壱川さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

壱川

壱川

映画(112)
ドラマ(0)
アニメ(0)

12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.8

最中色んなオチを考える。

ボブと呼ぶ男が問いかける。
全部妄想か、どちらかが妄想か、全部現実か。

現実の土台は未来だが、科学者がどうにも胡散臭い。
過去はリアルだが、ジェームズがリアルじゃない。
>>続きを読む

情婦(1957年製作の映画)

3.7

ウィルフリッドの愉快で楽しい演技が本当に良かった。見事に手のかかる可愛いじいさんを演じていた。
ストーリー、構成や演技も良い。

ラストは目まぐるしかった。
何もかも騙されていたウィルフリッドが、最後
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

3.6

すごく綺麗な映画。
間をすごいとるなあという印象だった。

西部劇は初めてだったので、面白かったのだが、最初はヒゲ親父多すぎて誰が誰だか分からなかった。

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.9

あーマジで笑った最高。
タランティーノ流・軽快な音楽と無駄話の女版。
彼は抑圧的な男達と対照的に強い女性を描いてフェミニズムを表現していたが、
今回は女性優位、女性視点で表現している。

テルマ&ルイ
>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

3.8

B級映画?いや面白い...!

AIに支配される近未来というSFではよくあるテーマなのだが、
近未来がしっかりと現実の延長線上に描かれているような気がしてとてもリアル。

サスペンス、アクション要素も
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.6

塹壕からの少数での作戦は「突撃」を思い出した。非常にリアルに描かれていた。

町での場面は世界大戦をよく表している。
フランス人の女性とイギリス人のスコ、そこを占領するドイツ兵たち。

面白かったのは
>>続きを読む

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.9

らしくないけど、好きな作品だった。
ニコール・キッドマンの演じ分けは圧巻。
妻の、母親の、そしてメスの3つの顔は同一人物とは思えなかった。
しかもこの話を実際の夫婦でやるのがすごい。イカれてる。離婚し
>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.8

各ゾンビ映画の中で最も足の速いゾンビ(私調べ)。
ゾンビとの戦いにフューチャーした前作とは打って変わって、ウォーキングデッドと同じく、対人間の構造が出来上がっていた。

義姉親子を救えなかった過去を正
>>続きを読む

アーノルド・シュワルツェネッガーのSF超人ヘラクレス/アーノルド・シュワルツェネッガーのヘラクレス/アドヴェンチャー・オブ・ヒーロー(1970年製作の映画)

3.1

あどけないシュワちゃんがかわいい
スポーツ選手くらいあどけない

主観でシュワちゃんが拳握ってる絵やばかった
何もかもかわいかった

メイド(2001年製作の映画)

3.6

ボビーとリッキー、果てしなく世間知らずで果てしなく自分本位な奴らだ。
映画は2人の間で繰り出される会話が主を占めるが、これが本当にしょうもない(悪い意味ではない)。タランティーノ風だが、ユーモアもなけ
>>続きを読む

ラグタイム(1981年製作の映画)

3.5

大戦前の栄華を極めたアメリカ。
華やかさの裏の汚い部分を切り抜いた作品であった。

ただの黒人1人には社会全体を取り巻く黒人差別の負の連鎖には抗えないという、やりようもない無力さを感じた。
弁護士の言
>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.9

硝酸火傷のシーンのカットの使い方すごかった。痛みを我慢するときの思考状態を完璧に抽象化してる。

初めはイカれたファニーな映画だと思った。サークルや喧嘩を売るシーンではケタケタ笑っていた。でも途中で頬
>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.6

タランティーノの例題のような作品だった。最高の無駄な会話は最初からなのか。
でも、後の彼の作品を観た後だと迫力に欠ける。順番間違えた。

個人的には、残虐性・暴力性が足りなかったし、魅力的なキャラクタ
>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.9

アパッチ達の杜撰すぎる作戦。イタリア人バカトリオたまらなく可愛かった。
King Kongも笑った。

スクリーンに映されたショシャナの煽りからのファイア!まさに痛快。

女を描く天才かよ。ショシャナ
>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.5

名優の暴力。
70代後半の人たちの若作りには驚かされた。±20歳くらい今の技術ならなんとでもなるのか。

グッドフェローズの後に観て正解だった。生命の流れの早いいち世代マフィア社会を描くものに対し、ア
>>続きを読む

ありふれた事件(1992年製作の映画)

3.7

荒い映像、ディレイする音声、衝撃的な殺人シーンへの急激な展開。
フェイクドキュメンタリー。
本当にあったら怖い話。

生きるべき人間と死んでもいい人間、イカれた正義感で忠実に守るベン。
芸術の嗜みを口
>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.7

ジミー役のロバート・デ・ニーロがかっけえ。。。なんだよあの表情。。。

皮肉なラストでこれが実話とは。
メチャクチャな時代だなあ。

プラトーン(1986年製作の映画)

