こばるまるさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

こばるまる

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2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

4.4

音楽、記憶の断片、名前、跳ね上げたアイライン、ミニ丈のチャイナドレス
主人公チャウと共にわたしも記憶の断片を辿る
「記憶はいつも涙で濡れている」
「きみが過去から解放されたら俺を訪ねてくれ」

3部作
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.5

晩夏の雨の日、映画館で観れて嬉しい
ボロボロのダスターやぬいぐるみに話しかけるトニーレオン
音楽に体を揺らしながらサンドを作るフェイ
みんなかわいい
ストーリーというより感覚で楽しむ作品かな

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

3.7

happy togetherという原題
ラストで一気に作品が締まる
「会いたいと願えばいつでも会える」
今は亡きレスリーチャンを想わずにはいられない

ブエノスアイレス 摂氏零度(1999年製作の映画)

-

ブエノスアイレス鑑賞後、続けて観た
ボツになったアナザーストーリーや、出演者スタッフのインタビューなど、ファンには嬉しいドキュメンタリー
いろいろ試して結局、いろんなものを削って一番いい状態に仕上げて
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.6

これまた湿度高めの作品
滲む汗や脂っぽい肌が綺麗でかなりグッとくる みんな美しい
ラストのトニー・レオン登場シーンに、???ってなった
90年代の香港映画シーンによるあれこれで止むなくボツになったトニ
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.5

色彩と音がとてもいい
2人を包む土砂降りの雨、雨上がりの音がとにかくいい めっちゃ印象的
当時これだけこだわった音を録音していたことを体感できて感動
2人を中心に60年代アジアの色彩、柄、雑多なのにま
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.2

前情報ゼロでほぼ満席の前3列目で観たら、接写・動き続けるカメラワークに前半は酔い気味で辛かった
初めて観る人はがんばって4列目以降の席とって観た方がいい
個人的に序盤の銃撃シーンで、アメリカの小学校銃
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.5

今日みなみ会館オールナイト上映にて
5時間観ても飽きないし、眠っちゃうどころかどんどん4人の女性から目を離せなくなる

いつも最悪な打ち上げでの会話が交錯していく模様はさすが濱口監督 2回ともとても印
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冬物語(1992年製作の映画)

-

京都みなみ会館オールナイト上映にて
中盤ごっそり寝てしまい、始まりと終わりだけ観た
それだけなら、最高に幸せな映画
フェリシーがめっちゃかわいい

恋の秋(1998年製作の映画)

-

京都みなみ会館オールナイト上映にて
ほぼ寝てしまった、悔しい

夏物語(1996年製作の映画)

3.6

京都みなみ会館オールナイト上映にて
夏の海辺の三角関係
男がだめだめです
邦画は夏の男女といえば夜が重要になりそうやけど、ここではひたすらに太陽、小麦色の肌、裸足、生命としての輝きがあって、めっちゃい
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春のソナタ(1989年製作の映画)

3.6

京都みなみ会館オールナイト上映にて
音楽、服がいい
濱口監督がエリック・ロメール好きなのわかる
会話劇 知性と複雑な心理描写
ナターシャが可愛い

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.8

冒頭の炭鉱町、はじめに映る生き物が犬
もう期待が間違いないものになる予感
作中の犬のショットがとても優しく、荒唐無稽な作品の中に女性らしいあたたかさが覗く
働く女性の撮り方もとてもいい

終盤は、女性
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私のように美しい娘(1972年製作の映画)

3.6

ちょっと長く感じちゃったけど展開が今と違ってシンプルなのに破茶滅茶で新鮮
魅力的な女に振り回されるんだけどちゃんとコメディ要素が散りばめられてる
「あこがれ」と二本立てで観たから、あぁ私のミューズがア
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あこがれ(1958年製作の映画)

3.8

60年以上経っても、国が違っても、幼少期のミューズとの対峙ってのは同じようなものなんやねぇ
一方的な恋、輝き、夏
白シャツをウエストで結んで自転車で走るの真似したい(できっこない)

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭は「これ私のことでは…??(期待大)」となるのに、途中からうーーーんってなってもうた
観客へ自然と投げかけられる細やかなクエスチョンや、秘密を教え合うシーンは最高にエロティックでよかった
でも主人
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14歳の栞(2021年製作の映画)

3.5

ベンチで監督を囲んで話を聞く半円や、誰もいないコートに吸い込まれる大声の「ありがとうございました」、制服の影と夕暮れの空、「今いけ!今いけ!」、移動時間の男子のかたまり・女子のかたまり・それぞれの移動>>続きを読む

教育と愛国(2022年製作の映画)

4.5

左右上下、様々な方向から話を聞き、引き出し、巻物を開くみたいにするすると今日本に起きていることを見せてくれるので、政治に疎いわたしもおいてけぼりにならなかった
とにかく圧倒的な取材量・リサーチ力
取材
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

