YLxxさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

沈黙の官能(1976年製作の映画)

4.0

ドミニク・サンダ見たさに鑑賞したが傑作でびっくり。
正義が勝つなどは全くなく全員悪人の遺産相続バトル。ドミニク・サンダ演じる主人公には観客も誘惑されどこまでが嘘でどこまでが本性なのか境界線が分からな
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暗殺の森(1970年製作の映画)

4.4

町山さんの解説付きで鑑賞。解説を聞いてしまった為自分の言葉で書きづらい。
いつの時代にも通用する普通に生きたいと願い生きようとし、普通に良きれなかった青年が描かれる。二人のヒロインは強烈で衝撃的、過
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人生は、美しい(2022年製作の映画)

3.9

予告を劇場で見て気になっていたので我慢できず機内にて。

途中までは機内画面のせいもあるかもしれないがミュージカルシーンのpvの様な軽さと音楽がダサ過ぎてついていけなかったり、脚本のチグハグな部分がか
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.2

あるのかないのか、いるのかいないのか
パントマイムの様に無いということを忘れる
無いということを

3人並ぶシーンの美しさにやられる
顔ドアップが不安を常に駆り立てる

ヘミの振る舞いや「私整形したの
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.3

ただ淡々と一人の少年が渦に巻き込まれていく様子が描かれる。実際の事件を知らずに見たが知ってみた方がグッと入り込めそう、もう一度見なければ。
3時間を超える映画、否が応でもその世界にぶちこまれて出てこれ
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ベルトルッチの分身(1968年製作の映画)

3.6

ぶっ飛びすぎて基本わけわからんのだが世界にグッと引き込まれる力はすごい、ほぼヌーヴェルバーグ
革命前夜の理論整然したものと対極にあるようなそんな映画

三重スパイ(2003年製作の映画)

4.0

序盤30分スマホ片手に固有名詞を調べながら見進めました。
みんな会話が上の空というか身が入って無いというか、しかしそれがこの物語では重要な要素に変わる。面白い構造

エリックロメールもっと見たい

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

フィルモグラフィにおいて最高傑作と言われても異論がないような作品を80歳にして撮ったスコセッシに脱帽。

「無能力者」「いつ帰ってくるの」
冷徹なデニーロのバイオレンスと無知なディカプリオのバイオレ
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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

4.0

100分がやけに濃密な分、物足りなさすら感じてしまう。
もう後100分あっても良い。
初クロネンバーグ作品だった為、途中までヴァーホーベン作品のノリで笑って見ていたら後半から完全にしまった!と気づ
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僕と彼女とオーソン・ウェルズ(2008年製作の映画)

3.9

主人公リチャード役のザックがイケメンすぎたりウェルズ役のクリスチャンマッケイが激似で最高だったりするのだが、当時22歳前後であったであろうゾーイカザンが不思議ちゃんで輝きを放っている。
何故オーディ
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恐怖分子(1986年製作の映画)

3.8

差し伸べられた手は彼らに届くことも物語を作ることもなく落ちていく。
車から二人を眺める立中で成立させるラストには圧倒される。
それまで見えなかった血が赤々とギラつき目をチラつかせる

エドワード・
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

4.1

ソフィアコッポラ×ビルマーレイらしい、というか二人らし過ぎる今作。多くのカットにマクガフィンが存在しながらも笑えるので90分全く飽きず、他人におすすめしたい作品。
物語の構成が完璧で無駄がない分コメ
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(1963年製作の映画)

4.1

日常生活に潜む恐怖、捕食者と非捕食者、都市部と田舎町、
ヒッチコック作品群の中でも特に評価が高い本作。序盤の店舗での会話からボデガへ向かう流れは非常にテンポが良く、ヒッチコック故後半へ繋がる重要なパ
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セイント・オブ・セカンドチャンス ベック家の流儀(2023年製作の映画)

3.6

野球観戦好きとして見ました。
切り離せない家族の繋がり
親から子へ
家業と家族、時代の移り変わり

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.8

何故かライブの出順の様にショート3本見てから今作を見たがどう考えても逆。絶対にこれを見てからショート3本。

圧倒的にこれが一番見やすく分かりやすく面白い。フィクションなのにどこか現実味があり説得力を
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.3

いや分かるけどマジで何がしたいかはほんまわからんごめん

白鳥(2023年製作の映画)

