seapony3000さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

seapony3000

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The Best Way to Walk(英題)(1976年製作の映画)

5.0

男子だらけのひと夏のサマースクール、子どもたちのあれこれかと思いきや、教官クルーたちがメインになってた。大の大人がガキまるだしホモソグループの長はいちばんマッチョなドヴェール。体の動きもさすが。ゲイな>>続きを読む

反撃/真夜中の処刑ゲーム(1983年製作の映画)

5.0

陶芸家の奥さんのアトリエぶっ壊し、その前のサンドイッチにマーガリンのくだりから胸ムカムカ。警察のストで街中ひと気ない感じ、曲もサイコーシンセサイコー。ゲイが集まるバーも雰囲気よかったのにフォビア軍団ニ>>続きを読む

エレクトリック・チルドレン(2012年製作の映画)

4.0

はじめて教区内を出てよく行けたなラスベガス。ネオン輝く深夜のストリートを歩くシーンよかった。カセットテープのイラストTシャツや赤のマスタングを見逃さないヒロインの導かれ方。親父のかき鳴らす下手くそなハ>>続きを読む

スイート・イースト(2023年製作の映画)

5.0

陰茎にも睾丸にもびっしりピアスのダサいパンクス(ニックケイヴの息子なの)がたむろするクラブのトイレの鏡みながら歌い出すオープニングからもうあんた女優って感じでワクワク。日常に退屈した美少女が迷い込むフ>>続きを読む

家にはいたけれど(2019年製作の映画)

3.0

ぱっと見ブレッソン?とかフワッとな印象でみていたけど、前半はこの独特の作風に少しイラっとしつつ後半からほんの少しずつ面白く感じてきた。綿密で丁寧に生々しく饒舌に作られているのはわたしにもわかった。欠け>>続きを読む

La garce(原題)(1984年製作の映画)

5.0

雨の夜、お尻みえそーな赤のミニドレスで走行中の車から転げ落ちるユペール。里親殺してなりすましを繰り返すユダヤ系孤児ユペールのハードボイルドクライム。空洞な目つきのあの表情さすがユペール。青白く透き通る>>続きを読む

かげろう(2003年製作の映画)

4.0

左利きでアルファベットを書く筆圧、異様な動きで水浴びをする17歳を演じる赤パンツのギャスパーウリエル。べアールとの最後の夜の一度きりの性交シーンもよかった。埋められた拳銃と使われなかった手斧。

少林羅漢拳(1983年製作の映画)

4.0

「少林拳王子」に比べるとだいぶシリアス。だけど話は相変わらず無茶苦茶でセットも豪華なのに展開早すぎてすぐ忘れてしまう。もったいないと思いながらすぐ次のシーンへと。イートンシンの相棒になる賭博大好きなパ>>続きを読む

脅迫の影(1959年製作の映画)

4.0

清水将夫は中国人役?出っ歯の付け歯入れて本人とわからなかった山内明とか役作りが異様。撲殺される清水将夫に、メスが武器の山内明。アクションシーンとかはけっこう微妙だったけどスタイリッシュだし若杉監督贔屓>>続きを読む

ランデヴー(1985年製作の映画)

4.0

セックスの相手なら日替わりでいるけど愛を知らない大根役者のビノシュがジュリエット。ロミオのいないジュリエットを舞台でも私生活でもやっているビノシュのどうにもならない感じがよかった。ひとり取り残されるジ>>続きを読む

(1941年製作の映画)

4.0

お互いの弟たちが山の事故で亡くなるってヘビーすぎる出来事からのふたりの関係。田中絹代の自己犠牲ぶりにヤキモキするけれど、恋愛より結婚より生花。ストイックに己の道を生きようとする絹代。ディレッタントな歯>>続きを読む

兄とその妹(1939年製作の映画)

5.0

部長の囲碁のお相手で遅く帰宅する佐分利の足音に重なる不穏な音(近所の親父が凍った水桶を砕く音でした〜)寝床で舞う家庭のシンボル家事アイテム。好人のサラリーマン佐分利が社内で貶められる男の嫉妬に暴力。自>>続きを読む