長澤まさみがフィーチャーされすぎでは?
はいこれやっといたら喜ぶんでしょって放り込まれた女要素がちょっと多すぎないか?モテキちゃうねんから
特撮無知識なパンピー映画好きやからそう思うだけ??ウルトラマ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.7

繊細で不可測で複雑な子どもの描き方がとてもよかった
俳優陣の演技もすばらしい
大きな事件は起きないし、あからさまなお涙ちょうだいもない
当たり前の日々の中に見つける光だ
大好きな作品、全然言葉にできな
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.2

ブラックジョークで笑える作品やと思ったら、ガッツリ社会派でした
世界がとんでもないことになりつつある今、人の思想や優劣意識はいつの時代も消えへんのやなと感じる

英雄の証明(2021年製作の映画)

3.6

悪いヤツは一人もおらんのにそれぞれの見栄とか虚勢とか愛とかで、どんどんぐちゃぐちゃになっちゃうやつ
これこれ〜アスガー・ファルハディと言えばこれよ〜って感じの上り坂下り坂まさかころがりストーリー

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ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~(2022年製作の映画)

4.0

前作を振り返りながら、進んでいく季節
3年前に前作を観た頃と比べて、自分の祖父母の状況や恋人の関係が変わったことで、感じる思いがまた少し変わっていた
自分や、自分の祖父母にも長い歴史があって今がある 
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.7


“待つ人がいる幸せ”があるなら、“思い出す人がいる幸せ”もあるかも、なんて、少し大人になった今やからそう思えるんかなぁ
しかし歳をとってもなお、ライブハウスのリハとか二人だけがわかる街の登場人物とか
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紅の豚(1992年製作の映画)

3.7

粋な豚、全く滑稽に見えないから宮崎駿さすがだ
強くて賢い女性たちの描き方もいいな

飛べない豚は、ただの豚だ

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.9

上映時間長いし家で配信で観ようと思ってた自分をぶん殴りたい
「声」を重視した作品、丁寧で技巧的で「ドライブ」をテーマに日本が映画を作るとこうなるんだ!って世界に見せつけたね、かっこいい
間違いなく映画
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.2

この監督アダムドライバーにぼんくら軽薄男やらせるのうまいな〜
煙草がメタファー、なるほど
随所で画面脇に可愛いお犬様がウロウロしてて、ドロドロの人間模様に一筋の光というか愛を見つける

下妻物語(2004年製作の映画)

4.6

17年前の街や人や文化のギャップに、炙り出された自分を噛み締めてしまう場面がけっこうあって、胸の奥の底のほうの青いところがヒリヒリした くぅ〜っ
2000年代最高
挿入歌she said配信されてなく
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偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

濱口作品、初鑑賞
良質な邦画 映画好きに愛される作品やと納得

会話している役者の背景って大抵なかったことにされがちなのに、窓に流れる灯りや街並み、廊下から聞こえる生徒の声や足音、それらがとても丁寧に
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

期待しすぎてしまったかも
衣裳や演技はめっちゃいい
ホラー苦手でも見れるよ

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.9

観終わってから2ヶ月近く経ってることに驚き…
とてもよく作られた作品
色んな視点から見た作り方がいい

PK(2014年製作の映画)

4.7

面白くて元気がでるもので、外国に行った気持ちになれる作品を求めて、これ観て大正解やった金晩
笑って唸って泣いた
知性とユーモアと愛、こりゃ世界共通の魅力でしょ〜
可愛い面白いだけじゃなくて、異国の宗教
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.3

知らぬ間に傾いていた私の天秤に、強烈な余韻がのしかかり、重い体で映画館を出る
正義とは、正しさとは何か。
悪者は登場せず「自分の大事なものを守っている」人しかいないのに、こんなにも緊張し混沌としたもの
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.9

是枝流スイミー
キャスト、演技、衣装、自宅セット、音楽、どれもこれも完璧で脱帽
細かい会話や表情の一つ一つが輝いている
この気持ちの名前は、なんだろうねぇ
安藤サクラが凄すぎないか

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.5

ハンガリー語のおばあちゃん、可愛い
初期ジャームッシュ作品は、じわじわと効いてくる台詞や間合いが多い
ワニを窒息させる、いつか誰かわかってくれる人に言いたい
エヴァみたいにかっこよく煙草吸ってみてぇ~

デッドマン(1995年製作の映画)

4.4

映画館で観れて本当に良かった
外界と遮断された暗闇でニールヤングのギターが響く世界、没入した
久しぶりに異世界で時間を過ごした気分
ずっと不穏、音楽とか画角とか陰影とか、もうずっと不穏、たまらん
ジム
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