3.8

心に哀しみが広がります
最後の語りが全てです。
白鳥とは

(2023年製作の映画)

3.8

まるで小説の朗読
スーパースタイリッシュウェス
舞台的演出
笑いの中に悲しく暴力的描写も
プロフェッショナルな仕事
裏切りの真実

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.2

現代のティーンエイジャーに送るという言葉の通り、親分が何と言おうとも自分の生き方を優先し自由に羽ばたく若者を描く。見ていてワクワク感がたまらん。一カ所本当に良い意味で「え?この流れでいくん?」と思う箇>>続きを読む

メジャーリーグ(1989年製作の映画)

3.6

wild thing
マジでノリ、この時代の青春映画を感じれる

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

4.2

ケイトブランシェット×リンクレイターがこんなハマるとは。
日本ではかなり公開が見送られずっと待っていた一本。これを見る前にNetflixにてリンクレイターの半自伝的作品「apollo 10 1/2」が
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.8

ミュージカルかなり苦手でラスト直前までやっぱ苦手やなーと見ていたがラストの去る者と残った家族の絵と音楽にやられた。
個人的にマドレーヌが美人すぎるのと初登場シーンから顔バキバキなせいではよ切り替えろや
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.3

UHD買ったので公開当時振りに鑑賞
時間が流れるものではなく過去と同じく未来も既に決定された事項だとしたら、

映像も音楽も物語も素晴らしいの一言
SF映像作品としてここまで言語学にスポットを当てた今
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オアシス 4K レストア(2002年製作の映画)

4.0

イチャンドンだからラスト救われないんだろうなと思ったらこの二人にとってこれくらいの苦はもう苦でもなんでもなく、この状況すらも二人で楽しんでいるように思えた。
木を切るラスト部屋から覗く姫は善意もクソも
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

4.0

ノアバームバックの半自伝作品
間違いなく彼の作家性を印象付けた一本

クズファミリーの限りなく底辺の戦い
全方面に配慮がないこの感じが堪らない
中学生の息子カップルとブルーベルベット見る親父最悪すぎる
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女は女である(1961年製作の映画)

4.1

一緒いると喧嘩をし離れると恋しくなる。
馬鹿馬鹿しい話なんだけど見ていてまったく退屈することがなくこの手のゴダール作品はシンプルに面白くて好き。

アンナカリーナの表情がかなり印象的で今作のアンナカリ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

オマージュ(引用)/メタファー(比喩)を用いて語る映画(フィクション)を曝け出し、ファッションウェスファンをブチ殺す。

初めに、200円で町山さんの評論聞くかものすごく悩みます。(結局聞いていない)
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.7

なかなか衝撃的な結末にラストパートでグッと持っていかれるが、中盤あたりの中だるみ感が強い。序盤重苦しい空気で始まるだけにもっと鬱映画を想像していたが基本的には鬱要素は弱い、しかしそのおかげでラストが引>>続きを読む

シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

4.2

脚本がエグい救いがなさすぎる、ライトなプロテスタントなのですが罪をイエスに告白することで許されるというこの発想から恐怖を演出するのに恐れ入った。ソンガンホは本質的には能天気から来る馬鹿の優しさなんだろ>>続きを読む

あしたの少女(2022年製作の映画)

3.9

巨大すぎる社会構造の何処を問えば良いのか、一人の少女は無惨にも何事も無かったかのように葬られる。企業、学校、警察、教育庁、労働庁そして家族に友達。この全てが彼女を作り出し彼女を壊す。
父親の娘が死んで
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.7

さまざまな時代や環境に生きる若者。同じ時代同じ環境で生きてきたとしてもそれぞれ性格も思想も違う、否定し反発し合う彼彼女らが苦しみの中エゴを見つけ互いをリスペクトし肯定しながら自立する。新たな独立時代の>>続きを読む

ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

4.0

笑って呆れて泣いていつ間にかチームズィスーの船員になる。音楽スニーカーアニメなど他カルチャーからの引用/リスペクトそしてウェスアンダーソンの世界への落とし込み方がクール。
モリコーネの勝利への讃歌が流
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サイコ(1960年製作の映画)

4.2

フィンチャー好きでヒッチコックを見てきてなかった自分が恥ずかしい、だがいまこのタイミングで見ているからこそヒッチコック映画に食らいハマっている。
見た事がなくとも物語、音楽、映像全てにおいて「これがサ
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