ガガンボさんの映画レビュー・感想・評価

ガガンボ

ガガンボ

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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.5

死者だけが戦争の終わりを見た。

いやほんとその通り。
この映画で起きたことって人間に欲がある限り永遠に終わらない。繰り返すだけ。

金持ちに使われてきた人間がテロを起こし、そのテロを起こした人間の中
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

音楽と金。

カントリーとR&B。
白人と黒人。
音楽においてジャンルも人種も関係ないを体現した男がエルヴィスプレスリーだったんだなと。

映画とか迷走した時期もあったみたいだけど、最終的には音楽の道
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.7

少年と犬。

近未来の日本。
犬の流行病が原因で犬はもれなく島流し。
心優しい少年と犬が元の生活を求めて冒険する物語。

ウェスアンダーソンはストップモーションに限らずアニメでも才能発揮してます。
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.8

ユーゴスラビア狂想曲。

凄まじい熱量と勢いで旧ユーゴスラビアの歴史を描いた映画。

「昔、ある所に国があった」
「この物語に終わりはない」

戦争で敗北しようと、祖国が解体されようと、国民の想いや熱
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.9

その異能は妄想か。

不死身の肉体、脅威的な頭脳、最強の人格を持つ多重人格者。
彼らの異能は単なる思い込みかという、超能力系の物語にあるまじき現実的な視点で進んでいく今作。

現実的な視点で彼らと向き
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スプリット(2017年製作の映画)

3.8

最強の人格。

三部作の2作目。
1作目の地味さを吹っ飛ばすテンポの良さ。

多重人格の男vs.女子高生。
人格ごとに身体的特徴も変わる。
こういう可能性の拡大解釈みたいな設定は好きです。
なんでもあ
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.6

不死身と地味。

不死身のヒーローがそれを自覚するまで。
三部作の一作目という観点で観れば、地味ながらも今後の展開が楽しみになる物語でした。
単体ではちょっと弱いかも。

最後の落とし方がさすがこの監
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

堕ちていく男。

雇ってもらったサーカスで読心術を習い、成り上がっていく男。

貧乏で情けない父への憎しみのみで作られた人間って感じで、まったく感情移入できない。
彼が堕ちていく様はもはや気持ちが良い
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.0

職を失って愛を得る。

仕事をクビになり、自分の殺人を殺し屋に依頼した男が運命の女性に出会う。

相変わらず淡々と、そして無表情で。
それなのにあたたかい。
クセになるね。この監督は。

労働者階級に
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

哀れなる「人」たち。

ずっと観たかった。やっと観れた。
すごい物語を観たというありきたりな感想しか書けないのが悔しい。
人の全てが詰め込まれた目を背けたくなるようなリアルな映画でした。

性を知った
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.7

悪には悪を。

暴力刑事とヤクザのボスvs.殺人鬼。
この構図は確実に面白い。

完全な協力ってわけでもなく、互いに裏で色々考えながら共通の目的に向かっていくストーリーで最後までどうなるか分からない。
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.7

子どもにとって親とは。

久しぶりのヨルゴスランティモス。
また家族をテーマにした気持ちの悪い映画でした。笑

ペットをしつけるように子どもたちを洗脳し監禁する親。
何が怖いって、現実でこの洗脳が簡単
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.6

愛と金。

ナイル川を渡るクルーズ船上で起きた殺人事件。

「財産があると真の友達なんていない。」
船上にいるすべての人間が怪しい。
全員が殺人を犯す可能性があり最後まで緊張感がありました。

金のた
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.5

犬の名はチャップリン。

ヒラヒラと落ちていく枯れ葉のように惹かれ合ったり、すれ違ったりしながらも愛し合う2人。

描かれてるのはひとつまみの幸せ。
でもそれだけで充分なんです。
それが「幸せ」なんで
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21ジャンプストリート(2012年製作の映画)

3.7

ミランダ警告を忘れるな。

高校生になりきって潜入捜査。
オープニングからエミネムでテンション上がって、ぽっちゃりエミネムで更にテンション上がりました。

ちょうど良いコメディ映画。

KIDS/キッズ(1995年製作の映画)

3.8

90年代のリアル。

君たちはどう生きるか?
後先考えず欲望のまま生きるんだよクソ野郎って感じの若者たち。

かっこいいけど羨ましくは無いという変な感情が生まれました。

Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

「僕は彼を愛していたんだ。」

「プロミシングヤングウーマン」の監督じゃんと思って見たら、「聖なる鹿殺し」で強烈に印象に残ってたバリーコーガンも出てた。
鹿の角まで生やしちゃって。

しかもまた強烈な
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

4.0

有刺鉄線越しの友情。

ブルーノの透き通った青い目が印象的。
父親はその目に胸を張って向き合えたのかな。

「良いユダヤ人もいるよね」
子どもでも分かってることを大人がなぜ分からないんだろうか。
子ど
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エイリアンVS. プレデター(2004年製作の映画)

