nosさんの映画レビュー・感想・評価

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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.4

タイトルがラスト数分で出るんだけど、それ以前が彼女の回想で、以降が現在の時間軸らしい。
つまり、大半を締めるエピローグ的な部分でストーリーを起承転結させている。

当時の北野監督ならではの一捻り効
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エベレスト3D(2015年製作の映画)

3.8

1996年エベレスト大量遭難を基にした作品。

エベレストの圧倒的な存在感と迫力をしっかり捉えた映像美、雪山の厳しさを余す事なく実感。

「飛行機が飛ぶ高度では人間の身体は死んでゆく」「我々はエベレス
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.5

1のドラマを掘り下げた、無条件に踊り出したくなるようなエモーショナルに満ちた作品。

70〜80年代の珠玉の名曲を近未来的スペースに見事に落とし込む妙は音楽好きもそうでなくても必見。

ガーディアンズ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.4

冒頭からガッチリとハートを掴むキャッチーなオープニング。
無条件でワクワクこちらも踊りたくなるような音楽やキャラクターたち。
まるでスターウォーズのような世界観の緻密さと美しさを持つCGや設定もぬかり
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.3

オリジナルのトレスポはシーンやカルチャーを映し出し、映像と音楽を結び付けるスポッティング的手法含め、センセーショナルに際立った作品となったが、20年後のこの続編は、それらの手法をブラッシュアップし、よ>>続きを読む

ホワイト・ヘルメット -シリアの民間防衛隊-(2016年製作の映画)

3.8

シリアのアレッポにて内戦から市民を守る民間防衛隊「ホワイト・ヘルメット」の活動にフォーカスしたドキュメンタリー作品。
40分という短い時間で見やすく、空爆の被害者は市民である現実をまざまざと映し出す。
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.5

『ローグワン』
-はぐれ者。ならず者。

この作品の主役となる反乱同盟軍側の面々であり、SWシリーズ本編からのスピンオフ作品となる本作を意図し、これしか無いと言うタイトル。

EP3とEP4の中継点と
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.7

『ボーダーライン』
-メキシコとアメリカの国境、悪を裁く為の正義が無法状態になる境目。

FBIの女性捜査官が諸悪の根源である影に潜む麻薬王の逮捕を求めて、CIAと称した正体の分からないコロンビア人(
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.2

沖縄を舞台に、繰り広げられるヤクザの抗争。

日本的伝統文化を表現のベースに北野ならではのセンスがスパイスとなり、詩的な映像美が連続する。

中盤は画面上では、ずっと暇つぶしのバカをやってる村川組のヤ
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.8

北野映画の原点。

深作欣二監督が降りて、急遽、北野監督が誕生したらしいが、初作品にして既に北野映画のほぼ全ての要素が詰まっている。

物語展開の省略性や間の取り方、場面の繋ぎ方等、独自の味があり、鑑
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.5

主人公 西の静けさと凶暴性には男の背負ってきた苦悩が漂い、亡くした子や死に迫る妻への想いが滲み出る。

序盤から中盤にかけ、ストーリーに拍車を掛ける出来事が淡々と描かれる。
親友 堀部の描く絵の彩りと
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.6

記憶喪失に陥ったスパイという設定の妙を最大限生かし、緊張感高く楽しめた。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.1

一回目、劇場4D鑑賞。二回目、レンタル鑑賞。

6からおそらく、20数年後の設定。

ハンソロとレイアの関係性は想像がつくような展開を遂げてたが、ルークの無責任ぶりにガッカリ…

レジスタンス側の描写
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.5

オリジナルシリーズの大完結。

ルークとレイアのエンドアでの対話シーン、伝説のラストシーンであるダースベイダーとルークの対峙では、SWのメインテーマであるフォースを巡るスカイウォーカー家のカタルシスが
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.1

二部構成になっており、どちらも変態スタントマンがビッチに狙いを定め、変態カーチェイスで殺人を狙うスプラッタースリラー。

いつものタランティーノ節のギャングの会話回しがビッチのマシンガントークに様変わ
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

4.4

ホスの反乱革命軍の秘密基地、ベスピン惑星系、クラウドシティを舞台に反乱軍に迫る帝国軍の恐怖を描いた本作。

ホスでの反乱軍の脱出を賭けた空中戦、地上戦はSF映画としての名声を決定的にしたであろう圧巻の
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

4.2

約15年ぶりに鑑賞。
今回のシリーズ再見は1から順に鑑賞してるが、新シリーズ三部作の後観ると映像技術面では特撮とCGの差が感じられる。
トルーパーの人間らしさとか、やられ方のリアクションとか古臭くて見
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

