高橋早苗さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

高橋早苗

高橋早苗

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フライトプラン(2005年製作の映画)

2.9

事故で亡くした夫を連れて
ニューヨーク便に乗り
ベルリンを発つカイル

機内でしばし休み 目を覚ますと
6歳になる娘・ジュリアの姿がない・・・

客席を探す
トイレ
厨房
どこにもいない

しかも乗員
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頭文字[イニシャル]D THE MOVIE(2005年製作の映画)

3.1

かつて“秋名最速の男”と言われた父を持つ藤原拓海は

家業の藤原とうふ店の配達で
ハチロク(AE86)を運転するうちに
常人離れしたドライビング・テクニックを身につけた高校生


「豆腐の水が
 こぼ
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春の雪(2005年製作の映画)

3.3

時は大正
皇族に嫁ぐことになった娘・聡子と
それを知って初めて自分の気持ちに気づいていく
幼なじみの清顕


「家」に縛られていたとはいえ
聡子の想いは 初めから真っ直ぐだ
呆れるほど と言ってもいい
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プロヴァンスの贈りもの(2006年製作の映画)

3.5

大切な存在の死をきっかけに
我が人生を振り返る
というのも、映画の中じゃテッパンほどに溢れてるね^_^


☆☆★


フランスからの手紙は
叔父の死の知らせ

遺産整理の日帰り旅が
1週間に延びて
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天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”(2012年製作の映画)

3.8

マクロビを知った頃
よく耳に目にした
「ていねいに暮らす」って言葉

…何よその変な日本語?くらいに感じて嫌っていた


そのくせ
とかく「食べること」が
雑になってることは
身を持って感じていた
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.1

…なげーよ!!!www 171分!!
歌って踊って
お忙しいのはわかりますけどw
こんだけ長くて 面白くなかったら許さないわ!
・・・ええ、文句なしに
文句が帳消しになる楽しさ


邦題が 少々甘った
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

3.6

初めて見た時は
“半魚人”姿が
私には翼のない鳥にしか見えなくて
異様に映ったわ
で「絵本だなぁ。」と感じた

大きなスクリーンで
絵本を読み聞かせてもらう感覚

「読み聞かせて」くれたのは
もちろ
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ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レジェンド(2012年製作の映画)

4.0

本編と
サントラ
…でもう充分
黙って観ろ。黙って聴け。ってレベルで
お腹いっぱい!


なのに、DVDには
オーディオ・コメンタリーが!
御子息と、監督が話してる

3点セットで
もう何にもいらない
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先祖になる(2012年製作の映画)

3.6

その人は
二階まで津波にのまれ
壁すら流された家の一階で

残った柱をさすりながら
この柱は
地震にも
津波にも
曲がっていない
と言った

「これが気仙大工の仕事」
と嬉しそうに話してた

・・・そ
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

3.5

大聖堂の鐘楼の中で
一人生きるカジモド

彼が幼子の時から
『ここは聖域。外の世界は邪悪だ』
と教え込み
半ば「閉じ込めて」きた判事フロロー


フロローが敵視するジプシー・エスメラルダは
『あなた
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西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

3.4

学校で 行き場をなくした女の子は
しばらくの間 森に住む祖母のもとで
暮らすことに


おばあちゃんの毎日は
先立ったパートナーとの思い出と
広い庭で慈しむ草花たちと
ひとつひとつ 丁寧に刻んでいく
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ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

3.5

1960年代にフランス料理本を出版
TV出演で人気となった
料理研究家と


その料理本と彼女の番組で育った女性が
『Mastering the Art of French Cooking』(フランス
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この胸いっぱいの愛を(2005年製作の映画)

3.3

2006年
飛行機で降り立った場所は
間違いなく 目的地だった

なのに時間だけが
1986年・・・



20年前の“自分”に出会って
タイムスリップに気づく男

そして同じ飛行機に乗り合わせていた
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PROMISE プロミス(2005年製作の映画)

3.3

運命を司る神への誓い
『真実の愛だけは得られないことを交換条件に
 すべてを与えよう』
…それでも構わないと答えた傾城(シン・チェン)は
美しく成長し王妃となった


国で起きた反乱を収めるため 城へ
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パチャママの贈りもの(2009年製作の映画)

3.6

南米ボリビア アンデス高地
ウユニ塩湖

真っ白な大地に鉈を降り下ろし
黙々と塩を切り取る親子

夕日が地平線にかかる頃
「また明日」と家路に着く

村では 祖母がキヌアの種を撒く
母は 夜なべをしポ
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レイチェル・カーソンの感性の森(2008年製作の映画)

3.5

「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないのです。



有名な「沈黙の春」も
「センス・オブ・ワンダー」も
読んだことはなかった
どこか、難しそうに感じていたのかも
だから映画に飛びついたのか
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シンプル・シモン(2010年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「感じることを拒否した男」という視点で観ると、得るものは多い。
“ショウガイハコセイ”などという、切って貼ったような言葉ではなく
…兄貴にぴったりの彼女を見つける!という
弟のリアルな思いが走るストー
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コールド・フィーバー(1995年製作の映画)

3.6

仕事は順調
正月はハワイと決めてた男
祖父から両親の供養を勧められる

7年前、アイスランドで亡くなった、父と母。
「冗談じゃない
 やっとこの寒い東京から抜け出せるんだよ」
と祖父には冷たく言い放っ
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

