りんさんの映画レビュー・感想・評価

りん

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タイタニック(1997年製作の映画)

4.5

若きレオナルドディカプリオが「ジャック」のキャラクターを格好良く魅力的に映しているのはさておき、この作品は脚本がすごいと思った。
189分間、疲れを全く感じることなく惹き込まれる。

ありきたりなセッ
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.0

戦争映画をあまり好んで観ないのは、それを観て¨戦争の悲惨さ¨のようなものをわかったような気になってしまうことが嫌だからなのだけど、
自分の中でこの作品の評価が高いのは、終盤に出てくる主人公とドイツ軍将
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アメリ(2001年製作の映画)

1.5

3分の2くらいまで観て、観るのをやめてしまった。

雑な感想になってしまうけど、「この作品の作り手は、ストーリーの内容を観る側に理解してもらおうという気があるのか?」と思ってしまった。
場面展開に脈絡
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.0

¨エレファントマン¨の名で呼ばれる奇形人は見世物として扱われており、「人間扱い」されていなかった。
その姿を目にした外科医師が、彼を病院で世話するよう尽力する。

ただ、エレファントマンが「人間扱い」
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.0

じりじりと静かに進んでいく。BGMをあえて削っているのが良い。殺人鬼と相対する緊張感が観る側にも伝わってくる。
音もなく、気づいた瞬間にはもう遅くて、
だからこそ目が離せなくなる。

ただ、タイトルの
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.0

特に大きな観せ場やメッセージ性があるわけでもなく、割と淡々と進んでいく印象。

タイトルのセンスが良い。

いつか読書する日(2004年製作の映画)

2.0

印象的な場面や台詞はいくつかあったが、説明不足の部分も多い気がして、不完全燃焼の思いを抱えたままラストを迎えてしまった。

今度は愛妻家(2009年製作の映画)

3.5

観せ方としては『パーマネント野ばら』とほぼ同じだったため、その点では目新しさを感じることはなかった。
が、『パーマネント野ばら』よりも踏み込んだ感情描写がなされている印象。
テーマは「突然にやってくる
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インセプション(2010年製作の映画)

3.5

まず物語の設定が面白い。「夢の共有」を駆使して「インセプション」を成し遂げようとするストーリー。

「インセプション」「エキストラクト」「キック」「トーテム」など、独自の専門用語が次々と出てくるのだけ
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

2.0

それまでの自分の人生経験とその記憶が、クイズの「正解」を導くという設定が面白い。クイズ番組の進行と、主人公の幼少期からの経験が並行して展開される構造も新鮮に感じた。

ただ、個人的にはストーリーの落と
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おくりびと(2008年製作の映画)

4.5

広末涼子演じる「妻」がほんとうに出来過ぎたキャラクターで「こんな奥さんいるのか!?」と思ってしまう程なんだけど、それはさておき、
作品としては「納棺師」というテーマのインパクトから注目を集めているきら
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.0

追い詰められた状況の中で、「宇宙なんて大嫌い」と呟くシーンが印象的だった。
それでも、主人公は地球へ生還するために考えられ得るすべての手段を尽くして大気圏に突入する。
その直前に微笑みながら口にした、
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

父親が家を訪ねてきて、主人公と二人で呑みに行くシーンがある。
居酒屋でふと、「おまえ変わったな」と娘に向かって父親が呟く。

だけど実際には、その「変化」はほんとうに些細なもので、ちょっと笑うようにな
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

1.5

「映画ならでは」の画面の撮り方や見せ場があるわけでもなく、淡々と話が進んでいくテレビドラマのような感を受けた。
ストーリーの内容も、全体を通じてあまり好きになれなかった。

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.0

全然関係ないけど、重松清の小説『疾走』を思い出した。
12歳の少年に降りかかる運命としてはあまりにも過酷すぎる。

自分にできる最大限のことを考えに考え抜いて、他の¨きょうだい¨の面倒を見ながら日々を
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永遠の0(2013年製作の映画)

1.5

原作があまり好きではなかったが、零戦の動きは文章で表現するよりも映像のほうがやはり良い。
ただ、原作で好きになれない部分はそのまま実写映画でも好きになれなかった。

スウィングガールズ(2004年製作の映画)

2.0

「青春映画」にありがちな色恋沙汰の側面を一切削っており、純粋に「音楽が好きで楽しい」という思いだけを全面に押し出して描いている作品。
あるきっかけから音楽をやらされていたメンバーが、その楽しさに気づい
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

2.0

「戦争が軍人とその家族に与える苦悩や葛藤を描いた作品」として捉えられるべきなのだろうが、
そのような「苦悩や葛藤」の描写が、他の戦争映画でも観られるような、どこかありきたりなものに終始している気がした
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THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)

