高橋早苗さんの映画レビュー・感想・評価

高橋早苗

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夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

4.0

SFに出てくる“ロボット”は
狂言回し的キャラが魅力だけど
(STARWARSのC-3POとかね)

この映画の“ピート”もそう。


ただし、こちらは
30年後に
猫のピートを抱いて
ご主人を出
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.4

規則正しく響く音

それが、メトロノームの音だと
気づくところから
映画は始まる



まるで映画音楽の歴史を
紐解くような話ばかり

音楽の専門的な話は
よく分からなくても

彼の語りと
口伝えの音
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マイ ビューティフル ガーデン(2016年製作の映画)

4.6

予測不能な自然の営みが怖い


その恐れは
相手がどう出るか分からない
人間関係にも当てはまる


『今日こそ変わってみせる』
と鏡の前で呟いても
何も変わらない毎日


何も変わらない毎日のそばに
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異端の鳥(2019年製作の映画)

3.9

今までに見た
どんな悲惨な話も
かなわないと思ってしまうほど

観ててキツいんだけど


途中から
「人間て、ここまでやられても
生きていけるのか」
って感心に変わり


頑張れって言いたくなり
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.2

聴いてるだけで
幸せになっちゃう
観れば勉強になっちゃう

つくづく、音楽にのせられてると分かる
そんな93分。

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.0


二人だけで
生きてるんじゃないんだから


今以上に
お父さんとお母さんを
大切にしてあげて



幸せになるって
そういうことな。
と、何度も何度も頷いてしまう。

ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

3.9

冒頭、出版社のクリスマスパーティに出席したジェームズ

の、ドレスアップされた
肩の上で

つるっ、つるっと
後ろ足を滑らせてるボブ


それを観ただけで
ほっこり
しあわせな気持ちになる♡


A
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今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

3.0

個人的に、一番苦手な
キャラ弁
(食べ物が顔、って時点でダメ!)


こんなん毎日やられたら
死ぬわ🤣


娘が
お弁当を作る時は
どんなお弁当になるのかしらね。

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.2

共にした時間が
家族の“血”を つくる

母は つなぐ

離れていた時間が
残していきたい 念いが

熱を帯び
湯をわかす

生きた血の 証

地球交響曲 ガイアシンフォニー 第九番(2021年製作の映画)

3.9

2000年
星野道夫を通して出会った
地球交響曲(ガイアシンフォニー)

もう、ここ(地球)にいない人を
カメラが追うという
まったく観たことない種類の映画だった

姿が見えないのに
ありありと観せて
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.6

1953年の公開当時
また長らく、女性たちが憧れてきた
某国王女と新聞記者の恋


王女という 手放せない役割の中で
自由がないことへの不満を抱え
疲れ切った彼女は

訪問先のローマで 街へ飛び出す
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ビリギャル(2015年製作の映画)

3.3

娘たちの面倒だけ見とけ!と
連れ合いから
突っぱねられた後

私は
娘二人と息子
三人の母親ですと告げた
母の念い


末娘を寝かしつけ
静かに流す

その涙が 美しい

親は
子どもとの時間の中でし
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.0

公開当時
子どもの目には
美しい音だけが残った


今なら
その音色の向こうに
作り手の 静かな怒りが
見てとれる


『セリアズは
 その死によって
 実のなる種を
 ヨノイの中に まいたのです』
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世界の果ての通学路(2012年製作の映画)

4.1

15キロ 2時間
22キロ 4時間
18キロ 1時間30分
4キロ 1時間15分


ケニアで
モロッコで
パタゴニアで
インドで


サバンナを くぐり抜け
山道を 歩き
馬を駆り
車椅子を押して
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ロンゲスト・ヤード(2005年製作の映画)

3.8

八百長疑惑から
アメフト界を追放された
元スタープレイヤー

行き着いた先は 刑務所
所長は アメフトを勧める

看守チーム対囚人チーム
それは
“勝ってはいけない”試合


逃げられない場所で
勝っ
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

4.5

未来は変えられることを
確かめに行った子の話

繰り返し聞いた
“夜の町の最後の夜”の話
それを体現する子

その子を信じた“ゴミ人間”
彼を

居てよしとする世界と
よしとしない世界

それぞれの世
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カーライル ニューヨークが恋したホテル(2018年製作の映画)

3.6

アラン・カミングの
アルバムジャケットの話

撮った写真を見せる時の
彼のいたずらっぽい笑顔が
最高!
何度でも見たくなる!