《あなたの心が、試される》というコピーの通り

自分とは何か
無意識に 何を名乗って生きてるか
持ち合わせる正義は何か

定義してる つまり
自分で自分を作っている
・・・その通りに、なってますね♪っ
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美女と野獣(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

裕福な商人の一家は
借金により破産 田舎にひきこもる

失意の父が 吹雪の森で見つけた古城には
豊富な食べものと財宝が
空腹と借金以外 何一つ持たない彼は
主の見えない城に いぶかしみながらも
子ども
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原題は「UNTOUCHABLE」
直訳で「触れあえない人々」
インド最下層カースト(触れてはならない人々)の意味も持つ言葉


フィリップは
頸髄損傷で首から下が麻痺
生活には 常に誰かの介護が必要で
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ライアン・ビンガムはいわゆる「解雇宣告人」
自分で部下を切れない 腰抜け上司の代わりに
初対面の従業員たちに クビを言い渡すのが彼の仕事


出張は年に322日
スーツケース1つでいつも空の上
「空港
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バチカンで逢いましょう(2012年製作の映画)

3.2

ひと目会いたいベネディクト
40年間の秘密は
娘 マリーを傷つける


三人でつくる
100人分のカイザーシュマーレン
母娘三代をつなぐ
オマ(おばあちゃん)の味


好き放題できる天真爛漫さが
天罰
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SUPER FOLK SONG ピアノが愛した女。 2017デジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

3.8

私にとって、長いこと
アッコちゃんは“泣き”

足繁くライヴに通っていた頃は
もう第一声から涙腺崩壊


自分でもなぜかわからないけど
とにかく聴けば泣きが入る、それが
アッコちゃんの声とピアノでした
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.0

一番好きなシーン

シータから冷たく突き放されたパズー
とぼとぼ我が家へ帰る
そして空中海賊に囚われる

思い直した彼は
飛行石を狙うドーラに取り入り 囚われのシータを助け出すべく
フラップターで要塞
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もののけ姫(1997年製作の映画)

3.3

皆、何かを背負っている

アシタカは もらった祟りの痣を
サンは 山犬の子という 不本意な生まれを
エボシは やりたいことはあるが 男を信用できず 武装をやめない


モロも乙事主も同じく
それぞれの
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

3.8

魔法使いハウルは
子ども時代に 流れ星を飲み
ハート(心臓)をなくした男

彼は自由を愛し 争いを憎んでいる
…自由に 空を飛び回るように見えて
その実、私には彼が
とても不自由そうに見えた

戦火の
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紅の豚(1992年製作の映画)

4.1

大破した愛機をミラノで甦らせ
アドリア海に戻ってきたポルコと
ピッコロ社の設計主任フィオ


アジトで待ち伏せ 地上でケリをつけようとする空賊共に
フィオは
「飛行艇乗りとは何ぞや」を語り
カーチスと
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.2

ナウシカは 戦わない
姫として 訓練も受け
やればできるけど やらない

周囲の「仕方ない」とか「あいつらさえ来なければ」とか
そういう“オトナ事情”的なものもない
遠慮もなきゃ 周りに合わせようみた
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

3.6

宮崎駿氏が

生きろ。
生きねば。

なら
高畑勲氏は、そのものズバリ

いのち。



あの、小さなお人形みたいな姿から
スピードだけは数百数万倍で
寝返りを打つたび
伸びをするたび

乳をのむたび
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

3.7

敵役の行動力ってスゴくない?
ねちっこい敵役、結構見惚れる。

いたじゃん、究極の敵役!
銭形。

TVシリーズは、大活躍するルパンの引き立て役的な扱いに見えて
(30分だしね)
リアルに見ていた頃は
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

ライヴ・エイドは 日本でも中継された
洋楽好きな友達に誘われ その子ンちへ 友達4人くらいで集まって
一緒に見た覚えがある

友達がキャーキャー言うそばで
洋楽に明るくない私はただ、すごいことをやって
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バクマン。(2015年製作の映画)

3.0

ジャンプ連載を目論み
いわゆる「ウケ」を狙った作品は
「すぐに読者に見透かされる」と却下


落ち込む二人に 編集者が告げる
「悩んで苦しんで
 でも楽しんで

 人真似じゃない
 君たちだけの王道漫
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ベクシル 2077 日本鎖国(2007年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

世界を独占した自社の技術を封じ込める“国際協定”に反発
政府をも操り
自国を鎖国に導く一企業・DAIWA

2077年の日本は
外国人の入国を許さず
全土を電子の壁で覆い
偵察衛星ですら様子を伺い知れ
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バイオフィリア・ライブ(2014年製作の映画)

3.5

スクリーンだったけど
感じたものは
完全にスクリーンからはみ出し
溢れでていた。


爆音音楽祭 2015仙台で観た
『バイオフィリア』世界ツアー最終日
ロンドン・アレクサンドラパレスでのライヴ。
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人生の特等席(2012年製作の映画)

3.4

老いを感じ 見えない目に
“引退”の文字がちらつく

メジャーリーグ名スカウトマン
最後と決めたスカウトの旅は

愛する一人娘との距離を
縮める旅



一言でいうなら
愛すべき偏屈頑固オヤジ映画。
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