1.0

半分くらいで観るのを止めてしまった。自分にはあんまり合わないジャンル。

そして父になる(2013年製作の映画)

2.5

特異な状況設定で、観る側としても興味深いテーマを扱ってはいるけれど、結局は「産みの親か、育ての親か」「子どもが懐くか、懐かないか」という視点での感情の揺れに終始しており、全体としてどこか浅い印象を受け>>続きを読む

ぶどうのなみだ(2014年製作の映画)

1.0

ストーリー展開に釈然としない部分が多くて、半分ほどで観るのを止めてしまった。
内容云々よりも雰囲気を楽しむ作品だと思った。

蛇イチゴ(2003年製作の映画)

4.5

正しいと信じていた自分の信念が、あっさりと折られてしまうときのやるせなさ。

根っからの真面目人間だと自覚している一方で、どこか生きることに不器用で悔しい思いをしたことのあるひとが観ると、かなり気に入
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夢売るふたり(2012年製作の映画)

4.0

「私のしていることは感謝されるけど、私の人生にはひとを惹きつける魅力がない。あのひとの人生に乗っかっているだけ。」
という台詞が中盤あたりにある。
この台詞を聞いたとき、この物語は妻の視点から捉えられ
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.5

淡々と人間の感情に焦点を絞った場面展開が西川美和作品っぽい。
ただ、個人的には『ゆれる』のほうが好きだった。

¨偽医者¨が村人たちにありがたられていて、それが偽医者であることに全く気づかない人、薄々
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セブン(1995年製作の映画)

2.5

オープニングとエンドロールがかっこいい。
あんまり観ないジャンルではあるけれど、全体を通じての重くて暗い雰囲気は好き。

ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

3.0

昭和の¨生活感¨を描いた作品。キャストも良い。

名作とされる所以は何となく感じ取れたけど、
自分としてはもう少し登場人物の感情に焦点をあてた作品のほうが好き。

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.0

園子温作品の中では「愛のむきだし」とカラーが似ている。

ぶっ飛んだ設定で、登場人物たちの言動もどこか馬鹿馬鹿しくてどこか軽い印象を受けるが、
それでも¨安っぽく¨は映らなくて、ひとつの作品としてうま
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

4.5

「もう帰ってください……。帰れっつってんだろ!!!」

と、林業の見学に来た元カノの所属するサークル部員たちに主人公が怒鳴り散らすシーンで思わず涙ぐんでしまった。
主人公はサークル部員たちと同年代にも
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.0

序盤から主人公に全く救いがなく、絶望的な状況で不安を抱えながら物語は進んでいく。
どういう結末になるのだろうとハラハラさせられるけれど、終盤で主人公が暴力性を獲得し人格が変わってから俄然面白くなる。
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パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

2.0

中盤くらいで観るのをやめようかと思ってしまったけど、結局だらだら最後まで観た。
最後まで観て初めて意味が通る作品。
ただ、こういう¨どんでん返し¨を終盤に置いてくる作品って「もう一回観たい」とはあんま
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ヒミズ(2011年製作の映画)

3.5

この作品を観て染谷将太が好きになった。

何を考えているのかわからないけれど、それでも時折「人間臭い」心情を覗かせたりそれを仄めかす描写があって、
主人公の心境は終始、「掴めそうで掴めない」絶妙な距離
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アンジェラ(2005年製作の映画)

1.5

考えてみればあたりまえなことだけど、
ありのままの自分を受け容れて自分を愛するためには、
自分以外の他者から受け容れられて愛された経験がなければ難しい。
その経験値が乏しいような人にとっては「もっと自
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ゆれる(2006年製作の映画)

5.0

映画を「時間の芸術」と形容することがあるけれど、この作品はまさに、一分一秒に対して監督が拘りに拘った跡が滲み出ている。
主人公だけではなくて、作品に登場する全ての人物の感情の機微を丁寧に拾い上げている
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.5

実話ベースの作品であるとはいえ、ストーリー展開や下ネタに馬鹿馬鹿しさを感じる部分も多い。
ただそれらの「馬鹿馬鹿しさ」は全くマイナスにはなっていなくて、
馬鹿馬鹿しく感じても安っぽい作品には決してなら
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.5

「家賃稼ぎの仕事に乾杯」
と、友人たちと飲み交わすシーンがある。
自分たちが今やっている仕事は、各々が思い描く「夢の仕事」に就くための過程の一つにすぎない、という思いが込められているのだろうけど、
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GANTZ: PERFECT ANSWER(2011年製作の映画)

2.5

キャラや世界観の基本的な説明は前作で一通り済んでいるため、その分の時間を取られることなく序盤から存分にアクションシーンが盛り込まれている。
前作よりもアクションシーンが多いため、141分と少し長い作品
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