sayasさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

冷たい水(1994年製作の映画)

3.6

何もかも投げ出して逃避行...2人だけの世界。思春期の、青春の、どこか危ない雰囲気を醸し出していて、10代の若気の至りのような大人へと成長する過程を歩んでいるような。音楽に合わせ流れるように身を任せな>>続きを読む

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

アガサ・クリスティ『ナイルに死す』の映画化。

いつもなら犯人の目星外す推理力皆無に近い鈍感な自分だけど、珍しく当てることが出来た数少ないミステリー映画。というか、誰でも分かるかもしれない笑
展開して
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狼たちの午後(1975年製作の映画)

4.2

'72年のNYブルックリンで銀行強盗が人質をとった実際の事件を元にシドニー・ルメットが緊迫感あふれる演出で作られた見事なクライムサスペンス。
いや、劇場型犯罪。
これがリアルにあった事件だとは...
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

テニスは全然分からないし、ビーナス&セリーナ姉妹も存じ上げなかったのだが、思いの外感動した。
やっぱり実話ものに私は弱いようで、ビヨンセの曲と共に流れるエンドロールで実際の彼女たちとお父さんの姿を観た
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355(2022年製作の映画)

3.4

戦う強い女性たちの姿はカッコ良い!
各国を代表するエージェント5人が大活躍でアクションも豪快。
元はライバル同士の彼女たちが、手を取り合い、コードネーム「355(スリー・ファイブ・ファイブ)」を結成し
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ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.1

映画史に残る賛否両論の衝撃作が、2022年6月に国内上映権利が終了するため、今回が最後の劇場上映ということで駆け足で鑑賞。

なんと言葉で表現したら良いんだろう。

暫く身動きが出来ず...ビョークさ
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.7

ジム・ジャームッシュレトロスペクティブ2021にて。
2022でも上映延長してくれて有難い。

もっと観ていたい...
ずっと続いてほしい...🥺
そう思った映画は果たしていくつあるだろうか。

これ
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

茶目っ気たっぷりのアルパチ♡若いよ若い!ジーン・ハックマンとの師弟コンビが愛らしい。刑務所に入ってもちゃんと守ってくれたハックマン。観てるこっちも心配する程ボコボコにされた痛々しい姿はやっぱり師匠も頭>>続きを読む

GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

4.3

普通は動物もののドキュメンタリーってナレーションや音楽があるけれど、この『GUNDA』は説明も何も無くて、冒頭からずんずん始まり、動物たちが懸命に生きる姿を淡々と情緒的に映し出してゆく。

カメラの位
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カリートの道(1993年製作の映画)

4.6

ギャング界の悪名高き天下無双の男トニー・モンタナの印象がバチバチに強かった『スカーフェイス』よりハマった超えてきた。ギラギラ感満点も良いんだけど悲哀に満ちた物悲しさ漂うブルースさがあってかなり好み。>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.9

Tonight~♪Tonight~♪
ちゃんとオリジナル版『ウエスト・サイド物語』の良さを引き継いで、変な脚色無く忠実にリメイクされていた。

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

4.0

ミュージカル映画を語るには外せない1本。街全体を使ったダンスシーンに、全編を華麗に彩る歌たちが60年前に作られたものとはとても思えない出来栄え。マリアとトニーが出会う2人だけの世界に入り込むシーンはと>>続きを読む

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

4.2

短編に続いてこちらも。

「人は生まれ変われるのか...」
白人至上主義者グループのリーダーがグループ脱退を決断し人間として再生していく実話。

社会構造も問題ありなのではと。路頭に迷う立場の弱い若者
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.2

衝撃で開いた口が塞がらない。

これは前情報なしで観てほしい作品。

『隔たる世界の2人』と同様に人種問題をテーマにしていて、同じ枠でアカデミー賞もとっている。

確かに20分でここまで感情を抉るは凄
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.5

なんと!これは面白い☺

端的に言えば、理科の教師がプルトニウム強奪して原爆作っちゃった話。
そこから警察に脅しかけて国全体を翻弄し困惑の渦に陥れる...

七変化する沢田研二が色気ダダ漏れ。(最近だ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.7

錚々たるオールキャストどうやって集めたっていうくらい豪華でそれだけで歓喜。
記念すべき長編10作目。
私の好きなお馴染みの役者&最近キてる役者を詰め込みました!ど~ん!雑誌を映画にしてみましたのでどう
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.0

W・アンダーソン作品の中で『ダージリン急行』が私好みで今のところ暫定1位♡
三兄弟が織り成す自由気ままのインド珍道中🇮🇳
まず、映画ファンなら皆ご存知のように色彩感覚と美的センスがピカリと光っていて観
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.1

何故か今作にはあまりハマれず。
ベルボーイの男の子どこかで観たことあるなあと思ったら、トムホ版スパイダーマンに出てた嫌味な同級生役の子だったか笑良いキャラしてる!

