YLxxさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

はなればなれに(1964年製作の映画)

3.8

押し出し席替え祭り、ジェラシーのダンス、ホカホカタイツ強盗
結婚していた期間なのも影響があるとは思うが、アンナカリーナ×ゴダールを短期間に連続で見たがこの作品のアンナカリーナが一番好きだ。露骨な身振り
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

色彩豊かに情景が人生の楽しく華やかな部分を強調し死の闇さえも照らす。
トークショー付きで「はなればなれに」を映画館で見る前にさすがに見ておかなければと思い鑑賞。アメリカンニューシネマに通ずるものがある
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The Son/息子(2022年製作の映画)

4.1

何故か評論家スコアの低いThe Son見てきました。
個人的には全く嫌いじゃない、家族3人が違う場所で同じことを回想するシーンが最も印象的。父親が干渉すれば息子は変われると?父親はみなそう思ってしまう
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アルファヴィル(1965年製作の映画)

3.9

ゴダールがSF撮影していたのかと思ってみてみたらSFというよりは、抑圧された近未来を想定したディストピア物であった。出てくる固有名詞の名前/形状が2020年代を生きるものとしては既に古臭いものばかりで>>続きを読む

王立宇宙軍 オネアミスの翼 4Kリマスター版(1987年製作の映画)

3.5

109新宿プレミアムのイベントにてDEATH(TRUE)2~オネアミス4kまでオールナイトで見てきました。去年オネアミス4kスケジュールが合わず観に行けていなかったのと109プレミアムなのに二本レア映>>続きを読む

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

4.0

109新宿プレミアムのイベントにてDEATH(TRUE)2~オネアミス4kまでオールナイトで見てきました。去年オネアミス4kスケジュールが合わず観に行けていなかったのと109プレミアムなのに二本レア映>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.3

序盤の細かな音や小道具に上がり街中横スクロール移動にぶち上がったものの物語が流石につまらなさ過ぎた、いや子供向けじゃん!って言うかもしれないがそれを考慮してもかなりつまらない。
イルミネーションが作っ
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.2

ミカエルアース監督が描く人と人の距離感がほんと好き堪らん
OPからホームレス役タルラが可愛すぎてもう最高、あんな危なっかしくて可愛いお姉さん転がり込んで来たらそりゃああなるで。見たら絶対妖精のように現
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.7

良くも悪くも予想通りになってしまった印象を受ける。家から介護施設までの道のりの間老婆の思い出話で展開していくのは良いが行先と話の展開のマッチ感が非常に薄い、街中をタクシーがずっと走っている分画に面白さ>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

どこか避けていた部分もあったのだけどダルさがしっかり良くて好きだった。
ベタな殺し屋の日常なのだけどそこに現代の若者が抱える普遍的な問題に苦悩する二人の仲良し女子高生設定がくっついた結果、設定を生かし
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最も危険な愛し方(1991年製作の映画)

3.9

キュアロンのドタバタエロティックコメディ
キュアロンらしい独特でスタイリッシュな撮り方が印象的で、ぶっ飛んだキャラクターやアホな物語にはベルトルッチやゴダールの香りがほんのり香る。
くそ面白いとかは無
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BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

3.9

子供達には美しい記憶として残りたい。乾いた空気に眩い光、余命は残り僅かなのに人間関係は上手くいかず、理不尽なこの町で唯一の血縁である子供達を心から愛す。
この監督が撮るナイトクラブ本当にクラブでハイに
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ジュラシック・パーク III(2001年製作の映画)

3.8

テンポが物凄く良い分今作はホラー描写に緊張感が足りない、しかしCGの進化も相まって恐竜映画としてはシリーズ最高ではないだろうか。やはり孤島から脱出してこそジュラシックパーク
2よりかはましで1には遥か
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

ラスト15分鼻をすする音が劇場に響き、無駄なくスマートな話の展開にラスト震えた。予告ええところ抽出しすぎなのが頭痛かった、予告見なければよかったと後悔。
演出上物凄く小さな曇った違和感が多くその違和感
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エイリアン/ディレクターズ・カット(1979年製作の映画)

4.5

4kBlu-ray買って見てなかったので見たらおったまげた。綺麗すぎるヤバい2023年の映画か?ってレベルで綺麗、暗いシーンばかりの映画なので恩恵を物凄く受けておりさらにセットの細かい部分を確認するこ>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.8

禁断の愛とはこのことか
与えられるものと手に入れるもの
基本ぶっ飛んでるのでクソ笑えます

ランティモスらしさは全開でこれをマイルドにより大衆向けに仕上げたのが女王陛下なのかなーと。抑制され管理され
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がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン(2005年製作の映画)