3.8

虐殺、強姦、差別、仲間割れ、あと泥と虫。
大義のないアメリカ側のベトナム戦争で、戦争の最悪なクソをかき集めた反戦映画。
救いようのない最悪。戦争に光など一切見せない。

悠々とした当時の"戦犯"たちは
>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

好きなジャンル、好きな構成。ミアとファビアンがかわいい。最高か。常識人役で出たタランティーノもウケる。

子供っぽさを内包するセクシーなミア、自分の中の正義には忠実だけどバカな掛け合いを延々とするヴィ
>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.6

レクター博士の鷹のような目やクロフォード博士の蛇のような目が印象的だった。
ラストのレクター博士の"食事宣言"。彼のパーソナリティに関しては分からないことも多く、別の作品もあるようなので気になる。
>>続きを読む

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

3.8

エスニック音楽に乗せた細かいカット、スラムを駆ける"大人な"子供達。
ブスカペの主観ナレーションによるシーンの転調や疾走感で130分があっという間に過ぎた。

10代で目まぐるしく回るリトルギャングの
>>続きを読む

突撃(1957年製作の映画)

3.6

これも邦題が面白い。原題も皮肉めいて面白い。
突撃のシーンの臨場感やばい。60年も前にどうやってあんなん撮るんだ?

歴史の意思として正しいとされる同盟国である仏軍を題材に選んだことにも、戦争自体に対
>>続きを読む

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.8

現金に体を張れってすごい邦題。
競馬のシーンの迫力すごかった。
1人ずつそれぞれの視点から同じ場面を描く小説のような(映画でもあったっけ?)やり方はむしろ新鮮味を感じた。
ナレーションと共に小気味良い
>>続きを読む

ハッピーボイス・キラー(2014年製作の映画)

3.6

ハッピーボイス・キラー。
邦題が素晴らしい。
全てを都合よくする声が、彼の異常な行動を保証する。根源に自殺願望を持つ彼にとって殺しは救いなのである。
モラルを説くが何があっても味方する犬と殺しを良しと
>>続きを読む

スカーフェイス(1983年製作の映画)

3.5

幸せというものを決めつけて実体に気づかずに沈んでゆく。
観ておきたかった有名作。
アルパチーノかっけー!
幸せな場面は唯一、結婚式のシーンで、そこでは会話がなかった。
アンハッピーな映画だ。

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.3

張り付いたような表情、目に光のないサイコパスの演技がすごい。ウッディさながら。
典型的なサイコパスで、世の中にもいっぱいいるタイプ。
リックとの面接の場面で愛称で呼ばせないところとか、コミュニケーショ
>>続きを読む

スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

2.5

頭空っぽにしてただただ楽しい映画観たいなあと思って選んだ、が。。。
共感性皆無のパーティーな前半、希薄なメッセージ性と共にリアルさを全く感じないギャングの世界を写す後半。退屈だった。
薬物を描くならア
>>続きを読む

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.8

オ・デスは人間としての弱さから純粋な男女の愛を選んだが、それは最も純粋とは言えないという皮肉めいたラスト。
正しい愛とか、間違った愛とか、それは他人が理解できるようにつけた飾りで、当事者にとってはただ
>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.3

ながら見で集中していなかったことを除いても、意味わかんない映画だった...
独特なカット、音響、色使いがらしい作品だった。最後の地獄のサイケシーンはぶっ飛んでる。頭の中を絵の具のパレットにされた気分だ
>>続きを読む

ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

4.0

そうそうたるメンツで作られた映画。
クレイジーの一言。
中学生の、初めて不良と遊んだ時を思い出した。ウェインはこれの何十倍もの興奮を覚えたのだろう。
モノクロ、アニメ、歪み、サブリミナル的な幻覚効果、
>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

3.5

世の中がクソだから辞めるのか、辞めるからクソだと思いたいのか。ミルズに問われた時のサマセット役のモーガンフリーマンの表情えげつなかった。彼は最後にヘミングウェイの「世界は素晴らしい。戦う価値がある。」>>続きを読む

ロリータ(1962年製作の映画)

3.3

ハンバートの独占欲からくる歪んだ愛の狂気がくどい。笑えないミスタービーンを見ているようだった。笑えない喜劇。でもよくこんなのを作る。そこに笑ってしまう。

登場人物全員、マジでキモい。この映画は私に1
>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.3

善悪って何だろう。
窮屈な社会の中を生きて、カーテンを裂きたくなる時もあるだろう。
そんな時は自分の場所に帰って、心を剪定しよう。
ファンタジーでした。

シャイニング(1980年製作の映画)

3.8

徐々に増していく狂気を演じるジャックニコルソンが凄いし怖い。
特にホラー的な描写が多かったわけではないのに、音響効果で底冷えするような恐怖感を最初から最後まで与えられた。
ずっと期待させていた黒人コッ
>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.0

リッパー将軍と聞いて切り裂きジャックことジャックザリッパーが思い浮かんだ。
戦争映画と思いきや、SF。リッパーはソ連の共産主義をまるで宇宙人・侵略者のように考える。
題名になっているDr.strang
>>続きを読む