壊するのを食い止める為に、北の森に皆
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.9

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 神田沙也加の追悼として吹替版を観た。  

 何と言っても、“Let it go”が凄かったし、エルサの松たか子の歌が素晴らしかったけれども、アナの神田沙也加もなかなか良かった、歌唱力が凄いと思った
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ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦(1972年製作の映画)

3.6

 サム・ペキンパー監督作としては、最も静かな映画。殴り合いはあるが、死ぬ人は誰もいない。

 しかし、ロデオの荒馬や荒牛に乗る場面がスローモーションで流される所は、その激しさが伝わり、ペキンパーらしい
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映画 ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ(2014年製作の映画)

2.9

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 足を悪くして、バレリーナの夢を断たれた少女(つむぎ)(堀江由衣)が、悪(ブラックファング)と取引して、プリキュア達(中島愛・潘めぐみ…)を倒すことで、踊れる世界を手に入れようとする…。

 と思いき
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ガルシアの首(1974年製作の映画)

3.9

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[意志を貫くならず者]

 何とも切ない話。他の多くの作品のように、普通の人は出て来ない、ならず者たちの話。普通に静かに死ねるものは誰もいない。

 確かにバイオレンスは満載で、主人公のベニー(ウォ
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サム・ペキンパー 情熱と美学(2005年製作の映画)

3.7

[酒とコカイン]
 自らのコメントとアーネスト・ボーグナインやジェームズ・コバーンのコメントなどで構成されるサム・ペキンパーのドキュメンタリー。

 映画へのこだわりの為に、映画会社やプロデューサーと
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戦争のはらわた(1977年製作の映画)

3.9

 なかなか辛い話。 

 第二次大戦末期の、ドイツ軍の小隊の曹長が主人公。ソビエトとの東部の最前線の話だから、負ける直前の段々撤退せざるを得ない状況。

 しかも、主人公のシュタイナー曹長(ジェームズ
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砂漠の流れ者(1970年製作の映画)

3.9

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 何とも言えぬ侘しいラスト。でも、味わいも深い。

 ホーグ(ジェイソン・ロバーツ)の、裏切られても生き抜いてやるという、やっと見つけた砂漠の水場で何とか生き抜いてやる、という生き方が何とも言えず印象
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ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

3.9

 凄まじい映画だった。強盗団と、それを追い詰める囚人と元強盗。そして、悪徳メキシコの将軍、悪人しか出て来ない。その悪党達が滅んでいく、混乱と死にゆく世界、壮絶な死がテーマということかも。

 パイクの
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.9

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 甘いけれど、なかなか良い話だった。

 主人公のオギー(ジェイコブ・トレンブレイ)の顔を見た時、「エレファントマン」を思い出したが、そんなに辛い展開にはならなかった。

 自分はオギーの顔にはすぐ慣
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わらの犬(1971年製作の映画)

4.0

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[帰る場所が分からない]

 何とも言えぬ、凄まじい話だった。

 テーマは、“暴力”なんだろうけれども。

 前半は、暴力溢れるアメリカを逃れて、静かなはずのイギリスの片田舎に逃れた、デイヴィッド
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星の子(2020年製作の映画)

2.9

 新興宗教の、もしかしてその暴力的な怖さにしても、それにのめり込むことによる人達に心の安定にしても、また、主人公の林ちひろ(芦田愛菜)のそれを信じていいのかという迷いにしろ、ほとんど突っ込まず、そのか>>続きを読む

グロリア(1980年製作の映画)

3.8

[有無を言わせぬ強さ]

 2時間はちょっと長く、もう少し絞ってもいいかも。

 中身というより、グロリアのジーナ・ローランズの有無を言わせない強さがすべてと思う。

 ギャングに追われる子供フィ
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

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 認知症を巡る、凄まじい話、衝撃的だった。

 認知症になると、これ程までに大変なのだという事を、こちらが実感した。それは、アンソニー・ホプキンスのアンソニーの実感する世界がそのまま展開する、自分の娘
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

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[自分の夢と向き合う]

 ラストは、粉川利美(大塚明夫)が悪夢と向き合って収まりが付き、その区切りにはほっとした。主人公の千葉敦子(林原めぐみ)もまた、自分の本当の気持ちを理解する。夢がなだれ込ん
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

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[アニメのサイコサスペンス]

 主人公の霧越未麻(岩男潤子)の精神が段々崩れて行き、現実と幻想の区別がつかなくなっていく所が本当に怖くワクワクさせられた。

 現実の曖昧さの中で、いきなり犯人を
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ディーバ(1981年製作の映画)

3.5

 多分、公開当時の熱狂は相当なものだったろうと思うのだけれど、あらためて観ると、それは分からないでもない感じ。今でこそ、古めかしい所もあるが、40年経っても、斬新な感じはある。

 話はごたごたしてい
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ブルースチール(1990年製作の映画)

3.5

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[キャスリン・ビグローの分身]