雀鬼5 ひとりだけの引退試合(1995年製作の映画)

5.0

マンションにレストラン、手広い事業やってるモーさんこと坂上ジロさんは戦後の雀鬼。普通なら社長室には鎧や刀に金屏風のところ、トルソーに又旅の格好着せて提灯とか小さい蓑とか三味線とかコレクションしてるジロ>>続きを読む

雀鬼4 麻雀代理戦争(1995年製作の映画)

5.0

だいぶブロンズ化が進んだシミケン。グロッシーでセクシー。9to5で2位を維持する会社員さんこと見栄晴のエピソード素晴らしすぎる。泣き雀タカから二代目蕎麦屋のえだ豆へ。桜井章一本人がシミケン桜井章一に語>>続きを読む

雀鬼3 治外法権麻雀(1994年製作の映画)

5.0

いつのまにか独立して社長のシミケン、妻子もありーの妻は沖直美さん。鉱物がどうしたなんかの取り引き案件で騙されて恐喝まがいに政治資金の裏金づくりに駆り出される裏プロ雀鬼。イエローのジャケットにフリルタキ>>続きを読む

雀鬼2 白刃を背に(1993年製作の映画)

5.0

なんでか無給で社長秘書やってるシミケン。弁護士目指してたはずがなんでかそこでサラリーマンやってる阿部雅彦。徹夜あけで新宿コマあたりを歩く長門裕之と中西良太のシーン良し。元ジュクの雀鬼を勝手に当たりや大>>続きを読む

雀鬼 裏麻雀勝負!20年間無敗の男(1992年製作の映画)

5.0

専門用語だらけで最後の最後まで、そしてこれからも一生ルール覚えられる予感はゼロだけど、桜井章一こと雀鬼シミケンの眼力肌の色、緑の卓と白い牌のコントラストが目の底に焼きつくタバコの煙が目に染みる。ギられ>>続きを読む

普通の人々(1980年製作の映画)

4.0

とにかくメアリータイラームーアが素晴らしい。水泳部のコーチがエメットウォルシュ、存在だけで神経を衰弱させるのさすが。

ブロークン・トレイル 遥かなる旅路(2006年製作の映画)

5.0

ものすごい数の馬!馬が山を越える。デュバル叔父さんと甥のトーマスヘイデンチャーチの関係も絶妙なのにそっから人買いクソ野郎に売り飛ばされる中国からきた少女たちと道をともにすることに。この少女というか俳優>>続きを読む

荒野の誓い(2017年製作の映画)

5.0

観終わるころには身体ガチガチになるくらい厳しくて辛い辛いの連続。クリスチャンベールとロザムンドパイクの隙のないシリアスな演技のなか、すぐ死んじゃうシャラメやまだまだ未熟なジェシープレモンスら若手らの存>>続きを読む

マリアの恋人(1984年製作の映画)

5.0

紗のかかったような美しい撮影にうっとり。もうこの質感たまらない。天使ナタキンの透明感、40年代の衣装もインテリアも風景もすべてまるごと好み。ヴィンセントスパーノにキースキャラダインに義父のミッチャムに>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

5.0

直撃した砲弾で軍馬の内臓が剥き出しになる冒頭からこれでもかの暴力三昧が嬉しい。楽しみにしていた甲斐がある。「グラディエーター」でのクソ野郎ホアキンも素晴らしかったけど、滑稽な哀しみ漏れまくる人間ナポレ>>続きを読む

青い真珠(1951年製作の映画)

5.0

「夜の緋牡丹」のターザン島崎雪子もサイコーだが、海女の島崎雪子も良い。伊勢の灯台に赴任してくる良ちゃんとひとめ会ったその日から相思相愛だけれど、浜の因習に村社会に東京帰りの浜田百合子の横入りにと恋路は>>続きを読む

ジョーズ'87/復讐篇(1987年製作の映画)

