savaさんの映画レビュー・感想・評価

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いのちの停車場(2021年製作の映画)

3.6

上映会があったので。
女医を演じる吉永小百合は、都市型大病院の救急外来から地方の診療所へ移り、在宅医療を担うことになる。
それはまさに、(死も生も隠蔽された)男性的なシステム世界から、(死と生の遍在す
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少女(1961年製作の映画)

3.6

ゴメンしてねっ!が可愛い

「まず生きることだよ」
「生きてることって、くだらないわね
つまらないのよ、くさくさするの」

秋刀魚の味でも流れたBGMのもとで、ビール飲むシーンが好き

二人の銀座(1967年製作の映画)

4.0

好きなタイプの映画だった

和泉雅子美人過ぎ
戸田さん渋過ぎ

エトセトラエトセトラ

おゆきさん(1966年製作の映画)

4.5

和泉雅子が可愛いのは勿論だが、それに負けじと笠智衆も可愛い

居酒屋のシーンと、おゆきが傘を持って追いかけるシーンが特に好き

「酒ってやつはね、まあこんな日の為にあるようなもんで」

我が家は楽し(1951年製作の映画)

4.0

オールスターキャスト

山田五十鈴のウインク

チューリップの球根

日本の悲劇(1953年製作の映画)

4.0

美男美女姉弟の、家からの飛翔

時折出てくる佐田啓二が良いアクセントに

ラストシーン、何故かほろりと涙が

安宅家(あたかけ)の人々(1952年製作の映画)

3.4

終盤の展開が衝撃的だった
だが物語の結末は、スッキリする

セーターとラケット、テニスボールとともに田中絹代が崩れ落ちる構図が美しかった

犬もなかなかの名演技

おふくろ(1955年製作の映画)

2.6

典型的な母もの映画

母の息子贔屓と溺愛ぶりが凄まじく、観るのが少し辛かった。
その分、左幸子は通常運転で安心した

雑居家族(1956年製作の映画)

3.6

是枝裕和「万引き家族」の原型のような作品

浜ちゃんも兵六も、ひと癖もふた癖もあるんだけど、どうも憎めないなあ

“お人好し”って、味わい深い言葉だ

月夜の傘(1955年製作の映画)

4.0

笑いあり、涙あり、盛り沢山の2時間

今の日本人が失ってしまったものが、そこにしっかりと映っている。

「井戸端会議って一種のお母さんのレクリエーションなのさ」
長男君、色々と聡明過ぎるよ

それにし
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愛と死をみつめて(1964年製作の映画)

4.0

若い頃の吉永小百合さん、美人だなぁ
笠智衆の演技も良い
最後のシーンは、泣いてしまった

以下、印象に残ったセリフ

暑いときに熱い飲み物。精神安定剤よ。

神経も感情もある人間が機械みたいにパッと切
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.5

普段は映画を観ながら色々と分析してしまうのだけど、この映画はそんな余裕がなかった

ただひたすら、情感に訴えかけてくるものがある。何度も泣いてしまった。

こんなに良い邦画もあったんだな.....

彼女と彼女の猫 -Their standing points-(1999年製作の映画)

4.0

はたして、5分間の映像にこれ程奥行きを
創れる人がいるだろうか

この頃から、表現技法や映像美の秀逸さが
遺憾なく発揮されている

ほしのこえ(2002年製作の映画)

4.0

新海誠の原点

距離と時間による引き裂かれ

ノスタルジー

雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

4.2

圧倒的な映像美と音楽

天門の良さが際立っている

ノスタルジーな風景

彼らが遠くにある塔を眺めるように、大人になった我々も在りし日の青春を想う

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.5

これこそまさに芸術だ
鑑賞者に圧倒的な傷を与え、観る前にはもう二度と戻れないと思わせる

やはり私は、この頃の新海誠作品が好きだ

少し野暮ったいような文学的な言い回しも、思春期の少年の青臭さを思い起
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星を追う子ども(2011年製作の映画)