 ラストは、主人公の主人公のメーガン(ジェイミー・リー・カーティス)が、弾の無くなったハント(ロン・シルヴァー)を倒して復讐を果たした。

 それは、やはりやり過ぎ
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フラガール(2006年製作の映画)

3.7

[映画を引っ張る蒼井優]

 ラストのメンバーのフラダンスは迫力があり、また、特に蒼井優の谷川紀美子のソロはさすがだった、しずちゃんの小百合も松雪泰子の平山まどかもなかなかで、最後は本当に凄かった。
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デトロイト(2017年製作の映画)

3.8

[今だに続くアメリカの闇]

 長いので、最後まで観れるか心配だったが、後半はかなり緊迫した。

 このデトロイトの暴動は、1967年の実際の出来事とのことだが、こんなことが本当にあったのかと思えるほ
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ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

4.0

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[オタク的な爆弾処理]

 主人公のジェームズ軍曹(ジェレミー・レナー)の天才的な爆弾処理の能力だとは言え、前半に限ってはあんなに上手くいくかな、と。

 でも、イラクにおける、爆弾処理の連続はハ
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ルート・アイリッシュ(2010年製作の映画)

3.5

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 イラク戦争で、切れやすい主人公ファーガス(マーク・ウォーマック)が親友フランキーの戦死の真相を探って行くが、実は…。それで復讐してしまうという話。

 監督がケン・ローチなので、期待と不安が入り混じ
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ベティ・ブルー/インテグラル 完全版(1992年製作の映画)

4.2

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 ベティ(ベアトリス・ダル)が、完全に狂うまでは、彼女が何か大変なことをしてしまうのではないかと、ハラハラのしっぱなしで、とても見ていられなかった。

 そして、ベティのエキセントリックさが並みでなか
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

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 竈門炭治郎のテレビ版の立志編はかなり前に、アマゾンプライムで一通り観たので、予備知識はありながら、でも今更ながらやっと劇場版を観る。

 さすがにアクションは迫力があった。竈門炭治郎が、嘴平(はしび
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ソラリス(2002年製作の映画)

3.1

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[現実に着地せず]

 アンドレイ・タルコフスキーの「惑星ソラリス」はもう何回か観たので、不安だったけれど、スティーブン・ソダーバーグ監督版なので、もうこちらを観てもいいかと思って観ることに。

 
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映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ(2018年製作の映画)

3.0

 アニメ関係職の友達に借りた第6弾。
 
 55人もプリキュアが出てくると聞いて、引いていたけれども、メインのプリキュアは決まっていたようだし、話も複雑ではないので、何とか最後までついて行く。他のプリ
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映画 プリキュアオールスターズDX(デラックス)2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!(2010年製作の映画)

3.0

 プリキュア、アニメデザイン製作所の友人から借りたプリキュアシリーズ第5弾。

 主役のプリキュアが2人(キュアブロッサム:水樹奈々.キュアマリン:水沢史絵)いるものの、総勢17人ものプリキュアが出て
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俺たちは天使じゃない(1955年製作の映画)

2.5

 最後の1/3位は、これからどう展開するのかとハラハラして面白かった。

 特に雑貨店の妻エメリーのジョーン・ベネットが美しかった。ジュールスのピーター・ユスチノフは見たことがあるし、ジョセフのハンフ
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シュリ(1999年製作の映画)

3.5

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 北朝鮮側のイ・バンヒの訓練の場面が作られ過ぎていて嫌だったり、主人公ジョンウォン(ハン・ソッキョ)が、ミョンヒョン(キム・ユンジン)に気が付かないなど、ご都合主義だったけれども、アクションシーンは激>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.6

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 サンファのマ・ドンソクは格好良くて、さすがだったけれども、あのお父さんも、カップルも死ぬ必然性はなかったんじゃないかと思ったので、後味が悪かった。子供のスアン(スアン)はどうなる?

 また、最後に
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.9

[光州事件]
 1980年というそんなに古くない光州事件は、私にはおぼろげな記憶だけれども、軍隊の学生・市民への虐殺がこんなに酷いものだったとは思わず、驚愕した。北朝鮮の存在の恐怖が軍隊の残酷さに拍車
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.0

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 もっと激しい展開になるのかと思って観ていたが、訳の分からないうちに、終わる。

 しかし、エンドタイトルが流れるのを見ながら、改めて、そうだったのかと思う。この映画は、暗々裏に伝えようとするものだっ
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 激し過ぎる物語。劇画調、日本のアニメが原作(未読)だから、らしいと言えばらしいかもしれない。

 主人公のオ・デス(チェ・ミンシク)が、15年もの間、監禁されていたという、荒唐無稽なことを、最後に納
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心が叫びたがってるんだ。(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 家族が感動したと言っていたので、気になって観たんだけれども…。
 
 ヒロインの成瀬順(芳根京子)が、父が発した一言のみで、緘黙になってしまったというエピソードが雑だった。両親の不仲を、子供のせいに
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