4.0

ぬいぐるみみたいなジョーズがガブガブ船を齧るとこなんだか可愛い。マリオヴァンピーブルズ無事でよかった。冬の東海岸からバハマまで追っかけてくる執念の塊ジョーズ。巻貝研究の息子の妻のカレンヤングは鉄でオブ>>続きを読む

シュート・ザ・ムーン(1981年製作の映画)

5.0

どこまでぶっ壊す気なんだアルバートフィニー。破壊からの再構築はできるのか。それでも切れない夫婦と家族たち。大人になりかけの長女以外はまだまだ子ども。四姉妹がずっとぎゃーぎゃーうるさいシーンは最高だった>>続きを読む

ハンドガン(1983年製作の映画)

5.0

アメリカ銃社会への皮肉も込めながら説教臭さもなくみていてスカッと気持ちが良い。レイプの屈辱は教会も警察も助けてはくれないし、もう自分でやるしかないと髪切ってアイツの所属するガンクラブへ入会。メキメキ腕>>続きを読む

Summer Wishes, Winter Dreams(原題)(1973年製作の映画)

5.0

年齢や境遇は違うけど、ジョアンウッドワードだし「レーチェル、レーチェル」と似た感触だなーと思ってたら脚本が同じひとスチュワートスターン。最近孫までできたニューヨークの主婦ジョアンウッドワードが母シルヴ>>続きを読む

転落の詩集(1950年製作の映画)

5.0

傘もささずに子ども服屋のショウウィンドーに鼻先をベターってくっつけて憂鬱な表情をみせる女が、雨宿りがてら入る戦後派集団の絵画展。はじまりからすごくいい。警察官を好きになって、会いたいがために犯罪を犯す>>続きを読む

俺たちは狂っていない(1958年製作の映画)

4.0

野球部の飲酒問題を学校新聞ですっぱ抜く東大一直線の野口啓二。役名も芸名も同じなのでデビュー作か。ドラフト200万のエース小林勝彦をかばうため学校をあげて揉み消し。教師たちもほんと卑劣だし、クソ野球部の>>続きを読む

エステサロン/ヴィーナス・ビューティ(1999年製作の映画)

5.0

ピンクとブルー、ネオンも可愛いエステサロンのビジュアルがもう最高。ビュルオジェがオーナーのヴィーナス。恋愛に疲れて男漁りのナタリーバイがやさぐれすぎてて愛おしい。おじ様に可愛がれるオドレイトトゥ、元看>>続きを読む

殺られる前に殺れ(1964年製作の映画)

5.0

ヤクザやってもクソ真面目で途中刑事役だっけ?ってわかんなくなるけど宇津井健サイコー。投身自殺する元カノのスカートのなか映したり、どっから映してんの?っておもったら成田三樹夫の組んだ足の隙間からのショッ>>続きを読む

私の好きな季節(1993年製作の映画)

4.0

続けて監督作をみているうちにテシネ組の俳優覚えてきた。オープニングのシャム双生児の絵画はドヌーブとオートィユ。家族の崩壊と再生が綴られるけど、複雑な人間描写と関係性を複雑な物語にしようとこねくり回して>>続きを読む

水の中で(2023年製作の映画)

5.0

「川沿いのホテル」でのガソリンスタンドどころじゃない、ほんとにずっとピンボケで、監督やるなあ…と。エンドクレジットさえもぼやけていて、そうですよねやっぱりと感動。今作もすごくよかった。もう人物たちは酒>>続きを読む

野性の葦(1994年製作の映画)

4.0

テシネの作品は誰かが心を壊して病院入るのと、誰かがこの狭苦しい田舎町を出ていくっつーの、必ず入れ込むのがこだわりなのか。授業も難しそー。60年代のフランスの状況に重ねた子どもたちのキャラクターがそれぞ>>続きを読む

夜の子供たち(1996年製作の映画)

4.0

「溺れゆく女」との共通点もありながらやっぱしこっちのが好き。ロランスコートにブノワマジメル兄妹素晴らしい。ベテラン俳優のなかでひとり輝く長男の息子。親父の入る棺桶届いた日に親父のワルサーP5を手に入れ>>続きを読む