4.0

ジブリ風新海誠

死の乗り越え方

喪失を抱えてなお生きろと

猫ちゃん?と別れるシーンがとても好き

言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.2

短いので何度も観ているが、最後のシーンでは毎回泣いてしまう

社会不適合者に響く映画

圧倒的な映像美

楽曲も合っている

君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

圧倒的な映像美に、音楽もマッチしている

何よりも、観ていて気持ちが良い

性愛と祝祭、開かれ∧閉ざされ

天気の子(2019年製作の映画)

3.5

正義を完徹する為には、ときに法外に出ることも必要

社会を沈めた後に来る、chaosの顕在化

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.0

今までの新海誠作品に比べると、クオリティが落ちていた

アクションシーン多めで、個々の人物を深める描写が少ないため、感情移入しづらい

それゆえ、友情や性愛、葛藤などの描写がどれも薄っぺらく見える
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東京家族(2012年製作の映画)

1.5

小津の名作『東京物語』の現代版アレンジ

昔の設定が中途半端に残っているから、所々時代錯誤に見える

結局この監督は何を伝えたかったのか、意味不明

劣化版コピー

父ありき(1942年製作の映画)

3.2

構図が美しかった
親子の相似形が良い味を出している
父の姿を追う、健気な息子
そして、その克服
ラストシーンには涙

一人息子(1936年製作の映画)

2.8

少し重ための話

映画の冒頭で、芥川龍之介の引用が入る

人生の悲劇の第一幕は、親子になったことにはじまってゐる

戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

3.5

東京物語の前身的な作品

社会の外側にいる次男が、近代核家族の欺瞞を暴く

最後の次男と三女のやり取りが心地よい

長屋紳士録(1947年製作の映画)

3.0

反復される行動が、可笑しくて笑ってしまう

戦後の長屋街の貧しさ、戦災孤児
最後の語りには、はっとさせられる

小津の母性本能批判ともとれる作品

風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

2.8

小津作品の中では例外的に、暴力的な作品

階段を這い上がる姿に託されたものは、
戦後の凋落からの回復か

キリスト教の祈りにも似た手の組み方は、
西洋の愛情原理に基づく結合への飛躍か

元の部屋へ戻っ
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東京物語(1953年製作の映画)

5.0

小津の最高傑作
これほど胸を打たれた作品はない

老夫婦の会話のテンポ、時間の流れが良い

神社の境内から海を眺めながら、
「きれいな夜明けだった」
「今日も暑うなるぞ」

非連続性と連続性

この映
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麦秋(1951年製作の映画)

3.6

直系家族の解体、家制度の終焉

社会進出を果たした紀子は、
自らの意志で婚姻相手を選択する

ラストシーンの麦畑が、妙に印象に残る

晩春(1949年製作の映画)

4.0

民主的な気風を持つアヤに対置された、
伝統的な秩序を引き受ける紀子

周吉の言葉
「それが人間生活の歴史の順序というものなんだよ」

家の歴史性という根を絶やさない為には、
必要な犠牲なのかもしれない
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

3.2

最後のシーンが本当に印象に残る

夫婦の共同作業
同じ世界に入ること

日本的な素朴さ

東京暮色(1957年製作の映画)

4.5

小津作品の中で主演女優賞を選ぶなら、間違いなくこの有馬稲子がトップだ。
あまりにも儚く、美しい

男女関係、夫婦関係、親子関係、どれをとっても破綻している(クズな人物が多い)
これは小津の描いた家族解
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早春(1956年製作の映画)

3.4

小津作品の中では、エロティック

通勤仲間なんて言葉初めて聞いた

おでん屋のお母さんが、良い味出してる

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.8

小津の遺作。タイトルが良い
岩下志麻、岡田茉莉子の2大女優が光る

コウイチはあんた1人で充分
( ˘꒳˘)ふぅん

長女の流した涙に小津が託したもの
それは戦前的秩序から民主的価値観への決死の跳躍が
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秋日和(1960年製作の映画)

4.0

晩春のリメイク

ペロッと舌を出す岡田茉莉子が可愛い