4.3

パンクなベースボール映画でSimpleplanが流れてぶち上る
期待していなかったがちゃんとリンクレイターしていて最高っすね

ただの子供たちの成長物語かと思っていたら、エゴにまみれた大人の愚かさを
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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

3.4

先週に引き続きジュラシックパーク月間

なんといっても町に上陸したことによりTレックスの怪獣っぷりが爆発しているのが最高。しかし設定と物語の破城が多くツッコミどころ満載すぎて評価しづらい。
これを機
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トワイライトQ(1987年製作の映画)

3.7

第一話 60
時は未来過去全て繋がっている


第二話 85
押井×伊藤らしく現実から虚構へ
カメラもセンス抜群で第一話を見た後だと圧倒的なレベルの違いを見せつけられる

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.1

マット・デイモンが電話待つところ恋する乙女で笑った。スニーカーヘッズでシューズドッグ読者でありフィルナイト信者なので固有名詞から装飾品やセットの美術にぶち上がりました。

ベンアフレックらしいスピード
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.6

恐怖と正義の認識
恐怖とは普段人はホラー映画見る時等に認識しているだろう、ほとんどの人はニュースで大地震が起ころうと殺人事件が起きようと戦争が起ころうと恐怖は感じない。熊、災害、事故、死

遂行した再
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28 1/2 妄想の巨人(2009年製作の映画)

3.5

想定の数倍良かった
インタビューからの妄想世界への行くシーンが結構笑いも含めて良い、というか全体通して笑いという観点では結構好き。
フェデリコフェリーニの8 2/1でさえさほど面白くないと思っている性
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Avalon アヴァロン(2000年製作の映画)

4.2

例え理想郷であったとしてもルーツを失った世界で生きることはできない

押井×伊藤×川井の鉄板物で物語も現実に対する虚構とは何ぞやといつものやつでクオリティーの高さは間違いないです、最も目を惹くのが低予
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テープ(2001年製作の映画)

4.3

リンクレイター×イーサン好きにはたまらん映画。
序盤は話の流れがあっちゃこっちゃに飛びまくるがテープが出てきてから一気に流れが変わる、しかし常に要領を得ない話し方と認識の違いから話が全く進まない。しか
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一晩中(1982年製作の映画)

3.4

アケルマンに興味も特になかったがこの作品のあらすじを見て観に行くか―程度のラフさで観に行きました。
個人的印象で言うとジムジャームッシュの映画から無駄話を取り上げ、ダンスや抱擁等といった画で語ることを
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.2

空気が大地が水が揺れそして観客の心が震えあがる。
ジュラシックパークって自然の摂理にそぐわない行動をする人間に対する映画であり、自然の恐怖と生き物(人間含め)の恐怖が描かれている。しっかし音楽が最高過
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生きる(1952年製作の映画)

4.2

黒澤映画全くと言って良いほど通ってないのですが、大傑作すぎてビビりました。
主人公渡辺が結構唐突に亡くなり、え、ここからどうすんねんおもたら葬式での語りによって生き様を示す描写に震えた。全体で見ると役
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.2

GRIDMANS Don’t Cry

裕太と六花二人の心情に焦点を殆ど当てたのが本当によかった。裕太とグリッドマン、六花とアカネこの4人の依存とも言えるメンヘラ関係が怪獣を生み出しているのがなんとも
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.4

飲食店映画好きとしては最後普通にアクションしてて萎えた、もっとレストランの下りを使って欲しかった。
以上

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.8

ついこの前ニュージーランドへ行きマリオ族に興味を持ちずっとマイリスト入っていたので消化。

どこか全てに胸糞な要素があって入り込めない状況が続くが、純愛手紙そして無邪気な娘から発生する罰のシーンまでの
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チェンジリング(2008年製作の映画)

3.9

究極の信仰と言えるのだろうか、それともただの能天気とも言えるのだろうか。結局結果が伴って生まれるものだと思ってしまう私の考え方はやましいのだろうか。

首吊りシーンからラストまでの嘆きや冷たい目線から
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.8

特に何も無いのだけれど美しさはあった

飛行機でたまたまこれおもろそうやんと思って見て帰って調べたら監督がボーダーラインの脚本家そしてウインドリバーの監督だったのでこのクオリティには納得。
サスペンス
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アルゴ(2012年製作の映画)

4.0

公開当時見て相当食らった思い出があったのだが、今改めて見るとどうしてそこまで食らったのかが思い出せない

ハラハラドキドキした緊迫感を終始もたせ、アルコールの提供という表現で見せる国境線には思わず涙し
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.4

結構絶賛されることが多いのでチェック

序盤の出会いまでのカメラワーク等がかなり面白く惹きつけられたがその後はうん…
アニメーションのクオリティは高いですが面白味は感じられなかった