sayayumeさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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柳川(2021年製作の映画)

4.1

しずかな水の流れのようなひととき。
溢れる起伏はない代わり、逆戻りすることもなく、ただ、口にできなかったり積もった思いが、時が進むようにやわらかに触れ合いすれ違って流れていく。これまでもこれからも。
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近江商人、走る!(2022年製作の映画)

2.8

青春時代劇としては楽しめるけれど、タイトルを考えると物足りない。

近江商人とは、主人公の成長、主との関わりなどの場面が少なすぎる。
悪代官や丁稚仲間の父親のエピソードがくどくてなぜそこに尺を使うのか
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.2

このままシリーズ化してほしいので、高評価します。映画館で観たかったし。
ミステリとしては、相変わらず本気が見えにくい探偵と依頼人との関係性が不思議な絆でいい。
エドワード・ノートンがエドワード・ノート
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1950 鋼の第7中隊(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

1950年。朝鮮戦争の最中38°線を巡る攻防に投入された中国軍の部隊はアメリカ率いる国連軍の空爆をかい潜り、やがて零下40度の長津湖で対峙することとなる。
まず、三人のメジャー監督の並びを見た瞬間にど
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

4.2

ガリレオ湯川氏も教授になり、大人エンタメになった分、ミステリ映画としての深みや苦味は良いように増している。
守られるもの、守るもの、何故か役割は決まっているようにも思うけれど、ある意味事実最優先で俯瞰
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

品川ー京都間の超特急車内。過去の因縁や任務を背負って乗り合わせた危なすぎる多国籍の面々。彼らの運命は高速で絡み合っていく。
ブラピは一線超えたようなそうでないような兄ちゃんが上手い。
当然のように命の
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.6

長く楽しませてもらったシリーズの大ラス、千穐楽という趣。
いつのまにかラプトルが主役のようになってしまっているが、肉食草食問わず巨きな恐竜が好きだ。その部分も満足。
歴代キャストがよいバランスで出会い
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エリザベス 女王陛下の微笑み(2021年製作の映画)

3.7

エリザベス2世を今昔の映像や証言から形造るドキュメンタリー
項目分けしたシンプルな構成に、英国流のブラックユーモアもときに。
女王の肉声やふとした折の会話を聴いていると、凡人には計り知れぬ重圧や窮屈さ
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.9

原作は日本、アニメーションはフランス。も、抑えた色彩の妙で東京の街も違和感なく。険しい山の気高さ容赦なさ。
個人的には、エベレストの難路に単独無酸素で登るに至る、駆り立てられる感覚は理解しづらいのだけ
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ゲキ×シネ「狐晴明九尾狩」(2021年製作の映画)

4.1

平安の京。唐の影響を受けてなお人と妖が溶けあう国。若き日の安倍晴明の物語。
中村倫也演じる安倍晴明、向井理演じる賀茂利風、陰陽師としても友としても認め合う二人を軸に、近畿や海の向こう唐も絡んでドラマは
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

3.8

原作(翻訳だけど)、ジェレミーホームズ版、BBCのSHERLOCK、どれも面白く好き。さて、

なかなか面白かった。人を襲う魔犬というモチーフを活かし、地方の島を舞台にすることで原作の荒野沼地にある館
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犬王(2021年製作の映画)

3.8

壇ノ浦直後、神器に関わり盲となった伊予の漁師の息子。
さすらううち琵琶の響きと出逢い、やがて法師として京へ。本能のまま犬王と組んだ今でいう音楽ユニットは、平家物語外伝とも呼べる尖りに奇想天外なパフォー
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大河への道(2022年製作の映画)

4.0

伊能忠敬の地図のコピー?を展示で見たことがある。日本の輪郭線の繊細さは想像以上だった。鳥肌、わかる。幕末に訪れた英国人はこの地図の完成度に植民地路線を変えたという。
さて、肝心の忠敬さんが制作測量半ば
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.2

そもそも怪獣(禍威獣)大好きだからビジュアルがいちいちカッコいいのが嬉しくて、初めっからの連打に(たぶん)顔綻ぶ。
斎藤工さんが予想のはるか上にハマっているし、長澤まさみさんやっぱりウルトラビジュアル
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夜を走る(2021年製作の映画)

4.1

登場人物の誰の心底にも簡単に寄り添えないという意味でリアル。受け入れるが上辺なら受け入れたくないがリアル。いわゆる善人は要らない。
主人公にとって車は唯一の緩衝地帯だったかもしれない。遠い異国の空がそ
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シネマ歌舞伎 桜姫東文章 下の巻(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

深窓の麗しき令嬢であった桜姫はさらに堕ちていく。権助に添うようで姫の顔は棄てず、清玄の執着も振り払う。本来の生命力と凄みがクリアになったようにも見える。そしてため息がでる美しさ。玉三郎さんの唯一感。>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

4.0

ファンタジーといえどもしっかり見応え俳優陣なのが魔法界は佳い。
ハリー君と比べ大人世界だけれど、その分若き日の後悔や、大人の恋や、壊れた関係と修復といった起伏に満ちている。魔法では治せないこと。
ビー
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シネマ歌舞伎 桜姫東文章 上の巻(2022年製作の映画)

4.2

劇場で観た。昨年の三本の指に入る観劇体験だった。見逃すまじというような時間。
だからシネマ歌舞伎になったのは嬉しいけれど、映像ではどこか冷静に観てしまうかもと思っていた。

どうしてこれほど、二人は若
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

エジプトのスケール大な風景、古代から変わらぬ人間の性。
ブラナーver.ポワロは、原作よりやや陰鬱な印象があるけれど、雄大な背景と白亜なクルーズ船はよいアクセント。
改変部分は、わたしはあんまりだった
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レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

4.4

ありがとうベニー・チャン監督
ありがとうドニー・イェン
ありがとうニコラス・ツェー
強いのに器用には生きられない男たちの運命と信念と怨念の縺れ過ぎたエモい物語
をスカッとさせてしまう極アクションの連続
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Pure Japanese(2022年製作の映画)

3.5

予備知識なしでアクションを観にきたら、なかなか哲学的、アイデンティティを巡る内容で、だからこのタイトル。
江戸村の使い方や主人公のあれ?という違和感が増していく感じは面白かった。
主演の人がプロデュー
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