ボビー・ショートのピアノも
『The way you look ton
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キングダム(2019年製作の映画)

3.9

漂と信は、光と影

影から 願いが生まれた
憧れ “天下の大将軍”


漂『奴隷は大人になっても奴隷 抜け出すには剣しかない』

奴隷=不自由な日々
焚き木で始める 一万回の真剣勝負


やがて漂が
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.2

料理愛は人一倍
だけど息子や元妻とは
イマイチうまくやれない男


オリジナルを出したい思いと
店の看板メニューを外すなというオーナーとの衝突は
客として来店したグルメブロガーとの大げんかで

店(場
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サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)

4.0

1,000本の映画を
観るより

1本の映画を
1,000回観た方が

人は幸せだ。という好例。


『続・夕陽のガンマン』にも
マカロニ・ウエスタンにも
モリコーネにも
クリント・イーストウッドにも
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.3

好きになってもらうための嘘だろ

口だけが武器の俺なんか
嘘ばっかついてるよ

それでも後ろめたいんだったら
嘘をホントにしちゃえばいい



サクッと、スゴい一言。
この一言だけで、救われる

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

4.2

起きた事実は
エアロバイクから落ち 頭を打っただけ

それだけなのに(笑)
目が覚めた時から
『わたし美人♪』認定〜のレネー

他の誰にも 理解など求めない
その正直さが 逆に魅力に映り
皆に 受け入
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おとなの恋は、まわり道(2018年製作の映画)

3.6

元カレの結婚式に呼ばれた女と
その気もなしに 代理出席の男

二人の“リゾートウエディング参列ツアー”は
新郎新婦を祝う気 全くなし!
毒舌女と 偏屈男が
思い思いに投げ合う 言葉の応酬
それも 二人
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フリーソロ(2018年製作の映画)

4.2

『登ることで “生”を実感するんだ』

登るのは そこに山があったから
・・・とでも言いたげな男の挑戦は
まさに生きるため
そこにロープは要らない

世界で一番大きな一枚岩 エル・キャピタン
命綱なし
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美しき緑の星(1996年製作の映画)

3.6

まず、1996年の映画だってところに驚く。

SFちっくながら、鉄もアルミニウムもロケットも
もちろん宇宙服も出てこないトコが、逆に潔いね♪


お話の、脚本の、演技の…いわゆる『出来』にフォーカスす
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ベネディクト・カンバーバッチ ホーキング(2004年製作の映画)

3.9

21歳の誕生日を迎えた学生は
突然 起き上がれなくなる

告げられた病名は
ALS(筋萎縮性側索硬化症)

筋肉に命令する
脳の神経回路が絶たれる
脳の命令を受けなくなった筋肉は
ゆっくり萎縮していく
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.5

SFにカテゴライズされてはいるけれど
無重力空間もなく、宇宙服すら出てこない映画。


☆☆☆☆★


遺伝子操作が”普通”となった近未来

自然分娩で生まれた子は
ハンデを抱え
“普通”に生まれた弟
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.0

まるですべてが
「…これは、映画の撮影だったのです」
とでも言いたげな
どんでん返し。

1回観ると やられた!

2回観ると
…矛盾を見つけた(真相を見たがった)あなた、しっかり観ることになったじゃ
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.9

ただ只、リスペクトっぷりの素晴らしさを観る91分

よくできました💮
はなまる三重丸つけたいわ


実写化、となると
どうしても再現性が問われて
賛否が分かれるけど
ここまでやってくれたら
文句の
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チェ★ゲバラ/世界一有名なポートレート(2005年製作の映画)

3.7

ファッション写真家から
革命に身を捧げた

キューバ・ハバナ出身の
写真家アルベルト・コルダを追ったドキュメンタリー


写真家は
他の芸術家以上に
一家言あるな〜
と感じるのは私だけかしら^_^
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.8

心臓を患い
レースから退いた男に
絶対王者フェラーリに勝つ車をと
依頼が舞い込む

彼が相棒として選ぶのは
商売ベタ、車とレースになら
命もかける男


フォード社の
フェラーリへの対抗心
2人の男は
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ユナイテッド93(2006年製作の映画)

3.6

このタイトルにピンとくる方は
あの日が強烈に残っている方なのだろう

そんな方からは怒られるかもしれないが
あの日
ニュースでしか知らなかった私は
単純に興味があった。

あの時ただ一機だけ
どこに突
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マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009年製作の映画)

3.9

右隣のお姉さんは泣いてて
左隣のお兄さんは
気持ち良さげに身体揺らしてた。

アタシは・・・
ちょっとうるうるきた。


同じ映像が
あのニュースが駆け巡って
「スリラー」のPVが繰り返し流れた後で、
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.3

周りのすべてに 返事は常にひとつ
「ノー」と言う男


妻とは離婚
友達の誘いにものらない

カール・アレンの毎日は
職場と自宅の 往復だけ
楽しみといえば 自宅で観るレンタルDVDだけ
それも退屈し
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