3.6

21世紀を生き抜く現代版の吸血鬼って設定が面白い。
ストーリーは薄いが、ジム・ジャームッシュはそこに比重を掛けておらず、会話やユーモア、風景が作り出すオフビートな雰囲気は相変わらずだ。
舞台となるデト
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.6

ジャケット表紙の、いかにも「良い映画やで」「泣けるで」感から敬遠していた本作。

どうやら違うようなので、気軽に見てみると、最高のやつ。

オープニングの暴走ドライブのシーンからSeptemberが掛
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

3.6

クライム物としての展開から、後半突如、B級映画に。

前半の酒屋のシーンとか、単純に格好良くて、タランティーノのイカれっぷりとそれをたしなめるジョージ・クルーニーの掛け合いが楽しかったから、普通に進め
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ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.6

葉隠をバイブルに武士道を貫く黒人の大男で凄腕の殺し屋ゴーストドッグの生き様を描く。

命の恩人であるマフィアの幹部ローイを主とした主従関係で殺しの依頼を受け続けてきたゴーストドッグ。
その伝達手段に伝
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バートン・フィンク(1991年製作の映画)

4.1

10数年前に初めてビッグリボウスキを観て以来、コーエン兄弟の存在を認知したものの、このバートンフィンクを観る機会が無かった。
この1994年の彼等の4作目の時点で、彼等のメッセージやスタイルは完璧な形
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真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

3.7

アメリカンニューシネマの代表作の一つとして名高い本作。

憧れのニューヨークでジゴロとして生計を立てようと意気揚々に大都会に乗り込む似非カウボーイの田舎者ジョー。
彼を騙した事への償いから自宅とする廃
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.3

ジョージルーカス構想のオリジナル六部作で最後に公開された本作。
旧三部作である4,5,6への展開の全貌が明らかになる。
全ての点が線で繋がりカタルシスに溢れたドラマ性、CGを駆使した世界観、様々な舞台
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セルピコ(1973年製作の映画)

4.2

冒頭シーン、顔を撃たれ瀕死の状態でパトカーで病院に搬送される警察官セルピコ。

幼少から憧れの警察官になるも、そこは汚職や賄賂に塗れた現場だった。

自らの正義を貫き、周りの同僚から裏切り者扱いされな
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.9

パドメとアナキンの再会、クローンの誕生、アナキンの不確かさ、フェット親子の登場、ダークサイドの暗躍、と今作も詰め込んであるが、パドメがアナキンに対し惚れる描写がちょっと足りなすぎる…

終わり方も中継
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.2

ストリートの質や展開の厚みで言えば、パルプフィクションに及ばないが、この映画はそんな事は重要で無い事を知らしめる。

ストリートの肝である銀行強盗シーンを一切描写せず、五人組の回想と喋りのみで強引に纏
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.3

世界各地のタクシードライバーと乗客の会話を描いた夜が通なる。
それぞれの話が独立しており、各国の雰囲気が味わえる。

深夜にお酒を片手にまったり観たい類で、
何度も観たくなる映画。

5話あり、必ず気
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

4.1

クワイガンジンとオビワンケノービの師弟関係、アナキンの才気溢れるエピソード、ダースモールのカリスマ性、パドメとアミダラの入れ替わり、ジャージャービンクスのキャラクター、、

本作はストーリー自体は決し
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

3.5

タランティーノ作品にしては抑揚を抑えた展開で渋めの仕上がりと思ったら、なるほど、小説を基にした作品。

その影響か、主人公のジャッキーブラウンの魅力が今ひとつ。
ジャッキーが金をせしめるトリックも見事
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ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)

4.2

禁酒法時代のアメリカが舞台。
マフィアの覇権争いを、打算とハッタリのみで生き抜くガブリエル・バーン演じるトムを主役に据え、描いたヒューマンドラマ。
一介のギャングに過ぎないトムだが、借りた金は自分で返
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.0

前情報なしで一度観ただけでは、ストーリーの大枠さえ掴むのが大変。
ネタバレを見て、再見する事で評価を上げる類の作品。

構成自体はシンプルだが、枠組みを何も疑わずに観ると、途中幾度も戸惑う事になる。
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.8

チェスターフィールド、ダサいワンピ、アーガイル柄のモヘアカーディガン、大きな帽子。

エヴァかわよ。

夜中映像垂れ流したい系の最高峰。

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

3.8

タランティーノが脚本だけで、監督はしてないので、あの独特な疾走感、世界観を求めて見ると少し違うのかな。
キャストが豪華だが、主人公や、端役のブラピ、ゲイリーオールドマン演じるドレッド野郎は最高だけど、
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