3.5

年明けエイリアンを観まくったので、流れで観ちゃいました。

設定が無理やりすぎて面白い。
プレデターの紳士なところとエイリアンのしぶといところどっちも出てて、戦闘シーンはそこまで悪くなかったです。
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.9

最高級のヴィーガンを求めて。

久しぶりにこんな鋭利な映画見ました。
各方面への攻撃力高すぎる。

ヴィーガンを悪く言うわけじゃないけど、個人的な信条を他人に押し付けるのって、マイノリティーの人たちに
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.3

巨大な陰謀に挑むほぼ実話の物語。
愛と友情で闇を暴いた3人。

うーん微妙。
自分が時代背景を理解してないせいかもしれないけど、何がどうなってるのかよく分からないシーンが多すぎた。
ストーリーの大まか
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

4.0

トマト襲撃。

年明けからエイリアンシリーズを見続けて辿り着いた今作。
色々テキトーなくせに、細かなところまでふざけてて笑う。
とにかく最後までしょうもなくて好き。
一丁前に人参の伏線張るのとかやめて
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.9

始まりへと繋がる物語。

前半はもう何回も観たであろう油断→壊滅の流れ。
でも中盤、デイヴィッドが出てきてからグッと面白くなる。

これが第1作目に繋がるのかなるほど。

人類の創造主は自分たちの開発
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プロメテウス(2012年製作の映画)

3.8

人間の創造主を求めて。
なぜ彼らは人間を造ったのか。

なんでこんな評価低いのか分からないくらい面白かった。
テーマが壮大すぎて置いてけぼり感あるし、エイリアンはおまけだしって部分が低評価に繋がってる
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エイリアン4(1997年製作の映画)

3.9

おかえり、リプリー。

懲りずにエイリアンを従えようとする愚かな人間たちがとにかく邪魔。
人造人間の方が優しくて情があるという皮肉っぶり。

今回は戦闘シーンのかっこよさとエイリアンの気持ち悪さが過去
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エイリアン3(1992年製作の映画)

3.6

年明けからエイリアンを見続けて3作目。

あっさりとニュートとお別れになって残念。
彼女に焦点当てて1作撮れそうなくらいなのに。

丸坊主囚人軍団vs.エイリアン。
銃火器無し、命懸けの肉弾戦。
今作
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エイリアン2(1986年製作の映画)

3.7

1月2日はもちろんエイリアン2。

今回はバトルシーン多め、緊迫感モリモリで普通に面白い。
上官の無能っぷりもさすがです。

エイリアンの動きも段違いに良くなってて気持ち悪さ倍増で非常に良いです。

エイリアン(1979年製作の映画)

3.5

今年1発目は迷わずエイリアン。

コテコテのパニックに分かりやすい黒幕。
明らかに動きの悪いエイリアン。
ここら辺を楽しめるようになった自分に感謝。

かなり昔に観たような観てないような。
今後も続く
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アス(2019年製作の映画)

3.9

「私たち」の物語。

もうお化けであってくれた方が楽なくらい不気味で怖い。

ただ、劇場版野原一家的なそれぞれのバトルシーンと家族の適応の早さが怖さをかき消してくれます。

本物も偽物側から見れば偽物
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

年末滑り込みで鑑賞。

映画全体に漂う不気味な雰囲気。
この監督の映画に登場する笑顔は全く信用してません。

核心を捉えながら誇張した差別を表現するのが上手いなと。
誇張することでより強いメッセージ性
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スピード(1994年製作の映画)

3.8

爆弾魔と警察。

キアヌリーブスがひたすらかっこいい。
おてんば娘なサンドラブロックも初めて見ました。
内容はタイトル通りスピード感マックスで次々問題が起きて面白い。

この時代の映画特有の空気感がた
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.8

父の介護と不倫。
シングルマザーの生き方。

病気で衰えていく父を支える姿や娘との向き合い方は立派な大人。
愛人として都合よく扱われていても愛を求める姿は学生くらいの若者。
大人になるって何なんだ。
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.0

やり直せること、やり直せないこと。

親からの過度な期待と抑圧で取り返しのつかない事件を起こし、犯罪者となったタイラーとその家族が現実を受け入れるまで。

カメラワークと色使いの力強さが印象的。
これ
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ブレイブハート(1995年製作の映画)

3.8

歴史は常に英雄を葬った側から描かれる。

スコットランド独立の英雄。
銃も兵器も無い時代、ゴリゴリの肉弾戦。

自然、物語、主人公の想い、全てが壮大であっという間の3時間。

「本当」に生きた男。

アンテベラム(2020年製作の映画)

4.0

我々はそこら中にいる。

ホラーだと思って見るの避けてたけど、「差別」へのメッセージが盛り込まれた考えさせられる系映画でした。
怖さで言ったらホラー以上ですが。

ミスリードを誘う構成と伏線の細かさ。
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戦火の馬(2011年製作の映画)

4.0

戦争を生き抜いた馬。

動物が頑張る映画は無条件で感動する。

都合が良すぎるとかそんなことを言わせないくらいの「映画」としての完成度の高さ。
これこそが映画だよなあ。
この満足感と感動のために映画観
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