Melanie Martinez: K-12(2019年製作の映画)

-

超個性派アーティストのメラニー。
すきっ歯でポップなバイカラーの髪型が特徴的でチャーミング。
『K-12』のアルバム曲をギュッと濃縮してMVを映画仕立てにした1本で、楽曲を売り出すための戦略としても手
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.5

ボーイスカウトで活躍するちびっこ奮闘激。『小さな恋のメロディ』みたいに少年少女が駆け落ちする...♡
ちょいと間の抜けているノートン隊長、子どもたちの先陣を切って頑張ってくれ~

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.8

撮影期間2年撮影総数125,280枚

監督こだわり満載のストップモーションアニメ。

私の大好きな「ぷいぷいモルカー」もそうだけどパペットアニメには何故か惹かれてしまう...

子ども向けかと思いき
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.8

テネンバウム家の愉快な日常!?
かつて若くして成功した天才児たち。彼らは今どうしているのか...
家族の崩壊と再生をユーモア交えながら描く異色ドラマ。

今作から本格的に波に乗ってきた気がする。ウェス
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.4

勉学放棄し、膨大な課外活動に日々勤しむラッシュモア高校の天才マックス。
ランボーさながらベトナム戦争を舞台にした演劇のクオリティよ笑ダイナマイト仕込んでるわ、ちゃんと密林だわ高校生が考えるスケールじゃ
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アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.0

これが記念すべき駆け出しの長編デビュー作品か。こっから着々と経験積んで名を馳せる監督になるんだもんなあ。現在とは打って変わって制作費もなさそうだし(笑)ゆるい風変わりな雰囲気が充溢していた。ラストは吉>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.6

ゴーストバスターズは不滅!=͟͟͞͞👻

終盤から一気に追い上げてきた。

これシリーズを観た後は必ず頭の中であのテーマソングがエンドレスに流れ続ける現象に襲われる。80年代が蘇る...!

入場時に
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イカした人生/Madly in Life(2020年製作の映画)

3.5

最近母の様子がおかしい...調べてみたらどうも意味深性認知症みたい...
から始まる物語。
皆に等しくないにしても、人は生きてればいつか老いが訪れるわけで、その壁にぶち当たった時に受け入れて前向きに捉
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こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

3.7

『薬の神じゃない!』から1年振りの中国映画。
良くも悪くもストーリー展開や喜劇のベタでスタンダードなノリが中国っぽくてこんなもんかなと油断してたら、クライマックス予想外の展開に号泣。泣きのあまり思わず
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

2.7

太宰と一緒に堕ちてゆく...

酒!薬!女!トントン三拍子に茨の道へと突き進むかの有名な破滅型作家。
自ら人間失格と自虐しているからこそ書けるものがあるんだろう。
「人間失格」を執筆した1ヶ月後、太宰
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パリ、夜の医者(2020年製作の映画)

3.4

医療目的と称し、ジャンキー達に夜な夜な売りさばく闇の医者。
蔑ろにしていた家族にも心配をかけ、責め立てられ、保健所にも目をつけられ、そろそろ手を引きたい主人公だが...という話。
麻薬性鎮痛剤にしろ睡
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戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

4.1

戦場から帰還した小津安二郎軍曹が撮った最初の作品。ここから『東京物語』、遺作となった『秋刀魚の味』へと数々の傑作が誕生した監督の真骨頂とも言える作品。
本作が公開された1941年の12月には太平洋戦争
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

4.0

イーストウッドも91歳!監督として映画に携わること半世紀!衰え知らずで、映画に対する情熱を垣間見ることが出来、ニューメキシコの広大な大地にイーストウッドと少年の画が味わい深く、西部劇的な雰囲気をビシバ>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

同じ括りにして良いのか分からないけど、聾唖の人々の世界を描いたという観点から観ると去年観た『サウンドオブメタル』を思い出した。
母、父、兄の家族の中でたった1人の健聴者であるルビー。
ルビーは本当は歌
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中島みゆき 劇場版 ライヴ・ヒストリー 2007-2016 歌旅~縁会~一会(2022年製作の映画)

4.7

初っ端から涙ボロッボロ!😭
中島みゆきは凄い!!
力強く個性的な並外れた歌唱力と彼女の際立つ存在感✨✨
ざっと見た感じ年齢層は高め、朝9時の回にも関わらず人入りはかなり多かった。
ハンカチ持ってて助か
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淑女は何を忘れたか(1937年製作の映画)

4.0

モダンガールせっちゃんは夫婦仲を取り持つ幸せのキューピットなのか?
関係ないが、奥様の尻に敷かれる叔父さんが高校時代の物理の教師に瓜二つで親近感湧いた笑
教訓も含ませながら、クスクス笑えて、風通しの良
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.2

凄く粘着性強くてしつこい映画(褒め言葉)
斜め上を突っ走ってるカオス状態多数な、非常にユニークな作品で面白い。
印象にバッチリ残ってるのは、もうストーカーに近い男の子の強い執念の塊と謎の野生人間登場シ
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

3.9

アデルもビビッと来たんだよね、道ですれ違う彼女に心惹かれる場面。
まさしく一目惚れ。
レア・セドゥの淡いブルーヘアがとてつもなく似合っててどストライク♡
ボーイッシュなショートヘアの女の子ってとても魅
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